JPS63105992A - 耐食性、はんだ性、密着性にすぐれたリ−ドフレ−ム用表面処理鋼板 - Google Patents

耐食性、はんだ性、密着性にすぐれたリ−ドフレ−ム用表面処理鋼板

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JPS63105992A
JPS63105992A JP25141786A JP25141786A JPS63105992A JP S63105992 A JPS63105992 A JP S63105992A JP 25141786 A JP25141786 A JP 25141786A JP 25141786 A JP25141786 A JP 25141786A JP S63105992 A JPS63105992 A JP S63105992A
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Japan
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corrosion resistance
plating
steel sheet
solderability
adhesion
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JP25141786A
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Inventor
Yukinobu Higuchi
樋口 征順
Toshinori Katayama
片山 俊則
Nobuo Tsuzuki
都築 信男
Fumio Yamamoto
山本 二三夫
Kenichi Asakawa
麻川 健一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐食性、はんだ性、被覆層の密着性等にすぐ
れたCu系被覆鋼板のI Cリードフレーム用表面処理
鋼板に関するものである。
(従来の技術) 従来からIC1j−ドフレーム用素材には、例えば「表
面処理技術総覧めりき・陽極酸化網、昭和58年6月1
5日、株式会社広信社発行」のP、683で紹介されて
いるように、Cu系素材としてCu−Fe−P + C
u−Fe−Co−8n−P * Cu−Ni −8n系
合金等が、またFe系素材としてFe−42%Ni高合
金系素材が使用されてきた。これらのICリードフレー
ム用素材は機械的強さ、電気伝導度、熱伝導度、耐食性
等にすぐれ、またリードフレーム製造時のはんだ性、め
っき性等にもすぐれている。
しかしながら、これらの素材は高いコスト問題から、最
近では安価なリードフレーム用素材として、冷延鋼板の
使用が検討され、一部では使用されつつある。しかしな
がら、このような素材は、リードフレーム用素材に要求
される諸性能を満足に具備するものでなく、特に耐食性
、はんだ性、熱伝導性を改善した、鋼索材の開発が要請
されている。
(発明の解決しようとする問題点) 一般に、Fe−42%N1合金、冷延鋼板等のFe系素
材は、次のような処理工程を経てリードフレーム製品と
なる。
すなわち、リードフレーム用素材を打抜き加工により、
所定の形状に加工した後、全面にCuめつき後必要個所
にAg部分めっき、はんだづけをし、Agめりきを施し
た部分にAu線が接合され、仕上げ剪断され製品となる
。その後使用状況に対応してノにツケージされる。また
、その製造工程によっては、所定の形状に加工した後、
先にはんだづけが行なわれる場合もある。
而して、これらの工程において、Cuめりきは素材の防
錆能力の向上とAgめりきの密着性及び被覆性を向上さ
