JPS6240444B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

本発明は導電性カーボン粒子を含み、繊維横断
面の中心部が中空である導電性合成繊維に関す
る。 従来、導電性カーボンブラツクを含有する導電
性合成繊維としては第１図に示すごとく Ａ カーボンを含む合成重合体組成物１を芯とし
て芯鞘複合したもの。（第１図イ）（特公昭52−
31450号公報） Ｂ カーボンを含む合成重合体組成物をさやとし
て芯鞘複合したもの。（第１図ロ）（特開昭48−
48715号公報、特開昭51−47200号公報） Ｃ カーボンを含む合成重合体組成物が繊維表面
に一部分露出するように接合されたもの。（第
１図ハ，ニ，ホ）（特公昭53−44579号公報、特
開昭52−15251号公報、特開昭54−30920号公
報、特開昭54−30919号公報、特開昭54−38920
号公報） が知られている。 即ち、従来良く知られているようにカーボン粒
子を十分な導電性を有するレベルまで高濃度に分
散した合成重合体組成物は極めて製糸性が悪く、
繊維としての強度も低いためカーボン粒子を含ま
ない非導電性の合成重合体と複合紡糸することに
より製糸性と繊維としての実用物性を付与する必
要があつた。 しかるにＡの繊維は、特公昭53−44579号公報
に記載されるように非導電性の鞘成分が50％を超
えるため、カーボンブラツクにより付与される導
電性はわずかの部分しか実現できずほとんどの人
が電気シヨツクを感じなくなる3500ボルト以下の
低電圧レベルの静電気に低減することは困難であ
つた。 またＢの繊維では特開昭48−48715号公報、特
開昭51−47200号公報に示されるように、カーボ
ンブラツクの黒色が目立ち織編物とするに当つて
好ましからざる外観を呈し、また高次加工工程中
において黒色脱落物を生ずるという欠点を有する
ものであつた。 さらにＣの繊維においてはＢの繊維の欠点を中
間的に補うものであるが、部分的にカーボンブラ
ツクの表面露出がありＢの繊維ほどではないが同
様の欠点を有する。 本発明の目的はかかる従来技術の欠点を改良
し、繊維形成能の低い導電性カーボン粒子を多量
に含有する合成重合体を安定に製糸し、かつ十分
な実用特性を有する制電性繊維を提供することに
ある。 第２の目的はかかる制電性繊維において非導電
性の外層による制電性能の低下を防止することに
ある。 さらに第３の目的はカーボン粒子による着色を
最小限に抑えることにある。 次いで第４の目的は仮撚などの糸加工工程や撚
糸、製織、製編、染色、仕上などの高次加工工程
での黒色脱落物の発生を防止することにある。 本発明は上記目的を達成するため次のごとき構
成を有する。 即ち、導電性カーボンブラツクを分散せしめた
良導電性の合成重合体組成物からなる内層を取囲
む合成重合体組成物からなる外層が繊維の長さ方
向に連続的に接合され、繊維横断面の中心部に繊
維の長さ方向に連続した中空部Ａを有し、かつ中
空部が繊維横断面に占める面積が５％以上30％以
下であると共に該中空部に上記内層成分を露出せ
しめ、さらに内層部の割合と導電性カーボンブラ
ツクの配合率、外層部の割合と、外層部の電気比
抵抗値を下記(1)〜(4)の条件を満足せしめたことを
特徴とする導電性合成繊維。 (1) 導電性カーボンブラツクの配合率10〜50重量
％（ただし、内層を形成する合成重合体重量
比） (2) 内層部が繊維横断面に占める面積５〜20％ (3) 外層部が繊維横断面に占める面積50〜90％ (4) 外層部を形成する合成重合体の電気比抵抗値 １×10⁸〜１×10¹¹Ω・cm である。 また、内層Ｂ、外層Ｃの繊維横断面に占める面
積（％）が下式を満足することが必要である。 ５≦Ｂ（％）≦20 50≦Ｃ（％）≦90 本発明において外層を形成する合成重合体は非
導電性または低導電性の熱可塑性合成重合体であ
り、繊維形成能の高いポリマを用いることが好ま
しく例えばナイロン、ポリエステルなどが使われ
る。特にその導電特性、物理的および化学的特性
の点からナイロン６、ナイロン６６、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
が好ましく用いられる。 非導電性熱可塑性合成重合体は、これらの熱可
塑性合成重合体に導電性成分を添加せず、そのま
ま用いたものであり、また、低導電性熱可塑性合
成重合体はこれらの熱可塑性合成重合体にポリア
ルキレングリコール、ポリアルキレングリコール
共重合体、ポリアルキレンエーテルグリコール誘
導体、ブロツクポリエーテルアミド、ブロツクポ
リエーテルエステル、Ｎ−アルキルポリアミドの
ような導電性成分を0.5〜10重量％筋状分散させ
たものである。 本発明は外層による絶縁効果を最小限に止める
ため、外層成分として電気比抵抗が１×10⁸〜１
×10¹¹Ω・cmの低導電性熱可塑性合成重合体を使
用することが必要である。 外層の重合体の電気比抵抗が１×10⁸Ω・cm未
満の場合は制電成分を多量に添加する必要があ
り、製糸性の低下、繊維の強度低下が大きくなり
安定生産が困難となり、また、製品も実用に耐え
なくなる。１×10¹¹Ω・cmより高いと外層による
絶縁効果を十分低減させることができないため、
ほとんどの人が電気シヨツクを感じなくなる3500
ボルト以下の低電圧レベルの静電気に低減するこ
とは困難である。 外層に使用する熱可塑性合成重合体には、内層
のカーボンブラツクによる黒色が目立たないよう
にするため、白色の固体微粒子の艶消剤、例えば
二酸化チタンのような無機微粒子を添加したり、
微小な空隙例えばポリエチレングリコール誘導体
をブレンド紡糸し筋状に分散させた後、該成分の
一部または全部を溶出させて微小な筋状の空隙を
存在させることが好ましい。また繊維の断面の外
周形状を非円形の形態、例えば三葉状、五葉状、
六葉状、八葉状などの多葉状にする手段を併用す
ることが隠蔽効果を高めるために有効である。 本発明において内層に使用する合成重合体は熱
可塑性を有し、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
