JPS629179A - 直火式雰囲気熱処理炉の操業方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本願発明は次に述べる問題点の解決を目的とする。

（産業上の利用分野）　この発明は直火式バーナを備え
た加熱室と、冷却室とを備えて、被処理物を加熱室にお
いて加熱し、しかる後冷却室において冷却して所定の熱
処理を与えるようにしている直火式雰囲気熱処理炉に関
し、詳しくはその熱処理炉における操業方法に関する。

（従来の技術）　この種の直火式雰囲気熱処理炉は、例
えば第３図に示されるような構造のものが公知（例えば
特公昭５５−３７５７１号公報）である。この第３図に
おいて、１は加熱室で直火式バーナが備えられている。

２は冷却室、３は前室、４は後室、５は一端を加熱室１
に他端を冷却室２に夫々接続した雰囲気ガスの移送用ダ
クトで、その途中には雰囲気ガスを加熱室ｌから冷却室
２へ向けて移送する為の移送用ファン６が備わっている
。７は上記ダクト５に介設したクーラで、上記移送され
る雰囲気ガスを冷却して低温化させる為のものである。

このような構成の熱処理炉においては、直火式バーナの
燃焼により加熱室１内には高温の雰囲気ガスが形成され
、その雰囲気ガスの一部は移送用ダクト５を通してかつ
クーラ７による冷却により低温化されて冷却室２内に導
かれる。

この状態において被処理材８は前室３を通して加熱室１
内に導かれそこで加熱され、しかる後冷却室２に導かれ
そこで冷却され、後室４を通って送り出される。このよ
うに被処理材８が送られる過程においてその被処理材８
には所定の熱処理が与えられる。上記のような装置にお
いて、後室４を通して送り出された被処理材８の次工程
での受は入れ又は前室３への供給の滞留があると、被処
理材８が該熱処理炉に挿通されたままの状態でその移動
が停止される。即ち休転状態となる。この休転中におい
ては、加熱室１においては新しい被処理材の進入がなく
て熱負荷がなくなるため直火式バーナは燃焼を停止又は
燃焼が極めて僅かになり、雰囲気を保つ為の充分な燃焼
ガスが発生しなくなる。又この時移送用ファン６も一般
には停止される。この為加熱室ｌ及び冷却室２は炉圧が
低下し、外気が炉内に進入して炉内雰囲気が保持できな
くなる問題点がある。

この問題点を解決すべく、従来は補給用の雰囲気ガスの
供給装置１０を別途設け、その供給装置１０を供給用ダ
クト１１でもって加熱室１及び冷却室２に接続し、上記
休転中においてはバルブ１２を開くことによって供給装
置１０からの雰囲気ガスを加熱室１及び冷却室２に供給
するようにしている。しかしながらこのような構成をと
ることは極めて多額の設備費を要し、経済性が極めて悪
いという問題点がある。

（発明が解決しようとする問題点）　この発明は上記従
来の問題点を除き、休転中における炉内での良好な雰囲
気の保持を経済的に５行い得るようにした直火式雰囲気
熱処理炉の操業方法を提供しようとするものである。

本願発明の構成は次の通りである。

（問題点を解決する為の手段）　本願発明は前記請求の
範囲記載の通りの手段を講じたものであってその作用は
次の通りである。

（作用）直火式バーナの燃焼により加熱室において高温
の雰囲気ガスが形成される。その雰囲気ガスの一部は移
送用ダクトを通しかつクーラで低温化されて冷却室に送
入される。加熱室においては高温の雰囲気ガス中で被処
理材を加熱し冷却室においては低温の雰囲気ガス中で被
処理材を冷却する。休転中においては上記戻し用ダクト
を通して低温の雰囲気ガスの一部を加熱室に戻すことに
より加熱室に熱負荷を加えて、上記直火式バーナの燃焼
による雰囲気ガスの補給が行われる。

（実施例）以下本願の実施例を示す図面第１図について
説明する。同図中の符号で第３図と同一の符号は機能上
相互に均等構成の部分を現すものとして、その部分につ
いての詳しい説明は省略する。

