JPS63150396A - 担持型洗剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、衣料の洗濯その他（−好適に使用しつる全く
新らしいタイプの洗剤、さらに詳しくいえばスラリー状
洗剤を固状担体に安定に担持させた担持型洗剤に関する
ものである。

従来の技術 これまで、洗濯用の洗剤としては、液状タイプ、粒状タ
イプ、固型タイプのものが知られている。

このうち、液状洗剤は、かさ張らず水に溶けやすいので
使いやすいという利点がある反面、アルカリビルダーや
キレートビルダーの配合が困難なため洗浄力の点で問題
がある上に、液体のため包装形態が制限されるという欠
点がある。また、粒状洗剤は噴霧乾燥によりビーズ状中
空粒子に形成させる必要があるため、製造が煩雑である
上に、製品がかさ張るのを免れず取り扱いにくいという
欠点がある。さらに固型タイプのものは、材料がセッケ
ンのように固形状成分のものに限られ、一般的でない。

その他、洗剤組成物をペースト状に調製し、水溶性フィ
ルムで分包するという試みもなされているが、使用に際
して、洗剤を完全に溶解させるのに時間を要し、また分
包工程が厄介なため実用性は乏しい。

発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、従来の液状タイプ、粒状タイプ及び固
型タイプの洗濯用洗剤がもつ欠点を克服し、容易に製造
ができ、取り扱いが簡単でしかも優れた洗浄力を発揮し
うる全く新らしいタイプの洗剤を提供することにある。

問題点を解決するための手段 本発明者らは、洗剤の成形条件について種々研究を重ね
た結果、特定の物性をもつスラリー状洗剤組成物は、吸
収性をもつ固状担体に、多量かつ安定に担持されること
、このようにして得られた担持型洗剤は取り扱いやすい
上に、使用に際して急速に溶解し、優れた洗浄力を発揮
することを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに
至った。

すなわち、本発明は、９０℃における粘度１．０００ポ
イズ以下、６０℃における圧入硬度６０ｊｉ／ｃｙＮ以
上のスラリー状洗剤組成物を、吸収性固状担体に２５〜
７０％の空隙占有率で、かつ担体重量の少なくとも３倍
重量で吸収担持させてなる担持型洗剤である。

本発明において、洗剤組成物を担持するための固状担体
は、スラリー状洗剤組成物を保持するための空隙を有し
、スラリー状洗剤を吸収する性質をもつものであればど
のようなものでもよい。このようなものの例としては、
ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフオーム、ポリス
テレ／フオーム、ポリエステルフオームのような連通細
孔を有する発泡体、ウール、セルロース、レーヨン、ポ
リエステル繊維などで構成された織布、編布、不織布、
立体織物がある。これらの固状担体は、板状、球状、ブ
ロック状、ロンド状、粒状、ペレット状など任意の形状
で用いることができる。織布、絹布、不織布、立体織物
や、／Ｊ・片状のものを担体とした場合には、網製袋状
体に充てんし、使用するのが好ましい。また、これらの
担体は厚さ又は径を１０ｆｆ以下にするのが好ましく、
これよりも大きくすると使用時に洗剤の溶出速度が遅く
なる。

次に、この固状担体に担持させる洗剤組成物は、９０℃
において１０００ポイズ以下の粘度を有し、３０Ｃで６
０９／α２以上の圧入硬度を示すスラリー状のものであ
ることが必要である。９０　’Ｃにおいて１０００ポイ
ズよりも高い粘度を有するものは、４０〜９０℃の範囲
の作業温度において粘度が高すぎ、固状担体に吸収させ
ることができないし、また３０℃での圧入硬度が６０ｇ
／ｃＮ２未満のものは、固状担体に担持させた後の安定
性を欠き、担体表面に滲み出たり、手で触れたときにべ
とつきを感じ、商品価値を低下させる。ここでいう圧入
硬度とは、スラリー状洗剤組成物を３０℃に保持し、直
径１０１１１の円柱の底面でこれを押圧し、円柱がこの
洗剤組成物内部に進入するときの応力のことである。

