JPS6254308B2 - - Google Patents

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JPS6254308B2
JPS6254308B2 JP55084250A JP8425080A JPS6254308B2 JP S6254308 B2 JPS6254308 B2 JP S6254308B2 JP 55084250 A JP55084250 A JP 55084250A JP 8425080 A JP8425080 A JP 8425080A JP S6254308 B2 JPS6254308 B2 JP S6254308B2
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JP
Japan
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propoxy
carbostyryl
oxadiazol
acid
reaction
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JP55084250A
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JPS579780A (en
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Takao Nishi
Fujio Tafusa
Tatsuyoshi Tanaka
Kazuyuki Nakagawa
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication of JPS579780A publication Critical patent/JPS579780A/ja
Publication of JPS6254308B2 publication Critical patent/JPS6254308B2/ja
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なカルボスチリル誘導体、さらに
詳しくは、下記一般式()で表わされるカルボ
スチリル誘導体およびその塩に関する。
〔式中、R1は水素原子、低級アルキル基、シ
クロアルキル基、フエニル基、フエニル低級アル
キル基または低級アルキルチオ基、R2は水素原
子、低級アルキル基、フエニル低級アルキル基ま
たは低級アルケニル基、Aは低級アルキレン基、
BおよびZはそれぞれ酸素原子または硫黄原子を
示す。また、カルボスチリル骨格の3位と4位の
炭素結合は一重結合または二重結合を示す〕 上記一般式()で表わされるカルボスチリル
誘導体は、優れた血小板凝集抑制作用、ホスホジ
エステラーゼ阻害作用、抗潰瘍作用、強心作用
(陽性の心筋変力作用)、消炎作用、降圧作用およ
び中枢神経抑制作用を有し、血栓症の予防・治療
剤、ホスホジエステラーゼ阻害剤、抗潰瘍剤、強
心剤、消炎剤、降圧剤、トランキライザー剤など
として有用である。
本明細書において、R1,R2およびAで示され
る各基はより具体的には夫々つぎのものを挙げる
ことができる。
低級アルキル基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、tert―ブチル、
ペンチル、ヘキシル基など、シクロアルキル基と
しては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シ
クロオクチル基など、フエニル低級アルキル基と
してはベンジル、2―フエニルエチル、1―フエ
ニルエチル、3―フエニルプロピル、4―フエニ
ルブチル、1,1―ジメチル―2―フエニルエチ
ル、5―フエニルペンチル、6―フエニルヘキシ
ル、2―メチル―3―フエニルプロピル基など、
低級アルキルチオ基としては、メチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチ
ルチオ、tert―ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキ
シルチオ基など、低級アルケニル基としては、ビ
ニル、アリル、2―ブテニル、3―ブテニル、1
―メチルアリル、2―ペンテニル、2―ヘキセニ
ル基など、低級アルキレン基としては、メチレ
ン、エチレン、メチルメチレン、トリメチレン、
2―メチルトリメチレン、2,2―ジメチルトリ
メチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘ
キサメチレン、2―エチルトリメチレン、1―メ
チルトリメチレン基などがそれぞれ挙げられる。
本発明の化合物のうち代表的なものを以下に挙
げる。
6―〔3―(1,3,4―オキサジアゾール―
5―イル)プロポキシ〕カルボスチリルおよびそ
の3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―メチル―1,3,4―オキサ
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチ
リルよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―エチル―1,3,4―オキサ
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチ
リルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―プロピル―1,3,4―オキ
サジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボス
チリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―イソプロピル―1,3,4―
オキサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カル
ボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―ブチル―1,3,4―オキサ
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチ
リルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―t―ブチル―1,3,4―オ
キサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボ
スチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―ヘキシル―1,3,4―オキ
サジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボス
チリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―メチルチオ―1,3,4―オ
キサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボ
スチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―プロピルチオ―1,3,4―
オキサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カル
ボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―ヘキシルチオ―1,3,4―
オキサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カル
ボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―シクロヘキシル―1,3,4
―オキサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カ
ルボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―シクロプロピル―1,3,4
―オキサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カ
ルボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―シクロオクチル―1,3,4
―オキサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カ
ルボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―フエニル―1,3,4―オキ
サジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボス
チリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―ベンジル―1,3,4―オキ
サジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボス
チリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―{3―(2―(1―フエニルエチル)―
1,3,4―オキサジアゾール―5―イル〕プロ
ポキシ}カルボスチリルおよびその3,4位水素
飽和体、 6―{3―(2―(2―フエニルエチル)―
1,3,4―オキサジアゾール―5―イル〕プロ
ポキシ}カルボスチリルおよびその3,4位水素
飽和体、 6―{3―〔2―(6―フエニルヘキシル)―
1,3,4―オキサジアゾール―5―イル〕プロ
ポキシ}カルボスチリルおよびその3,4位水素
飽和体、 6―〔4―(2―メチル―1,3,4―オキサ
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチ
リルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔6―(2―メチル―1,3,4―オキサ
ジアゾール―5―イル)ヘキシルオキシ〕カルボ
スチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔(2―シクロヘキシル―1,3,4―オ
キサジアゾール―5―イル)メトキシ〕カルボス
チリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔6―(2―シクロヘキシル―1,3,4
―オキサジアゾール―5―イル)ヘキシルオキ
シ〕カルボスチリルおよびその3,4位水素飽和
体、 5―〔3―(2―メチル―1,3,4―オキサ
