JPS6299314A - 化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （１１産業上の利用分野 本発明は、肌あれ改善効果および頭皮の角層剥離改善効
果が著しく改良された新規な化粧料に関するものである
。

（２）従来の技術 皮膚の角質層は体内からの水分供給と外部からの水分吸
収により適度の水分量を保持しており、一般的には１０
〜２０％量が最適と言われている。これが１０％以下に
なると皮膚が乾燥状態いわゆる肌あれを起こし極端な場
合にはひび割れを生ずることもある。また、頭皮におい
ても角質層が乾燥しすぎると、つっばってかた（なり角
質層の剥離が生ずることもある。これを解決するために
従来は保湿剤例えば乳酸ナトリウム、グリセリン、ピロ
リドンカルボン酸ナトリウム及びプロピレングリコール
等を配合した化粧料が用いられてきた。

（３）発明が解決しようとする問題点 しかし、これらの保湿剤は皮膚表面上にあって水分を角
層に供給する機能を果たしているという物理化学的効果
であって、その効果は一時的であり環境条件によって太
き（影響されるという欠点を有していた。

一方、上記した保湿剤以外ではムコ多糖や、イネ科に属
するササニシキの変異株（以下、ミニササニシキと称す
る。）の根から抽出して得られる抽出成分を配合した化
粧料（特開昭５８−８８３０３）が肌あれ防止、ふけか
ゆみ防止効果を有するものとして提案されている。しか
しながら、実際の使用状態においては効果がまだ不十分
であった。

本発明者らは、こうした事情に鑑み、肌あれ改善効果お
よび頭皮の角層剥離改善効果に優れた化粧料を得るべく
鋭意研究を重ねた結果、ムコ多糖の一種又は二種以上と
、ミニササニシキの根より抽出して得られる抽出成分と
を併用して配合することにより、上記目的が達成でき各
々単独で用いた場合に比べて肌あれ改善効果ならびに頭
皮の角層剥離改善効果が相乗的に増加することを見い出
しこの知見に基づいて本発明を完成するに至った。

（４）問題点を解決するための手段 すなわち、本発明は、ムコ多糖の一種又は二種以上と、
ミニササニシキの根より抽出して得られる抽出成分とを
含有することを特徴とする化粧料を提供するものである
。

以下、本発明の構成について詳述する。

本発明において用いられるムコ多糖としては、ヒアルロ
ン酸、コンドロイチン４硫酸、コンドロイチン８硫酸、
デルマタン硫酸、コンドロイチン４．８ジ硫酸、デルマ
タン４．８ジ硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸等があ
げられる。これらの中で、ヒアルロン酸、コンドロイチ
ン４硫酸、コンドロイチン８硫酸が好ましい。

配合量は本発明の化粧料全量中の０．０１〜５重量％（
以下、単に％と称する。）であり、好ましくは０．０５
〜３％である。０．００１％未満では本発明の効果が発
揮されず、５％を超えると溶解性が悪くなったり、系の
粘度があがり過ぎ、ゲル状になったりして好ましくない
。

本発明で用いられるミニササニシキは宮城県桃生郡河南
村で発見されたイネ科すサニシキの突然変異株であり、
同地の伊Ｍ倫商店が所有している。

ミニササニシキの有効成分は次のようにして製造される
。すなわち、ミニササニシキのたねまき約２カ月後、生
育の段階で透明プラスチックの鉢に植えかえし、根に太
陽光線を十分に直射する。

稲穂の形成される前に鉢から取り出し根を切り取り、水
で洗浄後、数日陰干しする。一般的にたねまきは３月、
鉢への植えかえは５月〜６月、根の取り出しは７〜８月
に行うのが好ましい。次に陰干し乾燥したミニササニシ
キの根を１ｃｍ以下の適当な長さに切断し、水、水と親
水性溶媒の混液あるいは親水性溶媒に浸漬して抽出する
。抽出方法は冷浸が望ましい。親水性溶媒としては、例
えばメタノール、エタノール等のアルコール、アセトン
及び多価アルコールが挙げられる。得られた抽出液粗エ
キスから蒸留その他の方法で溶媒を留去することにより
有効成分を分離採取することができ、ミニササニシキ抽
出物を得る。

保存や使用にあたって、上記抽出物を１．３−ブチレン
グリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール等の適当な溶媒に分散配合することも可能である
。

ミニササニシキ抽出物の配合量は乾燥固型物として、化
粧料中に０．０００１％以上配合すると相乗的な効果を
発揮し、１０％程度で十分である。

本発明の化粧料は上記の必須成分に加えて界面活性剤、
油分、保湿剤、紫外線吸収剤、アルコール類、キレート
剤、ｐｌ＋調整剤、防腐剤、増粘剤、色素、香料等通常
化粧料に用いられている成分を適宜配合することができ
る。もちろんこれらは本発明の効果を損なわない質的、
量的範囲内でなければならない。

