JPS63114687A - 熱的染料転写に使用される染料供与体要素用のシリコーンおよびリン酸エステル滑り層 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は熱的染料転写に使用されろ染料供与体要素に関
するものであり、更に詳しくは部分的にエステル化され
たリン酸エステルおよび線状もしくは分枝状アルキルの
シロキサンまたはアリールシロキサン単位を含有するシ
リコーン重合体である潤滑性材料を重合体結合剤に分散
させた滑り層を染料供与体要素の裏側に使用して、各種
印刷欠陥ならびに印刷操作時の該供与体要素の引裂きを
防止することに関する。

近年、カラービデオカメラにて電子的に形成された画像
から印画を得るための熱転写システムが開発されてきた
。このような印画ｌ得るための一方法では、先ず電子画
像をカラーフィルタで色分離する。次に色分離された各
画像を電気信号に変換する。次にこれらの信号を操作し
てシアン、マゼンタおよびイエローの電気信号を発生さ
せる。

次之これらの信号を熱プリンタ（ｔｈｅｒｍａｌ　ｐｒ
ｉｎ−ｔｅｒ　）に伝送する。印画を得るには、シアン
、ｉゼンタまたはイエローの染料供与体要素を、染料受
容要素に面を合せて配する。次にこの両者を熱プリント
ヘッドとプラテンローラの間に挿入する。

ライン型の熱プリントヘッドを用いて、染料供与体シー
トの裏面から熱を適用する。熱プリントヘッドは多数の
加熱要素を有し、シアン、マゼンタおよびイエローの信
号に応答して遂次加熱される。

続いてこのプロセスを他の二色について繰シ返す。

このようにしてスクリーン上に視えた元の画像に対応す
る色彩ハードコピーが得られるのである。

従来の技術 ヨーロッパ特許出願第１３８，４８３号は、樹脂中に潤
滑剤と共に微粒状物質を含有する滑り層を裏面に有する
染料供与体要素に関するものである。

各種のシリコーンおよびフッ素含有界面活性剤を包含す
る多数の潤滑性物質が開示されている。しかしながら、
これらの物質を組み合せて使用することは、具体的には
教示されていない。

前述の熱的染料転写印刷に染料供与体要素を使用するこ
とには、効果的に熱を転送するのに薄い支持体が必要だ
という問題があった。例えば、薄いポリエステルフィル
ムを使用する際には、印刷操作時に加熱されると軟化し
て熱プリントヘッドに粘着する。このため、熱ヘッドを
横切る送行が連続的でなく間欠的になる。このようにし
【転写された染料は均一な領域としては現れず、一連の
明暗が交互に表われる帯となる。（びび９マーク）その
他に「スマイル（５ｍ１ｌｅｓ　）　Ｊ　　と称される
欠陥があシ、これは三日月形の低密度域であって染料供
与体に引張りにより誘起されるくぼみとして受容要素中
に形成される。その他の欠陥には、裏打ち層からの摩滅
清または溶融屑が熱ヘツド上に蓄積する際、受容要素に
形成されるものがあり、移動方向く平行かつ全画像域に
拡がるステーキ状模様（５ｔｅａｋｓ　）を惹起する。

極端な場合には、印刷時に染料供与体要素を引裂くほど
の摩擦力が発生することも頻繁にある。商業的に許容さ
れるシステムにするため、このような問題を取り除くこ
とが本発明の一目的である。

前記の特許出願の滑り層には、染料供与体シートが熱プ
リントヘッドに粘着するのを防止するための微粒物質に
より、表面が粗いという問題もある。このような微粒物
質はプリントヘッドを摩耗する効果を有し、その理由で
望塘しいものでない。

