JPS6244126B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はピンをフレーム等に装着する装置に関
する。

（従来の技術） 機械部品を組立てるときピンをフレーム部材等
に装着する必要を生ずることがある。そして装着
するべきピンの近傍に他の部品があるとピンを装
着する手順を決めるのに困難を伴うことがある。

（発明が解決しようとする問題点） 特に、ピンを装着するべき場所が外部から見え
にくい場合、労せずしてピンを正確に装着する装
置が望まれる。本発明はこの問題点を解決しよう
とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、外面に開口する装着孔を有するフレ
ーム部分の所定の位置に正確にピンを固定するピ
ン装着装置であつて、一端にリングを所定の取付
寸法に圧入嵌合したピンと、装着孔に軸方向に挿
入可能な押圧用リングと、このリングを保持する
着脱可能なリテーナとから成るピン装着装置を提
供する。

（作用） 本発明の装着装置によれば、圧入嵌合したピン
を装着孔に挿入し押圧リングによつて端面と装着
孔の端面とが同一平面になるまで軸方向に押圧す
ることによつてピンをフレーム部分の所定の位置
に固定することができる。

（実施例） 図は本発明の一実施例の断面を示す。

装着装置１０は一端１２に端面１３を有するピ
ン１１と一端１２に圧入されたリング１４とが示
されている。リング１４は端面１３がリング１４
からわずか突出した状態が示されているが、組立
前、リング１４をピン１１に圧入するとき装着す
る場所に応じてリング１４をピン１１に対し任意
の関係位置にあらかじめ圧入しておくことができ
る。

１８は外面に開口する装着孔１６を有するフレ
ーム部分であつて、図の実施例では溶接部２０で
主フレーム１９に溶着されている。

２１は押圧リングで、あらかじめリング１４を
圧入したリング１１を装着孔１６に圧入するとき
押圧するためのものである。

なお、フレーム部分１８は押圧リング２１を自
由に挿入できるように形成された装着孔１６と同
心の拡大孔２８を有している。拡大孔２８にはリ
テーナ２４を嵌装する溝２５が形成されていて、
押圧リング２１の脱落を防止する。リテーナ２４
は押圧リング２１の脱落防止に役立つならば他の
方法を用いてもよい。又、リング１４は反対側端
面にシールリング２６を設けてもよい。

以上の構成において、リング１４をピン１１に
あらかじめ所定寸法に圧入嵌合しておき、装着孔
１６に挿入したのち、適当な工具によつて押圧リ
ング２１を軸方向に圧入する。そしてリング２１
の端面１５と装着孔１６の端面２３とが同一平面
になるまで軸方向に押圧して組立を完了する。

（発明の効果） 本発明は以上述べた構成を備えることによりリ
ング１４を所定の寸法に圧入嵌合したピン１１を
フレーム部分の装着孔１６に押圧リング２１によ
り圧入し装着孔の端面２３とリング１４の端面１
５とが同一平面になるまで押圧することにより、
目視する必要がなく自動的にピン１１を所定の位
置に正確に嵌装し組立てることができる、という
個有の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明のピン装着装置の一実施例の断面
図を示し、図中、１０はピン装着装置、１１はピ
ン、１２はピンの外端、１３はピンの端面、１４
はリング、１５はリングの外面、１６はフレーム
部分の装着孔、１８はフレーム部分、２１は押圧
リング、２３はフレーム部分の外面、２４はリテ
ーナ、２６はシール、２７はブツシユを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外面に開口する装着孔１６を有するフレーム
   部分１８の所定の位置に正確にピンを固定するピ
   ン装着装置であつて、 一端にリング１４を所定の取付寸法に圧入嵌合
   したピン１１と、 前記装着孔１６に軸方向に挿入可能な押圧用リ
   ング２１と、 該リング２１を保持する着脱可能なリテーナ２
   ４とから成り、 前記リング１４を圧入嵌合したピン１１を前記
   装着孔１６に挿入し前記押圧リング２１によつて
   前記リング１４の端面１５と前記装着孔１６の端
   面２３とが同一平面になるまで軸方向に押圧する
   ことによつて前記ピン１１を前記フレーム部分１
   ８の所定の位置に固定することを特徴とする装着
   装置。