オレフインおよびそれらの共重合体を含むもので
あり、特には繊維形成能を有しないものであつて
もよい。ポリエチレン、ナイロン６および／また
はその共重合体、ポリブチレンテレフタレートお
よび／またはその共重合体を用いることが好まし
い。 本発明で使用する導電性カーボンブラツクはオ
イルフアーネスブラツク、例えばキヤボツト社の
“バルカン”XC−72、“バルカン”Ｃ、コロンビ
ア・カーボン・コンパニーの“コンダクテツク
ス”SC、旭カーボン株式会社のHS−500、三菱
化成工業株式会社の＃40などの公知のものが使用
できる。 本発明の導電性カーボンブラツクは通常に行な
われてる公知の方法により合成重合体の重合時に
分散させたり、混練型のエクストルーダーやドウ
ミキサーなどの混練機により熱可塑性合成重合体
と混和させたりして分散させることができる。 熱可塑性合成重合体中への導電性カーボンブラ
ツクの配合率は10〜50重量％とすることが必要で
あり、特に20〜40重量％が好ましい。10重量％未
満では導電性能が低下してしまい、また50重量％
を越えると重合体に均一に分散させることが困難
となり、製糸性の低下をもたらす欠点がある。 なお、導電性カーボンブラツクを配合した良導
電性熱可塑性合成重合体には公知の耐熱剤、抗酸
化剤、耐光剤、螢光剤等を配合させてもよい。 本発明の導電性合成繊維は上記の外層となる熱
可塑性合成重合体２で内層となる良導電性熱可塑
性合成重合体１を被覆し、繊維の横断面の中心部
に中空部３を有するもので繊維の横断面が例えば
第２図イ〜ハに示すような形態を有するのであ
る。内層は導電性カーボンブラツクを分散せしめ
た良導電性の合成重合体組成物からなり、外層が
合成重合体組成物で、中心部に中空部を形成させ
ることにより、内層成分のカーボンブラツクによ
る黒色が目立ちにくくなり、かつ少量の複合比率
で安定して製糸できる。 中空部が繊維断面に占める比率が５％未満で
は、上記の効果が不十分であり30％を越える場合
は、製造上特殊な冷却を行なう必要が生じ紡糸装
置が高価になると同時に、得られる繊維の均一性
と強度の低下が起り実用上問題となる。中空部の
比率はとくに10〜20％が好ましい。 本発明の合成繊維の横断面における良導電性合
成重合体組成物からなる内層の占める面積比率が
高い方が導電性能は優れているが、繊維の強度が
低下する傾向にあり、従つて該組成物の繊維断面
に占める面積比率は20％未満、好ましくは15％未
満である。20％を越える場合は繊維強度が低くな
りすぎて製品化工程で糸切れや毛羽の発生による
トラブルを惹起したり製品としての耐久性が劣り
実用上支障をきたす。繊維強度をできるだけ高く
するという観点からは良導電性重合体組成物の繊
維断面に占める比率をできるだけ小さくすること
が好ましいが、５％未満では導電性が不十分とな
り、かつ複合紡糸性が不安定となり安定して製造
できなくなる。 本発明の合成繊維は公知の複合紡糸装置により
製造することができる。 なお本発明の合成繊維はフイラメント状または
ステープル状等所望の形状で使用することがで
き、また他の非導電性繊維または低導電性繊維に
少量混入させて繊維製品の帯電を防止させること
ができる。 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 なお、実施例中で用いた相対粘度、極限粘度、
繊維の電気比抵抗、摩擦帯電圧は次の方法で測定
した値である。 〔ポリアミドの相対粘度〕 乾燥したポリマ0.25グラムを98％硫酸25ミリリ
ツトルに溶解し、中野式改良粘度計を用いて25℃
で測定した。 〔ブロツクポリエーテルアミド組成物の相対粘
度〕 試料を70％の拘水クロラール中に１％濃度にな
るように溶解し、これをオストワルド粘度計によ
り25℃で測定した値である。 〔ポリエステルの極限粘度〕 試料をオルトクロロフエノール溶媒に溶解し、
オストワルド粘度計により25℃で測定した値であ
る。 〔電気比抵抗〕 試料を0.2％のアニオン界面活性剤の弱アルカ
リ水溶液中で電気洗濯機を用いて２時間洗濯後、
水洗、乾燥する。ついで、該試料を長さ（Ｌ）５
cm、繊度(D)1000デニールの繊維束に引き揃えて20
℃、40％RH下で２日間調湿した後、振動容量型
微小電位測定装置により、印加電圧100Vで試料
の抵抗を測定し次式により算出する。 ρ＝Ｒ×Ｄ／９×１０^５×Ｌ×ｄ ρ：体積固有抵抗（Ω・cm） Ｒ：抵 抗（Ω） ｄ：試料密度（ｇ／cm³） Ｄ：繊 度（デニール） Ｌ：試料長（cm） 〔摩擦帯電圧〕 京大化研式ロータリースタテイクスター（興亜
商会製）により、摩擦対象布としてあらかじめの
り抜き、精練、漂白した綿の平織カナキン３号
（目付100ｇ／m³）を用いローター回転数
400rpm、印加電圧100V、温度20℃、相対湿度30
％の雰囲気中で測定した値である。 実施例 １ 2.5重量％の酸化チタンを含むηr2.70のナイロ
ン６ペレツトにηr2.40のポリε−カプロラクタ
ム4.5重量部と分子量4000ポリエチレングリコー
ル55重量部からなるブロツクポリエーテルアミド
のペレツトを2.5重量％チツプブレンドしたもの
を外層とし導電性カーボンブラツクを35重量％含
むナイロン６を内層にし、公知の紡糸装置を使用
し紡糸温度280℃、引取速度700ｍ／minで複合紡
糸した。 このようにして得られた未延伸糸を170℃で予
熱後3.2倍に熱延伸し単糸数10本からなる延伸糸
を得た。繊維の横断面の形状は第２図イのようで
あり、中空部の断面積比率は12％、内層部は８
％、外層部は80％であつた。また繊維の物性は第
１表のごとくであつた。 The present invention relates to a conductive synthetic fiber containing conductive carbon particles and having a hollow center in the cross section of the fiber. Conventionally, conductive synthetic fibers containing conductive carbon black include core-sheath composites with A synthetic polymer composition 1 containing carbon as a core, as shown in FIG. (Figure 1 A)