本発明の一目的は、改善された滑り層を有する熱的染料
転写処理用染料供与体要素を提供することである。

問題点を解決するための手段 上記その他の諸口的は、熱的染料転写用の染料供与体要
素に関する本発ＢＡＫよシ達成され、この染料供与体要
素は一面上の染料層と、潤滑性材料を重合体結合剤中に
分散させた他面上の滑り層からなり、該潤滑性材料が部
分的にエステル化されたリン酸エステルと線状もしくは
分枝状アルキルのシロキサンまたはアリールシロキサン
単位からなるシリコーン重合体であることを特徴とする
。

本発明の一好適実施態様では、シリコーン材料の存在量
はｏ、ｏｏｏｓ乃至ｏ、ｏ５ｇ／Ｗ？であって結合材重
量の約０．１乃至１０％を占め、リン酸エステルは０．
００１乃至０．１５０　ｇ／Ｗ？の量で存在して結合剤
重量の約０．２乃至３（ｌを占め、かつ、重合体結合剤
は熱可塑性結合剤であって層被覆全体の１乃至８０チを
占める。

シリコーン重合体は、線状もしくは分枝状アルキルのシ
ロキサンまたはアリールシロキサン単位を含有するもの
であれば、いずれも本発明に使用可能である。本発明の
一好適実施態様におけるシリコーン重合体は、ポリ酸化
アルキレンとメチルアルキルシロキサンの共重合体であ
る。本材料は米国のＢＹＫヘミ−社（ＢＹＫ　Ｃｈｅｔ
ｎｆｅ　）がＢＹＫ−３２０■とし℃市販している。そ
の他の好適シリコーン材料は、ＢＹＫ−３０１■とじて
市販されているポリオキシアルキレン−ジメチルシロキ
サン共重合体である。その他の好適シリコーン材料には
、線状もしくは懸垂したポリオキシアルキレン基ブロッ
ク共重合体がある。

本発明には、いずれの部分エステル化リン酸エステルも
使用可能である。−好適実施態様では、この部分的にエ
ステル化されたリン酸エステルは、５乃至２０炭素原子
の置換もしくは非置換のアルキル基、たとえば Ｃ３Ｈ１７０−ＣＨ２ＣＨ２０，Ｃ６Ｆ１３０Ｃ２Ｈ２
−ｒＣ２Ｈ５Ｏ（ＣＨ２ＣＨ２０）６−ＣＨ２ＣＨ２−
ｍＣ１２Ｈ２５−ｒ　　Ｃ１６Ｈ３３−＊ＨＯ（ＣＨ２
ＣＨ２Ｏ）５−ＣＩ−Ｌ２ＣＩ−１２。

ＣＮ−（ＣＨ２）４−ＣＭ− （ＣＨ２）４ＣＮ の１１！！または２ｍ：あるいは６乃至２０炭素原子の
置換もしくは非置換のアリール基、たとえばＣ６Ｈ３−
ＣＨ２−ｔ　　Ｃ５Ｈｓ−ＣＨ２０（ＣＨ２ＣＨ２０）
ｔ。

−ＣＨ２ＣＨ２−ｅ　　Ｐ−Ｃ９Ｈ１９−−Ｃ６Ｈ４）
−ｓ　　２，４（ｎ−ＣＨ３０ＣＨ２ＣＨ２）（ＣｓＨ
ａ）　−ｍ　　ｐ−０８ＦＬ７−（Ｃ８Ｈ４）−０（Ｃ
Ｈ２ＣＨ２−０）３−ＣＨｚＣＨｚ−−ｐ−ＣＮ−（Ｃ
６１Ｈ４）−０（ＣＨ２ＣＨ（ＣＨ３）０）２−ＣＨ２
ＣＨ２− ０１種または２種を含有し、このような基は酸化アルキ
レン、スルホンアミド、アミド、カルボニル、スルフィ
ド、スルホン、イミドなどの結合基を０乃至３０個有す
る。極めて好適な実施態様では、この部分エステル化リ
ン酸エステルは１種または２種のフッ素化されたアルキ
ルまたはアリール基を含有する。このような物“質の一
例には下記のものがある。

