JPS626515B2 - - Google Patents
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- JPS626515B2 JPS626515B2 JP57094231A JP9423182A JPS626515B2 JP S626515 B2 JPS626515 B2 JP S626515B2 JP 57094231 A JP57094231 A JP 57094231A JP 9423182 A JP9423182 A JP 9423182A JP S626515 B2 JPS626515 B2 JP S626515B2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
［技術分野］
この発明は、化粧板の製造技術の分野に属す
る。 ［背景技術］ 従来、化粧板たとえば水廻り用の壁面材として
大理石模様を施した模様紙あるいは転写紙を樹脂
含浸紙の上に重ね、これを加熱加圧成形して得ら
れた化粧板、あるいは樹脂を含浸させた繊維を裁
断し、これを樹脂含浸紙の上に撒布し、加熱加圧
成形して得られた化粧板などが知られているが、
天然模様にはほど遠いもので質感に欠けるもので
あつた。 すなわち、前記のようにして模様付けした後、
光沢あるいは耐久性を付与するためにウレタン系
塗料、アクリル系塗料等によるカバーコート、ト
ツプコート層等の透明塗膜層を設けるのが通例で
あるが、透明塗膜層を設けたとしても、その塗膜
を通して模様がはつきり見え過ぎると質感が表現
できない。一方、隠蔽性の大きい塗膜層を設ける
と模様が見えず、高級感、質感が表現できない。
さらに、前記のような透明塗膜層を全く設けない
と、単に模様があると言うのみで全く質感が表現
できない。などの欠点があつた。 ［発明の目的］ この発明は、たとえば大理石模様石目模様等の
天然模様が有する、いわゆる質感、高級感を具備
した化粧板、たとえば壁面材の如き化粧板を提供
することを目的とする。 ［発明の開示］ この発明は、基材の上に隠蔽層を形成し、この
上に模様層を形成し、さらにこの上に全光透過率
が25〜70％、直進透過率が10％以下、光反射率が
30％以上の半透明層を形成してなる化粧板を提供
するものである。以下、実施例として示した図面
に基づき説明する。 図において１は基材である。この基材１として
は無機質、有機質何れでもよく、たとえば石綿セ
メント板、石膏ボード、その他ポリエステル系、
アクリルボードなどが用いられる。 この基材１の上には隠蔽層２が形成されてい
る。この隠蔽層２はたとえば酸化チタンを含有す
る樹脂含浸紙で形成される。この隠蔽層２の上に
は模様層３が形成される。この模様層３はたとえ
ば、不飽和ポリエステル系樹脂の半硬化シートに
印刷模様を与えたものなどが用いられる。さら
に、この模様層３の上には半透明層４が形成され
る。この半透明層４は、全光透過率が25〜70％、
直進透過率が10％以下、光反射率が30％以上の光
学特性を有するものに限られる。 すなわち、全光透過率が25％より少ないと模様
を感じることができず、70％を超えると模様が見
え過ぎて質感が感じられない。直進透過率が10％
を超えると模様の輪廓がはつきりしすぎ、光反射
率が30％より少ないと、目に表面材の厚みを感じ
ることができず、質感に欠けるからである。従来
の化粧板は、前記の範囲の外にあるものであつ
た。 以上の半透明層４はたとえば、充填材を混入し
た不飽和ポリエステル系樹脂の硬化によつて形成
される。たとえば、クレー、タルク、シリカ系顔
料等の充填材を、たとえばクリヤー塗料の固形分
55重量％の溶液に対して、２〜６重量％の範囲で
配合する。この範囲で、必要な透明度、要求され
る塗膜厚みに応じて添加量が加減される。充填材
の粒径は、好ましくは１〜５μｍ程度が適当であ
るが、限定するものではない。また、塗布厚みを
変化させることにより全光透過率を調節すること
もできる。 （実施例） 基材として石綿セメント板（日光化成(株)製、
NKトツプボード６mmｔ）を使用し、目止めとし
てアクリルエマルジヨン（MD3、日本ペイント
(株)製）を50ｇ／m2（固形分換算）で塗布し、乾燥
した。つぎにベースコートとして、前記アクリル
エマルジヨンを同量塗布乾燥した。前記ベースコ
ートの表面に、転写法により石目調の模様を賦与
し、トツプコートとしてアクリル系紫外線硬化塗
料（日本ペイント(株)製、90S）に充填材（日本ペ
イント(株)製、シリカ系微粉顔料、粒径１〜５μ
ｍ）を、第１表の割合（固形分換算の重量％）で
配合して、トツプコート塗料を調製し、これを約
80ｇ／m2（固形分換算）塗布し、硬化させて化粧
板を得た。このトツプコート層の光特性を測定し
て第１表に示した（島津製作所製、分光光度系No.
