JPS6251527B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気機器に関し、特に機器の複数の動
作状態を択一的に表示可能な表示装置を具備する
電気機器に関する。

音響機器であるラジオ受信機においては、例え
ば受信周波数、音量レベル更には時刻等の各種動
作状態を示す情報表示を単一の表示器を用いて選
択的に表示する方式が採られている。従来の表示
方式では、通電開始するとその前の使用状態の最
後の表示を記憶表示するものであるために、例え
ば、上記受信機であれば、受信周波数100MHzで
ボリユームレベル「５」で使用しておりかつ周波
数表示の選択がなされていた場合には、通電開始
時にはいかなる音量で再生されるかどうかはユー
ザの記憶に頼らざるを得ず、よつて不都合を生じ
ている。

本発明の目的は人間の記憶に頼ることなく通電
開始後の機器の動作状態を確認することができる
表示装置を有する電気機器を提供することであ
る。

本発明による電気機器は、通電開始時の所定期
間各種動作状態のうち特定の動作状態に対応する
情報であつてかつ通電開始直前の使用時の情報を
強制的に優先して表示するようにすると共に、同
じく通電開始時の所定期間この特定の動作状態に
関連する回路の出力を断とするようにしたことを
特徴としている。

特定の動作状態の情報としては、周囲に及ぼす
影響が最も大なる例えばボリユームレベルを選択
し、通電開始後一定期間前の表示状態に無関係に
このボリユームレベルを表示するようにしてユー
ザへ知らせると共に、その間ミユーテイング制御
回路を作動せしめて、スピーカ入力を断とするよ
うにするのが良い。

以下に図面により本発明を説明する。

第１図は本発明の実施例の回路ブロツク図であ
り、オーデイオ受信機の場合の例が示されてい
る。図において、１は電源スイツチであり、この
電源スイツチ１の投入によりトリガされる起動回
路２が設けられており、この起動回路２の起動出
力に応答してCPU（セントラルプロセツシング
ユニツト）３が動作開始する。このCPU３は、
表示選択回路４による選択指令に無関係に音量レ
ベルを一定期間強制的に選択表示する如き指令信
号を表示駆動回路５に出力し、その結果、通電開
始時から一定期間、前の使用時の音量レベルがそ
のまま表示器６に表示される。この場合、ユーザ
への熟知を目的とすべく点滅表示となるよう
CPU３から信号が出力されるようにすればより
効果的である。

同時に表示駆動回路５からミユーテイング制御
回路７へ制御信号が発生され、一定期間ミユーテ
イングがなされるようにアンプ８とスピーカ９と
の間の信号ラインを断とするミユートスイツチ１
０が制御される。従つて、前の使用状態の音量が
極めて大であつたとしても、ミユートスイツチ１
０によりスピーカ９への入力が断とされるから何
等不都合はない。更に、ユーザは音量表示を見て
適当な所望の音量にレベルセツトし直すことが可
能となる。当該一定期間経過後は、CPU３が通
常動作へ復帰して表示選択回路４により選択され
た動作状態の情報が表示される。

第２図は本発明の他の実施例のブロツク図であ
り、第１図と同等機能をCPUを用いないで実現
する場合の例が示されており、両図において同等
部分は同一符号により示されている。本例では、
電源スイツチ１によりトリガされる起動回路２の
起動出力が表示選択回路４を制御して一定期間音
量表示となるようにすると共に点滅制御回路１１
を制御して当該一定期間表示器６の音量表示を点
滅せしめるよう動作する。他の回路の動作は第１
図のそれと同等であり、説明は省略される。

第３図は、第１，２図に示した回路の動作をフ
ローチヤート的に示すもので、図中ラストメモリ
とは通電開始による再スタート前の使用状態を指
称するものである。

尚、上記実施例においては、ミユーテイング制
御回路７の制御を表示駆動回路５により行うよう
に構成したが、CPU３若しくは起動回路２より
直接行うようにしてもよい。オーデイオ機器で
は、特定の動作状態の情報表示としては上記のよ
うに音量レベルが最適であるが、これに限定され
るものではなく、特に周囲の影響や回路特性に悪
影響を及ぼす動作状態の情報を選定すれば良い。
また、測定機器等においては、不要意な高レベル
出力が発生されて被測定器の破壊等を招く様な場
合にも同様に適用可能となる。

叙上の如く、本発明によれば極めて簡単な構成
でユーザへの警告及び機器の回路の保護が確実に
なされる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の実施例の回路ブロ
ツク図、第３図は第１図及び第２図の回路の動作
状態を示すフローチヤートである。 主要部分の符号の説明、１……電源スイツチ、
２……起動回路、３……CPU、５……表示駆動
回路、６……表示器、７……ミユーテイング制御
回路、１０……ミユートスイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 機器の動作状態を夫々示す複数の情報を択一
   的に表示可能な表示装置を有する電気機器であつ
   て、通電開始時の所定期間前記動作状態のうち特
   定の動作状態に対応する情報でかつ通電開始直前
   の使用時の情報を表示制御する表示制御手段と、
   通電開始時の所定期間前記特定の動作状態に関連
   する回路の出力を断とする出力制御手段とを有す
   ることを特徴とする電気機器。 ２ 前記表示制御手段は前記特定の動作状態に対
   応する情報を点滅表示させるよう構成されている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の電
   気機器。 ３ 前記電気機器は音響機器であり、前記特定の
   動作状態に対応する情報は音量情報であることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載
   の電気機器。 ４ 前記出力制御手段はスピーカ入力を断とする
   ミユーテイング制御回路であることを特徴とする
   特許請求の範囲第３項記載の電気機器。