図において、１５は移送用ダクト５と加熱室１との間に
接続した戻し用ダクト、１６．１７はバルブを夫々示す
。

上記のような構成のものにあっては、炉の操業中におい
てはバルブ１６が開かれバルブ１７が閉じられて前記従
来の場合と同様に炉の操業が行われる。

一方体転中においては移送用ファン６及びクーラ７は運
転したままの状態でバルブ１７が適宜の開度に開かれ、
クーラ７を通って低温化された雰囲気ガスの一部が加熱
室１内に戻される。その結果、加熱室１内は熱負荷がか
かった状態となる為、加熱室１に備えられている直火式
バーナが雰囲気温度を一定に保持すべく燃焼を行う。そ
のバーナの燃焼により、雰囲気ガスが補給され、加熱室
１内は必要な炉圧が保たれる。又雰囲気ガスの一部はダ
クト５を通って冷却室２にも送られる為、冷却室２の炉
圧の低下も防止される。従って加熱室１内及び冷却室２
内に外気が侵入することは防止され、それらの内部は良
好な雰囲気状態に保たれる。

次に本願の異なる実施例を示す図面第２図について説明
する。この図は冷却室２ｅと加熱室１ｅとの間に戻し用
ダク）　１５　ｅを接続した例を示すものである。

このような構成のものにおいて炉の休転中においては、
バルブ１７ｅが開かれることにより冷却室２ｅ内の低温
の雰囲気ガスがダク）　１５　ｅを通って加熱室１ｅに
戻される。その結果、前記実施例の場合と同様に加熱室
１ｅの直火式バーナが燃焼を行い雰囲気ガスの補給が行
われる。尚本例においては、ダクト１５ｅに冷却室内の
低温の雰囲気ガスを加熱室に強制的に送り込むためのフ
ァンを備えさせても良い。

なお、機能上前図のものと同−又は均等構成と考えられ
る部分には、前回と同一の符号にアルファベントのｅを
付して重複する説明を省略した。

（発明の効果）　以上のように本発明にあっては、炉の
操業中においては、加熱室１では直火式バーナの燃焼で
生じた高温の雰囲気ガス中で被処理材８を加熱でき、冷
却室２では上記加熱室Ｉの雰囲気ガスの一部を低温化し
て冷却室２に導き、その低温の雰囲気ガス中で冷却でき
る特長がある。

一方炉の休転中においては低温の雰囲気ガスの一部を加
熱室１に戻すから、加熱室１に熱負荷をかけることがで
き、加熱室１の直火式バーナを燃焼させて雰囲気ガスを
補給することのできる特長がある。

このことは、先ず第１に、炉圧を保持して外気の侵入を
防ぎ、良好な雰囲気の状態を保持できる効果があり、 第２にそのような良好な雰囲気の保持を、わずかに直火
式バーナを燃焼させるだけの少ないエネルギー消費（極
めて低額な費用）でもって実施できるから、従来の如く
高価な雰囲気ガス供給装置を別途設ける等の多額の設備
費の必要性を無くすることのできる経済性がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は熱処理炉の
概略図、第２図は異なる実施例を示す第１図と同様の図
である。第３図は従来の熱処理炉の概略を示す図である
。 １・・・加熱室、２・・・冷却室、５・・・移送用ダク
ト、１５・・・戻し用ダクト。 第１図 ！ 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 直火式バーナが備えられた加熱室と、冷却室と、加熱室
   内の雰囲気ガスを冷却室内に向けて移送する為の移送用
   ダクトとを備え、上記移送用ダクトの一端は上記加熱室
   に他端は上記冷却室に夫々接続すると共に、該移送用ダ
   クトの途中には移送される雰囲気ガスを冷却して低温化
   させる為のクーラを介設し、上記直火式バーナの燃焼に
   より加熱室において高温の雰囲気ガスを形成すると共に
   、その雰囲気ガスの一部を移送用ダクトを通しかつクー
   ラで低温化させて冷却室に送入して、加熱室においては
   高温の雰囲気ガス中で被処理材を加熱し冷却室において
   は低温の雰囲気ガス中で被処理材を冷却するようにして
   いる直火式雰囲気熱処理炉の操業方法において、低温の
   雰囲気ガスを加熱室に戻す為の戻し用ダクトを備えると
   共に、その一端は上記加熱室に、他端は上記冷却室又は
   上記移送用ダクトにおける上記クーラよりも上記冷却室
   の側の部分に夫々接続して、休転中においては上記戻し
   用ダクトを通して低温の雰囲気ガスの一部を加熱室に戻
   すことにより加熱室に熱負荷を加えて、上記直火式バー
   ナの燃焼による雰囲気ガスの補給を行わせることを特徴
   とする直火式雰囲気熱処理炉の操業方法。