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチ
リルおよびその3,4位水素飽和体、 8―〔3―(2―メチル―1,3,4―オキサ
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチ
リルおよびその3,4位水素飽和体、 7―〔3―(2―エチル―1,3,4―オキサ
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチ
リルおよびその3,4位水素飽和体、 5―〔4―(2―プロピル―1,3,4―オキ
サジアゾール―5―イル)ブトキシ〕カルボスチ
リルおよびその3,4位水素飽和体、 5―〔3―(2―シクロヘキシル―1,3,4
―オキサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カ
ルボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 5―〔3―(2―メチルチオ―1,3,4―オ
キサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボ
スチリルおよびその3,4位水素飽和体、 5―〔2(2―フエニル―1,3,4―オキサ
ジアゾール―5―イル)メトキシ〕カルボスチリ
ルおよびその3,4位水素飽和体、 5―〔6―(2―ベンジル―1,3,4―オキ
サジアゾール―5―イル)ヘキシルオキシ〕カル
ボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 7―{3―〔2―(1―フエニルエチル)―
1,3,4―オキサジアゾール―5―イル〕プロ
ポキシ}カルボスチリルおよびその3,4位水素
飽和体、 1―アリル―6―〔3―(2―シクロヘキシル
―1,3,4―オキサジアゾール―5―イル)プ
ロポキシ〕カルボスチリルおよびその3,4位水
素飽和体、 1―ベンジル―6―〔3―(2―メチル―1,
3,4―オキサジアゾール―5―イル)プロポキ
シ〕カルボスチリルおよびその3,4位水素飽和
体、 1―メチル―6―〔3―(2―フエニル―1,
3,4―オキサジアゾール―5―イル)プロポキ
シ〕カルボスチリルおよびその3,4位水素飽和
体、 1―アリル―5―〔3―(2―シクロヘキシル
―1,3,4―オキサジアゾール―5―イル)プ
ロポキシ〕カルボスチリルおよびその3,4位水
素飽和体、 6―〔3―(2―メチル―1,3,4―チアジ
アゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチリ
ルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―ヘキシル―1,3,4―チア
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチ
リルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―メチルチオ―1,3,4―チ
アジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボス
チリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―ヘキシルチオ―1,3,4―
チアジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボ
スチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―シクロヘキシル―1,3,4
―チオジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カル
ボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―シクロオクチル―1,3,4
―チオジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カル
ボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―フエニル―1,3,4―チア
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチ
リルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―ベンジル―1,3,4―チア
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチ
リルおよびその3,4位水素飽和体、 6―{3―(2―(6―フエニルヘキシル)―
1,3,4―チアジアゾール―5―イル)プロポ
キシ}カルボスチリルおよびその3,4位水素飽
和体、 6―〔4―(2―メチル―1,3,4―チアジ
アゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチリ
ルおよびその3,4位水素飽和体、 1―アリル―8―〔3―(2―シクロヘキシル
―1,3,4―チアジアゾール―5―イル)プロ
ポキシ〕カルボスチリルおよびその3,4位水素
飽和体、 1―ベンジル―5―〔4―(2―メチルチオ―
1,3,4―チアジアゾール―5―イル)ブトキ
シ〕カルボスチリルおよびその3,4位水素飽和
体、 5―〔3―(2―メチル―1,3,4―チアジ
アゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチリ
ルおよびその3,4位水素飽和体、 8―〔3―(2―メチル―1,3,4―チアジ
アゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチリ
ルおよびその3,4位水素飽和体、 7―〔6―(2―ヘキシル―1,3,4―チア
ジアゾール―5―イル)ヘキシルオキシ〕カルボ
スチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―メチル―1,3,4―チアジ
アゾール―5―イル)プロポキシ〕―チオカルボ
スチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―エチル―1,3,4―チアジ
アゾール―5―イル)プロポキシ〕―チオカルボ
スチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―ヘキシル―1,3,4―チア
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕―チオカル
ボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―メチルチオ―1,3,4―チ
アジアゾール―5―イル)プロポキシ〕―チオカ
ルボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 6―〔3―(2―シクロヘキシル―1,3,4
―チアジアゾール―5―イル)プロポキシ〕―チ
オカルボスチリルおよびその3,4位水素飽和
体、 6―〔3―(2―フエニル―1,3,4―チア
ジアゾール―5―イル)プロポキシ〕―チオカル
ボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 5―〔4―(2―メチル―1,3,4―チアジ
アゾール―5―イル)ブトキシ〕―チオカルボス
チリルおよびその3,4位水素飽和体、 8―〔3―(2―メチルチオ―1,3,4―チ
アジアゾール―5―イル)プロポキシ〕―チオカ
ルボスチリルおよびその3,4位水素飽和体、 7―〔3―(2―シクロヘキシル―1,3,4
―チアジアゾール―5―イル)プロポキシ〕―チ
オカルボスチリルおよびその3,4位水素飽和
体。
本発明の化合物は各種の方法で製造でき、例え
ば下記反応式―に示す方法で製造できる。
〔式中、R1,R2,A,B,Zおよびカルボス
チリル骨格の3位と4位の炭素結合は上記に同
じ、R3は基―COR1または―CSR1(R1は上記に
同じ)を示す〕 反応式―で示される方法は、一般式()で
表わされるカルボキシアルコキシカルボスチリル
誘導体と一般式()で表わされるヒドラジン誘
導体とを通常のアミド結合生成反応にて反応させ
る方法である。本発明では一般式()の化合物
に代えて、そのカルボキシ基が活性化された化合
物を用いてもよい。アミド結合生成反応としては
公知のアミド結合生成反応条件を容易に適用する
ことができる。例えば、(イ)混合酸無水物法、すな
わちカルボン酸()にアルキルハロカルボン酸
を反応させて混合酸無水物とし、これにヒドラジ
ン誘導体()を反応させる方法、(ロ)活性エステ
ル法、すなわちカルボン酸()をp―ニトロフ
エニルエステル、N―ヒドロキシコハク酸イミド
エステル、1―ヒドロキシベンゾトリアゾールエ
ステルなどの活性エステルとし、これにヒドラジ
ン誘導体()を反応させる方法、(ハ)カルボジイ
ミド法、すなわちカルボン酸()にヒドラジン
誘導体()をジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、カルボニルジイミダゾールなどの活性化剤の
存在下に縮合させる方法、(ニ)その他の方法とし
て、カルボン酸()を無水酢酸などの脱水剤に
よりカルボン酸無水物とし、これにヒドラジン誘
導体()を反応させる方法、カルボン酸()
と低級アルコールとのエステルにヒドラジン誘導
体()を高温高圧下に反応させる方法、カルボ
ン酸()の酸ハロゲン化物、すなわちカルボン
酸ハイラドにヒドラジン誘導体()を反応させ
る方法などを挙げることができる。これらのうち
で混合酸無水物法が好ましい。混合酸無水物法に
おいて使用されるアルキルハロカルボン酸として
はクロロギ酸メチル、ブロモギ酸メチル、クロロ
ギ酸エチル、ブロモギ酸エチル、クロロギ酸イソ
ブチルなどが挙げられる。混合酸無水物は通常の
シヨツテン―バウマン反応により得られ、これを
通常単離することなく、ヒドラジン誘導体()
と反応させることにより本発明化合物が製造され
る。シヨツテン―バウマン反応は塩基性化合物の
存在下に行なわれる。用いられる塩基性化合物と
しては、シヨツテン―バウマン反応に慣用の化合
物が用いられ、例えば、トリエチルアミン、トリ
メチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N
―メチルモルホリン、1,5―ジアザビシクロ
〔4.3.0〕ノネン―5(DBN)、1,5―ジアザビ
シクロ〔5.4.0〕ウンデセン―5(DBU)、1,4
―ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン(DABCO)
などの有機塩基、炭酸カリカム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムなど
の無機塩基が挙げられる。該シヨツテン―バウマ
ン反応は−20〜100℃、好ましくは0〜50℃、に
おいて行なわれ、反応時間は5分〜10時間、好ま
しくは5分〜2時間、である。得られた混合酸無
水物とヒドラジン誘導体()との反応は−20〜
150℃、好ましくは10〜50℃、において行われ、
反応時間は5分〜10時間、好ましくは5分〜5時
間、の範囲から選ばれる。混合酸無水物法は一般
に溶媒中で行われる。用いられる溶媒は混合酸無
水物法に慣用の溶媒がいずれも使用可能であり、
具体的には塩化メチレン、クロロホルム、ジクロ
ロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
メトキシエタンなどのエーテル類、酢酸メチル、
酢酸エチルなどのエステル類、N,N―ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルリン酸トリアミドなどの非プロトン性極性溶
媒などが挙げられる。該法におけるカルボン酸
()、アルキルハロカルボン酸およびヒドラジン
誘導体()の使用割合は通常当モルずつ使用さ
れるが、カルボン酸()に対してアルキルハロ
カルボン酸およびアミン()を1〜1.5倍モル
使用してもよい。
一般式()の化合物環化反応は従来公知の各
種環化反応に準じて行ないうる。例えば加熱によ
る方法、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩化リ
ン、塩化アセチル、p―トルエンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、チオニルクロライド、濃硫
酸、塩酸、無水酢酸、ポリリン酸などの脱水剤を
用いる環化法などが例示できる。加熱による環化
法を採用する場合には、高沸点炭化水素類および
高沸点エーテル類、例えばフエニルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、デカリ
ン、テトラリン、トルエン、キシレン、メシチレ
ン、クロロベンゼン、ブロモベンゼンなどの溶媒
を用い、通常100〜250℃、好ましくは150〜200
℃、の加熱条件を採用できる。また、酸性物質を
用いる酸化法を用いる場合には、脱水剤としてポ
リリン酸を用いるのが良く、ポリリン酸を化合物
()に対して等モル量〜大過剰量、好ましくは
10〜20倍量用い、通常100〜250℃で5分〜6時間
反応させればよい。
前記反応式―において用いられる出発物質の
カルボン酸()は公知の化合物であり、またヒ
ドラジン誘導体()の一部は公知の化合物であ
るが新規化合物も含み、それら新規化合物は公知
のものと同様に製造され、例えば下記反応式―
に示す方法で製造される。
〔式中、R3は前記に同じ〕 反応式―において、カルボン酸()とヒド
ラジンヒドレート(a)との反応は、前記反応
式―における化合物()と化合物()の反
応と同様の条件で行なうことができる。
一般式()の化合物は、反応式―の方法に
よつても製造できる。
〔式中、R1,R2、Aは前記と同じ、R3′は基―
COR1を示す〕 反応式―において、化合物(a)と5硫化
リンとの反応は、無溶媒、もしくは溶媒中で行な
われる。使用される溶媒としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、メシチレンなどの芳香族炭化
水素類、クロロベンゼン、ブロモベンゼンなどの
ハロゲン化炭化水素類、ジメトキシエタン、ジフ
エニルエーテルなどのエーテル類が使用できる。
反応温度は通常80〜300℃、好ましくは100〜210
℃、であり、反応時間は5分〜20時間程度で終了
する。5硫化リンの使用量は化合物()に対し
て通常当モル以上、好ましくは等モル〜2倍モル
使用する。
一般式()の化合物は、さらに下記反応―
の方法によつても製造できる。
〔式中、R2、Aおよびカルボスチリル骨格の
3,4位の結合は前記に同じ、R4は低級アルキ
ル基を示す〕 すなわち、オキサジアゾールの2位置換基を有
しない一般式(Ib)で示される化合物は、ヒドラ
ジン誘導体(b)とトリ低級アルキルオルソホ
ルメート()との反応によつても製造できる。
この反応は無溶媒、または溶媒の存在下に行なわ
れる。使用される溶媒としてはベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジメトキ
シエタン、ジフエニルエーテル、ジオキサンなど
のエーテル類などの高沸点溶媒が使用される。反
応温度は50〜250℃、好ましくは80〜200℃であ
り、反応時間は1〜40時間、好ましくは1〜20時
間である。ヒドラジン誘導体(b)とトリ低級
アルキルオルソホルメート()との使用割合
は、前者に対して後者を1倍モル〜大過剰、好ま
しくは2倍モル〜50倍モル範囲から選ばれる。
本発明の化合物であるチオカルボスチリル誘導
体は下記反応式―Vに示されるように他の目的物
質であるカルボスチリル誘導体に変換することも
できる。
〔式中、R1およびR2は前記と同じ〕 反応式―において、化合物(b)を化合物
(c)へ変換する反応は、酸性溶媒中、鉱酸の
存在下または不存在下、加熱することにより得ら
れる。酸性溶媒としては、トリフルオロ酢酸、酢
酸、プロピオン酸などを挙げることができる。使
用される鉱酸としては、塩酸、硫酸、硝酸などが