せるための下地処理であシ、また熱電導性、電気伝導性
を付与するために行なわれる。Agめりきは、Au線と
の熱接合(約200〜450℃)のために、またはんだ
はICボードとの接合部の接着性を向上するために施さ
れる。
これらの工程から考慮して、Fe系素材には(、)  
所定形状に加工した後、直ちにリードフレーム製造工程
でめっき処理される場合を除いて、めっき処理されるま
で貯蔵保管される場合がある。この場合のために素材の
耐錆性がすぐれていること、 (b)  所定形状に加工した後でも、はんだ性がすぐ
れていること、 (c)  簡単な前処理(表面清浄化及び活性化処理)
でCuめりきが容易なこと、 (d)  Cuめりき後の耐食性がすぐれていること、
特に、Cuめっきの厚さを減じても、すぐれた耐食性を
有すること、 (e)  Cuめりきの密着性がすぐれ、特にAu線等
の熱接合時の加熱後において密着性がすぐれていること
、 (f)  !J−ドフレーム製造後の熱伝導性、電気伝
導性の向上を可能ならしめることが要求されている。
このような要求に対処して本発明者らは、種種検討した
結果、冷延鋼板をそのまま使用したのでは、貯蔵保管時
の耐錆性、はんだ性が必ずしも充分に優れているとは云
い難い。またCuめりき処理を施した後も、鋼板に比し
てCu金属は電位的に責なため、ピンホール、めっき欠
陥等からのFeの優、先腐食による赤錆発生が著しく、
耐食性が不充分である、特にCuめっきの劣る端面、切
口部等において、耐食性は著しく劣る。
さらに、ピンホール、めっき欠陥等を減少するために、
Cuめっきの厚さを厚く増加しても充分にピンホール等
を減少することは困難であり、また密着性の劣化或いは
、熱接合時にブリスターの発生等が生じるので好ましく
ない。
従って、本発明はこれらの問題点を解決して、前記(、
)〜(f)に示した要求性能を満足しうる性能特性、特
に、耐食性、はんだ性、密着性等のすぐれたリードフレ
ーム用素材を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の要旨は、重量%で、C:0.30%以下、酸可
溶Al: 0.005〜0.10 %、Cr : 3〜
11%を含有しあるいはさらにCu:0.05〜1%、
Ni;0.05〜3%、 Mo : 0.05〜0.5
%の1種又は2種以上を含有し、残部Fa及び不可避的
不純物からなるOr含有鋼板に厚さ1.5〜10μのC
u被覆層を施した耐食性、はんだ性、密着性にすぐれた
リードフレーム用表面処理鋼板である。
(作用) 以下に本発明の詳細な説明する。
転炉、電炉等の溶解炉で溶製された溶鋼を連続鋳造法ま
たは造塊、分塊法を経てスラブとし熱間圧延、冷間圧延
さらに焼鈍工程を経て、C;30チ以下、酸可溶Al:
o、005〜0.10%、Cr;2〜11チを含有する
めつき原板を製造する。
Cは機械的強度向上元素として経済的に有利であり、こ
の観点からはC含有量が多い程有効であるが、その含有
量が増加するとCu被覆層のピンホール、被覆層欠陥等
が増加し耐食性が劣化する。すなわち、銅表面にセメン
タイト或いはクロムカーバイト等の析出量が多くなシ、
 Cuめりき層の均一被覆性とめつき密着性等が劣化す
る。したがりて、めっき原板中のC含有量は耐食性及び
めっき密着性の観点から0.30 %以下、好ましくは
0.15%以下である。
Alは、鋼中に残存する酸可溶Al(5otAA )量
が0.005%未満の多含有量では、酸素性ガスによる
気泡の発生を防止する事が困難であり、鋼の表面欠陥発
生率を著しく高め鋼素材自体の耐食性劣化、機械的性質
劣化の起点となるので好ましいものでない。0.10%
を越える過剰な醒可溶Alは、Al系酸化物を鋼表面に