（５）発明の効果 本発明の化粧料は優れた肌あれ改善効果を有し、栄養ク
リーム、ハンドクリーム、ボディークリーム、乳液、化
粧水、パンク等の皮膚化粧料に利用でき、又、優れた頭
皮の角層剥離改善効果をも有する事からヘアトニック、
ヘアリキッド、ヘアクリーム、スカルプトリートメント
等の頭髪化粧料特に頭皮用の化粧料としても利用でき、
冬季のひび、あかぎれ、肌あれやひげそり後の肌、手あ
れの手入れおよび、染毛やパーマで損傷した頭皮の角層
剥離改善効果によるふけかゆみ防止などに適している。

（６）実施例 次に本発明の化粧料の肌あれ改善効果および頭皮の角層
剥離改善効果について実施例をあげて説明する。本発明
はこれらにより限定されるものではない。配合量は重量
％である。

肌あれ改善効果試験法 （試験方法） 冬期に肌あれを起こしている２０〜４０才の女性２４名
を被験者とし、実施例１、比較例２および比較例３を試
験する３群に分け、各群８名とした。使用期間は冬期の
２週間とし、片頬に比較例Ｉの化粧料を、もう一方の頬
には各群実施例１、比較例２または３の化粧料を１日に
朝、晩２回以上塗布させた。

（測定および判定方法） ２週間の塗布が終了した翌日に下記の方法で測定および
判定した。

■　皮膚から不感知に失われていく水の量を示すＴＷＬ
値をエバポリメーターＥｐｌ（スウェーデン５ｅｒｒｏ
　Ｍｅｄ、社製）を用いて測定した。

−判定− 著効；比較例１と比べてＴＷＬ値が３０％以上減少有効
；比較例１と比べてＴＷＬ値が１０％以上減少無効７比
較ヒ１１１と比べてＴＷＬ値が差が１０％未満悪化；比
較例１と比べてＴＷＬ値が１０％以上増大ＴＷＬ値は、
値が大きい程肌あれがひどいことを表す。

■　シリコン系樹脂を用いて皮膚レプリカを採取し実体
顕微鏡で観察することにより、皮膚の表面形態を調べた
。

一判定一 著効；比較例１に比べて皮膚や皮丘が著しく鮮明で整っ
ている。

有効；比較例１に比べて皮膚や皮丘がやや鮮明で整って
いる。

無効；比較例１に比べて差が認められない。

悪化；比較例１に比べて皮膚や皮丘が不鮮明になってい
る。

（以下余白） （製造法） ０に■■■および■を溶解する。これに別途７０“Ｃに
て熔解した■■■■■［相］および０を添加混合し、こ
れに＠を添加してホモミキサーで乳化し実施例１のクリ
ームを得た。比較例１〜３も実施例１と同様にして製造
した。結果を表２に示す。なお、表中の数値はその項目
に判定された被験者の数を表す。

（結果） 表２ 表２から明らかなように、本発明の化粧料はムコ多ｗＪ
類とミニササニシキ抽出物各々を単独に配合した化粧料
と比して肌あれ改善効果が優れており、これら薬剤が相
乗的に作用していることが立証された。

次に、頭皮の角層剥離改善効果について述べる。

頭皮の角層剥離改善効果 （試験方法） ふけが多いと自己申告している２５〜４０才の男性２４
名を被験者とし、実施例２、比較例５および比較例６を
試験する３群に分け、各群８名とした。

使用期間は冬期の２ケ月とし、２ケ月を前半、後半に分
け、前半の１ケ月を２８名全員に比較例４の化粧料を毎
日頭皮にふりかけ軽くマツサージするように使用させた
。後半の１ケ月は１群の８名に比較例５．２群の８名に
比較例６．３群の８名に実施例２をそれぞれ前半と同様
に使用させた。なお、本テスト期間中の使用シャンプー
はラウリルエーテルサルフェート系の一般市販シャンプ
ー（ふけ、かゆみ用としての薬剤を含有しないもの）を
使用し、リンス剤は禁止した。又、整髪剤は保湿剤およ
びふけ、かゆみ用薬剤を含有しないヘアリキッド（整髪
油分として、ポリオキシプロピレンブチルエーテルを２
０％、アルコール％、水３０％にて調整〕を使用させた
。