31450) B A core-sheath composite made of a carbon-containing synthetic polymer composition as a sheath. (Figure 1B)
48715, Japanese Patent Application Laid-Open No. 51-47200) C: A synthetic polymer composition containing carbon is bonded to the fiber surface so that a portion thereof is exposed. (Fig. 1 c, d, ho) (Japanese Patent Publication No. 1984-44579, Japanese Patent Application Laid-open No. 15251-1982, Japanese Patent Application Publication No. 30920-1980, Japanese Patent Application Publication No. 30919-1970, Japanese Patent Application Laid-open No. 1983-1983 −38920
(No. Publication) is known. That is, as is well known in the art, synthetic polymer compositions in which carbon particles are dispersed at a high concentration to a level that provides sufficient conductivity have extremely poor spinning properties;
Since its strength as a fiber is low, it was necessary to impart spinnability and practical physical properties as a fiber by composite spinning it with a non-conductive synthetic polymer that does not contain carbon particles. However, as described in Japanese Patent Publication No. 53-44579, fiber A contains more than 50% of the non-conductive sheath component, so the conductivity imparted by carbon black can only be achieved in a small portion, and most of the It has been difficult to reduce static electricity to a low voltage level below 3,500 volts, at which people no longer feel an electric shock. Furthermore, as shown in JP-A-48-48715 and JP-A-51-47200, the fibers of B have a conspicuous black color and give an unfavorable appearance when used in woven or knitted fabrics. This method had the disadvantage of producing black particles during the processing process. Furthermore, although the fibers of C intermediately compensate for the defects of the fibers of B, carbon black is partially exposed on the surface and has the same defects, although not as severe as those of the B fibers. The purpose of the present invention is to improve the drawbacks of the prior art, to stably spin a synthetic polymer containing a large amount of conductive carbon particles with low fiber-forming ability, and to provide antistatic fibers having sufficient practical properties. It's about doing. The second purpose is to prevent deterioration of antistatic performance due to the non-conductive outer layer in such antistatic fibers. A third objective is to minimize coloring caused by carbon particles. The fourth purpose is to prevent the occurrence of black particles