JPS6246178Y2

JPS6246178Y2 -

Info

Publication number: JPS6246178Y2
Application number: JP1977093265U
Authority: JP
Priority date: 1972-07-27
Filing date: 1977-07-12
Publication date: 1987-12-11
Also published as: GB1431394A; AU463355B2; DE2336672B2; JPS4959638A; AU5824573A; FR2195014A1; MY7700093A; FR2195014B1; DE2336672A1; US3778672A; HK72076A; BE802902A; JPS53156529U; CA997409A

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、一般に写真撮影時に使用される閃
光装置に関するもので、特に発光可能な状態にセ
ツトされると可聴信号を発生する閃光装置に関す
るものである。

電子的閃光装置は一般にクセノン放電管のよう
な閃光装置と、この放電管の両端に接続されてい
る蓄積キヤパシタのような蓄積手段と、放電管を
点弧するためのトリガ回路とを具えている。一旦
放電管が点弧されると、蓄積キヤパシタは放電さ
れる。またこの蓄積キヤパシタは次のトリガが行
なわれる前に放電管を再点弧できる充分な電位に
再充電されていなければならない。電子的閃光装
置の使用者、通常はカメラの使用者は、閃光装置
が準備完了状態になつたことを何らかの方法で知
る必要がある。

従来は、電子的閃光装置が閃光発生可能になつ
たことをカメラ使用者に知らせるために可視信号
が使用されていた。可視信号は、一般に蓄積キヤ
パシタが放電管の点弧を助けるに充分な電位にあ
るときに付勢されるネオン管を使用している。こ
の可視信号では、使用者は閃光装置の可視表示を
見るために目をカメラのフアインダーから離さね
ばならず、確認に手間どるという欠点がある。

またこの可視信号では、光の状態が一定せず、
可視信号手段すなわちネオン管の状態が明確でな
いという別の問題がある。

この考案の実施例によれば前述のような問題は
完全に解決される。この考案の装置では閃光装置
が準備完了の状態にあることをカメラ使用者に知
らせるために予め設定された持続時間の可聴信号
を発生する。この可聴信号を使用すると、カメラ
使用者はカメラおよびフアインダーに全神経を集
中させることができ、閃光装置が準備完了前に写
真撮影してしまうといつたような失敗を無くすこ
とができる。

この考案の目的は、可聴信号発生器を備えた電
子的閃光装置を提供することにある。

この考案の他の目的は、設定された持続時間の
可聴信号を発生することのきる電子的閃光装置を
提供することにある。

この考案のさらに他の目的は、設定された持続
時間の可聴信号と可視信号とを発生することので
きる電子的閃光装置を提供することにある。

簡単に言えば、設定された持続時間の可聴信号
を発生させるために、トランジスタと電気−音響
変換素子との組合せからなる可聴信号発生装置を
具備した電子的閃光装置を作ることによつて上述
の目的を達成することができる。この可聴信号に
よると、カメラ使用者は自分が使つている閃光装
置が準備完了の状態にあるか否かを確実に知るこ
とができる。

以下添付の図面を参考にしてこの考案の実施例
について詳細に説明する。

図はこの考案による閃光装置の基本原理を示す
一実施例の回路図で、可聴周波発振器形式の可聴
信号発生器とネオン管形式の可視信号発生装置と
を具備している。

以下、この図を参照しつつ詳細に説明する。点
線で囲まれた閃光部１１内には主電極１３と１４
とを具備した閃光装置すなわちクセノン放電管１
２が配置されている。主電極１３は上側導線１５
に接続され、主電極１４は下側導線１６に接続さ
れている。閃光装置１１は導線１５，１６の端子
１７，１８に接続された適当な電源（図示せず）
によつて付勢される。

周知のように、閃光装置のトリガ回路は昇圧ト
リガ・コイルすなわち変成器１９を具備してい
る。変成器１９は１次コイル２０と必要なときに
トリガ電極２２によつて放電管１２をトリガする
ための２次コイル２１とを有している。トリガ電
極２２は放電管１２の内部に配置されることもあ
れば外部に配置されることもある。導線１５とキ
ヤパシタ２４との間に抵抗器２３が接続され、ま
たキヤパシタ２４の他端は導線１６に接続されて
いる。変成器１９、抵抗器２３およびキヤパシタ
２４によつて閃光装置で使用されるトリガ回路を
構成している。