（判定方法） 前半１ケ月の塗布が終了した翌日の朝にシャンプーをし
てもらい、その後２時間無塗布の状態でいてもらった。

そして、各パネルの正中線上の額の生え際から７ｃｍを
前頭部、１１ｃｍを頭頂部、２１ｃｍを後頭部とし、そ
れぞれの部位について３〜５（Ｊの接写で紫外線および
カラー写真を撮影した。又、後半１ケ月の塗布が終了後
も上記と同様な方法で各パネルとも前半と同一部位を撮
影した。そして、各パネルの各部位について比較を行っ
た。

−判定− 著効；比較例４に比べて角層の剥離がなく、皮溝や皮丘
が著しく鮮明で整っている。

有効；比較例４に比べて角層の剥離がやや少なく皮溝や
皮丘がやや鮮明で整っている。

無効；比較例１に比べて差が認められない。

悪化；比較例４に比べて皮溝や皮丘が不鮮明になってい
る。

（以下余白） （以下余白） （製造法） ■に■■および■を熔解する。これに別途■に■を熔解
したものを添加混合し実施例２と同様にして製造した。

結果を表２に示す。なお、表中の数値は、その項目に判
定された被験者の数を表す。

（結果） 表４ 表４から明らかなように、本発明の化粧料はムコ多糖類
とミニササニシキ抽出物各々を単独に配合した化粧料と
比して頭皮の角層剥離改善効果が優れており、これら薬
剤が相乗的に作用していることが立証された。

つぎに、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する
。

実施例３ ミニササニシキの根１　ｋｇを裁断機で１ＣＩＩ＋以下
の長さに粗切りし、これに水−エタノール（１：　１）
混液２０１を加え３０日間冷浸する。これを濾過し、濾
液を減圧留去してミニササニシキ抽出物２０ｇを得た。

実施例４ 乾燥したミニササニシキの根１　ｋｇを裁断機で１１以
下の長さに粗切りし、これに水２０１を加え３０日間冷
浸する。これを濾過し、液を減圧留去してミニササニシ
キ抽出物２０ｇを得た。

実施例５ 乾燥したミニササニシキの根１　ｋｇを裁断機で１Ｑ以
下の長さに粗切りし、これに１．３−ブチレングリコー
ル２０Ｊを加え３０日間冷浸する。これを濾過し、液を
減圧留去してミニササニシキ抽出物２０ｇを得た。

さらに、化粧料の実施例を示す。

実施例６　　化粧水 ■　グリセリン　　　　　　　　　　　２．０■　プロ
ピレングリコール　　　　　　　４．０■　エタノール
　　　　　　　　　　　　　５．０■　ＰＯＥ　　（２
０モル）オレイルアルコール　０．５■　コンドロイチ
ン６硫酸　　　　　　　０．００１■　ミニササニシキ
抽出物（実施例４で得たもの）０．０００１ ■　メチルパラベン　　　　　　　　　　０．１■　ク
エン酸　　　　　　　　　　　　　０．００１■　クエ
ン酸ソーダ　　　　　　　　　　０．１［株］　香料　
　　　　　　　　　　　　　　０．０５０　精製水　　
　　　　　　　　　　　　残余（製造法） ■に■■■■■および■を加え室温にて溶解する（Ａ部
）。■に■■および［相］を加え室温にて溶解する（Ｂ
部）。Ａ部にＢ部を加えて化粧水を得た。

実施例７　　乳液 ■　ステアリン酸　　　　　　　　　　　　　２．５■
　セチンアルコール　　　　　　　　　　１．５■　ワ
セリン　　　　　　　　　　　　　　　５．０■　流動
パラフィン　　　　　　　　　　１０．０■　ＰＯＥ　
　（１０モル）モノオレイン酸エステル２．０ ■　ポリエチレングリコール１５００　　　　　３．０
■　トリエタノールアミン　　　　　　　　　１．０■
　コンドロイチン８硫酸　　　　　　　　３．０■　ヒ
アルロン酸　　　　　　　　　　　　　０．５［相］　
ミニササニシキ抽出物（実施例５で得たもの）１．０ ■　メチルパラベン　　　　　　　　　　　０．０５＠
　香料　、０．５ ■　精製水　　　　　　　　　　　　　　残余（製造法
） ■に■■■■および［相］を加えて加熱溶解し７０℃に
保つ（Ａ部）。他の成分を混合し、加熱溶解して７０℃
に保つ（Ｂ部）。Ａ部にＢ部を加えて予備乳化を行いホ
モミキサーで均一に乳化し、乳化後かきまぜながら３０
℃まで冷却して乳液を得た。

