JPS6241179Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、冷蔵庫等の断熱扉に関し、断熱効果
を向上させるとともに耐荷重性（強度）を向上さ
せることを目的とする。

従来の断熱扉で特に棚を構成する内板の膨出部
の構成は第３図に示すように内板ａの膨出部ｂの
断熱性を向上させるため発泡ポリスチレン等の成
形断熱材ｃを挿入しており、この時膨出部ｂ内面
とのガタツキを防止すべく適当間隔毎に突出する
リブｄを形成していた。この結果膨出部ｂ内面と
成形断熱材との間に空気対流する隙ｅが生じ、断
熱効果が十分に得られないという欠点を有してい
た。

本考案は、成形断熱材に溝を設け、この溝によ
る弾性を利用し、成形断熱材を内板の膨出部内面
に密着させることにより上記従来の欠点を解消す
るものである。以下本考案の一実施例を添付図面
に従い説明する。

図において、１は冷蔵庫の断熱扉本体であり、
鋼板で成る外板２と、合成樹脂で成る内板３と、
これら両板２，３と両板２，３を接続する化粧枠
４とで区画された空間内に配置された断熱材５と
より構成される。上記内板３には両側の側壁と、
この側壁を接続し棚を構成するための膨出部６が
形成されている。この膨出部６は棚として物品が
載置しやすいよう上辺６ａは水平で、下辺６ｂは
先細となるよう傾斜し、かつ下辺６ｂの先端は突
部６b′を形成している。７はこの膨出部６内に挿
入配置される成形断熱材であり、発泡ポリスチレ
ン等であらかじめ所定形状に成形したものであ
る。この成形断熱材７はその外形は膨出部６の内
形にほぼ等しくかつ外形寸法は内形寸法より若干
大きい。８はこの成形断熱材７の先端より奥方に
全長の略半分程度まで形成した溝であり、この溝
８によつて棚に物品を載置した時の荷重受部分７
ａと非荷重受部分７ｂとに区画されている。そし
て溝８は荷重受部分７ａの厚みが非荷重受部分７
ｂの厚みより十分大となる位置に形成されるもの
である。

従つて、膨出部６に発泡ポリスチレンの断熱材
７を挿入すれば、溝８で弾性を持たされている
為、断熱材７は膨出部８内に密着し、空気の対流
を防ぐ役割を果し、断熱効果を向上させるという
効果が得られる。また溝８は荷重がかかる荷重受
部分７ａが厚肉となるように設けられている為、
強度的にも十分補強材の役割を果たす。

以上の説明から明らかなように本考案は、膨出
部の内形寸法より大きい成形断熱材に荷重のかか
る方向が厚肉になる様に溝を設けて、膨出部に密
着する様に、挿入される為、膨出部と断熱材との
間に隙が生じず、空気の対流が防げられ、断熱効
果が向上するとともに強度的にも十分耐え得ると
いう効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例の断熱扉の斜視図、第
２図は第１図−′線の断面図、第３図は、従
来の断熱扉の部分裏面図を示す。 ３……内板、６……膨出部、７……成形断熱
材、７ａ……荷重受部分、７ｂ……非荷重受部
分、８……溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外板と、合成樹脂で成り棚を構成する膨出部を
   形成した内箱と、これら両板間の断熱材と、前記
   膨出部内に挿入配置される成形断熱材とより成
   り、前記成形断熱材の外形寸法を前記膨出部の内
   形寸法より若干大きくするとともに、この成形断
   熱材に棚の荷重受部分が非荷重受部分に比べて厚
   みが大となるよう区画する溝を先端より所定範囲
   にわたつて形成した断熱扉。