JPS63135459A - 黄色γ−キナクリドンの変態の製造方法 - Google Patents

黄色γ−キナクリドンの変態の製造方法

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JPS63135459A
JPS63135459A JP62285679A JP28567987A JPS63135459A JP S63135459 A JPS63135459 A JP S63135459A JP 62285679 A JP62285679 A JP 62285679A JP 28567987 A JP28567987 A JP 28567987A JP S63135459 A JPS63135459 A JP S63135459A
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    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 キナクリドン、すなわち7,14、−ジオキン−5,7
,12,14−テトラヒドロキノリノ(2,3−b)−
アクリジンとも呼称されている下記式の化合物には3種
の多形変態が存在することは公知である。
この3種のうちα−型のもの(米国特許第284448
4号明細書参照)とγ−型のもの(米国特許第2844
581号および第2969366号明細書参照)は青味
を帯びた赤色の顔料である。これに対してβ−型のもの
く米国特許第2844485号明細書参照)は紫(バイ
オレット)色の顔料である。
これら3dのものはすべて不溶性が高く非常に高度の耐
候性を有することで知られている。しばらく前に、γ−
キナクリドンが2つの形態で存在しうることが判明した
(たとえば、米国特許第3074950号明細書および
***特許第1177268号明細書)。このうちより早
期に確認された形態(米国特許第2844581号)は
青味を帯びた赤色であり、より最近になって確認された
形態(米国特許第3074950号)は黄色味を帯びた
赤色である。これらの色の差異は比較的大きい粒径の顔
料にとっては重要である。すなわち、平均粒径が0.1
μmを超す、好ましくは隠蔽力と耐候性とが最大である
粒°径が0.2乃至0.7μmの範囲の顔料にとっては
大きな意味を持つ。この2つの形態はそれらの色とX線
回折パターンとによって識別される。”γII型”と呼
ばれる青味を帯びた赤色のものは、6.6.13.9お
よ び26.3・2θ(2θは倍照射角すなわち入射角の全
角の2倍である。以下すべて同様である)に3本の強い
線:13.2 ゜13.4,23.6,25.2およ び283・2θに5本の中程度の濃度の線、そして17
.1と20.4・2θとに2本の弱い線を示す。二わに
対して、”γI型”と呼ばれる、より黄色味を帯びたよ
り明るい色のものは6.6.13.9および26.5・
2θに3本の強い線;t:3.2,13.5および23
.8・2θに3本の中程度の濃度の線、そして17.1
.20.5.25.2および28.6・2θに4本の弱
い線を示す。
認識容易な主要識別点は13と14・2θとの間の顕著
な3重線にある。γII型 は13.2と13.4・2θにおいて間隔0.2・2θ
の濃度が実質的に等しい2つのピークを示し、両ピーク
の濃度は13.9における帯の濃度よりも低い。他方、
γl型は13.2と13.5との最低2θビ一ク間の間
隔が幾分大きく、そして3つのピークはすべて焙焦射角
(2θ)の増加とともに濃度が増加する。さらにγI型
は隠蔽力が増大されていること、全般的堅牢性が良好で
あること、射光性右よび耐候性が優秀であること、高温
安定性であり、かつまた溶剤および軟化剤に対して耐性
を有しているなどの特徴によっても区別される。
この新しい型のγ−キナクリドンの製造法は米国特許第
3074950号明細書に概論的に開示されている。こ
の製造方法は多段階法であり、硫酸に溶解する工程、水
またはアルコールで稀釈する工程、ソルトミリング(s
alt IIIilling)シモしてN−メチルピロ
リドンと接触する工程、あるいはピロリドンと水溶性無
機塩またはアルカリとの存在下でソルトミリングを行な
う工程、あるいはキナクリドン濾過ケーキをピロリドン
と混合し、そのあと蒸留および加熱する工程を包含する
。この公知方法の欠点は工程の数が多いこと、濃硫酸を
使用すること、高沸点のピロリドンを使用することおよ
びこれらに関連して経済的に不利であることなどである
さらに、***特許第1177268号明細書にはキナク
リドンの製造に必要な中間体から出発する方法が開示さ
れている。すなわち、この方ン去によれば、2.5−ジ
アニリノテレフタル酸を粗制御のためのN−メチルピロ
リドンの存在下で、環化剤としての塩化ベンゾイルおよ
び溶剤としてのニトロベンゼンと反応させる。この方法
の場合も取扱いの困難な化合物が使用され、かつまた適
当な粒径制御が可能か否か疑問である。
したがって、本発明の主な目的は、優秀な顔料特性を有
するγI型キナクリドンの改良された製造方法を提供す
ることである。
さらに別の目的は、従来技術による製造方法の前記した
