JPS626803A - 空気入りタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、走行中に発生する騒音（パターンノイズ）を
低減させた、接地面に特定のブロックパターンを有する
空気入りタイヤに関する。

〔従来技術〕

走行中の車室内の騒音のうち、タイヤが発生源となるパ
ターンノイズが支配的である。

パターンノイズは、タイヤ接地面に設けられたブロック
パターンに最も影響される。ブロックパターンは、一般
に、リブパターンに比して音圧レベルが高く、騒音につ
いては劣る。そこで、従来、ブロックパターンによるパ
ターンノイズを改善するために、第４図に示すように、
ブロックパターンＡを構成するブロック１のブロックピ
ッチ長さくブロック１のタイヤ周方向長さとそのブロッ
ク１に隣接する他のブロック１までのタイヤ周方向長さ
との和）を数種類の大きさに分け（Ｐ　ａ　＋　　Ｐ　
ｂ　＋　　Ｐ　ｃ　）　、これらをタイヤ周上に適当に
振り分は配置し、これによす同一のブロックピッチ長さ
でブロックをタイヤ周上に並べた場合に発生する特定の
周波数のピークをより低い音圧レベルの多くの側帯波に
分散させ、パターンノイズを聞き取りにくくするという
ピッチバリエーション法が採用されてきた。

しかしながら、このピッチバリエーション法では、ブロ
ックエレメント（ブロック１）の配置についてタイヤ周
方向Ｔのみを考慮し、タイヤ幅方向Ｗには何らの考慮も
払われてはいない。

このため、ブロックパターンがタイヤ周方向Ｔのみにつ
いて、ブロック１〜溝２〜ブロツク１〜溝２〜ブロツク
１の繰返しになるので、第５図に示すようにトレッド部
剛性の変動かりブパターンに比して大きく、また、第６
図に示すようにパターンノイズについてはりブパターン
に比して劣るという問題があった。なお、第５図中、１
１はブロックパターンを、１２はストレート溝の純リブ
パターンを、１３はスムーズパターンを表わす。第６図
は、タイヤサイズ：　２０５　／６０Ｒ１５８９Ｈ１速
度：５０ｋｍ／ｈで音圧レベルを評価した結果であり、
この図中、Ｏはブロックパターンを、×はリブパターン
を、・はスムーズパターンを表わす。

〔発明の目的〕

本発明は、ブロックパターンを構成するブロックエレメ
ントの位置をタイヤ周方向に適切にずらすことによりパ
ターンノイズを低減した、居住性に優れた空気入りタイ
ヤを提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

このため、本発明は、接地面にブロックパターンを有す
るタイヤにおいて、前記ブロックパターンがタイヤ周方
向に連続した溝又はカーフにより分割された複数のブロ
ック列からなり、これらのブロック列のそれぞれにはブ
ロックエレメントの形状に関係なく互いに同一のピッチ
配列が施されており、１つのブロック列におけるブロッ
クエレメントのうち平均ブロックピッチ長さに最も近い
ブロックピッチ長さを有するブロックエレメントの図心
が他のブロック列における対応ブロックエレメントの図
心に対し下記の位相のずれαｉを有することを特徴とす
る空気入りタイヤ。

０．９Ｘ（Ｃ／（ＭＸＮ））　Ｘｉ≦αｉ≦１．１×｛
Ｃ／（Ｍ×Ｎ）｝×ｉ １≦ｉ≦Ｎ−１ αＬ：ｉ番目に位相のずれが小さいブロック列の位相の
ずれ量（ＩＩｌｍ） Ｍ：ピッチ数 Ｎニブロック列数 Ｃ：タイヤ外周長（ｍ＋＊） 以下、図面を参照して本発明の構成について詳しく説明
する。

第１図は、本発明の空気入りタイヤの接地面のブロック
パターンの構成を示す説明図である。

（１）　　この第１図において、ブロックパターンＡは
、タイヤ周方向Ｔに連続した溝（又はカーフ）２によっ
て複数のブロック列ｉ＝０、ｉ＝１、ｉ＝２、ｉ＝３に
分割されている。