点在せしめて耐食性劣化の起点となり、さらにCu被覆
層処理に対して均一被覆性を阻害する要因となり好まし
いものでない。従って、鋼中に含有されるSob Al
は、本発明が目的の表面処理鋼板の性能が安定して確保
できる量として、o、oos〜0.10チ、好ましくは
0.01〜0.08%である。
Crは、本発明においてめっき原板の耐食性と強度を向
上する元素として添加するものである。
Cr含有鋼板は、Cr含有なし鋼板に比して、鋼板自体
の耐錆性、耐食自体がすぐれているとともに、腐食環境
において電位的に貴(カン−ディック)なCu被覆層の
電位に近接化される。その結果として、鋼板自体とCu
被覆層との複合効果の両面からすぐれた耐錆性、耐食性
が得られる。
また、鋼中にCrを含有することによりて機械的強度が
、耐食性と共に併せ得られる。本発明においてCr含有
量が3%未満では、上記目的とする耐食性と強度が得ら
れず、またCr含有量が11%を越える場合は、第1図
に示すように、Cuめりき被覆層との間に良好な密着性
が得られにくいこと、さらにはCu被覆層を設けても、
その端面のはんだ性が不充分である等の欠点を有する。
さらに、リードフレーム素材に要求される電気伝導性、
熱伝導性の点からも、Cr含有量は少ない方が好ましい
。従って、Cr含有量の範囲は3〜11チ、好ましくは
5〜9チである。
第1図はCuめっき処理材(めっき厚2μ)のCuめっ
き密着性を示す図であF) 、Cuめつき処理材を1丁
折り曲げ加工後、テーピングを実施し、次のように評価
したものである。
◎:折υ曲げ部のめっき層剥離全くなし、○:折シ曲げ
部のめっき層剥離面積が20チ未満で剥離、 Δ:折り曲げ部のめっき層剥離面積が20%以上60%
未満、 ×:折り曲げ部のめつき剥離面積が60%以上、また、
めっき原板中の不可避的不純物元素については、特に規
定されるものではないが、以下述べるような含有量が好
ましい。
Slは、0,6チ以下が好ましい。Slは機械的強度上
昇に有効であるが、St含有量が過剰に増加すると、S
t系酸化物が鋼表面に点在し、本発明におけるCu被覆
処理に対して、均一被覆性を阻害するので、耐食性の点
で好ましいものでない。
従りて、0.6%以下好ましくは0.3%以下である。
Mnは、耐食性に悪影響を及ぼすことはないが含有量の
増加により機械的強度を上昇し、圧延加工性を劣化する
ので1.5%以下がよい。その他、P、Sについては、
通常の製鋼方式で含有される範囲で0.02%以下がよ
い。
さらに、本発明の第2の発明においては上記の成分で構
成されるめっき原板にCu 、 Ni r Moの1種
又は2種以上を含有せしめる。これら元素は、鋼板自体
の耐錆性、耐食性を向上するとともに、腐食環境におい
ては前記したようにCrとの複合添加によって電位が貴
(カン−ディック)になり、Cu被覆層との電位差が近
接化され、F@の優先腐食による耐錆性、耐食性能の劣
化が一段と防止される。
而して、これら元素の添加は、Cuが0.05〜1.0
チ、Niが0,05〜3.0俤、Moが0.05〜0.
5チである。Cuの添加量が0.05%未満では、上記
の耐食性効果が得られず、また1、0%を越える場合は
原板製造時の熱延工程において赤熱脆性による割れや鋼
表面にCuが濃縮しスケール疵を発生し易くなる。従っ
て、Cuは0.05〜1.0チ、好ましくは0.1〜0
.5%である。
Nlは、添加量が0.05%未満では、耐食性効果が得
られず、また、3.0%を越える場合は、耐食性の向上
効果が飽和するとともに、Crとの共存効果によってC
u被覆層のすぐれた密着性を得るだめの鋼表面の前処理
作業が煩雑となる。
従って、その添加量は0.05〜3.0チ、好ましくは
0.1〜1,5係である。MOの添加量が0.05チ未
