JPS6314246Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は主としてマグネトロンによる高周波加
熱調理を行なわせる式の高周波調理器における安
全装置に関する。

（従来の技術） 従来この種装置として、電源をマグネトロンそ
の他の負荷に接続する負荷回路に、ヒユーズ又は
ブレーカと、ドアの開操作の当初に開く主スイツ
チと、該ドアの開閉に連動して切換わるドアスイ
ツチとを介入し、該ドアスイツチは該ドアの閉じ
により該負荷回路を閉成する側に切換わると共に
該ドアの開きにより該負荷回路を開成し該ヒユー
ズ又はブレーカと主スイツチとを該負荷を介さず
に該電源に接続する短絡側路を形成させる側に切
換わるようにして、該ドアを開くと、該主スイツ
チが開くと共に該ドアスイツチが短絡側路側へ切
換わり、該主スイツチが正常なときは該負荷回路
が開成されて例えばマイクロ波が出なくなるよう
にし、利用者を保護すると共に該主スイツチが溶
着故障しているときは該ヒユーズ又はブレーカを
溶断させて負荷回路を開成し同じくマイクロ波が
出なくなるようにし、利用者を保護するようにし
たものは知られ、この場合、該主スイツチはドア
のロツク装置があるものはドアの把手を握る該ロ
ツク装置の解除操作に連動して開くものに構成さ
れ（特公昭53−44247号公報参照）、或いは該ロツ
ク装置がないものはドアを開く際に開くものに構
成される。（実公昭53−39883号公報参照）。

（考案が解決しようとする問題点） ところで、主スイツチは本体側のドア近傍に設
けられるもので、該ドアが開状態にあるときは該
本体側に設けられたスリツト内を貫通する爪によ
り押圧されて閉じ、該ドアが開放状態にあるとき
は該爪が該スリツトから外れることにより開かれ
るを一般とするもので、上記従来のものによれ
ば、ドアが開放状態にあるときは露出されている
スリツトに外部からドライバー等を挿入すれば主
スイツチを操作することが可能となるため、いた
ずらでその操作を行なつたときは、該ドアが開放
状態にあるにもかかわらず該主スイツチが閉じる
ことがあり、該主スイツチが閉じれば短絡側路を
通つても大電流が流れヒユーズが溶断する等して
好ましくない。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記不都合を解消した装置を提供しよ
うするものであつて、電源１をマグネトロンその
他の負荷２に接続する負荷回路３に、ヒユーズ又
はブレーカ４と、ドア５の開操作の当初に開く主
スイツチ６と、該ドア５の開閉に連動して切換わ
るドアスイツチ７とを介入し、該ドアスイツチ７
が該ドア５の閉じにより該負荷回路３と閉成する
側に切換わると共に該ドア５の開きにより該負荷
回路３を開成し該ヒユーズ又はブレーカ４と主ス
イツチ６とを該負荷２を介さずに該電源１に接続
する短絡側路１６を形成させる側に切換わるもの
において、該ドアスイツチ７の該電源１側に、該
ドア５の開操作によれば該ドアスイツチ７の短絡
側路１６側への切換えに遅れて開く第２ドアスイ
ツチ９を介入させることを特徴とする。

（作用） 本考案は上記構成によるもので、これによれ
ば、ドア５を開くと、先ず主スイツチ６が開き、
次いでドアスイツチ７が切換わつて短絡側路１６
が形成されてヒユーズ等の溶断に容易され、該ド
ア５をさらに開くと、次いで第２ドアスイツチ９
が開いて該短絡側路１６は不作動となる。

かくてドア５を開操作したとき、中間の開度開
度位置においてのみヒユーズ４等の溶断の発生に
備えられ、爾後はそれを生じなくされるので、ド
ア５の全開位置に達した後、すなわちドア５が開
放状態にあるときは、いたずらにより主スイツチ
６を閉じてもヒユーズ４等の無駄な溶断を生じる
ことはない。

（実施例） 次いで本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図において、１は電源、２はマグネトロン
その他の負荷を示し、該電源１を該負荷２を接続
する負荷回路３には、ヒユーズ又はブレーカ４
と、ドア５の開操作の当初に連動して開く主スイ
ツチ６と、該ドア５の開閉に連動して切換わるド
アスイツチ７とを介入した。