欠点を実質的に克服した方法を提供することである。
本発明のその他の目的および特徴は以下の記載からあき
らかとなろう。
すなわち、本発明によって今回、誠に驚くべきことなが
ら、γII型キナクリドンのミリングに基〈1段階法ま
たは2段階法によフて性能特性を犠牲にすることなく、
°γII型キナクリドンが0.1μm以上の平均粒径な
らびに30 rrf/g以下の表面積を有するγII型
キナクリドンに容易に且つ効率よく転化させうることが
見い出された。
本発明による1段階法によればγII型キナクリドンは
アルコール中で塩基の存在下で摩砕することによってγ
I型キナクリドンに転化される。より迅速にγI型へ転
化することのできる本発明による2段階法によりば、γ
II型キナクリドンは予備ミリングされて最初に比較的
低結晶質のγI型キナクリドンに転化され、そして次ぎ
にこれかアルコール中で塩基の存在下で還流またはミリ
ングさ九て高結晶質で鮮明な黄色の隠蔽力が強く、容易
に分散可能なγI型キナクリドン顔料に転化される。い
ずれの方法によっても所望の特性を有する生成物が製造
される。
摩砕は1段階法において本質的機能をもつものである。
なぜならば、同じ媒質中でγII型キナクリドンを単に
還流させたたけでは相転化は起こらないからである。こ
れに対し、2段階法においては予備摩砕により一旦転化
が起こってしまうと、アルコール性塩基中での単なる還
流によって所望のγI型の粒子成長とその結晶型の保持
が達成される。しかしながら、2段階法の場合でも、可
能最高の着色特性を得るためには、やはりアルコール性
塩基中で摩砕するのが好ましい。
首記から明らかなように、本発明の方法は操作の容易性
及び経済性にその特徴を有し、さらに人手容易な低沸点
溶剤が使用されるという特徴を有している。公知の米国
特許第3074950号明細書記載の方法とは異なり、
粗製顔料を溶解するための濃硫酸の使用が回避され、さ
らに顔料を沈殿させ、単離し、そして酸を除去する必要
もなくなる。さらに、相転化がその中で行なわれる高沸
点溶剤のN−メチルピロリドンの使用も回避され、かつ
また部分的にその溶剤を蒸留除去しそしてこの溶剤から
顔料を単離する必要も回避される。また、***特許第1
177268号の方法の場合のように取扱いが困難な化
学物質を使用する必要がなく、しかも粒径の良好な制御
が達成される。
高い色濃度の黄色であって効果的隠蔽力を有するγI型
キナクリドンを製造するための本発明による新規な方法
は、1段階法でも2段階法でも実施可能である。1段階
法ではγII型のγ1型への転化と粒子成長とが同一の
媒質中ですなわれ、摩砕が新しい顔料表面をアルコール
性塩基の作用に曝露させるのを助ける主要な手段である
。キナクリドンは塩を形成するこンができ、その塩は反
応中にアルコール分解の作用受けてキナクリドンに戻る
、そしてその反応中にγI型への完全な転化が起こりそ
して同時的または引続いて粒子成長が起こる。
1段階法は一般につぎのような実施態様で実施される。
すなわち、まず適当なミルにγII型キナクリドン、ア
ルコールおよび塩基を充填し、モして摩砕材をこれに導
入する。
この系を20乃至50℃の温度、好ましくは室温で24
乃至96時間摩砕して、得られたγI型キナクリドンを
単離するのである。適当な溶剤ばメタノール、エタノー
ル、ブタノール、ペンタノールのごとき低沸点アルコー
ル、およびエチレングリコールのごときグリコールであ
る。メタノールが好ましい。適当な塩基の例は、アルカ
リ金属水酸化物たとえば水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化リチウムなどである。粒子成長と顔料光沢
の最適化に最も効果的である理由から水酸化カリウムが
好ましい。アルコールは一般に顔料の重量の6,6乃至
18倍、好ましくは10乃至16倍、最も好ましくは1
6倍の量である。また、塩基は水溶液として存在し、そ
の塩基使用量(使用塩基分)はアルコールの1.0乃至
10重量%、好ましくは2,2乃至4.5重置%、最も
好ましくは3.3重量%である。顔料の装填量は摩砕1
回につき50乃至100部が一般に最も効率的である。
2段階法では、第一の工程で粒度の減少を伴う粗製γI
I型からγI型への転化のための予備摩砕が実施される
。粒子の成長は、1段階法に比較してより大きい顔料装
填量とより短い摩砕時間で実施される第二工程で行なわ
れる。すなわち、予備摩砕を実施しない1段階法では2
段階法に比較して、同一の着色特性を得るために、より
少ない装填量と幾分長い摩砕サイクルが必要となる。
本発明で使用される予備摩砕とは液体の完全な不存在下
におけるミリング、あるいは相指向性溶剤(phase
 directing 5olvent)または界面活
性剤のごとき液体が使用される場合でも、その液体の存
在量はきわめて少量(最高でも顔料の約10.0重量%
)であるか、あるいは顔料がその粉末特性を保持するよ
うな態様で液体が存在する状態で実施されるミリングの
ことをいう。
かかる予備摩砕は公知であり、各種の方法で実施するこ
とができる。すなわち、たとえば、12.7mmの鋼球
および屋根ふき用の釘を使用して予備摩砕を実施するこ
とができる。あるいはまた、金属の摩滅とこれに伴なう
