JPS628835Y2

JPS628835Y2 -

Info

Publication number: JPS628835Y2
Application number: JP1982031178U
Authority: JP
Priority date: 1982-03-04
Filing date: 1982-03-04
Publication date: 1987-03-02
Also published as: JPS58133012U

Description

【考案の詳細な説明】本案は、口紅等のステツク（棒状化粧品）を出
没自在に収容するステツク繰出し容器に係る。

筒状の容器本体内にステツクを起立させた昇降
部材を装備し、容器本体の下部を回転することに
よりその昇降部材を昇降動させるよう構成したス
テツク繰出し容器は、既によく知られている。

この種の容器では、昇降部材にステツクを起立
させる手段として、予め形成されたステツクを昇
降部材へ強制的に嵌着させるか、或いは、昇降部
材に型ケースを仮嵌めして溶融したステツク材料
を充填し凝固させる手段が講じられる。

しかし、いずれも容器本体内の昇降部材に対し
て直に行うので容易でなく、起立させたステツク
に手や器具その他が触れて商品価値を低下させる
ことになつたり、ストレスが加わつて割れを生じ
させたりする等の問題点があつた。

本案は、斯る問題点を解決しようとするもので
ある。

以下、図示の実施例について説明する。

図示のものは、筒状の容器本体１内に、昇降手
段Ａにより昇降動される昇降筒２を装備し、該昇
降筒内には筒状のステツク支持体３を嵌挿させ、
該ステツク支持体にはその嵌挿に伴い昇降筒２に
係合する弾性係合手段Ｂを設け、また、ステツク
支持体には上端にキヤツプ状の型ケース４を仮嵌
めさせたものである。

容器本体１とその昇降手段Ａは、外筒１１の内
側に内筒１２を回転自在に嵌合すると共に、該内
筒の下端部１３を外筒１１の下方に露出させ、外
筒１１の内面に螺旋溝１４，１４を、また、該螺
旋溝に対応させて内筒１２に縦割溝１５，１５を
設けている。昇降筒２は、内筒１２内に昇降摺動
自在に内装すると共に、外周面に突子２１，２１
を突設して、該突子を上記縦割溝１５，１５を介
して上記螺旋溝１４，１４に係合している。

従つて、外筒１１に対して内筒１２を回転させ
ると、昇降筒２も追随し、該昇降筒の突子２１，
２１が縦割溝１５，１５及び螺旋溝１４，１４に
案内されて、昇降筒が昇降動する。

ステツク支持体３は、外周において、中途部３
１以下をやや小径にして該中途部を昇降筒２内に
嵌合させるようにし、下部にその昇降筒２の下縁
と対応させて幅広い凹溝３２を周設し、該凹溝に
上記弾性係合手段Ｂを講じ、上縁に型ケース４を
係合させる係合突条３３を周設しており、また、
内周において、上半部３４をテーパ付きの大径に
形成している。

弾性係合手段Ｂは、板ばね材料により有端リン
グ５を形成すると共に、該有端リングに複数の切
起し係止片５１…を等間隔に配して成り、上記凹
溝３２に嵌着している。

型ケース４は、下端部４１をやや大径に形成し
て、該大径下端部をステツク支持体３の上端に外
嵌しており、該大径下端部内にステツク支持体の
係合突条３３と係合する係合凹溝４２を周設して
いる。

而して、容器本体１と昇降体２、ステツク支持
体３と型ケース４は、それぞれ別ルートで組立
て、前者には、昇降体２を上限に位置させ、後者
には、倒立させて溶融したステツク材料を充填し
凝固させ、後者のステツク支持体３を昇降体２内
へ上方から嵌挿し、ステツク支持体３の弾性係合
手段Ｂを昇降体２の下縁に係合させる。

次いで、容器本体１の昇降手段Ａを働かせて、
昇降体２を下降させると、形ケース４の下端が容
器本体１に突き当つて昇降体２から外れ、ステツ
ク支持体から起立するステツクが外面に表出す
る。昇降体２を更に下降させると、ステツクが容
器本体１内に没する。

その後は、昇降手段Ａを働かせて、ステツクを
容器本体１から任意に出没させることができる。

なお、上述の各部材は、それぞれ合成樹脂成形
するとよい。

本案によれば、ステツクの取付けがワンタツチ
で極めて簡単に行え、その際に、ステツクに直接
に手や器具その他が触れることがなく、従つて、
商品価値を低下させることがなく、しかも、ステ
ツクにストレスが加わつて割れを生じるようなこ
ともない。

而して、昇降筒２に嵌挿したステツク支持体３
を保持する手段として、弾性係合手段Ｂを講じ、
該弾性係合手段Ｂは、板ばね材料により有端リン
グ５を形成して、該有端リングをステツク支持体
３の下部に周設した凹溝３２へ嵌め、また、該有
端リングに複数の切起し係止片５１…を等間隔に
配してこれらを昇降筒２の下縁に係合させるよう
にしているので、切起し係止片５１…には十分な
弾性変形が得られ、従つて、昇降筒２へステツク
支持体３を嵌挿する際にはさほどの抵抗もなくス
ムーズに差込むことができて、差込みにあたつて
各部に無理な力が加わることもなければ損傷を生
ずることもなく、その差込みの終点では、切起し
係止片５１…は自体の弾性で十分に復元して昇降
筒２の下縁に深く確実に係合し、自動機械による
多量生産にあつても係合不良を生ずることがな
く、一旦係合すれば確実に抜け止めでき、更に、
板ばね材料による有端リング５であるから、ステ
ツク支持体３の凹溝３２への取付けも極めて簡単
に行える。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、縦断側面
図、第２図は、組立状態を示す縦断側面図、第３
図は、分解斜視図である。１……容器本体、２……昇降筒、３……ステツ
ク支持筒、４……型ケース、Ａ……昇降手段、Ｂ
……弾性係合手段。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

筒状の容器本体１内に、昇降手段Ａにより昇降
動される昇降筒２を装備し、該昇降筒内にはステ
ツク支持体３を嵌挿し、該ステツク支持体は、外
周において、中途部３１以下をやや小径にして該
中途部を昇降筒２内に嵌合させるようにすると共
に、下部にその昇降筒２の下縁と対応させて幅広
い凹溝３２を周設し、該凹溝３２にその嵌挿に伴
い昇降筒２の下縁と係合する弾性係合手段Ｂを設
け、該弾性係合手段Ｂは、板ばね材料により有端
リング５を形成して上記凹溝３２に嵌め、該有端
リングに複数の切起し係止片５１…を等間隔に配
して上記昇降筒２の下縁を係合させるよう構成
し、更に、ステツク支持体３には上端にキヤツプ
状の型ケース４を仮嵌めしたことを特徴とするス
テツク繰出し容器。