本発明で用いる洗剤組成物は、活性成分と添加成分とか
ら成るが、この活性成分としては、例えば平均炭素数１
０〜１６のアルキル基をもっ直鎖アルキルベンゼンスル
ホン酸、平均炭素数１０〜２０のオレフィンスルホン酸
塩、平均炭素数１０〜２０の直鎖状又は分枝鎖状アルキ
ル基又はアルケニル基をもち、かつエチレンオキシド平
均付加モル数０．５〜８のアルキルエーテル硫酸塩又は
アルケニルエーテル硫酸塩、平均炭素数１０〜２０のア
ルキル基をもつアルキル硫酸塩、平均炭素数１０〜２０
の飽和又は不飽和脂肪酸塩、平均炭素数１０〜２２のア
ルキル基又はアルケニル基をもつα−スルホ脂肪酸塩又
はα−スルホ脂肪酸エステル塩などのアニオン界面活性
剤や、平均炭素数１０〜２０のアルキル基又はアルケニ
ル基をもち、かつエチレンオキシド平均付加モル数１〜
２０のポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオ
キシエチレンアルケニルエーテルのようなノニオン界面
活性剤が用いられる。また、添加成分としては、例えば
、ゼオライト、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸
ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、硫酸
ナトリウムなどの無機ビルダーや、クエン酸ナトリウム
、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸
ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウムなどの有機ビル
ダーを挙げることができるが、その他所望に応じ着色剤
、香料、酵素、漂白剤、螢光増白剤などを用いることが
できる。

これらの活性成分及び添加成分を含む洗剤組成物につい
て、前記した粘度及び圧入硬度の条件を満たすには、ノ
ニオン界面活性剤、ポリエチレングリコールのような少
し加熱しただけで液状になる物質を添加したり、あるい
は炭酸す）Ｊラム、炭酸カリウム、トリポリリン酸ナト
リウム、ピロリン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、
ケイ酸ナトリウムなどの、水が存在する系で、高温から
低温に変化する際に結晶水や結合水として水を捕捉する
性質を有する物質の添加し、かつその添加量を適宜調節
する。

本発明においては、吸収性固状担体中に存在する空隙の
全容積の２５〜７０％が洗剤組成物によって充てんされ
るように、換言すれば空隙占有率２５〜７０％で担持さ
せることが必要である。これよりも少ない占有率では単
位体積当りの洗剤量が少なくなるため、洗浄力が不足し
、使用量が増大するし、またこれよりも多い占有率にな
ると、安定な担持が行われず、滲み出しやべとつきを生
じる。

さらに、洗剤組成物は担体重量の少なくとも６倍重量で
担持させることが必要である。この量が３倍未満では、
洗剤組成物の相対量が少なくなって、十分な洗浄力が得
られない。

本発明の担持型洗剤は、そのままであるいは目の細かい
網製袋状体に詰めて、洗濯機に投入して使用することが
でき、また使用後には、簡単に回収することができる。

その他、シート状に形成したものを１回使用分ごとに包
装し、浴用、洗顔用などに供することもできる。

発明の効果 本発明の担持型洗剤は、単位体積当りの洗剤含有量が高
いので、洗浄力が大きく、シかも固状担体に担持されて
いるため取り扱いやすいし、使用の際、洗剤が迅速に溶
出し、洗濯時間を短縮しうるという利点がある。また使
用後に使用済の担体は簡単に回収することができ、衣料
に過度の洗剤付着を生じないという利点もある。したが
って、洗濯機用の洗剤として好適である。