挙げられる。好ましくは、該反応は硫酸―酢酸中
で行なうのがよい。反応温度は50〜200℃、好ま
しくは100〜120℃であり、反応時間は通常5〜20
時間で終了する。
本発明の化合物中、1位非置換体は下記反応式
―で示される方法によつてその1位置換体に導
くことができる。
〔式中、R2′は低級アルキル基、フエニル低級
アルキル基、低級アルケニル基、Xはハロゲン原
子を示す。A,R1,Z,Bおよびカルボスチリ
ル骨格の3位と4位の炭素結合は前記同じ〕 一般式(d)の化合物と化合物()との反
応は、例えば塩基性化合物の存在下、適当な溶媒
中にて行なうのがよい。塩基性化合物としては、
例えば、水素化ナトリウム、カリウム、ナトリウ
ム、ナトリウムアミド、カリウムアミドなどを挙
げることができる。また溶媒としては、例えば、
ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエー
テルなどのエーテル類、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジ
メチスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミ
ドなどを挙げることができる。一般式(d)の
化合物と一般式()の化合物の使用割合として
はとくに限定がなく、広い範囲内で適宜選択すれ
ばよいが、通常前者に対して後者を少なくとも等
モル程度以上、好ましくは等モル〜2倍モル程度
用いるのがよい。該反応は通常0〜70℃程度、好
ましくは0℃〜室温付近にて行なわれ、一般に
0.5〜12時間程度で終了する。
一般式()で表わわされる化合物のうち、塩
基性基を有する化合物は医薬的に許容し得る酸と
塩を形成し得る。かかる酸としては硫酸、硝酸、
塩酸、臭化水素酸などの無機酸類、シユウ酸、マ
レイン酸、コハク酸、フマール酸、酢酸などの有
機酸類を例示できる。
かくして得られる本発明の化合物は通常用いら
れている分離手段により容易に単離、精製され
る。かかる分離手段としては沈殿法、抽出法、再
結晶法、カラムクロマトグラフイ、プレパラテイ
ブ薄層クロマトグラフイーなどを例示できる。
本発明の化合物はそのままで、あるいは慣用の
製剤担体と共に動物および人に投与することがで
きる。投与形態としててはとくに制限はなく、通
常の形態が適宜選択して使用され、例えば、錠
剤、顆粒剤、経口用溶液などの経口剤、注射剤な
どの非経口剤が採用されうる。投与されるべき有
効成分の量は広い範囲から適宜選択されるが、所
期の効果を発揮するためには、1日当り0.1〜30
mg/Kgを1回または数回に分けて投与するのがよ
い。また投与単位形態中に有効成分を1〜500mg
含有せしめるのがよい。
本発明において、錠剤、カプセル剤、経口用溶
液などの経口剤は常法に従つて製造される。例え
ば錠剤は本発明化合物をゼラチン、澱粉、乳糖、
ステアリン酸マグネシウム、滑石、アラビアゴム
などの通常製剤学的賦形剤と混合し、賦形され
る。カプセル剤は本発明化合物を不活性の製剤充
填剤もしくは希釈剤と混合し、硬質ゼラチンカプ
セル、軟質カプセル等に充填される。また、注射
などの非経口剤は常法に従つて製造される。すな
わち、非経口投与用薬剤は本発明化合物を滅菌し
た液状担体に溶解または懸濁して製造される。好
ましくい担体は水または塩水である。
つぎに本発明化合物を製造するための原料化合
物および本発明化合物の製造例を参考例および実
施例として以下挙げる。
参考例 1 メチルシクロヘキサンカルボキシレイト28gと
85%NH2NH2・H2O15gをイソプロピルアルコー
ル50mlにとかし、10時間加熱還流する。濃縮後、
水を加えて析出する結晶を取し、水洗後、水か
ら再結晶すると無色針状晶のシクロヘキサンカル
ボヒドラジド20g(71.4%)を得る。融点155.5
〜156.5℃ 参考例 2〜3 参考例1と同様にして下記の化合物を得る。
(2) フエニルアセトヒドラジド、無色針状晶、融
点114.5〜116.5℃、 (3) ベンゾヒドラジド、無色針状晶、融点112〜
113℃ 参考例 4 ジメチルホルムアミド200mlに、6―(3―カ
ルボキシプロポキシ)カルボスチリル15g、トリ
エチルアミン9.3mlを加え、この混合物に、外部
氷冷撹拌下、イソブチルクロロホルメイト5.7ml
を滴下する。滴下後、30分撹拌し、ついでシクロ
ヘキサンカルボヒドラジド11.5gを添加し、2時
間室温にて撹拌する。反応液を飽和食塩水700ml
(炭酸カリウム10g含有)に注ぎ、1夜撹拌す
る。析出する結晶を取し、水洗後、ジメチルホ
ルムアミドより再結晶すると無色針状晶のN′―
シクロヘキサンカルボニル―4―〔6―(1,2
―ジヒドロ―2―オキソキノリルオキシ)〕ブチ
ロヒドラジド15g(66.5%)を得る。融点268〜
269℃ 参考例 5〜9 参考例4と同様にして下記の化合物を得る。
(5) N′―フエニルアセチル―4―〔6―(1,
2―ジヒドロ―2―オキソキノリルオキシ)〕
ブチロヒドラジド、桃色針状晶、融点255.5〜
256.5℃ (6) N′―アセチル―4―〔6―(1,2―ジヒ
ドロ―2―オキソキノリルオキシ)〕ブチロヒ
ドラジド、無色針状晶、融点250.5〜251.5℃ (7) N′―ベンゾイル―4―〔6―(1,2―ジ
ヒドロ―2―オキソキノリルオキシ)〕ブチロ
ヒドラジド、無色固体、融点232.5〜233.5℃ (8) N′―シクロヘキサンカルボニル―4―〔6