該主スイツチ６は図示しないロツク装置の解除
操作に連動して開く構成のものとした。

該ドアスイツチ７は該ドア５の閉じにより該負
荷回路３を閉成する側に切換わると共に該ドア５
の開きにより該負荷回路３を開成し該ヒユーズ又
はブレーカ４と主スイツチ６とを該負荷２を介さ
ずに該電源１に接続する短絡側路１６を形成させ
る側に切換わるものに構成した。

８は該ドアスイツチ７の負荷２側に介入され該
ロツク装置の解除操作に連動して開く補助スイツ
チを示し、９は該ドアスイツチ７の電源１側に介
入され該ドア５の開操作によれば該ドアスイツチ
７の短絡側路１６側への切換えに遅れて開く第２
ドアスイツチを示す。

第１図は調理器が高周波加熱調理とガス加熱調
理とに切換作動される複合調理器を構成する場合
を示すもので、１０はその切換用のスイツチ、１
１，１２はマグネトロンタイマ及びガスタイマを
示す。

第２図はドアスイツチ７と第２ドアスイツチ９
との各作動点の関係を示すもので、加熱室１３の
前面のドア５を図面で左方に開いたとき、線Ａの
位置で先ずドアスイツチ７が短絡側路１６側へ切
換わり、次いで線Ｂの位置で第２ドアスイツチ９
が開くようにした。

更に詳細には、これを該ドア５からのびるアー
ム１４で行なわせるもので、該ドア５の開操作に
よれば先ずドアスイツチ７がその押圧を解かれ、
次いでドアスイツチ９がその押圧を解かれるよう
にした。

第２図中、１５は該アーム１４と協動するロー
ラを示す。

かくするときは、ドア５を開くべく先ずロツク
装置を解除操作すれば主スイツチ１６と補助スイ
ツチ８が開くと共に、次いで該ドア５を開けば先
ずドアスイツチ７が切換わり、かくて短絡側路１
６が形成されてヒユーズ等の溶断に用意されるも
のでこの点は前記従来のものと特に異ならない
が、本考案によれば該ドア５を更に開けば次いで
第２ドアスイツチ９が開いて短絡側路１６は不作
動となる。かくしてその中間の開度位置において
のみヒユーズ４等の溶断の発生に備えられ、爾後
はそれを生じなくされるので、ドア５が完全に開
く開放状態にあるとき、外部からドライバー等に
より主スイツチ６をいたずら操作し、それが閉じ
ても、ヒユーズ４の溶断等を生じることがない。

（考案の効果） このように本考案によるときは、ドア５を開く
と、先ずドアスイツチ７が切換わつて短絡側路１
６が形成されて主スイツチ６等の溶着を検出する
検出作動に備えられ、次いで第２ドアスイツチ９
が開いて該短絡側路１６は不作動となるもので、
ドア５が完全に開く開放状態にあるときは、いた
ずらにより主スイツチ６を閉じても短絡側路１６
が不作動状態に保たれているから、ドア５が開放
状態にあるとき主スイツチを閉じると短絡側路が
作動する前記従来のものの不都合を解消し、安全
性を増大する効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の１例の回路図、第２図はそ
の作動を説明する側面線図である。 １……電源、２……負荷、３……負荷回路、４
……ヒユーズ又はブレーカ、５……ドア、７……
ドアスイツチ、９……第２ドアスイツチ、１６…
…短絡側路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電源１をマグネトロンその他の負荷２に接続す
   る負荷回路３に、ヒユーズ又はブレーカ４と、ド
   ア５の開操作の当初に開く主スイツチ６と、該ド
   ア５の開閉に連動して切換わるドアスイツチ７と
   を介入し、該ドアスイツチ７は該ドア５の閉じに
   より該負荷回路３を閉成する側に切換わると共に
   該ドア５の開きにより該負荷回路３を開成し該ヒ
   ユーズ又はブレーカ４と主スイツチ６とを該負荷
   ２を介さずに該電源１に接続する短絡側路１６を
   形成させる側に切換わるものにおいて、該ドアス
   イツチ７の該電源１側に、該ドア５の開操作によ
   れば該ドアスイツチ７の短絡側路１６側への切換
   えに遅れて開く第２ドアスイツチ９を介入させる
   ことを特徴とする高周波調理器の安全装置。