（ＣＦ３　（ＣＦ２　）　ｓ　−１５ＣＨ２ＣＨ２０口
１石１丁↑ Ｐ−（ＯＨ）２または１ 本物質は、デュポン社（ｄｕｐｏｎｔ　）がゾニルＵＲ
■フルオロサーファクタント（Ｚｏｎｙｌ　ＵＲ■Ｆｌ
ｕｏｒｏ　ｓｕｒ　ｆａｃｔａｎｔ　）として市販して
いる。

その他の適当な部分エステル化リン酸エステルはガフ７
ツク（Ｇａｆａｃ　）　ＲＡ　−６００■（ＧＡＦ社）
であって、酸化エチレン付加を非イオン性界面活性剤の
リン酸モ／−およびジ−エステルなる複合リン酸エステ
ルであると記されている。

本発明の滑り層には、望ましい効果を有するものならば
如何なる重合体結合剤も使用可能である。

本発明の一好適実施態様では、熱可塑性結合剤が使用さ
れる。このような材料の例には、たとえばスチレン−ア
クリロニトリル共重合体（７０７３０重量比）；ポリ（
ビニルアルコール・ビニルブチラール）共重合体（ダウ
ケミカル社：ＤｏｗＣｈｅｍｉａａｌ　Ｃｏ−＊がビュ
トバー（Ｊ３ｕｔｖａｒとして販売）；ポリ（ビニルア
ルコール−ビニルベンザル）共重合体；ポリスチレン；
ポリ酢酸ビニル；酢酸酪酸セルロース；酢酸セルロース
；エチルセルロース；ビスフェノール−Ａポリカーボネ
ート樹脂；三酢酸セルロース；ポリメタクリル酸メチル
；メタクリル酸メチルの共重合体；スチレン−ブタジェ
ン共重合体；および軽度に分枝したエーテルで変性され
たポリ（シクロヘキシレン−シクロヘキサンジカルボキ
シレート）： が包含される。

本発明の一好適実施態様では、熱可塑性結合剤はスチレ
ン−アクリロニトリル共重合体である。

本発明の滑り１釦使用される重合体結合剤の量は限界的
ではない。一般に重合体、結合剤の存在量は０．１乃至
２９／−であって、層被覆全量の１乃至８０％を占める
。

本発明の染料供与体要素の染料層には、熱の作用により
染料受容層に転写可能なもの々らば如何なる染料も使用
可能である。昇范性の染料あるいは米国特許第４，５４
１，８３０号に開示された染料を用いると、特に良好な
結果が得られた。前記の染料は、単色を得るのく単独あ
るいは組み合せて使用できる。染料は０．０５乃至１９
／ぜの禎覆量で使用され、疎水性であることが好ましい
。

染料供与体要素内の染料は、酢酸フタル酸水素セルロー
ス、酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢
酸酪酸セルロース、三酢酸セルロースなどのセルロース
誘導体結合剤；ポリカーボネート、スチレン−アクリロ
ニトリル共重合体、ポリスルホンまたはポリ酸化フェニ
レンのような重合体結合剤；中に分散される。結合剤は
０．１乃至５　！ｉ＋／−の被覆量で使用される。