満では、耐食性向上効果が得られず、また0、5%を越
える場合はその効果が飽和するとともに、材質が硬質化
し、リードフレームのような薄手材を得るだめの圧延加
工が困難となる。
従って、その添加量は0.05〜0゜50チ、好ましく
は0,1〜0.3%である さらに上記のような成分組成のめっき原板をそのまま使
用したのでは、耐錆性、耐食性がリードフレーム用素材
として不充分であり、Cuめっき被覆処理が施される。
本発明のめっき原板とCuめっき被覆層との複合効果に
よって、耐錆性を中心とした耐食性の向上、はんだ性の
向上、熱伝導性、電気伝導性の向上等リードフレーム用
素材に要求される各種の性能の向上が可能となる。
次いで、上記のめっき原板に対し、Cuめっき層が所定
厚みで設けられる。この原板の材質及びCuめっき層に
ついては、特に規定されるものではないが、次の様な材
質の調整或いはCuめりき処理が施される。
例えば、リードフレーム形状への打抜き加工性を対象に
した場合、延性の少ない高強度材がすぐれており、また
リードフレーム製品には強度と曲げ加工性が要求される
。これらの観点から種々検討した結果、強度は45〜8
5 ’に97m2、好ましくは55〜80に!9//I
II+2、伸びは3〜20チ(7,5〜15%)の鋼板
がすぐれている。本発明に使用される鋼の素材は、冷間
圧延後の鋼板を再結晶温度以下の温度で加熱処理する焼
鈍を施して形状調整のスキン/9ス処理を行なった原板
或いは圧延、焼鈍を行なった原板を約20〜40%程度
の圧下率で更に冷間圧延(7た原板を使用しても工い。
この工うなめっき原板に対して、Cuめっき処理が行な
われる。
Cuめっき処理に先立ち素材表面の活性化処理に(は、
浸漬、スプレィ等にょる酸洗処理或いは電解酸洗処理が
行なわれるが、Cr含有鋼板特有の表面の酸化膜の還元
、除去を均一に行なう陰極電解処理がCu ’fit 
g層の均一被覆性、密着性から有利である。特に、Cu
含有量が増加するとその傾向が著しい。
例えば、H2SO4浴を用いた電流密度10〜30A/
’dm2、温度が常温〜80℃、電解時間0.5〜5秒
の範囲で行なわれる。
続(Cu被覆処理は、例えば以下のようなめっき条件で
被覆処理が施される。
電流密度    10A/dm2 めっき浴温   55℃ 電流密度     8A/dm2 めっき浴温   70℃ さらには、Cuめっきの下地めっきを施してから、そし
て上層に硫酸Cuめっき浴のCuめっき処理等を行なっ
てもよい。而して、本発明においては、めっき原板にこ
のよりなCuめっき被覆層を設ける事により。次のよう
な利点が得られる。
すなわち、 A  Cuめっき被覆層には、前処理、めっき作業を如
何に厳重に行なっても、ピンホールのようなめっき欠陥
が生成される。また、リードフレーム製造時において打
抜き加工端面等にFe露出部が存在する。
これらの部分からF@の優先腐食による赤錆発生を、第
2図で示すように、めっき原板自体とCu被覆層との電
位差の近接によって耐食性の向上が可能となる。
2g2図は伽中にCrを含有するCuめっき材(Cuめ
っき厚2μ)の貯蔵保管を対象とした耐食性の1例を示
す図で含有Cr1M’と、赤錆発生率の関係を我わした
ものであり、′冷凍30分→湿気梧60分→室内放fE
t24時間″を1サイクルとして、5サイクルテストの
結果であり、めっき材端面の板厚は0.25 mである
B ″また、上記効果の増幅効果として、リードフレー
ム製造工程で脱脂、酸洗処理後Cuめつき層を設けた場
合の耐食性向上効果を、第3図で示すように、平面部及
び端面部の耐食性の向上が著しい。
従って、リードフレーム製造工程でのCuめ9き厚さを
減少する事ができる利点もある。
