JPS6241945B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気かみそりのような小型の電気機器
をアタツチメントや付属品などと共に収納してお
くための電気機器の収納用ケースに関するもので
ある。

この種のケース、殊にハードケースにおいては
上ケースと下ケースとから構成される場合、使用
時、あるいは商品展示時に上ケースをどのように
するかが問題となる。つまり、上ケースが下ケー
スに蝶着されている場合には上ケースを開いた際
に、上ケースの重量で不安定となつたり置くスペ
ースを多くとつたり、あるいは上ケースが邪魔で
電気機器が取り出しにくかつたり展示時にあつて
は電気機器が良く見えなかつたりする。また、上
ケースを下ケースから分離できるようにしたもの
では上ケースを外した時に上ケースの置き場所に
困り、下ケースの下に下ケースを置いて積み重ね
た時には不安定となつたり、手に取る時に上ケー
スを落したりすることがある。

本発明はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは上ケースを外して下
ケースの上面開口を解放した場合にも上ケースと
下ケースとを積み重ねた状態で連結しておくこと
ができ、上ケースの置き場所に困ることも不安定
となることもなく、下ケースの上面開口内に収め
られた電気機器の取り出しや展示が容易であり、
殊に下ケースの上面を傾けた状態とすることがで
き、展示効果が高くなる電気機器の収納用ケース
を提供するにある。

以下本発明を図示実施例に基いて詳述する。図
中１は下ケース、２は上ケースであつて、共に平
面形状が長方形状であり、下ケース１は上ケース
２と接合される周囲四辺のうち、長手方向に沿つ
た辺である両側二辺が共に一対の傾斜辺から形成
されて両側二辺の各中央部が凹とされているとと
もに、底面もこれに沿つた形状とされていること
から、側方から見た時、逆へ字状となるようにさ
れており、また上面にはわき用刃アタツチメント
１２を装着した電気かみそり本体１１、顔用刃ア
タツチメント１３、眉用アタツチメント１４，１
５、ブラシ１６を夫々収納する凹所８が設けられ
ており、第５図及び第６図から明らかなように、
外殻をなすベース９と、ベース９上面開口内に固
着収納された中板１０とから構成されている。そ
して長手方向の略中央における上縁両側部に夫々
係止溝５を、下面両側部に夫々企合穴６を有して
いる。

一方、上ケース２は下ケース１と接合される周
囲四辺のうちの長手方向に沿つた辺である両側二
辺が、共に一対の傾斜辺から形成されて下ケース
１側に突出するへ字状の突出縁とされていること
から、上ケース２の上面に被せた時に側面から見
て下ケース１との間に上ケース２が凸となる合せ
面を形成するものであつて、長手方向の略中央部
両側に一対のフツク３を突設している。このフツ
ク３は上ケース２を下ケース１の上面に被せた時
には下ケース１の両側上面の係止溝５に弾性係止
して下ケース１に対して上ケース２を固定するも
のであるが、第２図に示すように上ケース２の両
側面を指で押さえてフツク３，３を内方へたわま
せ、係止溝５との係止を解除して上ケース２をい
つたん外し、この後上ケース２の上下を逆にして
上ケース２の上記傾斜辺にて形成されている二辺
における長い方向の一対の傾斜辺（以下長辺と称
す）上に下ケース１底面における長い方の面を積
み重ねれば、第３図及び第６図に示すようにフツ
ク３が下ケース１下面の係合穴６に嵌まり込み、
上ケース２上に下ケース１を固定するものであ
る。そしてこの時には、第３図から明らかなよう
に、上ケース２における側面から見た場合にへ字
状をなす側縁の傾斜している長辺に下ケース１の
下面が接することから、下ケース１も下面が傾斜
を持つ。つまりは下ケース１の下面と略平行に収
納される電気機器がやや傾いた状態で置かれるわ
けである。

第７図及び第８図に他の実施例を示す。これは
上ケース２の短い方の傾斜辺（以下短辺と称す）
側に位置する部分に、電気かみそり本体１１に装
着したわき用刃アタツチメント１２の上面を押圧
してがたつきをなくす突片４を設け、また下ケー
ス１の短辺部下面に係合孔７を設けたものであ
り、下ケース１の背方に上ケース２を配して突片
４を係合孔７にさし込めば、上ケース２の短辺部
が下ケース１の短片部下面に接して上ケース２の
長辺部と下ケース１の長片部下面との間に開き角
度を持たせるものである。従つてこの場合には第
８図から明らかなように下ケース１の背面に上ケ
ース２を取り付けた状態で各長手方向一端が接地
するように置いて下ケース１を斜めに立てかけた
状態としても、上ケース２が下ケース１を支える
ために両者は倒れることがないものである。

尚、下ケース１の下面はフラツトな面であつて
もよい。また下ケース１の上面に上ケース２を取
り付けるためのフツク３と係止溝５とを、突片４
と係合孔７との対応位置に設ければ、フツク３と
係止溝５とで第８図の状態に置くことができるよ
うになる。

以上のように本発明にあつては下ケースの上面
から取り外した上ケースを下ケースの下面に取り
付けて上ケース上に下ケースを積み重ねた状態で
固定できるものであつて、上ケースの置き場所に
困ることも、また積み重ねた場合に不安定となる
こともなく、しかも上ケースにおける下ケースと
接合される周囲四辺のうち両側二辺を、共に一対
の傾斜辺から形成されて下ケース側に突出するへ
字状の突出縁とするとともに、上記両二辺におけ
る各一対の傾斜辺のうちの各一方の傾斜辺を、下
ケースの背方に上ケースを裏向きに配した際の下
ケース底面との接触部とし、更に上ケースには下
ケース上に被せられた時に下ケースと係合する第
１の係合手段に加えて、下ケース背面に裏向きに
配されて傾斜辺を下ケース底面に接触させた時に
下ケース底面と係合する第２の係合手段を設けて
いることから、上ケース上に下ケースを重ねた時
に下ケースを安定した状態で傾けることができる
ものであり、従つて電気機器の取り出しが容易で
あることはもちろん、展示の際にも電気機器が見
やすいように置くことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の斜視図、第２図及び
第３図は同上の側面図、第４図は下ケースの平面
図、第５図及び第６図は横断面図、第７図は他の
実施例の縦断面図、第８図は同上の破断側面図で
あつて、１は下ケース、２は上ケース、３は第１
の係合手段乃至第２の係合手段としてのフツク、
４は第２の係合手段としての突片を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電気機器が上面開口内に収納される下ケース
   と、下ケースに対して着脱自在であつて下ケース
   を覆う上ケースとから構成され、上ケースは下ケ
   ースと接合される周囲四辺のうちの両側二辺が、
   共に一対の傾斜辺から形成されて下ケース側に突
   出するへ字状の突出縁とされているとともに、上
   記両二辺における各一対の傾斜辺のうちの各一方
   の傾斜辺が、下ケースの背方に上ケースを裏向き
   に配した際の下ケース底面との接触部とされてお
   り、上ケースには下ケース上に被せられた時に下
   ケースと係合する第１の係合手段と、下ケース背
   方に裏向きに配して上記傾斜辺を下ケース底面に
   接触させた時に下ケース底面と係合する第２の係
   合手段とが設けられていることを特徴とする電気
   機器の収納用ケース。 ２ 上ケースにおける第１の係合手段と、第２の
   係合手段とが同一部材であることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の電気機器の収納用ケー
   ス。 ３ 上ケースにおける第２の係合手段が、下ケー
   スの上面開口内に収納される電気機器の押圧保持
   用部材であることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の電気機器の収納用ケース。