JPS6236217B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は複写機の部品寿命検出表示装置に関す
る。 複写機に使用される機械部品、電気部品、感光
体等の部品には複写機の耐久寿命とされる時期ま
でもたず消耗部品となるものがいくつかある。こ
れらの消耗部品はそれぞれ寿命が来た時には交換
しなければならないが、従来はアワーメータある
いは電磁カウンタで複写機の稼動時間あるいはト
ータルコピー枚数を測定して表示し、その値から
サービスマン等が各消耗部品の交換時期をチエツ
クして消耗部品の交換を行なつている。しかし、
これではアワーメータあるいは電磁カウンタで複
写機の稼動時間あるいはトータルコピー枚数を測
定して表示するだけで各消耗部品の交換時期のチ
エツク及び表示を行なわないので、サービスマン
等がアワーメータあるいは電磁カウンタの表示値
より各消耗部品についてその交換時期をチエツク
しなければならず、複写機の操作性が悪い。又ア
ワーメータあるいは電磁カウンタを用いるので、
信頼性、コストの面で不利である。 本発明はこのような点に鑑み、信頼性、コスト
の面から有利で消耗部品の交換時期を表示する複
写機の部品寿命検出表示装置を提供しようとする
ものである。 以下図面を参照しながら本発明の実施例につい
て説明する。 近年半導体製造技術の目覚しい発展にともない
演算その他の機能を一つ又は数チツプで可能とす
る所謂マイクロコンピユータが開発され広く応用
されるに至つた。この種のマイクロコンピユータ
を複写機に塔載しソフトウエアとハードウエアの
適当な組み合わせにより複写機の処理工程を制御
すれば制御を単純化することができる。 第１図は複写機の制御に用いたマイクロコンピ
ユータの一例を示すものである。同図において１
は中央処理装置（以下CPUという）であり、演
算部２、インデツクスレジスタ３、アキユムレー
タ４、プログラムカウンタ５、カウンタスタツク
６、命令レジスタ７、デコーデイング制御部８よ
り構成される。９はリードオンリメモリ、１０は
ランダムアクセスメモリ、１１は入出力制御部で
ある。なお、リードオンリメモリ９、ランダムア
クセスメモリ１０、入出力制御部１１もCPU１
と一体となつたオンチツプと称されるマイクロコ
ンピユータを用いてもよい。 複写機の制御を行うためのプログラムはリード
オンリメモリ９に格納されており、そのアドレス
はプログラムカウンタ５より指定される。リード
オンリメモリ９から読み出された命令は命令レジ
スタ７にセツトされ、デコーデイング制御部８に
より命令コードがデコードされる。全ての演算は
アキユムレータ４の内容を一方のオペランドとし
て使用し実行される。即ち、命令レジスタ７に演
算命令がセツトされると、この命令のアドレス部
によりランダムアクセスメモリ１０からオペラン
ドが読み出され、これとアキユムレータ４の内容
との演算が演算部２で実行され、その結果がアキ
ユムレータ４に格納される。命令レジスタ７に入
出力命令がセツトされると、その入出力ポートに
より入出力制御部１１を通して外部装置が選択さ
れ、アキユムレータ４の内容が外部装置へ、又は
外部装置からデータ、フラツグがアキユムレータ
４に転送される。インデツクスレジスタ３はアド
レス修飾のために使用されるものであり、カウン
タスタツク６はサブルーチン用のネステイングと
して使用されるものである。 本実施例はこの複写機制御用マイクロコンピユ
ータを利用して複写機の稼動時間とトータルコピ
ー枚数を測定して表示させ、かつ消耗部品の寿命
を検出して表示させるものである。即ち、第２図
に示すようにメモリ９は複写シーケンスその他の
制御プログラムが格納されているだけでなく、各
消耗部品の寿命データがコピー枚数あるいは稼動
時間に換算されて格納されている。メモリ１０は
各消耗部品の新品になつてから、つまり複写機に
取り付けられてから後の複写機のコピー枚数ある
いは稼動時間と、複写機が今までコピーしてきた
トータルコピー枚数、トータル稼動時間が格納さ
れる。このメモリ１０は不揮発性メモリよりな