during yarn processing processes such as false twisting and higher processing processes such as twisting, weaving, knitting, dyeing, and finishing. The present invention has the following configuration to achieve the above object. That is, an outer layer made of a synthetic polymer composition surrounding an inner layer made of a highly conductive synthetic polymer composition in which conductive carbon black is dispersed is bonded continuously in the length direction of the fiber, and the cross section of the fiber is It has a hollow part A continuous in the length direction of the fiber in the center, and the area occupied by the hollow part in the cross section of the fiber is 5% or more and 30% or less, and the inner layer component is exposed in the hollow part, and A conductive synthetic fiber characterized by satisfying the following conditions (1) to (4) for the ratio of the inner layer, the blending ratio of conductive carbon black, the ratio of the outer layer, and the electrical resistivity value of the outer layer. . (1) The blending ratio of conductive carbon black is 10 to 50% by weight (however, the weight ratio of the synthetic polymer forming the inner layer) (2) The area of the inner layer in the cross section of the fiber is 5 to 20% (3) The outer layer is Area occupied by fiber cross section: 50 to 90% (4) Electrical specific resistance value of the synthetic polymer forming the outer layer: 1×10 ⁸ to 1×10 ¹¹ Ω·cm. Further, it is necessary that the area (%) occupied by the inner layer B and the outer layer C in the fiber cross section satisfy the following formula. 5≦B (%)≦20 50≦C (%)≦90 In the present invention, the synthetic polymer forming the outer layer is a non-conductive or low-conductivity thermoplastic synthetic polymer, and a polymer with high fiber forming ability is used. It is preferable to use nylon, polyester, etc., for example. In particular, nylon 6, nylon 66, polyethylene terephthalate, and polybutylene terephthalate are preferably used from the viewpoint of their conductive properties, physical and chemical properties. Non-conductive thermoplastic synthetic polymers are obtained by using these thermoplastic synthetic polymers as they are without adding a conductive component, and low-conducting thermoplastic synthetic polymers are obtained by using these thermoplastic synthetic polymers as they are without adding any conductive component. 0.5 to 10% by weight of a conductive component such as polyalkylene glycol, polyalkylene glycol copolymer, polyalkylene ether glycol derivative, blocked polyether amide, blocked polyether ester, or N-alkyl polyamide was dispersed in the composite in the form of streaks. It is something. In the present invention, in order to minimize the insulation effect of the outer layer, the outer layer component has an electrical resistivity of 1×10 ⁸ to 1