第3図は厚さ2μを有するCuめつき材の鋼中にCrを
含有する素材に、スタンピング後にリードフレーム製造
工程でCuめっき処理3μを施した場合の塩水噴霧試験
による耐食性の1例(SST 24時間)を示すもので
、板厚0、25 mの素材を使用し九例である。
Cリードフレーム製造において必要不可欠なはんだ付は
作業に対し、Cr添加鋼のはんだ性は劣るが、Cu被覆
層を施す事によってはんだ性を改善する。特に端面部の
はんだ性は、F@面露出部が存在しても耐食性の向上と
相まって経時後も第4図に示すようにすぐれている。
第4図(、)はCu厚さ1.5μのCuめっき材のCr
含有量と半田の濡れ性の関係を示す図であり、経時後は
“冷凍30分→湿気槽60分→室内放訝24時間を1サ
イクルとして2サイクルテストしたものである。第4図
(b)は試験1j−’/Cフラックスとしてロジンアル
コールを塗布後、Sn : Pb=6 : 4の半田浴
に浸漬し、ソルダーチェッカー試験機を使用して図示の
方法で濡れ応力を測定し半田性を評価したものである。
1〜11%Cr含有鋼板そのままでは、濡れ応力が一値
示を示し、半田がはじき濡れ不良である。
D  Cr含有鋼板は、熱伝導性、電気伝導性が一般に
Cr含有量の増加に劣化する傾向にある。
しかし、本発明のようにその六回にCu被覆層を設ける
ことによって解消される。
等の効果が得られる。
而して、本発明が目的の製品を得るためには、Cu被覆
層の厚みが1.5〜10μ必要である。
すなわち、Cu被覆層の厚みが1.5μ未満では、本発
明の目的とする効果、特に耐錆性等の耐食性効果、或い
は熱伝導性、電気伝導性等の性能向上が得られず、また
その厚みが10μを越える場合には耐食性能効果が飽和
するとともに、Cu被覆層のめっき密着性、加熱接合時
の@層性等を劣化する。
従って、Cu被覆層の厚みは1,5〜10μ、好ましく
は3〜7.5μである。
本発明は、リードフレーム用素材として、その製造工程
において、前処理によるCuめつき被覆層の表面を清浄
化、活性化処理後にさらにCoめっきを行なってもよく
、Cuめりき工程を省略してはんだづけ、Agめつき等
の作業のみを行なって、リードフレーム製品として使用
してもよいO 以上の如く、本発明は、リードフレーム用素材として極
めてすぐれた性能特性を有するものである。
(実施例) 第1表に示す鋼成分のめつき原板を用いて、脱脂、酸洗
の表面清浄化、活性化処理を行なってから、第1表に示
す本発明に基づいてCuめつき層を設けた。
尚、本発明の処理材は、冷延板を用いて再結晶温度以下
での加熱処理を施した素材にスキンパス圧延を、また冷
延板を再結晶温度以上で加熱処理後20〜40%の圧下
率で冷間圧延を行なって、各々厚さ0.754閣の評価
材を得た。
これらの評価材について各種性能評価結果を第2表に示
す。
この結果、本発明は、比較材に較べて、IJ−ドフレー
ム用素材として極めてすぐれた性能を示す。
評価試験方法 ■ 被覆層の密着性評価 本発明のCuめっき層について、以下の方法及び評価基
準でその評価を行なった。
密着性評価法のと評価基準 Cuめっき鋼板に90度曲げ加工を繰り返し行ない、そ
のめっき層の剥離或いはクラックの発生状況と繰り返し
回数の状況から、以下の評価基準で評価を行々った。
◎・・・繰り返し回数10回以上でめりき層の剥離或い
はクラックの発生なし ○・・・繰り返し回数6回以上〜9回でめっき層の剥離
或いはクラック発生 Δ・・・繰り返し回数3回以上〜5回でめっき層の剥離
或いはクラック発生 ×・・・繰り返し回数2回以下でめりき層の剥離或いは
クラック発生 密着性評価法■と評価基準 Au線等の加熱接合時のCuめっき層の密着性を評価を
する事を目的として、500℃に加熱、2分間保定して