（２）　　これらのブロック列（ｉ＝０〜３）のそれぞ
れにはブロックエレメントの形状に関係な（互いに同一
のピッチ配列が施されている。

すなわち、ブロック列ｉ＝０ではブロックエレメントが
ａ、ｂ、ｂ、ｃの配列、ブロック列ｉ−１ではブロック
エレメントがａ／　、　　ｂ／　、　　ｂ／。

Ｃの配列１、ブロック列ｉ＝２ではブロックエレメント
がａ、ｂ、ｂ、Ｃの配列、ブロック列ｉ＝３ではブロッ
クエレメントがａ″：　　じ／　／　　ｂ′／：Ｃの配
列となっている。なお、ここでいうピッチ配列とは、ブ
ロックパターンの繰返し単位である。

この同一のピッチ配列において、１本のブロック列（例
えば、１＝０）では、最大ブロックピッチ長さくＰｃ）
と最小ブロックピッチ長さくＰａ）との比が１．２０以
上、１．６５以下である３種類以上のブロックエレメン
ト（ａ、ｂ、ｃ）が正弦的に２周期以上８周期以下配列
されているとこが好ましい。

（３）１つのブロック列におけるブロックエレメントの
うち平均ブロックピッチ長さに最も近いブロックピッチ
長さを有するブロックエレメントの図心が他のブロック
列における対応ブロックエレメントの図心に対し位相の
ずれα・を有する。

すなわち、個々のブロック列（ｉ＝θ〜３）を構成する
ブロックエレメント（ａ、ａ、ａ。

ａ）、（ｂ、ｂ、ｂ、ｂ）、（’＋　　ｃ＋　　ｃ＋　
　ｃ）のうち、中間のブロックピッチ長さくＰｂ）を有
するブロックエレメント（ｂ、ｂ、ｂ、ｂ）（７）図心
（ｇ、　　ｇ’ｓ　　ｇ”ｒ　　ｇ’）にいて、隣り合
うブロックエレメントの図心がタイヤ周方向Ｔに対し各
々α１．α２．α３ずれているのである。

このように、本発明において（１）〜（３）の要件を規
定したのは下記の理由からである。

走行中のタイヤは、トレッドパターン（ブロックパター
ン）の剛性変動により加振される。

これにより、車両の懸架装置・車体を伝達した振動が車
室内で振動音となる。

本来、ブロックパターンは、タイヤ幅方向の溝の存在の
ため剛性変動かりブパターンに比して大きく、このため
に騒音について不利であった。

本発明では、複数のブロック列からなるブロックパター
ンを有するタイヤにおいて、各々のブロック列をタイヤ
周方向に適切にずらすことによりトレンド部の剛性変動
を総体的に低減させ、騒音の減少を図るのである。具体
的には、１本のブロック列では、ブロックへ溝〜ブロッ
クという繰返しが剛性変動を大きくしているが、タイヤ
幅方向についてはブロックと溝とが交互に繰返されるよ
うに各ブロック列をタイヤ周方向にずらすことにより、
剛性変動は小さくなる。

換言すれば、タイヤ幅方向において、１つのブロック列
におけるブロックエレメントとそれに対応する他のブロ
ック列におけるブロックエレメントとが同一位置を占め
ないようにブロック列をタイヤ周方向に適切にずらすと
騒音の低減には有効である。

そこで、ブロックエレメントの位置の一致ということを
ブロックエレメントの図心の一致ということに置き換え
て、ブロック列のタイヤ周方向へのずらし量について次
に説明する。

まず、ブロックピッチの長さが全て同一である場合、ブ
ロックピッチの長さＣＰ）はタイヤ外周長＜Ｃ＞をピッ
チ数（Ｍ）で除したものであり、この数値をさらにブロ
ック列数（Ｎ）で除した数値が、タイヤ幅方向において
ブロックエレメントの図心が一致しないような任意の２
本ブロック列のタイヤ周方向の基本的なずらし量（α虚
である。すなわち、成るブロック列を基準にし、任意の
ｉ番目のブロック列のタイヤ周方向の基本的なずらし量
（αλ）は、次式（１１で得られる値である。