実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。

実施例中に示されている洗剤の性状及び性能は以下のよ
うにして測定又は評価されたものである。

（１）粘度； Ｂ型粘度計形式ＢＬを使用し、ロータＮＯ４、回転数６
　ｒ、ｐｌｍ、の条件で測定した。

（２）圧入硬度； 洗剤組成物を３０℃に保ち、直径１０ｍの円柱の底面で
、この洗剤組成物の表面に押し付け、円柱が内部に進入
するときの応力を、ＦＵＤＯＨＲＨＥＯＭＥＴＥＲ型式
ＮＲＭ−２０１０Ｊ−ＣＷを用い、進入速度２備／分の
条件下で測定した。

（３）空隙占有率士 ＢＥＣＫＭＡＮ空気比較式比重計９３０型を用い、担体
の真の体積（ｖｌ）と洗剤組成物の真の体積（ｖ３）を
測定し、またノギスで担体の外形を測定して見掛体積（
ｖ２）を算出し、次式に従って求めた。

（４）溶解性； 直径２０ｍ、高さ２５備のビーカーに、２５℃の水４１
を入れ、この中に電導度測定用セルを挿入後、洗剤組成
物中の洗剤成分換算で１０ｇ投入し、定速スタラーによ
り２５Ｏｒ、ｐ、、ｍ。

の速度でかきまぜ、洗剤組成物の９０重量係が溶解する
までの時間を測定した。この際、電導度肝トシテは！０
ＲＩＢＡ　Ｃ０ＮＤＵＣＴＩＶＥ　ＭＥＴＥＲＤＳ−８
Ｆ型を用いた。

（５）触感； ３０℃の担持型洗剤の表面を手で触り、以下の基準に従
って評価した。

○ニべとつかない又は洗剤の付着なし △：わずかにべとつく又はわずかに洗剤が付着 ×：べとつく又は洗剤の付着有り 実施例 炭素数１３の第一級アルコールのエチレンオキンド付加
物で平均付加モル数８のもの（以下ノニオンＡという）
、同じく乎均寸加モル数１２のもの（以下ノニオンＢと
いう）、炭素数１４〜１日のα−オレフィンスルホン酸
ナトリウム（以下ＡＯ８−Ｎａという）、炭素数１０〜
１４のアルキル基をもつアルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム（以下ＬＡＳ−Ｎａという）、水沢化学製合成
ゼオライト「ジルトンＢＪ　（以下ゼオライトという）
、旭ガラス製軽灰（以下炭酸ナトリウムという）、日本
化学製Ｎａ２Ｏ：　５ｉ０２　＝　ｉ　：　２．２　の
ケイ酸ナトリウム（ケイ酸ナトリウムという）を、次表
に示す割合で、加温条件下に混合し、スラリー状洗剤組
成物を調製した。

次に空隙率９６チ、厚み６ｎのポリウレタンフォームを
前記のスラリー状洗剤組成物中に浸せきし、この組成物
を十分に含浸させたのち、ローラーを通して搾り洗剤の
担持量を調節した。

このものの性能を次表に示す。

比較例 実施例と同じ方法でスラリー状洗剤組成物を調製し、そ
の１０ｇを厚み２５μの部分けん化ポリビニルアルコー
ルフィルムで作成した幅５０＋ｎ＋の袋に収納し、厚み
を３ｍｉ二調整し、ヒートシールすることによりフィル
ム被包洗剤を製造した。

このものの性能を次表に示す。

本本発明の範囲外 この表から明らかなように、圧入硬度が６０ｆｉ／ｃＭ
２未満のものは触感が劣り、空隙占有率が７０チよりも
多いものは溶解性が低下する。

また、本発明の担持型洗剤は、水溶性フィルムで分包し
たものよりも溶解性が優れている。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　９０℃における粘度１，０００ポイズ以下、３０℃
   における圧入硬度６０ｇ／ｃｍ＾２以上のスラリー状洗
   剤組成物を、吸収性固状担体に２５〜７０％の空隙占有
   率で、かつ担体重量の少なくとも３倍重量で吸収担持さ
   せてなる担持型洗剤。