JPS6246645Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、学校給食や仕出し等で使用した食
器を洗浄する前の段階でその中の残飯や残菜類を
取出す反転式残菜落し機に関する。

本出願人は、先に特公昭56−48407号公報にお
いて、反転バケツト付きのコンベヤの先端下方に
送りローラを配設した反転式残菜落し機を提案し
た。しかし、この従来の反転式残菜落し機では、
第１図に示すように、反転バケツト１を所定の間
隔で取付けたコンベヤ２の反転バケツト１によつ
て搬送されてきた食器３が下方の送りローラ４に
反転落下された際、小さな残飯などは送りローラ
４の間から下方の残飯などは送りローラ４の間か
ら下方の残飯入れ５に落下するが、比較的大きな
残菜などは搬送順方向に回転している送りローラ
４によつて運ばれてしまい、食器３と共に次の食
器洗浄機へ送られる問題があつた。

この考案は、上記の問題点を解消するためにな
されたもので、食器を反転落下させることにより
残菜類は下方へ落下させ、食器のみを次の食器洗
浄機へ送り得る反転式残菜落し機を提供すること
を目的とする。

このために、本考案の反転式残菜落し機は、本
体フレーム上に食器を搬送するバケツトコンベヤ
が配置され、バケツトコンベヤの先端下方に反転
落下された食器を受けて搬送するロツドコンベヤ
が各ロツド間の隙間から残菜を落下させるように
配設された反転式残菜落し機であつて、前記ロツ
ドコンベヤの次に先端を下方に傾斜したローラシ
ユートが配設され、ローラシユートには多数の角
ローラが残菜を落すための間隔をおいて並行に軸
支され、かつ隣接する角ローラは相互方向に回転
駆動されるように駆動装置に連結されて構成され
る。

従つて、ロツドコンベヤから落下せずにローラ
シユートへ送られた比較的大形の残菜は、角ロー
ラ間に引き込まれて確実に落下し、食器のみがロ
ーラシユート上を次の洗浄機へと送られる。

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。

第２図は反転式残菜落し機の断面説明図を、第
３図は同機の主要部の斜視図を示している。１１
は本体フレーム上に水平に配設されたバケツトコ
ンベヤであり、スプロケツト間に掛回された２本
の無端チエン間に反転式のバケツト１２が所定の
間隔で取付けられ、バケツトコンベヤ１１の中間
部から先端部にかけては上方へ曲げられ、上昇先
端部が形成されている。このバケツトコンベヤ１
１はその水平部でバケツト１２内に食器１５をの
せ、第２図左方向へこれを搬送し、上昇先端部で
バケツト１２を反転させて食器１５を反転落下さ
せるように運転される。

１３は、バケツトコンベヤ１１の先端下方にほ
ぼ水平に配設されたロツドコンベヤであつて、ス
プロケツト間に掛回された２本の無端チエン間に
ロツド１４が所定の間隔をおいて取付けられ、第
２図左方向へ裏返された食器１５を送ると共に、
ロツド１４の隙間から残菜類を下方に落下させる
ように構成される。１６はロツドコンベヤ１３の
次に続けて配設されたローラシユートであり、先
端を下方へ傾斜させ、ロツドコンベヤ１３によつ
て搬送されてきた食器１５を食器洗浄機２０へ滑
り落すように配設されている。このローラシユー
ト１６には多数の角ローラ１７が並行に軸支さ
れ、それぞれ隣接する角ローラ（例えば１７ａと
１７ｂ等）は相反方向に回転駈動されるように、
ギヤ連結部１８を介して駆動装置１９に連結され
ている。また、各角ローラ１７間の間隔は、食器
１５がその上を円滑に滑り落ち、魚の骨などの大
形の残菜のみがその間から引き込まれて下へ落さ
れる程度に調整されている。２１はロツドコンベ
ヤ１３とローラシユート１６の下方に配設された
残菜受け容器である。

次に、反転式残菜落し機の動作を説明する。

使用後の食器１５は、第２図左方向へ駈動され
ているバケツトコンベヤ１１のバケツト１２上に
のせられ、左方向へ搬送される。そして、バケツ
ト１１の上昇先端においてバケツト１２が反転さ
れた際、食器１５は反転して裏返しとなり、下方
のロツドコンベヤ１３上に落とされる。この時、
食器１５内の残菜類はほとんどロツドコンベヤ１
３のロツド１４間の隙間から下方へ落下し、残菜
受け容器２１内に収容される。回転駆動されてい
るロツドコンベヤ１３によつてさらに第２図左方
向へ搬送された食器１５は次にローラシユート１
６にのせられる。ローラシユート１６では、相互
に隣接した角ローラ１７がそれぞれ反対方向に回
転駆動されているが、ローラシユート１６が先端
下方に傾斜して配設されていることから、食器１
５はこの上を滑つて搬送され、食器洗浄機２０へ
送られる。この時、食器１５が弁当箱やトレイ状
の平担な底面をもつものであるから、ローラシユ
ート１６上を容易に滑り落ることができ、一方、
前のロツドコンベヤ１３において落下できずに搬
送されてきた魚の骨など大形の残菜類は、ローラ
シユート１６の角ローラ１７間につかまり、隣接
する２本の角ローラ１７間で下方へ引き込まれる
力を受け、下方へ落下し、残菜受け容器２１に収
容されることになる。

なお、ローラシユート１６に使用する角ローラ
は、食器のみを滑べらせ、残菜はすべて角ローラ
間に引き込んで落下させるように、その太さや間
隙を食器等の大きさに応じて調整する必要がある
が、角ローラ１７の角部に食器がつかみ込まれる
ようであれば、その角を丸くして円柱状のローラ
に近い形状とすることもできる。

以上説明したように、この考案の反転式残菜落
し機によれば、バケツトコンベヤの先端下方にロ
ツドコンベヤを配設し、ロツドコンベヤの次にロ
ーラシユートを傾斜して配設し、ローラシユート
の隣接する角ローラを相反方向に回転させ、大形
の残菜類を角ローラ間に引き込んで下方へ落すよ
うに構成したから、食器が裏返しとなつたロツド
コンベヤから落下せずに運ばれた大形の残菜類も
ローラシユートで確実に落して、食器のみを次の
洗浄機へ送ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の反転式残菜落し機の斜視図、第
２図は本考案の実施例を示す反転式残菜落し機の
断面図、第３図は同斜視図である。 １１……バケツトコンベヤ、１３……ロツドコ
ンベヤ、１５……食器、１６……ローラシユー
ト、１７……角ローラ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体フレーム上に食器を搬送するバケツトコン
   ベヤが配設され、該バケツトコンベヤの先端下方
   に反転落下された食器を受けて搬送するロツドコ
   ンベヤが各ロツド間の隙間から残菜を落下させる
   ように配設された反転式残菜落し機であつて、前
   記ロツドコンベヤの次に先端を下方に傾斜したロ
   ーラシユートが配設され、該ローラシユートには
   多数の角ローラが残菜を落すための間隔をおいて
   並行に軸支され、かつ隣接する角ローラは相反方
   向に回転駆動されるように駆動装置に連結された
   ことを特徴とする反転式残菜落し機。