稀酸による顔料の抽出の必要を回避するため、12.7
mmの高密度、高アルミナセラミック球または棒[たと
えば、ダイアモナイト・プロダクト・マニュファクチャ
リング社(Diamonite Products M
anufacturing Inc、)の製品]を使用
して予備摩砕を実施することもできる。また、第二工程
で使用されるポールやビードと同しものを使用して予備
ミリングを実施してもよい。摩砕用ビードとしては酸化
物の溶融によって結晶ジルコニアまたは無定形シリカか
ら製造された1、6乃至2.5mmサイズのビート[た
とえば、コルツOプロダクツ社(Quartz Pro
ducts Copo−ration)の製品]が格別
に好適である。各種サイズのもが使用できるけれども、
前記したサイズが本製造方法の2つの工程のためにきわ
めて適当である。同じミリングメディアムを1段階法に
も使用できる。
γI型が、12.7mmの鋼球または 3.2mmの謳玉を使用した予備ミリングによフて得る
ことができるが、金属の摩滅粉末が生じるためそして稀
酸による顔料の抽出が必要となる結果として、得られた
顔料製品の光沢および黄色は幾分減じられてしまう。金
属メディアムを使用した場合には摩砕中に発生する金属
くずまたは金属粉末を顔料から除去する必要がある。こ
の除去は最終的な顔料の水性懸濁物を鉱酸でpH1乃至
2に酸性化し、そして金属が完全に除去されるまで80
乃至90℃で蒸煮することにより通常実施されている。
γ−キナクリドンを高温の稀酸と接触させると、認知し
うる程度のブルー色へのシフトが起こる。したがって、
2段階法での酸抽出を回避するため、予備ミリングもア
ルコール摩砕も非金属メディアムを使用して実施するの
が好ましい。
乾式ミリングの間にエネルギーがその系に加えられ、γ
II型がγI型に転化される。
この転化はX線回折パターンの変化によって確認できる
。この転化は迅速に起こり、一般に比較的温和なミリン
グで12時間以内に起こる。この転化生成物は出発物質
に比較してかなり粒度が小さくなっておりそして結晶1
ヒ度も低い。その透明性とX線回折パターンとを出発物
質と比較するとこれを確認できる。
マスストーンとして固有色(self calor)を
見ると、予備摩砕された顔料は、出発物質γII型キナ
クリドンよりも実際にはるかに暗く、鈍く、そしてより
透明である。予備摩砕による転化の結果は、この工程で
形成されるγI型キナクリドが熱力学的にγII型キナ
クリドンよりも安定度が低いことを物語っている。した
がって、もしミリングを70時間以上続けると、あるい
は顔料装填量を通常装填量の約1/4以下まで減少させ
ると、顔料はα−型に転化されてしまう。この型はすべ
てのキナクリドン多形変態の中で最も熱力学的に安定度
が低いものである。γI型は、一旦それが形成されてし
まうと、安定であり、そして実際に液体ミリング工程の
アルコール性塩基媒質中における好ましい相であると共
に自動車塗料または工業塗料製造のために分散物に顔料
を配合する際にもきわめて好ましい相である。
2段階法の第二工程では、第一工程で形成された比較的
低結晶化度のγI型キナクリドンを塩基含有アルコール
中でミリングして粒子成長させ、−これによって結晶化
度が高く、比較的隠蔽力が強く、光沢のある黄赤色顔料
に導く。同様な転化は塩基性化したアルコール中に予備
摩砕粉末を還流させることによっても行なわれ得るが、
しかしこれによって得られる製品は同じ媒質中でミリン
グすることによって得られる製品に比較して光沢のレベ
ルがやや低い。この第二工程の場合にも、各神のアルコ
ールがイ吏用できる。たとえば、メタノール、エタノー
ル、ブタノール、ペンタノール、グリコールなどが使用
できる。ただし性能の点で最も好ましいものはメタノー
ルである。同様に塩基としては前記に例示したような各
種塩基が使用できる。しかし、効果的かつ迅速な粒子成
長をもたらし、顔料の光沢を最適化する上で最も有効な
塩基は水酸化カリウムである。
塩基とアルコールとの濃度は1段階法について前記した
ものと同様であり、そして最終顔料の光沢の最適化の目
的の沿って選択される。前記した塩基濃度ではキナクリ
ドンカリウム塩の形成は観察されない。もし塩が形成さ
れた場合には、顔料の赤色に対して明らかな青色を呈示
するので、容易に認知することができる。しかし、ミリ
ングの間の粒子成長のメカニズムには極めて低濃度であ
るが塩形成が随伴しているものと考泉られ、それはアル
スールにより可溶性であり、アルコール分解によって顔
料に変換され粒子成長が続けられるものと考えられる。
この動的粒子成熟系においては、最終的にはすべての顔
料粒子がある一定の平衡粒度に到達することが可能であ
る。液中ミリングのための温度は20乃至50℃、好ま
しくは20乃至30℃である。
ミリング中の温度が高いほど形成される顔料の粒度が大
きくなる。
乾式顔料摩砕は、所望により無水硫酸ナトリウムのごと
き無機塩類を含む各種添加物の存在下で実施することも
できる。無水硫酸ナトリウムは、形成された摩砕粉末の
爆発の可能性を回避するために添加することかできる。
この硫酸ナトリウムの添加は必要不可欠のもではない。
