JPS626994A - 中性紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、特に電子写真用転写紙、詳しく言えば、主と
して電子写真方式の快方機やプリンタに特に適する中性
紙に関するものである。

従来の技術 近年、製紙業界では、インディア紙、ライスペーパ等の
薄葉紙や金属台紙、防錆紙、電気絶縁紙、写真印画紙等
の特殊紙の分野で実施されてきた中性抄紙技術を印刷及
び筆記用の上質紙の製造に応用する動きが顕著になって
いる。この中性抄紙はｐ■１’１．０以上の水媒体を用
いて抄紙するもので、サイズ剤としては中性サイズを使
用し、填料を配合する場合には主に炭酸カルシウムを使
用するものである。上質紙の中性紙化は資源１富で安価
な炭酸カルシウムを填料として使用して製造コストを低
減することが大きなねらいでアシ、その他用紙製造上の
省エネルギ、省資源、生産性向上、設備の汚損改善、廃
水の浄化等の利得をもねらいとするものである。

例えば、特願昭５８−６４５９８号、同５８−３６６２
３号に示されているような中性上質紙は電子写真用複写
機に使用すると紙送り性等の適性がガいばかりでなく、
感光体を摩耗してコピー員を低下させたり、感光体自体
の寿命を縮める重大々欠点があることが判明した。この
感光体摩耗の現象はクリーニングブレード方式の複写機
で顕著に発生する。また、この現象から考えると紙送り
装置に使用されているゴムロールやゴムベルト１、クリ
ーニングブレード、定着ロール等についても当然摩耗が
懸念される。欧米では一部の電子写真用転写紙が中性抄
紙されているが、そのような転写紙についても前記と同
様の現象が認められる。現在殆どの上質紙、電子写真用
転写紙は＃開昭５４−２２８３１号や特開昭５４−１８
７４０号等に開示されているように酸性紙であるが、こ
れらの用紙では感光体の摩耗は認められず、前記の欠点
は中性紙特有の問題と判断される。さらに中性紙、特に
炭酸カルシウム含有紙は酸性紙に比べ、摩擦係数が高く
なる傾向が強く、電子写真複写機やプリンタに使用した
場合、重送やミスフィードが発生しやすいという問題が
あった。これの原因はよくはわかっていないが填料の基
本的なすべり性に関する特性の差異と考えられる。

発明が解決しようとする問題点 本発明は前記した欠点を解消し、特に電子写真用転写紙
として用いたとき感光体摩耗が少ないという中性転写紙
を提供するものである。さらに摩擦係数を調整し、重送
やミスフィードの発生しない走行性のよい中性紙を提供
するものである。

問題点を解決するための手段及び作用 本発明者等は感光体に付着した紙粉中に存在する填料の
炭酸カルシウムがクリーニングブレード等により感光体
表面が摩擦されることにより感光体の摩耗が発生するこ
とをつきとめた。

また、炭酸カルシウムが酸性の上質紙や電子写真用転写
紙に使用されている填料のメルクやクレーより硬いため
に、感光体を摩耗させ易いこと、摩擦係数が炭酸カルシ
ウム配合紙の方が酸性紙より高くなるととを見い出し、
これら感光体摩耗と摩擦係数の調整を同時に解決する方
法として、ワックス類または脂肪酸金属塩類等の滑剤を
含有させることにより両者を同時に改善できることを見
出して本発明を完成した。

即ち、本発明は、滑剤としてワックス類及び、または脂
肪酸金属塩を内添もしくはサイズプレス塗工により含有
させることを特徴とする。しかも填料を選択する必要が
なく、どのような炭酸カルシウムやクレー、タルクなど
の添加によっても目的を達成できる。

本発明にて用いられるワックス類としては、密ロウ、セ
ラツカロウなどの動物性ワックス類、カルナウバロウな
どの植物性ワックス類、ノくラフインワックス、微晶ワ
ックスなどの石油ワックス類、ポリエチレンワックス、
その他合成ワックス類、例えば高級脂肪酸の多価アルコ
ールエステルや高級ケトンや高級アミンや、高級アミド
や高級脂肪酸とアミンの縮合物や、合成ノ（ラフインや
塩素化パラフィンなどが挙げられ、とれらは微粉末ある
いはエマルジョンとして使用される。またこれらは例示
であり、これらに限定されるものではな−。

脂肪酸金属塩類としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシウムなどが例示されるが、これらに限定され
るものではない。

