JPS63102Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、学生かばんの改良に関するもので
ある。従来のこの種のかばんでは、本体内部の空
間（収納部）にかばんの幅（左右）方向の仕切り
が設けられていなくて、従つて、本等の収納物が
左右に移動し、使用上不便な構造となつていた。
そこで、この考案は、収納部にかばんの幅方向の
中仕切を設けて収納物の左右方向への移動を阻止
し、また、中仕切が不要の場合はワンタツチで嵩
低く、かばんの内部壁面に密着させることのでき
る極めて便利な学生かばんを容易な生産により廉
価に提供することを目的とするものである。

以下、実施例として示した図面に従つて、この
考案の構成を説明する。

先ず、第１図に見る様に、この学生かばんは、
左右マチ部（側部）１、底部２、前面部３、背面
部４及びカバー５より成り、内部空間（収納部）
６を形成している。

そこで、この考案では、前記内部空間６内にお
いて、この空間６を左右方向に２等分する仕切板
７を設け、その一端縁を固定部８として、内部空
間６を構成する内壁面９の中央に固定し、この仕
切板７の回動部１０を回動可能に支持している。
従つて、この仕切板７が不要のときには、図面中
の矢印方向に回動部１０を回動させ、内壁面９に
密着させて嵩低くしておくことができる。

尚、この仕切板７を使用中、回動部１０が左右
に振れない様に、回動部１０を固定するためその
自由端縁１１に、前記前面部３の内壁に係脱しう
るホツク等の係止部材（図示せず）を取付けて実
施することも可能である。

この仕切板７は上述の通り、内部空間６の略中
央部に取付けることにより、書籍類を左右に分け
て収納することができると共に、仕切板７を内部
空間６の左右いずれかに寄せて取付けることによ
り、内部空間６を大小に分割し、書籍類の大形収
納物と、筆箱等の小物類を左右に分けて収納する
ことができる。

回動部１０を起こしてその左右に書籍等を収納
すると、回動部１０は収納物に当接して倒れる虞
れはなく、起きた状態を保つことになる。さら
に、この仕切板７は図示した実施例では１枚の皮
革又は合成皮革等の部材を用い、回定部８を内壁
面９に縫着し、固定部８と回動部１０の境界を折
曲げ可能として構成したものである。

また、回動部１０は内部空間６の厚み及び高さ
に対応する形状として形成することが必要であ
る。

尚、固定部８と回動部１０は合成樹脂板又は金
属板等で別体として作成し、両者をヒンジ機構又
は蝶番機構を有して回動自在構造の仕切板７とし
て実施することも可能である。

上述の如く、この考案は、本等の収納物の左右
への移動を阻止し、また不必要の場合にはワンタ
ツチで嵩低くすることのできる内部空間６の仕切
板７を有する学生かばんを容易な生産により廉価
に提供するものであり、実用的効果に優れてい
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る学生かばんが仕切板
を装着した状態を示す斜視図。第２図は、仕切板
の斜視図。 ６……内部空間、７……仕切板、８……固定
部、９……内壁面、１０……回動部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定部８と回動部１０の境界を折曲げ可能とし
   た仕切板７を構成し、前記固定部８を内部空間６
   を構成する内壁面９に固定し、且つ回動部１０を
   内部空間６の厚み及び高さに対応する形状として
   形成し、回動部１０により内部空間６を左右に分
   割する様にしていることを特徴とする学生かば
   ん。