このようにずらすことにより、ブロックパターンを有す
るタイヤの騒音を十分に低減させることができる。

さらには、本発明者らは、ピッチバリエージロン法を組
み合わせることにより、いっそうの騒音の低減を可能と
した。すなわち、よりいっそうの効果を得るためには、
１本のブロック列には最大ピッチ長さくＰｃ）と最小ピ
ッチ長さくＰａ）との比を１．２０以上である３種類の
ブロックエレメントが正弦的に３周期以上配列されるこ
とが必要である。しかし、最大ピッチ長さくＰｃ）と最
小ピッチ長さくＰａ）との比が１．６５を越えると偏摩
耗が発生するおそれが生じ、また、９周期以上であると
ピッチバリエーションの効果が薄れてくるため、望まし
くは最大ピッチ長さくＰｃ）と最小ピッチ長さくＰａ）
との比は１．２０以上、１．６５以下、周期については
２周期以上、８周期以下の範囲である。また、ピッチ長
さの種類は９種類以上であるとモールド作製のためのコ
ストが高くなるため、３種類以上８種類以下が望ましい
。

また、ピッチ長さの種類が複数であるので、基準となる
ブロックエレメントは平均ブロックピッチ長さくＰ）に
最も近い中間のブロック長さをもつブロックエレメント
とし、各々のブロック列のずらし量（αθは上記（１）
式を基本とするが、（１１式でのずらし量（αジの０．
９０倍以上、１．１０倍以下の範囲であり、この範囲外
ではブロックエレメントの図心が他のブロックエレメン
トの図心に近づき、トレッド部の剛性変動の低減効果が
薄くなり、したがって、騒音の減少も期待できない。

以上のことから、本発明における成るブロック列を基準
としたときの任意のｉ番目のブロック列の周方向のずら
し量（１）を下記式で表わすごとができるとしたのであ
る。

０．９０　（Ｃ／（ＭＸＮ））　Ｘｉ≦ｃｔｉ≦１．１
ｏ（Ｃ／（ＭＸＮ）｝×ｉ・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・（２）〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、タイヤの構造、種
類に係わりなく、全てのブロックパターンにおいて、そ
のブロックパターンを構成するブロックエレメントの位
置を適切にずらすことによりパターンノイズを十分に低
減させることができる。

以下に実施例を示して本発明の効果を具体的に説明する
。

実施例 （１）　　第２図に示すブロックパターンを有する下記
仕様のタイヤを作製した。なお、第２図中、ｍはタイヤ
接地端を示す。

タイヤサイズ：　１９５　／６０Ｒ１５８６Ｈタイヤ外
周（Ｃ）　　：　１９４４．６ｓＩ■ピツチ数（Ｍ）：
６１ピツチ ブロック列数（Ｎ）：６列 αｓ　＝５．５ｍｍ　％α４　＝　２１　、５ｍｍα２
　＝１０．７ｍｍ、α５＝２’７．Ｏｍｖａα３　＝１
５．３ｍｍ Ｐａ＝２７．１ｍｍ５Ｐｂ＝３１．７ｍｍ、　Ｐｃ＝３
８．４ｍｍこのタイヤでは、周方向に連続した溝とカー
フにより分割された６本（ｉ−０〜５）のブロック列が
ある。

ｉ＝０のブロック列には、大きさの異なるａ。

ｂ、ｃの３種類のブロックエレメントがあり、最大ピッ
チ長さくＰｃ＝３８．４ｍｍ）と最小ピッチ長さくＰａ
＝２７．１ｍｍ）との比は１．４２であり、これらが周
方向に正弦的に３周期配列されている。

ｉ＝１のブロック列には、ｉ＝０のブロック列とはブロ
ックの形状が異なるがピッチ長さが同一のブロックエレ
メント　（ａ’、ｂ“、Ｃｏ）が同一に配置されている
。その他のブロック列についてもｉ＝ｌの場合と同様で
ある。