なぜならば、鋼鉄製またはセラミック製のボール(I/
2インチ=約12゜7 mm)を使用した場合、生じる
摩砕粉末はかなり凝集しており、粉塵状とはならないか
らである。同様に、ジルコニア/シリカ・ビードを使用
した場合、予備摩砕された顔料のほとんどはビードの表
面に付着し、流動性粉末の形成は大部分回避される。次
ぎの液中ミリング工程において溶剤と接触した時に、付
着粉末が付着面から剥離する。また、]722インチ 
12.7111Q+)ボールまたはロッドを使用した場
合には予備ミリングした顔料を粉末として簡単に集める
こともできる。
所望の場合には、アルコール/塩基ミリング工程(1段
階法の場合も2段階法の場合も)において各種界面活性
剤、増量剤または粒子成長禁止剤を添加することができ
る。ただし、この添加物が塩基性媒質によって不活性化
されないことが条件である。陰イオン、陽イオンまたは
非イオン界面活性剤を単純に湿式ミリング工程において
添加した場合、その物質が非水溶性であるとすると、添
加物は顔料の表面を一様に包囲し、その結果顔料の挙動
を変えることになる。たとえば、顔料の重量を基準にし
て2重量%程度の少量のデヒドロアビエチルアミンを添
加して得られる顔料は、リトグラフワニス中に配合され
た場合、界面活性剤なしで製造されたものに比較して多
少増加された不透明度を示す。このような変形の可能性
もあるが、本発明の第一の目的は粒度の大きい不透明な
黄赤色γI型顔料の製造である。
最終的粒度(0,1ミクロン以上、好ましくは0.2乃
至0.7ミクロン)は湿式すなわち液中ミリング中に得
られ、したがって生成物は摩砕メディアムを分離した後
で直接摩砕スラリーから単離することができる。しかし
最良の顔料単離法は、まずアルコールおよび/または未
で稀釈して顔料スラリーから摩砕メディアムを分離し、
摩砕メディアムをいずれかの溶剤で洗い、そして次ぎに
混合したアルコール−水スラリーからアルコールを蒸留
して顔料を単離する方法である。したがって、この方法
では、アルコールが回収でき、そして顔料は不燃性スラ
リーから濾過によって単離することができる。単離後、
塩基分がなくなるまで顔料を水で洗浄する。このように
して得られた生成物は非常に黄色味の強い赤色であり、
圏様な粒度の市販γII型製品と比較すると、顕著な色
艶の向−Fがみられる。
本顔料は優秀な戸外耐久性を示し、隠蔽力または不透明
度がきわめて良好である。このようなな特性からして、
本生成物は装飾工業用顔料、特に自動車仕上塗装用顔料
として非常に価値あるものであり、単独であるいは多く
の場合他の親和性のある顔料と組合せて使用することが
できる。本顔料は非置換キナクリドンの公知のすべての
変態型の中で最も黄色味を帯びた赤色顔料である。
本顔料が物質混合物の1つの成分として、おそらくは、
他の成分に加えて含有されつる顔料系の例を挙げれば以
下のもである:ペースト、フラッシュペースト、調合物
、印刷色材、水性塗料、バインダーカラー、各種のラッ
カーおよびワニス、たとえば、物理的¥i燥および酸化
乾燥ラッカーおよびワニス、酸、アミンまたは過酸化物
硬化ワニスまたはポリウレタンワニスなど。さらにまた
、本顔料は合成、半合成または天然の高分子物質中に存
在しつる。たとえば、熱可塑性樹脂たとえばポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、フ
ェノールブラスト、アミノブラスト、ゴム など。さら
にまた、本顔料は天然、再生または合成繊維材料中に配
合することもできる。たとえば、ガラス繊維、シソケー
ト繊維、アスベスト、木材セルロース、アセチルセルロ
ース、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリウレ
タンおよびポリ塩化ビニル等の繊維材料またはこれらの
混合物に配合されて存在することかできる。さらに、た
とえば、有機または無機顔料のごとき粉末中に配合して
使用することもできる。本新規顔料を使用すると、耐久
性の優れた光沢のある赤色のプリント、ペイントおよび
ワニスコーティング、被覆物、あるいは板体、線状体、
ブロック、顆粒、ロットなどの成形品が得られる。
本発明による光沢に富んだ、隠蔽力のすぐれた黄赤色顔
料を活性着色成分として含有する混合物は固形、弾性体
、ペースト、粘性体、流動体またはチクソトロピーコン
シスチンシーの形、t23でありうる。こわらは、常法
によって得ることができる。水性ペーストは、たとえば
、場合によっては湿潤剤または分散剤を加えて本顔料を
水中で攪拌混合することによって、あるいはまた、水の
存在下および場合によっては有機溶剤または油の存在下
で本顔料を分散剤中に攪拌混合または混練することによ
って調製することができる。このようなペーストは、た
とえば、フラッシュペースト、印刷色料、水性塗料、プ
ラスチック分散物および紡糸液の製造のために使用しつ
る。本顔料はまた、水、有機溶剤、不乾性油、乾性油、
ラッカー、ワニス、プラスチック、ゴム等の中に攪拌、
ロールがけ、混線あるいは摩砕によって配合することも
できる。
さらにまた、本顔料を有機または無機物質塊、顆粒、繊
維状材料、粉末および他の顔料と乾式混合することによ