急冷を行ない、この繰り返し回数とめっき層の剥離状況
或いはブリスターの発生状況から、その密着性を以下の
評価基準で評価しfc。
◎・・・繰り返し回数5回以上で、めっき層の剥離或い
はブリスターの発生等の欠陥発生なし ○・・・繰り返し回数2回以上〜4回で、めっき層の剥
離或いはブリスターの発生等の欠陥発生なし Δ・・・加熱1回で、めっき層にブリスター発生×・・
・加熱1回で、めっき層に剥離発生■ 保管時の耐錆性
を対象とした耐食性評価評価材を所定のリードフレーム
形状に打抜き加工後、リードフレーム製造工程での表面
処理が施されるまでの保管時の耐錆性能の評価を以下の
促進試験法及び評価基準により、その平面部及び打抜き
端面部についての評価を行なった。
(30分冷凍・結露(−5℃)→30分高温湿潤(49
℃、湿度≧98%)→24時間・室内放置(30℃))
を1サイクルとして、5サイクル評価試験を実施して、
以下の評価基準で耐錆性能を相対評価した。
平面部の耐錆性評価基準 ◎・・・赤錆発生率5%以下 ○・・・  〃  5チ超〜10%以下△・・・  〃
  10%超〜20%以下×・・・  〃  20チ超 端面部の耐錆性評価基準 ◎・・・赤錆発生率10%以下 ○・・・  〃  10%超〜20%以下Δ・・・  
〃  20チ超〜40%以下×・・・赤錆発生率40チ
超 ■ リードフレーム製品の耐錆性を対象とした耐食性評
価 本発明の評価材をリードフレーム形状に打抜き加工後、
その表面処理工程において脱脂、酸洗の前処理を行ない
、厚さ2μのCuめりきを飾し、塩水噴霧試験(JIS
−C−5028)にエリ、その耐食性を平面部及び端面
部について行ない、以下の評価基準で評価した。
平面部の耐食性 ◎・・・塩水噴霧試験24時間後の赤錆発生率1チ未満 O・・・塩水噴霧試験24時間後の赤錆発生率1チ以上
〜5%未満 Δ・・・塩水噴霧試験24時間後の赤錆発生率5チ以上
〜10%未満 ×・・・塩水噴霧試験24時間後の赤錆発生率10%以
上 端面部の耐食性 ◎・・・塩水噴霧試験24時間後の赤錆発生率10チ未
満 ○・・・塩水噴霧試験24時間後の赤錆発生率10%以
上〜15%未満 Δ・・・塩水噴霧試験24時間後の赤錆発生率15%以
上〜20チ未満 ×・・・塩水噴霧試924時間後の赤錆発生率20%以
上 ■ 半田性の評価 評価材の半田性について、リードフレーム製造工程で打
抜き加工後、Cuめっき処理の前に半田が行なわれる工
程を想定して、その半田性について、特に打抜き端面部
の半田性についての評価を行なった。すなわち、10s
o+X50+wのくけい形に剪断した評価材にロジンア
ルコールフラックスを塗布して、10椙の剪断面を下方
にして、Pb−604Sr系半田浴に垂直に浸漬した場
合の濡れ応力と濡れ時間の測定により、その半田性を以
下の評価基準により評価し虎。
尚、半田性の上記評価試験は、打抜き加工直後と室内に
1.5月間保管した経時後について、各々評価した ◎・・・濡れ応力350■以上でかつ濡れ時間7秒未満
で半田の濡れ性及び濡れ速度共極めて良好 ○・・・濡れ応力3001n9以上〜3501n9未満
でかつ濡れ時間8秒未満で半田の濡れ性及び濡れ速度弁
可成り良好 Δ・・・濡れ応力250■以上〜300■未満或いは濡
れ時間8秒以上〜10秒未満で半田の濡れ性或いは濡れ
速度のいずれかが若干劣る ×・・・濡れ応力250■未満或いは濡れ時間10秒以
上で、半田の濡れ性或いは濡れ速度のいずれかが極めて
劣る ■ 電気伝導性の評価 電位差法にエリ、評価材の表面の電気伝導度を測定し、
以下の評価基準で評価した。尚、測定#′i60℃で行
なりた。
◎・・・電気伝導率4 X 10’(rkr )−’以
上O・・・  p   3 X 10’(Ωm)−1以