It is necessary to use a thermoplastic synthetic polymer with low conductivity of ×10 ¹¹ Ω·cm. If the electrical resistivity of the outer layer polymer is less than 1 x 10 ⁸ Ω・cm, it is necessary to add a large amount of antistatic component, which will significantly reduce the spinning properties and fiber strength, making stable production difficult. Moreover, the product becomes unusable. If it is higher than 1×10 ¹¹ Ω・cm, the insulation effect of the outer layer cannot be sufficiently reduced.
3500, most people no longer feel electric shock
It is difficult to reduce static electricity to low voltage levels below volts. In order to make the black color caused by the carbon black in the inner layer less noticeable, a matting agent in the form of white solid particles, such as inorganic particles such as titanium dioxide, is added to the thermoplastic synthetic polymer used for the outer layer.
It is preferable that micro voids, such as polyethylene glycol derivatives, be blend-spun and dispersed into streaks, and then some or all of the components are eluted to create micro voids in the form of streaks. In addition, the outer circumferential shape of the cross section of the fiber can be changed to a non-circular shape, such as trilobal, pentalobal,
It is effective to use multi-lobed means, such as six-lobed or eight-lobed, in combination to enhance the concealing effect. The synthetic polymer used for the inner layer in the present invention has thermoplasticity and includes polyamide, polyester, polyolefin, and copolymers thereof, and may not particularly have fiber-forming ability. Preferably, polyethylene, nylon 6 and/or copolymers thereof, polybutylene terephthalate and/or copolymers thereof are used. The conductive carbon black used in the present invention is an oil furnace black, such as "Vulcan" , Mitsubishi Chemical Industries, Ltd.'s #40 and other known materials can be used. The conductive carbon black of the present invention can be dispersed during the polymerization of a synthetic polymer by a commonly used known method, or mixed with a thermoplastic synthetic polymer using a kneading machine such as a kneading type extruder or a dough mixer. can be dispersed. The blending ratio of conductive carbon black in the thermoplastic synthetic polymer must be 10 to 50% by weight, particularly preferably 20 to 40% by weight. If it is less than 10% by weight, the conductive performance will deteriorate, and if it is less than 50% by weight.