―(1,2,3,4―テトラヒドロ―2―オキ
ソキノリルオキシ)〕ブチロヒドラジド、無色
針状晶、融点253.5〜254℃ (9) 4―〔6―(1,2―ジヒドロ―2―オキソ
キノリルオキシ)〕ブチロヒドラジド、無色針
状晶、融点223〜226℃ 参考例 10 ジメチルホルムアミド150mlに6―(3―カル
ボキシプロポキシ)カルボスチリル10gおよびト
リエチルアミン6.2mlを加え、これに、外部氷冷
撹拌下に、イソブチルクロロホルメート5.7mlを
滴下する。滴下後、30分撹拌し、メチルジチアカ
ーバゼート4.99を添加し、室温にて3時間撹拌す
る。えられた反応液を飽和食塩水500ml(K2CO35
gを含む)に注ぎ、析出する結晶を取する。水
洗後、ジメチルホルムアミドから再結晶して、淡
黄色結晶のN′―メチルチオチオカルボニル―4
―〔6―(1,2―ジヒドロ―2―オキソキノリ
ルオキシ)〕ブチロヒドラジド7.1gを得る。融点
221〜225℃ 実施例 1 4―〔6―(1,2―ジヒドロ―2―オキソキ
ノリルオキシ)〕ブチロヒドラジド6gにトリエ
チルオルソホルメイト100mlmlを加えて、20時間
加熱還流する。反応系は懸濁のままである。反応
後、不溶物を去し、母液を濃縮する。残渣にク
ロロホルム約100mlを加えて加熱し、不溶物を
去し、母液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイ(クロロホルム:メタノール=
8:1)で精製する。エタノールから再結晶して
無色針状晶の6―〔3―(1,3,4―オキサジ
アゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチリ
ル0.5g(8%)を得る。融点201〜202℃ 実施例 2 N′―シクロヘキサンカルボデニル―4―〔6
―(1,2―ジヒドロ―2―オキソキノリルオキ
シ)〕ブチロヒドラジド3gにポリリン酸120gを
加え、油浴の温度190〜210℃にて10分間時々撹拌
しながら加熱する。冷後、反応液を氷水400mlに
注ぎ、クロロホルムで抽出する。クロロホルム層
を水洗後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイ(クロロ
ホルム:メタノール=20:1)で精製する。クロ
ロホルム―石油エーテルより再結晶して、黄色針
状晶の6―〔3―(2―シクロヘキシル―1,
3,4―オキサジアゾール―5―イル)プロポキ
シ〕カルボスチリル00.4g(14%)を得る。融点
160〜161.5℃ 実施例 3〜4 実施例4と同様にして下記の化合物を得る。
(3) 6―〔3―(2―フエニル―1,3,4―オ
キサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カル
ボスチリル、黄色顆粒状晶、融点181〜183℃ (4) 6―〔3―(2―ヘンジル―1,3,4―オ
キサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕カル
ボスチリル、黄色針状晶、融点150〜151℃ 実施例 5 N′―シクロヘキシル―4―〔6―(1,2,
3,4―テトラヒドロ―2―オキソキノリルオキ
シ)〕ブチロヒドラジド2gにポリリン酸80gを
加え、油浴温度130〜140℃にて1時間撹拌する。
氷水200mlに反応液を注ぎ、クロロホルムで抽出
し、水洗後、硫酸ナトリウムで乾燥する。濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフイ(酢酸エ
チル)で精製する。クロロホルム―石油エーテル
から再結晶すると無色針状晶の6―〔3―(2―
シクロヘキシル―1,3,4―オキサジアゾール
―5―イル)プロポキシ〕―3,4―ジヒドロカ
ルボスチリル0.31g(15.7%)を得る。融点112.5
〜113℃ 実施例 6〜8 実施例5と同様にして下記の化合物をうる。
(6) 1―アリル―6―〔3―(2―シクロヘキシ
ル―1,3,4―オキサジアゾール―5―イ
ル)プロポキシ〕―3,4―ジヒドロカルボス
チリル、無色針状晶、融点142.5〜145.5℃ (7) 5―〔3―(2―シクロヘキシル―1,3,
4―オキサジアゾール―5―イル)プロポキ
シ〕―3,4―ジヒドロカルボスチリル、無色
針状晶、融点162.5〜165℃ (8) 6―〔4―(2―シクロヘキシル―1,3,
4―オキサジアゾール―5―イル)プロポキ
シ〕―3,4―ジヒドロカルボスチリル、無色
針状晶、融点105〜108℃ 実施例 9 ポリリン酸10gにN′―アセチル―4―〔6―
(1,2―ジヒドロ―2―オキサソキノリルオキ
シ)〕ブチロヒドラジド1gを加え、120〜140℃
にて2時間撹拌する。冷後、水約200mlに加えて
炭酸カリウムで中和する。クロロホルムで抽出
し、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフイ
(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製す
る。クロロホルム―石油エーテルから再結晶する
と無色固体の6―〔3―(2―メチル―1,3,
4―オキサジアゾール―5―イル)プロポキシ〕
カルボスチリル0.23g(24.4%)を得る。融点
168〜170.5℃ 実施例 10 N′―シクロヘキサンカルボニル―4―〔6―
(1,2―ジヒドロ―2―オキソキノリルオキ