中間のブロックピッチ長さくＰｂ＝３１．７ｍｍ）をも
つブロックエレメント（ｂ）のタイヤ接地面についての
図心ｇと他のブロック列の中間のブロックピッチ長さの
ブロックエレメントの図心（ｇ’　、ｇ”　ｇＪ”・・
・）との位相のずれは、各々、α１＝５．５ｍｍ−、α
２　＝１０．７ｍｍ、α３　＝１５．３糟−１ａ４＝２
１．５ｔａｍ、　Ｃｘ５＝２７．０ｍｍである。

一方、タイヤ外周（Ｃ）　　：　１９４４．６ｍｍ、ピ
ッチ数（Ｍ）：６１ピツチ、ブロック列数（Ｎ）：６列
であり、ｉ＝ｌの場合 ０．９０　（１９４４，６／　（６１Ｘ６　）　）　Ｘ
ｌ−４，８ｍａ＋≦α１＝５．５ｍｍ≦ １．１０　（１９４４，６／　（６１Ｘ６　）　）　ｘ
ｉ　＝５．８ｍｍ以下同様に、 ｉ　＝　２　：　９．６ｍｍ≦α２　＝１０．７ｍｍ≦
１１　、７ｍｍ１　＝　３　：　１４．３　ｍｍ≦α３
　＝１５．３ｍｍ≦１７．５ｍｍｊ＝４：２０．７ｍｍ
≦α４＝２１．５ＩｌｌＩ１１≦２３　、４ｍｍ１　＝
５　：２３．９　ｎ＋ｍ≦αｓ　＝２７．０ｍｍ≦２９
．２ｍｍとなり前記（２）式を満足することが判る。

（２）下記表１に示す仕様の本発明タイヤ、従来タイヤ
１，２について、騒音計測結果を評価した。この結果を
第３図に示す。なお、第３図中、実線は本発明タイヤを
、点線は従来タイヤ１を、一点鎖線は従来タイヤ２をそ
れぞれ示す。

表　　　１ 第３図から明らかなように、本発明タイヤは従来タイヤ
に比して、オーバーオールで１〜２ｄＢ、　１次ピッチ
ノイズについては２〜３ｄＢの騒音の低減が確認された
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の空気入りタイヤの接地面のブロックパ
ターンの構成を示す説明図、第２図は本発明の空気入り
タイヤにおけるブロックパターンの一例を示す説明図、
第３図は走行速度と車室内音圧レベルとの関係図である
。 第４図は一般の空気入りタイヤの接地面に設けられるブ
ロックパターンの一例を示す説明図、第５図はタイヤト
レンド部の剛性変動を示す説明図、第６図は周波数と音
圧レベルとの関係図である。 １・・・ブロック、２・・・溝、１１・・・ブロックパ
ターン、１２・・へリプパターン、１３・・・スムーズ
パターン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 接地面にブロックパターンを有するタイヤにおいて、前
   記ブロックパターンがタイヤ周方向に連続した溝又はカ
   ーフにより分割された複数のブロック列からなり、これ
   らのブロック列のそれぞれにはブロックエレメントの形
   状に関係なく互いに同一のピッチ配列が施されており、
   １つのブロック列におけるブロックエレメントのうち平
   均ブロックピッチ長さに最も近いブロックピッチ長さを
   有するブロックエレメントの図心が他のブロック列にお
   ける対応ブロックエレメントの図心に対し下記の位相の
   ずれα＿ｉを有することを特徴とする空気入りタイヤ。 ０．９×｛Ｃ／（Ｍ×Ｎ）｝×ｉ≦α＿ｉ≦１．１×｛
   Ｃ／（Ｍ×Ｎ）｝×ｉ １≦ｉ≦Ｎ−１ α＿ｉ：ｉ番目に位相のずれが小さいブロック列の位相
   のずれ量（ｍｍ） Ｍ：ピッチ数 Ｎ：ブロック列数 Ｃ：タイヤ外周長（ｍｍ）