変成器１９の１次巻線は、常開スイツチ２５が
カメラのシヤツタ・スイツチに応動して閉成した
ときに付勢される。これによつてキヤパシタ２４
は１次巻線２０を経て放電し、変成器１９および
トリガ電極２２を付勢して放電管１２をトリガす
る。

放電管１２の両端間には端子１７，１８に接続
された前述の電源からエネルギが供給される信号
蓄積手段すなわち蓄積キヤパシタ２６が接続され
ている。キヤパシタ２６が充分に充電されたと
き、放電管１２を点弧しないが、この放電管１２
に充電電圧に等しい電圧を供給する。スイツチ２
５が閉成されると、充電されたキヤパシタ２６か
らの電圧とトリガ電極２２によつてこの放電管１
２に供給されたトリガ信号とによつて該放電管１
２を点弧する。

この閃光装置には可視装置が設けられている。
すなわち抵抗器２７とガス管すなわちネオン管２
８のような可視手段とが上側の導線１５とキヤパ
シタ２６との接続点と後述する回路２９との間に
直列に接続されている。ネオン管２８の両端間の
電圧が点弧電圧レベルすなわち発光電圧レベルに
達するまでは、該ネオン管２８はブザー回路２９
のような可聴信号手段に電流が流れるのを阻止し
ている。一旦この点弧電圧に達すると、ネオン管
中のガスは電離し、ネオン管２８は発光して可視
表示をする。

蓄積キヤパシタ２６の電圧が放電管１２を点弧
できる電圧レベルに達すると、ネオン管２８の電
圧は発光電圧に達する。ここでトリガ電極２２に
トリガ電圧を供給することによつて放電管１２を
点弧することができる。抵抗器２７はネオン管２
８の発光電圧を決定するためのものである。

可聴信号用回路２９が設けられており、蓄積キ
ヤパシタ２６が放電管１２に必要とする電圧を供
給することができるようになつたときに可聴信号
を発生する。ネオン管２８が導通すると、閃光装
置１１中の上記ネオン管２８とキヤパシタ３０と
の間の点Ａにある大きさの電圧を発生させる。キ
ヤパシタ３０は回路２９中の上側導線１５ａと下
側導線１６との間に接続されており、キヤパシタ
３０の充電に伴つて点Ａにゆつくりと上昇する電
圧を発生させる。

またネオン管２８は抵抗器３１を介して回路２
９中のトランジスタ３２のベースに結合されてい
る。トランジスタ３２は周知の態様でセラミツク
変換素子３３に接続されており、これによつて可
聴周波発振器を構成している。図示の実施例では
トランジスタ３２としてNPN形のものを使用し
ているが、PNPトランジスタとセラミツク変換素
子を使用して可聴周波発振器を構成してもよい。
トランジスタ３２とセラミツク変換素子３３は可
聴周波帯で発振する。発振周波数としては約2K
Hzが適当である。

周知のように、セラミツク変換素子３３とし
て、トランジスタ３２に対して適正な位相関係の
得られるような固有の構成と共振特性を持つたも
のを使用すれば、これが適正にバイアスされる
と、上記可聴周波発振器は可聴周波数で発振する
ことができる。トランジスタ３２には上側導線１
５ｂの端子３４と下側導線１６の端子３５との間
に供給されたバイアス電源（図示せず）からバイ
アス電圧が与えられる。このバイアス電源は端子
３５より抵抗器３６およびセラミツク変換素子３
３を経てトランジスタ３２のエミツタにバイアス
を与える。またこのバイアス電源は抵抗器３８お
よび可変抵抗器３７を経てトランジスタ３２のコ
レクタにバイアスを与える。可変抵抗器３７は可
聴信号の発生時間を調整するように変化させられ
る。

抵抗器３８は可変抵抗器３７と端子３４との間
に接続され、キヤパシタ３９は可変抵抗器３７と
抵抗器３８との接続点と端子３５との間に接続さ
れ、これによつて回路２９を電源から隔離してい
る。

