JPS6238647Y2

JPS6238647Y2 -

Info

Publication number: JPS6238647Y2
Application number: JP1980178744U
Authority: JP
Priority date: 1980-12-15
Filing date: 1980-12-15
Publication date: 1987-10-02
Also published as: JPS57103709U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、レーザ加工機、レーザメス等のレー
ザ機器に、一機能ごとに分解可能にした筒状部品
を相互に接続させるアタツチメントに関する。

レーザ機器、例えばレーザメスの光導波路の先
端のハンドピース部の構成は、第１図に示すよう
にハンドピース部Ａとレンズホルダ部Ｂおよび先
端アダプタ部Ｃとから成る、レーザメスは、手術
法に応じて焦点の異つた焦光レンズや形状の異な
つた先端アダプタ部等を取付けることが必要とな
る。このため、ハンドピース部は３分割されて
夫々がねじ込み方式により着脱可能にされ、交換
可能とされている。しかし、ねじを利用した連結
方式では、装着あるいは取外しが完了するまでに
は少なくとも数回の回転が必要であるため、レン
ズホルダ部Ｂやアダプタ部Ｃの交換に手間がかか
る欠点がある。したがつて、手術時間の短縮を図
れない。

本考案は、幾つかに分割されたレーザ機器の各
筒状部品相互の装着・取外しが確実にしかも簡単
かつ迅速に行ない得る構造が簡単なアタツチメン
トを提供することを目的とする。

かかる目的を達成するための本考案の構成は、
複数の筒状部品に分割されたレーザ機器のアタツ
チメントにおいて、一方の接続筒状部品の接続端
面より内方へ向つて延びる導入部分と該導入部分
が前記接続端面に向けて折返した係止部分とを有
する係合溝を形成する一方、他方の接続筒状部品
に前記係合溝と係合する係合ピンを突設し、更に
前記接続筒状部品を嵌合させたときに互いに離反
させるばねを内蔵した筒状のカバーをいずれかの
接続筒状部品に設けたことを特徴とする。

以下本考案の構成を図面に示す一実施例に基づ
いて詳細に説明する。尚、本実施例は、レーザメ
スのハンドピース部分に使用するアタツチメント
を例に挙げる。

レーザメスの光導波路の先端のハンドピース部
は、図示の如くハンドピース関節部Ａとレンズホ
ルダ部Ｂおよび先端アダプタ部Ｃとから成る。こ
れら各接続筒状部品Ａ，ＢおよびＣは各端部に形
成されたアタツチメントにより接続される。

アタツチメントは、係合溝１と該係合溝１に引
つ掛かる係合ピン２および両接続部材を互いに離
反させるカバー３とから成る。第２図の実施例に
よれば、ハンドピース関節部Ａとレンズホルダ部
Ｂの接合にはハンドピース関節部Ａ側に係合ピン
２を設ける一方レンズホルダ部Ｂ側に係合溝１と
カバー３を備え、レンズホルダ部Ｂと先端アダプ
タ部Ｃの接合にはレンズホルダ部Ｂ側に係合ピン
２とカバー３を設ける一方先端アダプタ部Ｃ側に
係合溝１を設けている。この係合溝１と係合ピン
２は、光導波路の軸線がずれないように対称的に
少なくとも二対設けることが望ましい。しかし、
接続端部の嵌め合いが精確であれば、勿論一対で
も可能である。

前記係合溝１は、第３図に示すように、接続筒
状部品の端面より内方へ向かつて延びる挿入部分
１ａとこの挿入部分１ａに繋がり且つ反対方向つ
まり前記接続端面に向かつて折返す係止部分とか
ら成り、他方の接続部品に設けられた係合ピン２
の円周方向の動きを阻止する。本実施例における
係合溝１の挿入部分１ａは各接続部材の軸線に対
して傾斜させてあるが、軸線に平行に延びていて
もよい。要は挿入部分１ａが接続部材の端面より
後方に向かつて延び、これに繋がる係止部分１ｂ
が僅かな量でも反対向きに延びていればよい。係
合溝１をＬ形に構成する場合には一方の接続部材
を押し込み回転させることが必要であるが、本実
施例の場合には接続部材の相対回転のみで係合ピ
ン２を係止部分１ｂに位置させ得る。

他方、前記係合ピン２は、ハンドピース関節部
Ａあるいはレンズホルダ部Ｂの筒壁周面に半径方
向へ向けて突出形成されている。その突出位置
は、係合溝１と対応させ、該溝１の折返し点を越
える位置に配置されている。