If it exceeds this amount, it becomes difficult to uniformly disperse it in the polymer, resulting in a disadvantage that the spinning property is deteriorated. In addition, the well-known heat-resistant agent, antioxidant, light-resistant agent, fluorescent agent, etc. may be blended with the highly conductive thermoplastic synthetic polymer blended with the electrically conductive carbon black. The conductive synthetic fiber of the present invention covers a highly conductive thermoplastic synthetic polymer 1 as an inner layer with the thermoplastic synthetic polymer 2 as an outer layer, and has a hollow portion 3 in the center of the cross section of the fiber. The cross section of the fiber has a form as shown in FIG. 2, A to C, for example. The inner layer is made of a highly conductive synthetic polymer composition in which conductive carbon black is dispersed, and the outer layer is made of a synthetic polymer composition with a hollow part formed in the center, thereby making the black color due to the carbon black of the inner layer component. It is less noticeable and can be stably spun with a small amount of composite ratio. If the ratio of hollow portions to the fiber cross section is less than 5%, the above effects will be insufficient; if it exceeds 30%, special cooling will be required during production, making spinning equipment expensive and reducing the quality of the resulting fiber. This causes a decrease in uniformity and strength, which poses a practical problem. The ratio of the hollow portion is particularly preferably 10 to 20%. The higher the area ratio of the inner layer made of the highly conductive synthetic polymer composition in the cross section of the synthetic fiber of the present invention is, the better the conductive performance is, but the strength of the fiber tends to decrease. The area ratio of the material to the fiber cross section is less than 20%, preferably less than 15%. If it exceeds 20%, the fiber strength will be too low, causing problems such as thread breakage and fluffing during the product production process, and the durability of the product will be poor, causing problems in practical use. From the viewpoint of increasing the fiber strength as much as possible, it is preferable to minimize the proportion of the highly conductive polymer composition in the fiber cross section, but if it is less than 5%, the conductivity will be insufficient and the composite spinnability will be unstable. This makes stable production impossible. The synthetic fiber of the present invention can be produced using a known composite spinning device. The synthetic fiber of the present invention can be used in a desired shape such as a filament or a staple, and can also be mixed in a small amount with other non-conductive fibers or low-conductive fibers to prevent static electricity in textile products. . The present invention will be specifically described below with reference to Examples. In addition, the relative viscosity, intrinsic viscosity,
The electrical resistivity and frictional charging voltage of the fibers were measured using the following method. [Relative viscosity of polyamide] Dissolve 0.25 g of dried polymer in 25 ml of 98% sulfuric acid and heat at 25°C using a Nakano improved viscometer.
It was measured with [Relative viscosity of block polyetheramide composition] A sample was dissolved in 70% hydrated chloral to give a concentration of 1%, and this was measured at 25°C using an Ostwald viscometer. [Intrinsic viscosity of polyester] Dissolve the sample in orthochlorophenol solvent,
This is a value measured at 25°C using an Ostwald viscometer. [Electrical specific resistance] After washing the sample in a weak alkaline aqueous solution of 0.2% anionic surfactant for 2 hours using an electric washing machine,
Wash with water and dry. Then, the length (L) of the sample is 5
cm, fineness (D) 1000 denier fiber bundle 20
After conditioning the humidity at ℃ and 40% RH for 2 days, the resistance of the sample is measured with an applied voltage of 100V using a vibrating capacitance micropotential measuring device, and calculated using the following formula. ρ=R×D/9× ¹⁰⁵ ×L×d ρ: Volume resistivity (Ω・cm) R: Resistance (Ω) d: Sample density (g/cm ³ ) D: Fineness (denier) L: Sample length (cm) [Frictional charging voltage] Cotton plain weave Kanakin No. 3 (wet weight 100 g/m ³ ) using rotor rotation speed
400rpm, applied voltage 100V, temperature 20℃, relative humidity 30
This is a value measured in a % atmosphere. Example 1 2.5% by weight of block polyetheramide pellets consisting of 4.5 parts by weight of polyε-caprolactam of ηr 2.40 and 55 parts by weight of polyethylene glycol having a molecular weight of 4000 were added to nylon 6 pellets with ηr of 2.70 containing 2.5% by weight of titanium oxide. The chip blend was used as an outer layer and nylon 6 containing 35% by weight of conductive carbon black was used as an inner layer, and composite spinning was performed using a known spinning device at a spinning temperature of 280° C. and a take-up speed of 700 m/min. The thus obtained undrawn yarn was preheated at 170° C. and then hot-stretched to a size of 3.2 times to obtain a drawn yarn consisting of 10 single yarns. The cross-sectional shape of the fiber is as shown in Figure 2 A, the cross-sectional area ratio of the hollow part is 12%, and the inner layer part is 8%.