上〜4×10(Ωm) 未満 Δ・・・電気伝導率2 X 10’(Ωm)以上〜3×
106(Ωm)′″11 未満・・電気伝導率2 X ’10’(Ωm)−1未満
■ 熱伝導性の評価 光交流法にニレ、評価材の光面の熱伝導性を測定し、以
下の評価基準で評価した。尚測定は70℃で実施。
◎・・・熱伝導率が0.10(a1t/1Iec−備・
℃)以上○・・、   tt   O,07(m/ s
ec−m・℃)以上〜0.10 (011/ ssc−
m・C)未満Δ・・・熱伝導率が0.05 (cat/
aec−cm・c )以上〜0.07 (m/ sec
−m・’C)未満×・・・熱伝導率が0.05(ば/ 
B @ e ”鐸・℃)未満■ リードフレーム製品の
経時後の性能評価本発明の評価材をリードフレーム形状
に加工後、その表面処理工程でCuめっき及び半田付け
を行なったものについて、プレッシャークツカーを用い
て、圧力2ψら、温度120℃の沸トウ水の中に、これ
ら製品を封入して、500時間の経時試験を行ない、外
観観察によりその評価を以下の評価基準で相対的に行な
った。尚、Cuめりきは1μ実施。
◎・・・光面外観の変化等なく極めて良好Δ・・・端面
に若干の錆発生 ×・・・平面部及び端面部に可成りの婿発生■ 打抜き
成形性 リードフレーム形状への打抜き成形性を以下の評価基準
で評価し、その成形加工性の評価を行なった。
◎・・・打抜き端面部のかえりの発生、素材の割れ発生
等殆んどなく、打抜き成形性極めて良好 ○・・・評価材の打抜き成形性は上記と同様良好である
が、若干成形機のポンチ、ダイスの連続運転による摩耗
損傷が若干発生 Δ・・・打抜き端面部にかえりが若干発生するか、或い
は成形材の装置から抜は性が劣るため、打抜き成形時に
若干トラブルが発生し易い ×・・・打抜き成形によって割れが評価材に可成り発生
するか或いはポンチ、ダイス等の摩耗が長期連続運転に
よって可成り犬
【図面の簡単な説明】
第1図はCuめりき処理材のCr含有量とCuめっき層
密着性との関係を示す図、 第2図は鋼中にCrを含有するCuめりき材の貯蔵保管
を対象とした耐食性の1例を示す図、第3図はCuめり
き材のCr含有量と赤錆発生率の関係を示す図、第4図
(、)はCu厚さ1.5μのCuめっき材のcr含有量
と半田の濡れ性を示す図であり、同(b)は半田濡れ応
力を測定する方法の説明図である。 新部興治、−。 第1図 含廟Cr01゜ 第2図 含廟Cr@1m 第3図 含看Cr’ム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、 C;0.30%以下、酸可溶Al;0.005〜0.1
    0%、Cr;3〜11%を含有し残部Fe及び不可避的
    不純物からなるCr含有鋼板に厚さ1.5〜10μのC
    u被覆層を施した事を特徴とする耐食性、はんだ性、密
    着性にすぐれたリードフレーム用表面処理鋼板
  2. (2)重量%で、 C;0.30%以下、酸可溶Al;0.005〜0.1
    0%、Cr;3〜11%を含有しさらにCu;0.05
    〜1%、Ni;0.05〜3%、Mo;0.05〜0.
    5%の1種又は2種以上を含有し残部Fe及び不可避的
    不純物からなるCr含有鋼板の表面に厚さ1.5〜10
    μのCu被覆処理を施した事を特徴とする耐食性、はん
    だ性、密着性にすぐれたリードフレーム用表面処理鋼板
JP25141786A 1986-10-22 1986-10-22 耐食性、はんだ性、密着性にすぐれたリ−ドフレ−ム用表面処理鋼板 Pending JPS63105992A (ja)

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