染料供与体要素の染料層は、支持体上に被覆されるか、
あるいはグラビア印刷法などの印刷技術により支持体上
に印刷される。

本発明の染料供与体要素用の支持体には、寸法安定性が
あって熱プリントヘッドの熱に耐え得るものならば、如
何なる材料も使用可能である。このよう表材料には、ポ
リ（エチレンテレフタレート）などのボリエスル；ポリ
アミド；ポリカーボネート；グラシン紙；コンデンサー
紙；セルロースエステル；フッ素ポリマー；ポリエーテ
ル；ポリアセタール；ポリオレフィン；およびポリイミ
ドが包含される。支持体の厚みは一般に２乃至３０μｍ
である。所望ならば、支持体に塗層（ｓｕｂｂｉｎｇ　
１ａｙｅｒ　）を被覆してもよい〇本発明の染料供与体
要素と共に使用される染料受容要素は、通常、上部に染
料画像受容層を有する支持体からなる。この支持体はポ
リ（エーテルスルホン）、ポリイミド、酢酸セルロース
などのセルロースエステル、ポリ（ビニルアルコール−
ビニルアセタール）共重合体またはポリ（エチレンテレ
フタレート）のような透明なフィルムである。染料受容
要素用の支持体は、バライタ被覆紙、ポリエチレン被覆
紙、白色ポリエステル（白色顔料を添入したポリエステ
ル）、アイポリ−紙、コンデンサー紙またはデュポン社
のタイヴエク（’ｌ’ｙｖｅｋ■）などの合成紙のよう
な反射性のものであってもよい。−好適実施態様では、
白色顔料を添入したポリエステルが使用される。

染料画像受容層は、例えばポリカーボネート、ポリウレ
タン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、スチレン・アク
リロニトリル共重合体、ポリカプロラクトンまたはそれ
らの混合物からなる。染料画像受容層は、所期目的に効
果的な量ならば如何なる量で存在してもよい。一般ＩＣ
Ｉ乃至５’！／Ｗ？の濃度の際に良好な結果が得られた
。

前述のように、本発明の染料供与体要素は染料転写画像
の形成のため使用される０このようなプロセスは、前述
のように染料供与体要素を画像に従って加熱することお
よび染料画像を染料受容要素に転写して染料転写画像を
形成することからなる０ 本発明の染料供与体要素はシート形態に【、あるいは連
続的なロールもしくはリボンとして使用される。連続的
なロールもしくはリボンを使用する場合には、その上に
１種のみの染料を有するか、あるいは米国特許第４，５
４１，８３０号に記載のように昇華性のシアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックなど相異なる染料の交替域を有
する。すなわち、−１二、三または囲包の要素（あるい
はそれより多数の色も）が本発明の範囲に包含される。

本発明の一好適実施態様では、染料供与体要素は、シア
ン、マゼンタおよびイエロー染料の逐次繰返し域で被覆
されたポリ（エチレンテレフタレート）支持体からなり
、前記のプロセス工程な各色について逐次実施すると三
色の染料転写画像が得られるのである。勿論、単一色の
みでとのプロセスを実施すれば、単色の染料転写画像が
得られる０ 本発明の染料供与体要素から染料を転写するのに使用可
能な熱プリントヘッドは商業的に入手可能である。例え
ば富士通サーマルヘッド（ＦＴＰ−０４０ＭＣ３ＯＯＩ
　）、ＴＤＫサーマルヘッドＦ４１５ＨＨ７−１０８９
またはローム（Ｒｏｈｍ）サーマルヘッドＫＥ２００８
−Ｆ３が使用可能である。

本発明の熱的染料転写組合せ体は、 ａ）前述のような染料供与体要素 および ｂ）前述のような染料受容要素 かうなシ、染料受容要素は染料供与体要素と重ね合わさ
れ、供与体要素の染料層は受容要素の染料画像受容層と
接触している。

これら両要素からなる前記の組合せ体は、単色画像な得
んとする際には一体ユニットとして予かしめ組み立てら
れる。この予備組立は、この両要素の縁を互いに一時的
に接着して為されろ。転写後、染料受容要素を剥がして
熊すと、染料転写画像が現われろ。

三色画像を得んとする際には、熱プリントヘッドによる
熱適用時の３度にわたり前記の組合せ体を形成する。第
一の染料を転写したあと要素を剥がして離す。次に第二
の染料供与体要素（あるいは相異なる染料域を有する供
与体要素の別域）を染料受容要素と正しく重ね合わせて
、このプロセスを繰り返す。第三色も同様にして得られ
る。