って物質混合物に加工することもできる。
本顔料はすぐれた隠蔽力、高い色純度、良好な全般的堅
牢性たとえば耐光堅牢性、耐候性、溶剤および軟化剤に
対する耐性などを有しているが、さらにこれらに加えて
優秀な高温耐性の特徴も有している。たとえば、従来公
知の変態型とは対照的に、本発明による顔料はその耐熱
特性の故に、加工中の温度の作用により色相が鈍化され
ることなく、高密度および低密度ポリエチレンまたはポ
リプロピレンに本顔料を配合加工することか可能である
。本顔料の隠蔽力ならびに色純度の優秀性は、たとえば
、自動車仕上げ塗装においても明瞭に示される。同一の
隠蔽力を達成するために本新規な製品に要求される量は
従来公知のキナクリドン変態型の場合に要求される量よ
りも少なくてすむ。しかも、はるかに光沢の高い仕上げ
塗装を得ることができる。
以下、本発明を実施例によってさらに説明する。実施例
中の部は、別途記載のない限りすへて重量部である。
実JL例」工 この実施例はセラミックビードを使用して予備ミリング
し、そして続いてγf型を水酸化カリウムを含有するメ
タノール中でミリングすることによりγII型キナクリ
ドンをγI型キナクリドンに転化する実施例である。
2.84Jl容量ミルに、サイズが1.6乃至2.5m
m、平均組成分がZr0269%と5i0231%であ
るセラミックビード2500部、粗製γII型キナクリ
ドン50部および無水物を酸ナトリウム5部を仕込む。
このミルを室温で10時間、臨界速度の約74%に相当
する68rpmの回転速度で回転させる。なお、臨界速
度とは遠心力が重力に打ち克って摩砕材がミルの外壁に
衝突したままになる速度である。
顔料か付着した少量(36部)のボールをミルから取り
出し、顔料をメタノールで洗い落す。このスラリーを濾
過し、乾燥生成物をX線で調べる。この生成物は出発物
質よりも低結晶質であり、そして少なくとも大部分がγ
I型キナクリドンである同定された。さらに、ミルに7
91部のメタノールを、つづいて75部の43.5%K
OH水溶液を仕込み、ミルを同一回転速度で48時間回
転させる。しかるのち、ミルの内容物をスクリーン上に
排出してセラミックビードを分離する。
こわらのビートを約1000部の水で洗い、はとんど全
一部の顔料をスラリーとして集める。この塩基性スラリ
ーを攪拌器、温度計、ディーンスターク(Dean 5
tark)管、および凝縮器を具備した4つ目フラスコ
に移し入れる。熱を加えて少量の水と共にメタノールを
留去する。メタノールの蒸発につれて温度か徐々に上昇
する。温度が90乃至93℃に刊達したら蒸留を止める
。熱時にスラリーを濾通して生成物を単離し、顔料を塩
基かなくなるまで水で洗う。80℃で乾燥後、47.6
部の顔料が得られる。
顔料特性をツーパー・カラー社[HooマerColo
r Corporationl(米国ニュージャージ州
、アーク“インクトン所在)の装置[名称はツーバー・
ムラ−(Hoover Muller月を使用して調製
されたリトグラフワニス用配合顔料(rubouts)
を用いて調べた。この装置はl/2馬力、110−22
0V、60サイクルのモータl基と2枚のガラス板とを
備えている。50回転を基準として、この装置は25回
転、50回転、75回転または100回転後に停止する
ようセットできる。2枚のガラス板の間に約87.5K
g(150ボンド)ノ圧力(この圧力が通常の運転圧力
と考えられる)を印加するために3つの重錘が使用され
る。いずれの場合も、下側ガラス板の上でヘラで乾燥顔
料0.6部とリトグラフワニス乾燥剤1.2部とが混合
された。上側ガラス板を下側ガラス板にロックしてモー
タを駆動する。モータは50回転後に停止するようセッ
トしておく、50回転後、両ガラス板を離し、インク分
散物の形の顔料を取り出しそして再び下側ガラス板の上
に広げて前記の操作を繰り返す、この操作は6回繰り返
される。
これによって調製されたインク分散物の形態の顔料をマ
ストーン(masstone)インクと呼ぶ、これを同
じ方法で調製された適当な対照と比較する。試料の色濃
度を調べるために、前記のマストーンインクと酸化亜鉛
ペースト分散物との計算量を正確に秤量し干して研摩ガ
ラス板の°上でヘラを使って混合する。これによって得
られた増量着色料を以下ナンド(tint)と呼ぶ、こ
れを同じ方法で調製された適当な対照と比較する。マス
トーンおよびナンドの視覚的比較は湿潤時または室温で
数日乾燥後のいずれかに行なう。
本実施例で製造された顔料をリソグラフヮこスに配合し
そしてそのマストーンおよびチア)(Ti02で展色)
をそれぞれγH5キナクリドン市販品の対照試料と詳細
に比較した場合において、本実施例のものは、マストー
ンでは、はるかに黄色味が強くかつ濃度も高い(より鮮
明)ことが認められ、そしてテントでは、対照よりもか
なり黄色味が強くかつ高濃度であることが認められた。
及五史ユ 本実施例は粒度の大きいγI型キナクリドンの1段階製
造方法を示す。
2.84J2容量ミルにサイズが1.6乃至2.5mm
、平均組成分がZr0269%と5i0231%である
セラミックビード2500部、粗製γII型キナクリド
ン50部、メタノール791部、およびKOHの43.