次にこの閃光装置の動作について述べる。閃光
装置１１中のスイツチ２５は通常開いており、こ
のため放電管１２には蓄積キヤパシタ２６に関連
する電圧のみが印加されている。蓄積キヤパシタ
２６の電圧は通常放電管１２を点弧するには不充
分な大きさである。このため放電管１２を点弧す
るためにはスイツチ２５を閉成してトリガ回路か
らトリガ電極２２に電圧を印加する必要がある。
スイツチ２５はカメラのシヤツタの動作に伴つて
閉成される。放電管１２が一旦点弧されると、こ
の放電管１２の抵抗値は短絡状態にまで低下し、
このため蓄積キヤパシタ２６の電圧は急激に低下
する。放電管１２が点弧した後、蓄積キヤパシタ
２６は一般には再充電され、放電管１２を再度点
弧するに充分な電圧を上記放電管に与える。

蓄積キヤパシタ２６の電圧が、抵抗器２７で決
定されるネオン管２８の発光電圧レベルに達する
と、該ネオン管２８は点弧されて発光する。

ネオン管２８が一旦発光し、したがつて導通す
ると、このネオン管２８によつて回路２９のキヤ
パシタ３０に電圧が印加され、このキヤパシタ３
０の充電によつて点Ａの電圧はゆつくりと上昇す
る。このようにネオン管２８あるいは他のガス封
入管（可視表示を兼用することもあれば可視表示
しないこともある）が発光時に回路２９の電圧源
を作り出すために使用される。この電圧は可聴信
号を発生させるために使用される。

点Ａに表われる上昇電圧がトランジスタ３２の
ベースにバイアス電圧として印加されて該トラン
ジスタ３２をオン状態にバイアスすると、該トラ
ンジスタはセラミツク変換素子３３と共同して発
振し、可聴信号を発生してカメラ使用者に閃光装
置１１が再発光できる状態に準備されたことを知
らせる。この場合、トランジスタ３２は、そのベ
ースに供給される順方向電圧がある狭い範囲内に
あるときのみ発振し得るようにバイアスされてい
る。ベース順方向電圧がこの狭い範囲から上昇あ
るは低下すると発振は停止する。一方、点Ａの電
圧はキヤパシタ３０の充電効果によつて上昇する
特性を持つているから、トランジスタ３２とセラ
ミツク変換素子３３とによつてひき起される発振
は瞬間的である。この可聴信号を発生する発振の
持続時間はトランジスタ３２のコレクタに接続さ
れた可変抵抗器３７を調整することによつて調節
される。

以上のように、トランジスタとセラミツク変換
素子とからなる可聴周波発振器形式の回路を付設
することによつて予め定められた持続時間の可聴
信号を発生させ、これによつて閃光装置が発光可
能な状態にセツトされたことを知らせることがで
きる。

上記の説明は本考案の単なる一実施例に関する
ものであつて、これ以外に各種の変形が考えられ
ることは言う迄もない。したがつて、この考案は
上述の実施例に限定されるべきではない。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案による可聴発生器を具備した閃光
装置の一実施例を示す図である。１２……放電管、２６……蓄積キヤパシタ、２
８……ネオン管、２９……可聴信号発生回路、３
０……キヤパシタ、３２……トランジスタ、３３
……セラミツク変換素子、１９……変成器、２０
……１次巻線、２１……２次巻線、２３……抵抗
器、２４……キヤパシタ、２５……スイツチ（ト
リガ回路）。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

閃光管と；該閃光管に予め定められた電圧を供
給するための第１の蓄積手段と；上記閃光管をト
リガして、上記第１の蓄積手段から上記閃光管へ
閃光を発光させるための電流が流れるようにする
回路と；上記第１の蓄積手段に応動し、上記第１
の蓄積手段が上記閃光管へ上記電流を供給するに
充分な電圧レベルになると導通するガス放電管
と；該ガス放電管の導通によつて充電される第２
の蓄積手段と；発振回路を構成するトランジスタ
と電気−音響変換素子との組合せからなる可聴信
号発生器とからなり；上記第２の蓄積手段の充電
電圧は上記トランジスタに対するバイアス電圧と
してそのベースに供給され、上記可聴信号発生器
は上記トランジスタをバイアスするための上記第
２の蓄積手段の充電電圧の上昇途中における狭い
範囲の電圧に応答し、その充電電圧が上記狭い範
囲内にあるときのみ発振して可聴信号を発生す
る、電子的閃光装置。