%, and the outer layer was 80%. The physical properties of the fibers were as shown in Table 1.

【表】 本発明繊維はカーボンブラツクによる黒色を十
分に酸化チタン含有の外層の合成重合体でカバー
しており、導電性に優れたものであつた。 実施例 ２ 2.5重量％の酸化チタンを含む極限粘度0.65の
ポリエチレンテレフタレート94重量部に数平均分
子量20000のポリエチレングリコール４重量部と
ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ２重量部と抗
酸化剤として１・３・５−トリメチル−２・４・
６−トリ（３・５−ジ−Tert−ブチル４−ヒド
ロキシベンジル）ベンゼン0.2重量部をブレンド
した成分を外層とし、導電性カーボンブラツク30
重量％含むポリブチレンテレフタレートを内層に
し、公多の紡糸装置を使用し、紡糸温度290℃、
引取速度900ｍ／minで複合紡糸した。得られた
未延伸糸を160℃で予熱後3.1倍に熱延伸し単糸数
12本からなる延伸糸を得た。得られた繊維の横断
面の形状は第２図ハのようであり、中空部の断面
積比率は10％、内層部は５％、外層部85％であつ
た。また繊維の物性は第２表のごとくであつた。[Table] The fiber of the present invention sufficiently covered the black color caused by carbon black with the outer synthetic polymer layer containing titanium oxide, and had excellent electrical conductivity. Example 2 94 parts by weight of polyethylene terephthalate with an intrinsic viscosity of 0.65 containing 2.5% by weight of titanium oxide, 4 parts by weight of polyethylene glycol with a number average molecular weight of 20,000, 2 parts by weight of sodium dodecylbenzenesulfonate, and 1.3.5 parts by weight as an antioxidant. -trimethyl-2・4・
The outer layer is made of a blend of 0.2 parts by weight of 6-tri(3,5-di-tert-butyl-4-hydroxybenzyl)benzene, and conductive carbon black 30
The inner layer was made of polybutylene terephthalate containing % by weight, using Kota's spinning equipment, and the spinning temperature was 290℃.
Composite spinning was carried out at a take-up speed of 900 m/min. The obtained undrawn yarn was preheated at 160℃ and then hot-stretched to 3.1 times the number of single yarns.
A drawn yarn consisting of 12 yarns was obtained. The cross-sectional shape of the obtained fiber was as shown in Fig. 2 (c), and the cross-sectional area ratio of the hollow portion was 10%, the inner layer portion was 5%, and the outer layer portion was 85%. The physical properties of the fibers were as shown in Table 2.

【表】 本発明繊維はカーボンブラツクによる黒色のあ
まり目立たない導電性の優れたものであつた。 実施例 ３ 実施例２で得た120デニール12フイラメントの
マルチフイラメントを分繊し10デニールのモノフ
イラメントとし、該モノフイラメントと40デニー
ル18フイラメントの酸化チタン2.5重量％含有す
るポリエチレンテレフタレート繊維を混繊し、28
ゲージのトリコツトに編成したところ極めて良好
な整経編成性を示し、整経編成工程での黒色の脱
落物は全く認められなかつた。得られた布帛を、
洗剤２ｇ／、ソーダ灰１ｇ／浴比１：100の
条件で85℃、20分間の精練を行ない、さらに水酸
化ナトリウム0.3規定の溶液で浴比１：100にて98
℃、20分間処理し、導電性繊維の外層に筋状に分
散させたポリエチレングリコールおよびドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダの一部を溶出させた。
得られた布帛は溶出処理前の布帛に比較し導電性
繊維の内層に存在するカーボンブラクによる着色
も非常に小さく、かつ摩擦帯電圧は900ボルトと
良好な制電性を示した。[Table] The fibers of the present invention had excellent conductivity and were not very conspicuous in black color due to carbon black. Example 3 The 120 denier 12 filament multifilament obtained in Example 2 was divided into 10 denier monofilaments, and the monofilament was mixed with 40 denier 18 filament polyethylene terephthalate fiber containing 2.5% by weight of titanium oxide. , 28
When knitted into a gauge tricot, it showed extremely good warp knitting properties, and no black particles were observed during the warp knitting process. The obtained fabric,
Scouring was carried out at 85℃ for 20 minutes under the conditions of 2 g of detergent/1 g of soda ash/bath ratio of 1:100, and then scouring with 0.3N sodium hydroxide solution at a bath ratio of 1:100.
