JPS629218Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は荷造り包装用段ボールケースに関す
る。すなわち、とくに宅配用の荷造り包装ケース
としては好適であり、宅急便店等の需要者に対し
ては全体を偏平状にして販売に供することがで
き、展開してそのまま、或は内蔵品の寸法に合致
する様適宜小形にして使用することができ、表面
に表示せる色彩線に合わせて簡単に折り曲げたり
切除したりして確実容易に小形にすることがで
き、且つ適当な強度を有する構造にすることがで
き、使用し易いよう色彩線を有して商品価値が高
くなり、また外面記載欄には内蔵する物品につい
ての記載や郵送では必須とする住所氏名等の記載
ができ、更に取扱い側にとつては色彩線を目印と
して箱の大きさが一目で判り有効に取扱うことが
できるもので好適に実施できるよう提供するもの
である。

次に、図面に示す実施例について説明する。

屈曲自在の角部１を４つ角にして連なる箱形の
４枚の主面Ａの両端側には屈折自在縁２を介して
同一幅の蓋面Ｂおよび底面Ｃをそれぞれ延出形成
し各角部１両端側内面に一定長例えば横巾の長さ
等だけそれぞれミシン目５を刻設し、各主面Ａの
両端側外面には屈折自在縁２，２側から等間隔に
した２本ずつの色彩線３，３を一直線に、また、
各蓋面Ｂおよび各底面Ｃの先端側外面にも等間隔
にした２本ずつの色彩線３，３を一直線にそれぞ
れ印刷すると共にすべての色彩線３にそつた内面
側にはミシン目５を刻設し、更に各主面Ａの中央
には住所氏名等を記載することができる記載欄４
をそれぞれ印刷し、全体を段ボール紙により形成
する。

また、実施例として色彩線３，３は隣り合うも
のが赤線と青線になるように印刷し、各色彩線３
および角部１の一部の内面側に前記のようにミシ
ン目５を刻設しても、段ボール紙であるから半分
側に刻設することができて、色彩線３側の表面に
はミシン目５が露出しないように形成することが
できる。

次に斯種紙箱の包装で必要な粘着テープである
が６は薄い台紙で、該台紙６には細長い８枚のガ
ムテープ７が貼着されているものとする。

したがつて、第１図に示すように包装主体たる
紙箱は各角部１より屈折した全体を偏平状にし
て、ガムテーム７を貼着した台紙６を添えて市販
に供するものである。

しかして、最大のサイズにする場合は、各蓋面
Ｂおよび各底面Ｃを屈折自在縁２よりそれぞれ直
角に屈折し、対応する２枚を内側に、他の２枚を
外側に第４図に示すように折曲げ、台紙６からガ
ムテーム７を取り外し、第５図に示すように両蓋
面Ｂ，Ｂおよび両底面Ｃ，Ｃにまたがらせてガム
テーム７を貼着すると、荷造り包装することがで
きることになり、この場合全体は高さＨ１の最も
大きいケースとなり、記載欄４に受取人や送人の
住所氏名を記載して発送できることになる。

また、次なる高さＨ２を有するケースにする場
合は、第６図に示すように、各蓋面Ｂにおける先
端側の色彩線３にそつて鋏等により切断するが、
ミシン目５が刻設されているので容易に切断して
イ示ですようにそれぞれの端部を切除できるもの
であつて、さらに、各角部１の端部も鋏により切
れ目を入れ、その状態から、屈折自在縁２に次ぐ
主面Ａの色彩線３から各蓋面Ｂを内方に折り曲げ
ると、内面側にミシン目５が刻設されているので
容易に屈折することを得るもので、前記同様にガ
ムテーム７を貼着して第７図に示すように包装で
きることになる。

さらにまた、高さＨ２より一段分低い高さＨ３
にする場合には、第８図に示すように、ｂで示す
ような２枚分をそれぞれ切除し、前記同様にして
折りたたんでガムテーム７を貼着すると、第９図
に示すように包装できることになる。

なお、本考案の場合高さＨを低めるには上方か
らに限らず下方からも上方を低める場合と同じや
り方でこれを低くすることが出来るので多段階に
その高さを低くすることが可能であり、従つて数
多い高さを異にする物品にも夫々適合して箱を形
成することが出来るのである。

更に又前記の場合は高さを色々変化させる場合
について述べたがミシン目その他前記の構成を横
方向に施した場合は横方向に於て数段階の縮小紙
箱を形成することを得るのである。

このように本考案は、屈曲自在の角部１を介し
て連なる箱形の４枚の主面Ａの両端側には屈折自
在縁２を介して同一幅の蓋面Ｂおよび底面Ｃをそ
れぞれ延出形成し、各角部１の両端側内面に一定
長だけミシン目５を刻設し、各主面Ａの両端側、
各蓋面Ｂおよび各底面Ｃの先端側における外面に
は１直線の色彩線３を所定間隔をおいて複数、そ
れぞれ印刷するとともに、各色彩線３の内面側に
はそれぞれミシン目５を刻設し、各主面Ａもしく
は適宜の主面Ａの外面には記載欄４を印刷して形
成したから、角部１より折り曲げて全体を偏平状
にして販売に供することができ、展開してそのま
ま、また適宜小形にして使用することができ、内
面側にミシン目５が刻設されているので色彩線３
に合わせて簡単に折り曲げたり切除したりして確
実容易に小形にすることができ、段ボール紙で内
面側にミシン目５が刻設されるだけなので全体を
適宜に強度を有する構造にすることができ、全体
の外面には目印しとしての色彩線３が模様状とな
つて商品価値が高くなりまた便利に住所氏名等を
記載することができ、荷物を取扱う取扱い側にと
つては色彩線３を目印しとして箱の大きさが一目
で判り有効に取扱うことができ、とくに宅配用の
荷造り包装ケースとしては好適に実施できる特長
を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は折りた
たんだ状態の全体の斜視図、第２図はガムテーム
を示し、第３図は展開した状態の斜視図、第４図
は包装途中状態の斜視図、第５図は包装完了状態
の斜視図、第６図は他の包装途中の状態の斜視
図、第７図はその包装完了状態の斜視図、第８図
はさらに他の包装途中の状態の斜視図、第９図は
その包装完了状態の斜視図を示す。 １……角部、Ａ……主面、２……屈折自在縁、
Ｂ……蓋面、Ｃ……底面、３……色彩線、４……
記載欄、５……ミシン目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屈曲自在の角部１を介して連なる箱形の４枚の
   主面Ａの両端側には屈折自在縁２を介して同一幅
   の蓋面Ｂおよび底面Ｃをそれぞれ延出形成し、各
   角部１の両端側内面に一定長だけミシン目５を刻
   設し、各主面Ａの両端側、各蓋面Ｂおよび各底面
   Ｃの先端側における外面には１直線の色彩線３を
   所定間隔をおいて複数、それぞれ印刷するととも
   に、各色彩線３の内面側にはそれぞれミシン目５
   を刻設し、各主面Ａもしくは適宜の主面Ａの外面
   には記載欄４を印刷して形成したことを特徴とす
   る荷造り包装用段ボールケース。