実施例８　　スカルプトリートメント ■　流動パラフィン　　　　　　　　　　　１５．０■
　ワセリン　　　　　　　　　　　　　　　２．０■　
セタノール　　　　　　　　　　　　　　２．０■　ポ
リエチレングリコール１５００　　　　　７．０■　ス
テアリン酸　　　　　　　　　　　　　２．５■　ＰＯ
Ｅ（６）ソルビタンモノステアレート１．０ ■　グリセリルモノステアレート　　　　　　１．０■
　カセイカリ　　　　　　　　　　　　　　１．０■　
コンドロイチン４．６ジ硫酸　　　　　０．１［相］　
ミニササニシキ抽出物（実施例３で得たもの）５．０ ■　キノリンエロー　　　　　　　　　　　通量＠　エ
チルパラベン　　　　　　　　　　　　０．１［相］　
香料　　　　　　　　　　　　　　　　　０．５０　精
製水　　　　　　　　　　　　　　　残余（製造法） ■に■■■［相］および０を加熱溶解し７０℃に保つ（
Ａ部）。他の成分を混合し、加熱溶解して７０°Ｃに保
つ（Ｂ部）。Ａ部にＢ部を添加し攪拌混合した後ホモミ
キサーにて乳化した。乳化後かきまぜながら３０℃まで
冷却して乳液伏のスカルブトリートメントを得た。

実施例９　　ヘアトニック ■　プロピレングリコール　　　　　　　　３．０■　
パントテニールエチルエーテル　　　　１．０■　塩酸
ジフェンヒドラミン　　　　　　　　０．１■　サリチ
ル酸　　　　　　　　　　　　　　０．１■　デルマタ
ン硫酸　　　　　　　　　　　　０．１■　ミニササニ
シキ抽出物（実施例３で得たもの）０．５ ■　ｌ−メントール　　　　　　　　　　　　　０．１
■　香料　　　　　　　　　　　　　　　　　０．５■
　エタノール　　　　　　　　　　　　　　４０．０［
相］　ネ＊＊水　　　　　　　　　　　　　　　残余（
製造法） ［相］に■■■■■および■を攪拌溶解する（Ａ部）。

他の成分を攪拌混合する（Ｂ部）。Ａ部にＢ部を添加し
攪拌混合して液状のへアリキッドを得た。実施例１０　
　　ヘアリキンド　　　　　　　　　　■ジプロピレン
グリコール　　　　　　　　１．０■ポリオキシプロピ
レンブチルエーテル　２０．０■ビタミンＡアセテート
　　　　　　　　　０．１■ケラタン硫酸　　　　　　
　　　　　　　０．２■ミニササニシキ抽出物（実施例
３で得たもの）０．５■ ｌ−メントール　　　　　　　　　　　　０．２■カン
フアー　　　　　　　　　　　　　　０．１■香料　　
　　　　　　　　　　　　　　　０．６■エタノール　
　　　　　　　　　　　　　４０．０＠１精製水　　　
　　　　　　　　　　　　残余（製造法） ■に■■■および■を攪拌溶解する（Ａ部）。

他の成分を攪拌混合する（Ｂ部）。Ａ部にＢ部を添加し
攪拌混合して液状のへアリキッドを得た。

実施例１１　　　パック ■　酢酸ビニル樹脂エマルジョン　　　　　１５．０■
　ポリビニルアルコール　　　　　　　　１０．０■　
オリーブ油　　　　　　　　　　　　　　５．０■　グ
リセリン　　　　　　　　　　　　５．０■　酸化チタ
ン　　　　　　　　　　　　　８．０■　カオリン　　
　　　　　　　　　　　　　７．０■　ヘキサメタリン
酸ナトリウム　　　　　０．０５■　エチルアルコール
　　　　　　　　　　５．０■　エチルパラベン　　　
　　　　　　　　０．２［相］　デルマタン４．８ジ硫
酸　　　　　　　０．５０　ミニササニシキ抽出物（実
施例３で得たもの）１０．０ ＠　香料　　　　　　　　　　　　　　　　０．２０　
精製水　　　　　　　　　　　　　　残余（製造法） ■の一部でポリビニルアルコールを湿温潤させ、■■お
よび■を分散させた０に加え７０℃に加熱して攪拌を行
い均一に分散する。これに■■および■の残部に溶解さ
せた＠■■を加え、よく攪拌を行って均一なペースト状
とし、さらに一部の０に溶解させた［相］および■を徐
々に加えてパンクを得た。

このようにして得られた実施例６．７．１１の化粧料は
全て肌あれ改善効果に優れたものであり、又、実施例８
．９．１０の化粧料は全て頭皮の角層剥離改善効果に優
れたものであった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ムコ多糖の一種または二種以上と、イネ科のササニシキ
   の変異株の根より抽出して得られる抽出成分とを含有す
   ることを特徴とする化粧料。