シ)〕ブチロヒドラジド25gと五硫化リン25gを
混和し、油浴温度190〜210℃中で10分間加熱す
る。冷後、5%水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、
撹拌し、不溶物を取する。母液を塩酸酸性とし
て析出する結晶を取する。得られた不溶物を合
せてシリカゲルカラムクロマトグラフイ(クロロ
ホルム:メタノール=8:1)で精製する。再
び、シリカゲルカラムクロマトグラフイ(クロロ
ホルム:メタノール=30:1)で精製し、クロロ
ホルムより再結晶すると黄色鱗状晶の6―〔3―
(2―シクロヘキシル―1,3,4―チアジアゾ
ール―5―イル)プロポキシ〕―チオカルボスチ
リル6.5g(25%)を得る。融点221〜223℃ 実施例 11 N]―シクロヘキサンカルボニル―4―〔6―
(1,2,3,4―テトラヒドロ―2―オキソキ
ノリルオキシ)〕ブチロヒドラジド25gと五硫化
リン25gをよく混和し、油浴温度190〜200℃にて
5分間反応させる。冷後、2%水酸化ナトリウム
水溶液800mlに注ぎ、クロロホルムで抽出する。
クロロホルム層を水、希塩酸、水の順で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥する。残渣をシリカゲル薄
層クロマトグラフイ(クロロホルム:メタノール
=8:1)で精製し、Rf値0.8分画を取る。エタ
ノールより再結晶して、黄色固体6―〔3―(2
―シクロヘキシル―1,3,4―チアジアゾール
―5―イル)プロポキシ〕―チオカルボスチリル
1.4g(5.4%)を得る。融点221〜223℃ 実施例 12 6―〔3―(2―シクロヘキシル―1,3,4
―チアジアゾール―5―イル)プロポキシ〕―チ
オカルボスチリル1.5gに20%硫酸20mlおよび酢
酸10mlを加え、18時間加熱還流する。反応液を水
酸化ナトリウムでアルカリ性とし、クロロホルム
で抽出する。クロロホルム層を水、希塩酸の順で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。濃縮後、シ
リカゲルカラムクロマトグラフイ(クロロホル
ム:メタノール=30:1)で精製する。クロロホ
ルムより再結晶すると無色プリズム晶の6―〔3
―(2―シクロヘキシル―1,3,4―チアジイ
アゾール―5―イル)プロポキシ〕カルボスチリ
ル0.8g(55.6%)を得る。融点224〜227.5℃ 実施例 13 N′―メチルチオチオカルボニル―4―〔6―
1,2,3,4―テトラヒドロ―2―オキソキノ
リルオキシ)〕ブチロヒドラジド10gにp―トル
エンスルホン酸100gおよびベンゼン300mlを加
え、デイーン・スターク(Dean Stark)の装置
にて10時間還流する。反応液を濃縮し、残渣をク
ロロホルムで抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液
および水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。
濃縮後、含水メタノールから再結晶すると白色結
晶の6―〔3―(2―メチルチオ―1,3,4―
チアジアゾール―5―イル)プロポキシ〕―3,
4―ジヒドロカルボスチリル9.1g(96.5%)を
得る。融点142.5〜145℃ 実施例 14 6―〔3―(2―メチルチオ―1,3,4―チ
アジアゾール―5―イル)プロポキシ〕―3,4
―ジヒドロカルボスチリル1.7gをジメチルホル
ムアミド30mlに溶解させ、氷冷撹拌下に、50%
NaH(油性)0.28gを添加し、氷冷下に1時間撹
拌し、ついでこれに沃化メチル0.85gを滴下す
る。室温下に2時間撹拌したのち、反応液を氷水
に注ぎ、クロロホルムで抽出する。水洗後、濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトグラフイ(溶媒:
酢酸エチル)で精製する。クロロホルム―石油エ
ーテルから再結晶して、無色針状晶の1―メチル
―6―〔3―(2―メチルチオ―1,3,4―チ
アジアゾール―5―イル)プロポキシ〕3,4―
ジヒドロカルボスチリル1.6gを得る。融点98〜
100℃ 実施例 15〜16 実施例14と同様にして下記の化合物を得る。
(15) 1―ベンジル―6―〔3―(2―メチルチ
オ―1,3,4―チアジアゾール―5―イル)
プロポキシ〕―3,4―ジヒドロカルボスチリ
ル、無色針状晶、融点101〜102℃ (16) 1―アリル―6―〔3―(2―シクロプロ
ピル―1,3,4―オキサジアゾール―5―イ
ル)プロポキシ〕カルボスチリル、無色針状
晶、融点62〜65℃

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R1は水素原子、低級アルキル基、シ
    クロアルキル基、フエニル基、フエニル低級アル
    キル基または低級アルキルチオ基、R2は水素原
    子、低級アルキル基、フエニル低級アルキル基ま
    たは低級アルケニル基、Aは低級アルキレン基、
    BおよびZはそれぞれ酸素原子または硫黄原子を
    示す。また、カルボスチリル骨格の3位と4位の
    炭素結合は一重結合または二重結合を示す〕 で表わされるカルボスチリル誘導体およびその
    塩。
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