実施例 本発明の説明のため、以下に実施例を提示する。

実施例に 酸化チタンを含有する１７５μｍのポリ（エチレンテレ
フタレート）支持体上に、マクロ−ロン（Ｍａｋｒｏｌ
ｏｎ　）　５７０５■ポリカーボネート樹脂（バイエル
Ａ、Ｇ、　）　　２．９１５’／ｍ”、　１．４−ジデ
コキシ（ｄｉｄｅｃｏｘｙ　）　−２，５−ジメトキシ
ベンゼン（０，３２’；）／Ｉ　”）およびＦＣ−４３
１■（３Ｍ社）界面活性剤（０，０１６９／ｍ”）を塩
化メチレンとトリクロロエチレンの混合溶剤を用いて被
覆し、染料受容要素を調製した０ 酢酸酪酸セルロース（アセチル１４％、ブチリル３８チ
）結合剤（０，５０’ｉ／ｒｒ？　）中に下記シアン染
料（０，２８ｇ／ｒｒ？　）、デュポンＤＬＸ−６００
０テア　ｏ　ン（’ｐｅｆｌｏｎ■）微粉末（０，０１
６ｇ／ｉ）およびＦＣ−４３１■（３Ｍ社）界面活性剤
（０，００９９／ｉ）を含有する染料層を、トルエン／
メタノール混合溶剤を用いて６μｍのポリ（エチレンテ
レフタレート）上に被覆し、シアン染料供与体要素を調
製した。

シアン染料： 染料供与体の裏面にポリエステル下層を被覆し、そのあ
と酢酸プロピル、ブタノン、酢酸ブチルおよびメタノー
ルの混合溶剤を用い、下記のような各種滑り層を被覆し
た。

対照１−支持体のみ。層なし。

対照２−スチレン−アクリロニトリル共重合体（重量比
７０：３０）の結合剤のみ （０，５４’ｉ／ｒｒ？　）。

対照３−結合剤とシリコーン材料： スチレン−アクリロニトリル共重合体 （重量比７０：　３０）（０，５４９／ｉ）とＢＹＫ−
３２０シリコーン （０，００５４Ｆ／ｉ）。

対照４−結合剤とリン酸エステル： スチレン−アクリロニトリル共重合体 （重量比７０　：　３０　）　（０，５４ｇ／ｉ）とゾ
ニル（ｚｏｎｙｌ　）　ＵＲリン酸エステル（０，０５
４ｇ／ｌｙｔ’）。

対照５−結合剤と低濃度のリン酸エステル：スチレン−
アクリロニトリル共重合体 （重量比７０　：　３０）（０，５４９／、１’）トソ
ニルＵＲＩＪン酸エステル（０，０２２ｇ／ｒｒ？）。

対照６−界ｆ活性剤を含む中和されたリン酸エステル： 中和されたゾニルＵＲリン酸エステル （０，０５４９／ｍ’）とアエロゾル （Ａｅｒｏｓｏｌ　）ＯＴ　（アメリカンシアナミド社
（Ａｍｅｒｉｃａｎ　Ｃｙａｎａｍｉｄ　）の陰イオン
界面活性剤）　（０，００２７ｇ／ｒｒ？”）をメタノ
ール／水溶剤から結合剤無し に被覆。