C. for 20 minutes to elute a portion of the polyethylene glycol and sodium dodecylbenzenesulfonate that were dispersed in streaks in the outer layer of the conductive fibers.
Compared to the fabric before elution treatment, the fabric obtained had very little coloring due to carbon black present in the inner layer of the conductive fibers, and had a frictional charging voltage of 900 volts, showing good antistatic properties.

【図面の簡単な説明】[Brief explanation of the drawing]

第１図は従来の導電性合成繊維横断面図であ
り、第２図は本発明の導電性合成繊維横断面図で
ある。 １：導電性カーボンブラツクを含む合成重合体
組成物、２：非導電性または低導電性の熱可塑性
合成重合体組成物、３：中空部。 FIG. 1 is a cross-sectional view of a conventional conductive synthetic fiber, and FIG. 2 is a cross-sectional view of the conductive synthetic fiber of the present invention. 1: Synthetic polymer composition containing conductive carbon black, 2: Non-conductive or low conductive thermoplastic synthetic polymer composition, 3: Hollow part.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 １ 導電性カーボンブラツクを分散せしめた良導
電性の合成重合体組成物からなる内層を取囲む合
成重合体組成物からなる外層が繊維の長さ方向に
連続的に接合され、繊維横断面の中心部に繊維の
長さ方向に連続した中空部Ａを有し、かつ中空部
が繊維横断面に占める面積が５％以上30％以下で
あると共に該中空部に上記内層成分を露出せし
め、さらに内層部の割合と導電性カーボンブラツ
クの配合率、外層部の割合と、外層部の電気比抵
抗値を下記(1)〜(4)の条件を満足せしめたことを特
徴とする導電性合成繊維。 (1) 導電性カーボンブラツクの配合率10〜50重量
％（ただし、内層を形成する合成重合体重量
比） (2) 内層部が繊維横断面に占める面積５〜20％ (3) 外層部が繊維横断面に占める面積50〜90％ (4) 外層部を形成する合成重合体の電気比抵抗値 １×10⁸〜１×10¹¹Ω・cm[Scope of Claims] 1. An outer layer made of a synthetic polymer composition surrounding an inner layer made of a highly conductive synthetic polymer composition in which conductive carbon black is dispersed is continuously joined in the length direction of the fiber. , has a hollow part A continuous in the length direction of the fiber at the center of the fiber cross section, and the area occupied by the hollow part in the fiber cross section is 5% or more and 30% or less, and the inner layer component is contained in the hollow part. is exposed, and the ratio of the inner layer, the content of conductive carbon black, the ratio of the outer layer, and the electrical resistivity value of the outer layer satisfy the following conditions (1) to (4). conductive synthetic fiber. (1) The blending ratio of conductive carbon black is 10 to 50% by weight (however, the weight ratio of the synthetic polymer forming the inner layer) (2) The area of the inner layer in the cross section of the fiber is 5 to 20% (3) The outer layer is Area occupying 50 to 90% of the fiber cross section (4) Electrical specific resistance value of the synthetic polymer forming the outer layer 1×10 ⁸ to 1×10 ¹¹ Ω・cm