MPS―5000を使用した）。なお、表中でNo.１〜３
までは実施例であり、No.４〜７までは比較例（従
来例）である。
る。 ［背景技術］ 従来、化粧板たとえば水廻り用の壁面材として
大理石模様を施した模様紙あるいは転写紙を樹脂
含浸紙の上に重ね、これを加熱加圧成形して得ら
れた化粧板、あるいは樹脂を含浸させた繊維を裁
断し、これを樹脂含浸紙の上に撒布し、加熱加圧
成形して得られた化粧板などが知られているが、
天然模様にはほど遠いもので質感に欠けるもので
あつた。 すなわち、前記のようにして模様付けした後、
光沢あるいは耐久性を付与するためにウレタン系
塗料、アクリル系塗料等によるカバーコート、ト
ツプコート層等の透明塗膜層を設けるのが通例で
あるが、透明塗膜層を設けたとしても、その塗膜
を通して模様がはつきり見え過ぎると質感が表現
できない。一方、隠蔽性の大きい塗膜層を設ける
と模様が見えず、高級感、質感が表現できない。
さらに、前記のような透明塗膜層を全く設けない
と、単に模様があると言うのみで全く質感が表現
できない。などの欠点があつた。 ［発明の目的］ この発明は、たとえば大理石模様石目模様等の
天然模様が有する、いわゆる質感、高級感を具備
した化粧板、たとえば壁面材の如き化粧板を提供
することを目的とする。 ［発明の開示］ この発明は、基材の上に隠蔽層を形成し、この
上に模様層を形成し、さらにこの上に全光透過率
が25〜70％、直進透過率が10％以下、光反射率が
30％以上の半透明層を形成してなる化粧板を提供
するものである。以下、実施例として示した図面
に基づき説明する。 図において１は基材である。この基材１として
は無機質、有機質何れでもよく、たとえば石綿セ
メント板、石膏ボード、その他ポリエステル系、
アクリルボードなどが用いられる。 この基材１の上には隠蔽層２が形成されてい
る。この隠蔽層２はたとえば酸化チタンを含有す
る樹脂含浸紙で形成される。この隠蔽層２の上に
は模様層３が形成される。この模様層３はたとえ
ば、不飽和ポリエステル系樹脂の半硬化シートに
印刷模様を与えたものなどが用いられる。さら
に、この模様層３の上には半透明層４が形成され
る。この半透明層４は、全光透過率が25〜70％、
直進透過率が10％以下、光反射率が30％以上の光
学特性を有するものに限られる。 すなわち、全光透過率が25％より少ないと模様
を感じることができず、70％を超えると模様が見
え過ぎて質感が感じられない。直進透過率が10％
を超えると模様の輪廓がはつきりしすぎ、光反射
率が30％より少ないと、目に表面材の厚みを感じ
ることができず、質感に欠けるからである。従来
の化粧板は、前記の範囲の外にあるものであつ
た。 以上の半透明層４はたとえば、充填材を混入し
た不飽和ポリエステル系樹脂の硬化によつて形成
される。たとえば、クレー、タルク、シリカ系顔
料等の充填材を、たとえばクリヤー塗料の固形分
55重量％の溶液に対して、２〜６重量％の範囲で
配合する。この範囲で、必要な透明度、要求され
る塗膜厚みに応じて添加量が加減される。充填材
の粒径は、好ましくは１〜５μｍ程度が適当であ
るが、限定するものではない。また、塗布厚みを
変化させることにより全光透過率を調節すること
もできる。 （実施例） 基材として石綿セメント板（日光化成(株)製、
NKトツプボード６mmｔ）を使用し、目止めとし
てアクリルエマルジヨン（MD3、日本ペイント
(株)製）を50ｇ／m2（固形分換算）で塗布し、乾燥
した。つぎにベースコートとして、前記アクリル
エマルジヨンを同量塗布乾燥した。前記ベースコ
ートの表面に、転写法により石目調の模様を賦与
し、トツプコートとしてアクリル系紫外線硬化塗
料（日本ペイント(株)製、90S）に充填材（日本ペ
イント(株)製、シリカ系微粉顔料、粒径１〜５μ
ｍ）を、第１表の割合（固形分換算の重量％）で
配合して、トツプコート塗料を調製し、これを約
80ｇ／m2（固形分換算）塗布し、硬化させて化粧
板を得た。このトツプコート層の光特性を測定し
て第１表に示した（島津製作所製、分光光度系No.
MPS―5000を使用した）。なお、表中でNo.１〜３
までは実施例であり、No.４〜７までは比較例（従