5%水溶液75部を仕込む。このミルを室温で72時間
、臨界速度の約74%に相当する68rpmの回転速度
で回転させる。
しかるのち、ミルの内容物をスクリーン上に排出してセ
ラミックビードを分離する。これらのビートを約100
0部の水で洗い、はとんと全部の顔料をスラリーとして
集める。   ゛この塩基性スラリーを攪拌器、温度計
、ディーンスターク(Dean 5tark)管および
凝縮器を具備した4つ目フラスコに移す。熱を加えて少
量の水と共にメタノールを留去する。メタノールの蒸発
につれて温度が徐々に上昇する。温度が90乃至93℃
に到達したら蒸留を止める。熱時にスラリーを濾過して
生成物を単離し、そして顔料を水で塩基がなくなるまで
洗う。80℃で乾燥後、48.2部の顔料が得られる。
そのX線図はこの顔料がγI型であるこ−とを示した。
リトグラフワニス中に配合した時、この生成物は、マス
ストーン及びチンにおいて実施例1の生成分と本質的に
同じであった。
矢五■ユ 本実施例はセラミックロットで最初に予備ミリングし、
続いてメタノール/KOH中でのミリングまたはにOH
含有メタノールの還流によフてγI型キナクリドンを熟
成させる方法によるγII型キナクリドンのγI型キナ
クリドンへの転化例を示す。
実験室規模のボールミルに直径12.7mmのセラミッ
クロッド871部、粗製γII型キナクリドン50部お
よび無水硫酸ナトリウム5.0部を装用する。このミル
を24時間、臨界速度の約75%に相当する回転速度で
回転させる。しかるのち、ミルの内容物をスクリーンを
通して排出してセラミックロッドを分離する。
つぎに前記による摩砕粉末の一部分(56部)を2.8
4I1.容量の実験用ミルに導入する。このミルにはサ
イズが1.6乃至2.5mmのセラミックビード250
0部、メタノール791部および43.5%KOH水溶
液75部が含有されている。ミリングと仕ト操作を実施
例1と同様に実施する。
得られた生成物はX線回折パターンにより実施例1の生
成物と本質的に同一と認められた。またそれのリトグラ
フワニス調合物の性状も実施例1の場合と本質的に同じ
であった。
別に、前記予備摩砕粉末の11部を、 43.5%にOH水溶液15部を含′有しているメタノ
ール158.2部中に分散させ、強力攪拌して48時間
還流させた。水を添加してメタノールを蒸留させた後、
顔料を単離した。得られた生成物はγI型キナクリドン
であったが、第2工程で摩砕して得られた前記のγI型
キナクリドンとは着色特性か幾分相違していた。すなわ
ち、沸騰メタノーンレ性塩基から単離−されたものは前
記の摩砕されたものよりもマストーンインクで見てやや
色が鈍く、暗く、そしてナンドで見ると色が薄かった。
したがって、還流法でもγI型が製造されるけれども、
ミリング法で得られた製品の方が好ましい。ミリング法
で得られた顔料のマストーンの着色特性は最高である。
支五皇A 本実施例はアルコールミリング工程に塩基の存在が必要
であることを示す。
サイズ1.6乃至2.5mmの摩砕用ビート300部を
含有している実験室規模のボールミルに、粗製γII型
キナクリドン6部および無水硫酸ナトリウム0.6部を
仕込む。
このミルを7.5時間、臨界速度の約75%に相当する
回転速度で回転させる。同じ2バツツチの摩砕を実施す
る。
ミルを開け、バッチ(1)には79部のメタノールを仕
込む。バッチ(2)には79部のメタノールと10部の
43.5%にOH水溶液とを仕込む。このあと両方のミ
ルを72時間回転させる。得られたスラリーを実施例1
と同様に仕上げする。両方のバッチの濾過プレスケーキ
を、洗浄に使用した水に比べて95%の抵抗性を濾液が
示すまで洗浄しそして乾燥する。乾燥後、バッチ(1)
からは5.2部の顔料が得られ、バッチ(2)からは5
.3部の顔料が得られた。両方の顔料ともγI型である
ことが確認された。しかし、バッチ(2)の顔料の方が
粒度がより大きくそして結晶化度がより高度でありだ。
両者のこの相違はその28の試料をリトグラフワニス配
合物として比較した時に反映された。すなわち、バッチ
(1)の試料に比較してバッチ(2)の試料はマススト
ーンではるかに黄色味がまさっており、濃度もはるかに
高かった。テントでは、黄色が強くそして濃度が薄かっ
た。自動車の固形カラー塗装のためにはマスストーンの
濃度が最も重要である。
支五里j 本実施例はメタノールと水酸化ナトリウムとの中での液
体ミリングの例を示す。
実施例4のバッチ(2)の場合と同様に操作を実施した
。ただし、KOHの代りに50%NaOH水溶i10部
を使用した。得られた生成物はγI型であった。しかし
、その光沢はKOHの存在下で製造された生成物と比較