さらに滑材として公知の材料、もしくは新たに滑剤とし
てその作用が認められる材料も含まれる。

填料としては炭酸カルシウムのみでなく、必要に応じて
クレーやタルクなど他の填料を添加することも可能であ
る。

内添サイズ剤としては、アルキルケテンダイマ系、無水
アルケニルコノ１り酸系サイズ等を使用する。

！たコピー適性、走行性、カール性等の電子写真複写機
適性を付与するために原料の配合、調整、製造条件のコ
ントロールが行なわれる（特公昭４４−３６７３号、特
公昭４６−２４１９９号、特公昭５５−４１３８５号、
特開昭５５−１４２７９９号参照）。

即ち、適当なコピー画像濃度を維持し、バックランド（
白紙部分）の汚れを防ぐために、塩化ナトリウム、塩化
カリウム、スチレン−マイレン酸コポリマ、第四級アン
モニウム塩等の導電剤を抄紙機のサイズプレスで表面塗
布して転写紙の表面の電気抵抗（ＪＩ８　Ｃ−２１１１
による］を１０°〜　１０１・ρ〔湿度（Ｒ，Ｈ）　６
５チ、温度２０℃）にする。またコピー画像部の鮮鋭度
を向上させるために表面の凹凸を少なくして転写紙の平
滑度（ＪＩ８Ｐ−８目９による）を２０秒以上にする。

また転写紙の部分的吸湿による膨潤やカールが発生する
と転写時に複写機の感光体と転与紙との密接度が低下し
、コピー画像濃度の低下やコピーの部分的な抜けが発生
するのでこれを防止する丸めに紙の水分を４．０〜６．
０　％にして保管時に吸脱湿が発生しないように防湿包
装紙で包装する等々によって一層好ましい電子写真複写
機適性が得られる。

実　　施　　例 次に実施例及び比較例により本発明の中性紙を電子写真
用として適用した例で説明する。

実施例１〜５及び比較例１〜３ 表１に示したような填料配合、パルプ配合、滑剤配合、
内添サイズ剤、表面サイズ剤によって７種の転写用紙（
実施例１〜５、比較例１〜２）を調整した。また同時に
市販の中性上質紙（比較例３）についても、坪１、厚さ
、クリーニングブレード方式の複写機についての感光体
摩耗度、黒すじや白抜は等の発生によるコピー質への影
響や複写機走行性の評価をした。

なおこの表中の注記は以下の通りである。

印ＬＢＫＰ：広葉樹晒クラフトパルプ。

１２１　ＮＢＫＰ：針葉樹晒クラフトバルブ。

（３１０８紙粉中に感光体成分が検出されない。

Ｘ　：　紙粉中に感光体成分が検出される。

＋４）Ｏ：　良。

Δ　：　黒すじが少し認められる。

×　：　黒すじ、白ぬけが目立つ。

１５１　　原振係数はＡ８ＴＭＤ−１８９４に従って、
荷重２４０９、スレッドの移動スピード１５０±１０關
／ｙｕｎにて測定した。測定環境は温度２０℃、湿度（
１’Ｌ、）Ｉ　）　６５　％であり、試料はこの環境内
でＪＩＳ　Ｐ−８１１１に従い前処理した。測定は試料
のたて方向同士とよと方向同士を行ない、２つの値を平
均した値を測定値とした。静摩擦係数はスレッドの移動
始めのピーク値とし、動摩擦係数はその後移動中の平均
値とした。

（６）　　電子写真複写機（Ｆ　Ｘ　４１５０型）にて
Ｂ４サイズの用紙を１万枚走行テストをし、重送の発生
回数を測定した。

＋７１　　を子写真複写機（ＦＸ　３９７０型）ＫてＢ
４サイズの用紙を１万枚走行テストをし、ミスフィード
の発生回数を測定した。

上記実施例において、滑剤配合量は１．０　％以下では
効果が少なく、１０ｑｂを越えると滑りすぎて重送やミ
スフィードが発生した。

発明の効果 本発明によれば、脂肪酸金ｌ！１ｇ地またはワックス類
等の滑剤を含有する炭酸カルシウムを填料として配合し
死中性紙を提供したものであり、従来の中性紙を電子写
真複写機に適用した場合にみられた感光体の摩耗現象が
極めて少なく、また複写機内転写紙の走行性が安定し、
大皺のコピーをとつ九後でも高品質のコピーを得ること
ができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 炭酸カルシウムのほかに、ワックス類または脂肪酸金属
   塩を含有することを特徴とする中性紙。