本発明の滑９層１−結合剤、シリコーン材料およびリン
酸エステル： スチレン−アクリロニトリル共重合体 （重量比７０：３０）（０，５４Ｆ／イ）、ＢＹＫ−３
２０シリコーン（０，０１１’ｉ／Ｗ？＞およびゾニル
ＵＲリン酸エステル（０，０５４ｉ／ｄ） 本発明の滑り層２−結合剤、シリコーン材料および低濃
度のリン酸エステル： スチレン−アクリロニトリル共重合体 （重量比７０　：　３０　）　（０，５４’Ｊ／ｒｒ？
＞、ＢＹＫ−３２０シリコーン（０，００５４９／−）
およびゾニルＵ　ＲＩＪノンエステル（０，０２２９／
ｄ＞ 幅３２．（１，２５インチ）の各染料供与体要素ストリ
ップの染料面を同じ幅の染料受容体要素の染料画像受容
層と接触させて配した。この組合せ体を、ステッパ（Ｓ
　ｔｅｐｐｅｒ　）モータ駆動の引張シ装置のあごに固
定した。この組合せ体を直径１４ｍ５＋　（，０，５５
インチ）のゴムローラの頂部に置き、ＴＤＫサーマルヘ
ッド（ＡＬ−１３３）を該組合せ体の染料供与体要素側
に３．６に９（８，０ボンド）の力で圧迫し、それをゴ
ムローラく押し付けた。

画像形成電子装置を作動させ、プリントヘッドとローラ
の間にある組合せ体を引張り装置で３．１＊ｔｘ／秒（
０，１２３インチ／秒）の速度で引張った。

これに合せて熱プリントヘッド内の抵抗要素なＯ乃至８
．３ｍ秒までパルス加熱し、所与密度の「エリアテスト
パターン（ａｒｅａ　ｔｅｓｔ　ｐａｔｔｅｒｎ　）　
Ｊな形成した。プリントヘッドに供給された電圧は約２
２Ｖであり、面積０．１−の画素に対する最大電力は約
１．６ワツト／ドツト（１３ｍＪ／ドツト）に相尚した
。

所与密度の各「エリアテストパターン」が形成される際
、プリントヘッドとローラ間の組合せ体を引くため引張
り装置ＩＣ要求される力を、ヒンメ／Ｉ／　−／　ユタ
イン社（）（ｉｍｍｏｌｓｔｅｉｎ　Ｃｏｒｐ　）１０
０１０ストレンゲージ（範囲１０ボンド）と６−２０５
コンデイシヨニングモジユールを用いて測定した。

テストパターンの各ステップで下記の結果を得た０ 上記のデータは、本発明の滑り層組成物が各種対照材料
との比較で、熱ヘッドの通過に要する力を最小にするこ
とを示している。特に、シリコーン重合体とリン酸エス
テルを共に対照物と同量だけ結合剤に添加すると、いず
れかの材料を単独に用いた際に得られる結果よりも良好
な値に相対力が低下する。

実施例２ 実施例１と同様にして染料受容要素を調製した。

酢酸プロピオン酸セルロース（アセチル２．５チ、プロ
ビオニル４５チ）結合剤（０，４４９／ｍ’　）中に実
施例１と同じシアン染料（０，２８ｇ／ｄ　）とデュポ
ンＤＬＸ−６０００テフロン■微粉末（０，０１６９／
ｉ）を含有する染料層をトルエン、メタノールおよびシ
クロペンタノンの混合溶剤を用いて６μｍポリ（エチレ
ンテレフタレート）支持体上に被覆し、シアン供与体要
素を調製した。

染料供与体の裏面にポリエステル下層を被覆し、そのあ
とスチレン−アクリロニトリル共重合体結合剤（重量比
７０：３０）（０，５４！ｉ’／ｍ”）中にリン酸エス
テルおよびシリコーン成分を含有する各種滑り層を、ト
ルエンと３−ペンタノンまたはトルエンとメタノールの
混合溶剤を用いて被覆した０ 使用したリン酸エステルは前記のデュポン社ゾニルＵＲ
■フルオロサーファクタントおよび前記のガファツクＲ
Ａ−６００■（ＧＡＦ社）であった。使用したシリコー
ンは前記のＢＹＫ−３２０■（ＢＹＫ−ヘミ−ＵＳＡ）
であった。