して幾分低下していた。
11里1 本実施例は、液体ミリング操作におよぼす温度の影響を
示す例である。
実施例1の操作を繰り返した。ただし今回は液体ミリン
グを49乃至54℃の温度で実施した。得られた顔料は
実施例1で製造されたものに比較して、マスストーンで
は黄色味がより強く、隠蔽力はより良好であり、ナンド
では幾分より色が薄かった。X線によって本実施例の顔
料は特に結晶化度の高いγI型キナクリドンであること
が判明した。
え人里ユ 本実施例はt備ミリングに12.7mmセラミックポー
ルを使用する例である。
実験室規模のボールミルに直径12.7mmの高アルミ
ナセラミックボール870部、粗製γII型キナクリド
ン50部および無水硫酸ナトリウム5.0部を仕込む。
このミルを24時間、臨界速度の約75%に相当する回
転速度で回転させる。しかるのち、ミルを開き、その内
容物をスクリーンを通して排出しそしてセラミックボー
ルを分離する。ボールをかき混ぜて所望の予備摩砕粉の
収率を上げた。
得られた摩砕粉末の一部分(82部)を2.8.4J2
容量の実験用ミルに仕込む。このミルにはサイズが1.
6乃至2.5m+++のセラミックビード2500部、
メタノール791部および43.5%にOH水溶液75
部が含有されている。このミルを臨界速度の約74%の
速度で72時間回転させる。
ミル内容物をスクリーンを通して排出して摩砕ビードを
分離する。これらのビードを約1000部の水で洗い、
すべての顔料をスラリーとして集める。得られたスラリ
ーを加熱し、アルコールを留去し、そして顔料を実施例
1に記載したようにして単離する。得られた顔料はX線
回折パターンによりγI型キナクリドンと認められ、そ
の着色特性および隠蔽特性は前記実施例1の顔料の場合
に類似していた。
さらに、48時間予備ミリングさ耽た粉末を使用した場
合には仕込■を110部まで増加しても結果は同様であ
った。
支五更J 本実施例は、得られる顔料の光沢または濃度に及ぼす稀
酸抽出の悪影響を示す。
実質的に実施例1に記載したものと同様なメタノール/
KOH5砕生成物のスラリーを同重量の2つの部分に2
等分した。第1部分はスラリ一温度が93℃に到達する
まで蒸留しそして生成物を単離した。第2部分は93℃
に到達後85℃まで冷却しそして82%硫酸でpH1,
4に酸性化した。温度を1時間85±2℃に保持し、そ
のあと生成物を濾過して単離し、酸がなくなるまで水洗
いした。
両方の生成物を80℃で乾燥した。リトグラフワニス凋
合物で両者を比較した。酸処理生成物は酸処理生成物よ
りもマスストーンが青味が強くそして鈍い色であった。
チントでは、色および濃度が両者はぼ同等であつた。
これらの結果は本発明の方法が、酸処理を必要とする従
来法よりも優れていることを立証している。
支ム遺ユ 本実施例はメタノールでなくn−ブタノールを用いて液
体ミリングを行なう例である。
2.8442容量のミルにセラミックビード2500部
、γII型キナクリドンおよび硫酸ナトリウムを仕込み
、実施例1と同様に操作した。ミル内容物を排出し、ビ
ートを分離した。ビードぐは予備摩砕された顔料が付着
していた。この材料の300gを実験室用ボールミルに
導入し、続いてn−ブタノール81部と43.5%KO
H水溶液7.5部とを導入した。このミルを臨界速度の
約75%の速度で72時間回転させた。このあと、顔料
スラリーと雌枠ビードを分離しそしてビートを約150
部の水で洗った。集めたスラリーを加熱し、スラリ一温
度が100℃になるまでn−ブタノールを蒸留した。顔
料を濾過して単離し、そしてプレスケーキを塩基がなく
なるまで水洗いした。乾燥後に4.9部の顔料が得られ
、これは実施例1のものよりも粒度の小さいγI型キナ
クリドンであることが判明した。
リトグラフワニス凋合物で実施例1のものと比較すると
、本実施例の生成物はマスストーンではより鈍くそして
より透明であった。
そしてナンド(TiO2で展色)では色濃度がやや高か
った。
支五■工± 本実施例はアルキド樹脂塗料組成物のレオロジーならび
に自動車仕上塗装の外観に与えるγI型キナクリドン表
面処理の好ましい作用を示す。
実施例1で得られた生成物(91,0重量%)を2−フ
タルイミドメチルキナクリドン3重量%および重合体分
散剤6重量%と一緒に粉末化した。この分散物をアルキ
ド樹脂自動車塗料系でテストした。対応する未処理のも
のに比較して、塗料組成物の粘度および最終塗装の光沢
に関してかなりの向上がみられた。関連するデータを下
記に示す。
粘   度   元色 cps”    光沢傘赤 未処理γI顔料  2480   78本実施例の製品
  1750   90本ブルックフィールド(Bro