来例）である。
【表】
不良を意味する。
［発明の効果］ 以上の如く、この発明に係る化粧板は、基材の
上に隠蔽層を形成し、この上に模様層を形成し、
さらにこの上に全光透過率が25〜70％、直進透過
率が10％以下、光反射率が30％以上の半透明層を
形成してなるので、天然模様の有する、いわゆる
質感、高級感が表現できた。
［発明の効果］ 以上の如く、この発明に係る化粧板は、基材の
上に隠蔽層を形成し、この上に模様層を形成し、
さらにこの上に全光透過率が25〜70％、直進透過
率が10％以下、光反射率が30％以上の半透明層を
形成してなるので、天然模様の有する、いわゆる
質感、高級感が表現できた。
図はこの発明の実施例に係る化粧板の断面図で
ある。 １……基材、２……隠蔽層、３……模様層、４
……半透明層。
ある。 １……基材、２……隠蔽層、３……模様層、４
……半透明層。
Claims (1)
- １ 基材の上に隠蔽層を形成し、この上に模様層
を形成し、さらにこの上に全光透過率が25〜70
％、直進透過率が10％以下、光反射率が30％以上
の半透明層を形成してなる化粧板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9423182A JPS58209568A (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | 化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9423182A JPS58209568A (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | 化粧板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58209568A JPS58209568A (ja) | 1983-12-06 |
| JPS626515B2 true JPS626515B2 (ja) | 1987-02-12 |
Family
ID=14104531
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9423182A Granted JPS58209568A (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | 化粧板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58209568A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6073845A (ja) * | 1983-09-30 | 1985-04-26 | 段谷産業株式会社 | プリント化粧板 |
| JPH0416813Y2 (ja) * | 1985-06-27 | 1992-04-15 | ||
| JPH11198305A (ja) * | 1998-01-14 | 1999-07-27 | Yamaha Corp | 化粧板 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5525364A (en) * | 1978-08-11 | 1980-02-23 | Naniwa Plywood Co Ltd | Fancy board |
-
1982
- 1982-05-31 JP JP9423182A patent/JPS58209568A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5525364A (en) * | 1978-08-11 | 1980-02-23 | Naniwa Plywood Co Ltd | Fancy board |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58209568A (ja) | 1983-12-06 |
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