また、レンズホルダ部Ｂには係合溝１に係合ピ
ン２を嵌め込むことにより接続された接続筒状部
品を互いに離反させる筒状のカバー３が設置され
ている。該カバー３は、レンズホルダ部Ｂに形成
されたガイド溝４内に収められた摺りキー５によ
つて回転せずに軸方向にのみ移動可能なように設
置されており、内蔵するばね６によつて押込まれ
た他方の接続部材即ちハンドピース関節部Ａと先
端アダプタ部Ｃを押戻す。

したがつて、ハンドピース関節部Ａの係合ピン
２をレンズホルダ部Ｂの係合溝１の導入部分１ａ
に位置させてからレンズホルダ部Ｂを押込みつつ
相対回転させれば、ハンドピース関節部Ａの端面
でカバー３が押し込まれつつ係合ピン２と係合溝
１の嵌合いが進み、ついには係止部分１ｂに係合
ピン２が追い込まれる。カバー３の働きによつて
離されようとするハンドピース関節部Ａとレンズ
ホルダ部Ｂとは係合溝の係止部分１ｂと係合ピン
２の係合により確実に連結される。即ち、係合ピ
ン２が係合溝１の突き当たり部分に押しつけられ
ることにより拘束される。また、これらの分解
は、ハンドピース関節部Ａを反レンズホルダ部Ｂ
側に押し込んで回転し、係合ピン２を係止部分１
ｂから逃がして導入部分１ａへ抜取ることにより
行なう。尚、レンズホルダ部Ｂと先端アダプタ部
Ｃの連結・分解も同様にして行なう。

上述の実施例によると、ハンドピース関節部Ａ
およびレンズホルダ部Ｃに係合ピン２を設けてい
るが、レンズホルダ部Ｂと先端アダプタ部Ｃに係
合ピン２を設けることもある。また、カバー３も
上述の実施例に限らず、いずれの部材に設置して
もよい。また、係合ピン２も外周面に突出させず
に内周面に突出させることも可能である。

以上のように本考案は、分割可能に構成された
レーザ機器の一方の接続筒状部品に係合ピンを設
けると共に他方の接続筒状部品に係合ピンの軸方
向並びに円周方向の移動を阻止する係合溝と前記
係合ピンに対し反導入方向への相対移動を与える
カバーとを設けて成るので、他方の接続筒状部品
の係合溝に一方の接続筒状部品の係合ピンを合せ
て相対回転させると、係合ピンが導入部分から係
止部分に越えたときにカバー内のばねの弾発力に
よつて係合ピンが係合溝の突き当たり部分に自動
的に押しつけられて固定される。而して、互いの
接続筒状部品を押込みつつ相対回転させるだけの
ワンタツチ操作でレーザ機器の装着が可能であ
る。また、分解も両辺の接続筒状部品を押し、一
方の接続筒状部品を回転して係合ピンを係止部分
から導入部分へ移した後はカバーの復元力によつ
て係合ピンが相対的に押し出されようとするので
簡単である。したがつて、例えば三部品に分割さ
れたレーザメスなどにおいては、手術法や手術部
位に応じてレンズホルダ部や先端アダプタ部を簡
単かつ迅速に交換でき、手術時間の短縮に貢献で
きる。しかも、アタツチメントの構造は、ピンと
溝の係合を利用したものであり、極めて簡単であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はレーザメスのハンドピース部分の概略
正面図、第２図は本考案のアタツチメントを応用
したレーザメスのハンドピース部の接続構造を示
す中央截縦断面図、第３図は同実施例のアタツチ
メント部分の概略斜視図である。図面中、１は係合溝、２は係合ピン、３はカバ
ー、４はガイド溝、５は摺りキー、６はばねであ
る。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

複数の筒状部品に分割されたレーザ機器のアタ
ツチメントにおいて、一方の接続筒状部品の接続
端面より内方へ向つて延びる導入部分と該導入部
分が前記接続端面に向けて折返した係止部分とを
有する係合溝を形成する一方、他方の接続筒状部
品に前記係合溝と係合する係合ピンを突設し、更
に前記接続筒状部品を嵌合させたときに互いに離
反させるばねを内蔵した筒状のカバーをいずかの
接続筒状部品に設けたことを特徴とするレーザ機
器用アタツチメント。