これら諸要素を実施例１と同様に処理し、下記の結果を
得た。

第２表 対　　照 Ｚｏｎｙｌ　（０）　　　　　　０．０１１　　　１．
７　（３，７）Ｚｏｎｙｌ　（０）　　　　　　０．０
３２　　　１．１　（２，５）Ｚｏｎｙｌ　（０，０１
１）　　　　　０　　　　　１．２　（２，７）Ｚｏｎ
ｙｌ（０，０３２）　　　　　ＯＯ，９（２，０）本発
明 Ｚｏｎｙｌ　（０，０１１）　　　０．０１１　　０．
６　（１，４）Ｚｏｎｙｌ　（０，０３２）　　　０．
０３２　　０．６　（１，４）対照 Ｇａｆａｃ　（０）　　　０．０１１　１゜５　（３，
２）Ｑａｆａｃ　（０）　　　０．０３２　１．５（３
，３）Ｇａｆａｃ　（０，０１１）　　０　　１．４　
（３，０）Ｇａｆａｃ　（０，０３２）　　０　　０．
７　（１，５）本発明 Ｇａｆａｃ（０，０１１）　　　０．０１１　　　０．
６（１，３）Ｇａｆａｃ　（０，０３２）　　　０．０
３２　　　０．６　（１，４）上記のデータは、リン酸
エステル成分またはシリコーン成分を単独で使用した場
合には、両成分を合わせて少い合計量で使用した場合よ
りも熱ヘッドの通過に要する力がはるかに犬になること
を示している。シリコーンと組合せていずれかのリン酸
エステルを使用した際には、低被覆量でも高被覆量でも
等しく良好な結果が得られた。

実施例３−別種の結合剤 実施例１と同様にして染料受容体を調製した。

トルエンと３−ペンタノン混合溶剤を用いて、ポリメタ
クリル酸メチルまたはジェネラルエレクトリック（Ｑｅ
ｎｅｒａｌ　Ｅｌｅｃｔｒｉｃ　）社レキサン（Ｌｅｘ
ａｎ）１４１■ビスフェノール−Ａポリカーボネートの
いずれかの結合剤（０，５４ｇ／ｄ　）にガファツクＲ
Ａ−３２０■リン酸エステルおよびＢＹＫ−３２０■シ
リコーンを指示水準で添入した各種滑り層を下層上に被
覆したことを除き、実施例２と同様にして染料供与体を
調製した。

これら諸要素を実施例１のように処理すると、下記の結
果が得られた０ 対　　照 （０）　　　　　　　０　　　　　２．０（４，５）（
０）　　　　　　０．０２２　　　１．１（２，５）（
０，０２２）　　　　　０　　　　　２．０（４，４）
本発明 （０，０１１）　　　０．０１１　０．８２（１，８）
（０，０２２）　　　０．０２２　０．７３（１，６）
＜９／ｆｒＩ）　　（９／ｉ）　　（Ｄ　〜０．３）対
　　　照 （０）　　０　２゜Ｂ４．７） （０）　　０．０２２１．０（２，２）（０，０２２）
　　０　１．０（２，３）本発明 （０，０１１）　　　０．０！１　０．９５（２，１）
（０，０２２）　　　０．０２２　０．８２（１，８）
上記のデータは、使用する結合剤の如何ン問わず、リン
酸部分エステルとシリコーン重合体の組合せが熱ヘッド
を通過するための力を効果的に減少させることを示して
いる。

発明の効果 本発明を使用すると、改善された滑り層を有し且つプリ
ントヘッドに摩滅効果を有さぬ熱的染料転写用の染料供
与体要素が得られる。

（外４名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一方の面上に染料層を有し、かつ、他の面上に潤滑性材
   料を有し、該潤滑性材料が重合体結合剤に分散させた滑
   り層を有する熱的染料転写用の染料供与体要素において
   、前記の潤滑性材料が部分的にエステル化されたリン酸
   エステルと、線状もしくは分枝状アルキルシロキサンま
   たはアリールシロキサン単位を含有するシリコーン重合
   体とからなることを特徴とする熱的染料転写用染料供与
   体要素。