okfield)デジタル粘度計(RVTD型)1回転
数1 Orpm、スピンドルNo、3.温度23℃。
本官マスス°トーンペイントパネルを作成(10csx
15cm、10ゲージアルミニウム板を灰色アクリル系
塗料で下塗りし、白黒チェッカーボードを視覚的に隠蔽
するよう試料塗料をスプレー塗布して作成)し、乾燥し
、モして20’光沢を光沢計グロスガードシステム(j
71ossguard System) 20/80/
85(08752B型)でIBM足。
以上の記載から、本発明によりγII型キナクリトンを
好ましい0.2乃至0.7μm範囲の粒径のγI型キナ
クリドンに転化するための改良された方法が提供された
ことが理解されよう。
なお、本発明の特許請求の範囲内で各種の実施態様の変
形が可能であることは明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、粗製γII型キナクリドンを、平均径が0.1μm以
    上、表面積が30m^2/g以下であるγ I 型キナク
    リドンに転化する方法において、粗製キナクリドンを転
    化有効量のアルコールと塩基との存在下でミリングし、
    そして黄色γ I 型キナクリドンを単離することを特徴
    とする方法。 2、アルコールが低沸点アルコールであり、アルカノー
    ルとグリコールとよりなる群から選択される特許請求の
    範囲第1項に記載の方法。 3、アルコールがメタノール、エタノール、ブタノール
    、ペンタノールおよびエチレングリコールよりなる群か
    ら選択される特許請求の範囲第2項に記載の方法。 4、アルコールがメタノールである特許請求の範囲第3
    項に記載の方法。 5、塩基がアルカリ金属水酸化物である特許請求の範囲
    第1項に記載の方法。 6、塩基が水酸化カリウムである特許請求の範囲第5項
    に記載の方法。 7、アルコールがメタノールでありそして塩基が水酸化
    カリウムである特許請求の範囲第1項に記載の方法。 8、アルコールが該キナクリドンの重量の6.6乃至1
    8倍の量で存在しそして塩基が該アルコールの1.0乃
    至10.0重量%の量で存在する特許請求の範囲第1項
    に記載の方法。 9、粗製γII型キナクリドンを平均径が0.1μm以上
    、表面積が30m^2/g以下であるγ I 型キナクリ
    ドンに転化する方法において、粗製キナクリドンをγI
    型に転化するために乾式予備ミリングし、この予備ミリ
    ングされたキナクリドンをアルコールおよび塩基と接触
    させ、生じたキナクリドン分散物を還流させ、そして黄
    色γ I 型キナクリドンを単離することを特徴とする方
    法。 10、アルコールがメタノールそして塩基が水酸化カリ
    ウムである特許請求の範囲第9項に記載の方法。 11、粗製γII型キナクリドンを平均径が0.1μm以
    上、表面積が30m^2/g以下であるγ I 型キナク
    リドンに転化する方法において、粗製キナクリドンをγ
    I 型に転化するために乾式予備ミリングし、この予備
    ミリングれたキナクリドンを粒子成長促進有効量のアル
    コールと塩基との存在下でミリングし、そして黄色γ
    I 型キナクリドンを単離することを特徴とする方法。 12、アルコールが低沸点アルコールであり、アルカノ
    ールとグリコールとよりなる群から選択される特許請求
    の範囲第11項に記載の方法。 13、アルコールがメタノール、エタノール、ブタノー
    ル、ペンタノール、エチレングリコールよりなる群から
    選択される特許請求の範囲第12項に記載の方法。 14、アルコールがメタノールである特許請求の範囲第
    13項に記載の方法。 15、塩基がアルカリ金属水酸化物である特許請求の範
    囲第11項に記載の方法。 16、塩基が水酸化カリウムである特許請求の範囲第1
    5項に記載の方法。 17、アルコールがメタノールそして塩基が水酸化カリ
    ウムである特許請求の範囲第11項に記載の方法。 18、アルコールが粗製キナクリドンの重量の6.6乃
    至18倍の量で存在し、そして塩基が該アルコールの1
    .0乃至10.0重量%の量で存在する特許請求の範囲
    第11項に記載の方法。
JP62285679A 1986-11-13 1987-11-13 黄色γ−キナクリドンの変態の製造方法 Expired - Lifetime JPH0832838B2 (ja)

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