り、あるいはバツクアツプ用電源を備えていて電
源がオフしても記憶データを保持している。メモ
リ９は各消耗部品の寿命が例えば次表のようにコ
ピー枚数に換算されて格納される。

【表】 今、複写機本体１２において電源スイツチ１３
をオンすると、電源からの交流入力がＡ／Ｄコン
バータ１４でデイジタル量に変換されて入出力制
御部１１を通してCPU１にとり入れられる。そ
してCPU１はその交流入力によりメモリ１０の
トータル稼動時間をインクリメントして行き、つ
まり複写機のトータル稼動時間を測定し、その値
を外部の７セグメント表示部１５へ入出力制御部
１１を通して出力して表示させる。またCPU１
はメモリ９から命令をアクセスしてフエツチし複
写機の初期チエツクを行なつた後、帯電、露光、
現像、転写、定着といつた一連の複写プロセスを
行わせてコピーをとらせる。そしてCPU１はコ
ピーを一枚とり終る毎に排紙スイツチ１７から排
紙信号が入出力制御部１１を通して入力され、メ
モリ１０に格納されている各消耗部品の新品にな
つてからのコピー枚数を１つインクリメントし、
かつメモリ１０に格納されている複写機が今まで
にコピーしてきたトータルコピー枚数を１つイン
クリメントさせてその値を表示部１５に入出力制
御部１１を通し出力して表示させる。さらに
CPU１はメモリ１０に格納される各消耗部品の
新品になつてからのコピー枚数とメモリ９に格納
されている上記表で示される各消耗部品の寿命デ
ータとをそれぞれ比較して寿命がきた消耗部品を
検出し、その出力を寿命表示部１６に入出力制御
部１１を通し出力して寿命のきた消耗部品を表示
させてその交換を指示する。使用者等が寿命表示
部１６で表示された消耗部品を新品に交換した後
にリセツトスイツチ１７を押すと、このリセツト
スイツチ１７からのリセツト信号が入出力制御部
１１を通してCPU１に転送され、CPU１がメモ
リ１０に格納されているその交換した消耗部品に
ついてのコピー枚数を０にクリアして新たにカウ
ントさせる。メモリ１０に格納されている他の交
換しない消耗部品についてのコピー枚数と、トー
タルコピー枚数はそのまゝカウントが続けられ
る。なお、機械寿命検出を稼動時間で行なつても
同様である。第３図は上記動作を具体的に示すフ
ローチヤート例である。 以上のように本発明による複写機の部品寿命検
出表示装置によれば複写機における消耗部品の寿
命が終つたか否かを検出して表示させるので、使
用者等は各消耗部品について寿命が終つたか否か
をチエツクする必要がなくて複写機の操作性が良
くなり、かつ各消耗部品の寿命が終つたか否かを
マイクロコンピユータで検出するので、信頼性、
コストの面で有利である。 またランダムアクセスメモリ内の各消耗部品に
ついてのコピー枚数は消耗部品の交換後にも自動
的に働かせることができる。さらに消耗部品の寿
命をコピー枚数に換算した換算値は複写シーケン
スの制御プログラムを記憶するためのリードオン
リーメモリに記憶するので、安価に実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はマイクロコンピユータの一例を示すブ
ロツク図、第２図は本発明の一実施例で用いた回
路を示すブロツク図、第３図は同実施例のフロー
チヤートである。 １…CPU、９，１０…メモリ、１１…入出力
制御部、１３…電源スイツチ、１４…Ａ／Ｄコン
バータ、１５…表示部、１６…寿命表示部、１７
…排紙スイツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複写機における少なくとも１つの消耗部品の
   寿命を複写機のコピー枚数に換算した換算値とし
   て記憶すると共に複写シーケンスの制御プログラ
   ムを記憶するリードオンリーメモリと、不揮発性
   メモリ又はバツクアツプ用電源を備えたメモリか
   らなるランダムアクセスメモリと、このランダム
   アクセスメモリに上記複写機の各消耗部品につい
   て新品になつてからのコピー枚数を格納しこのコ
   ピー枚数はコピーを一枚とる毎にインクリメント
   する機能及び、上記ランダムアクセスメモリ内の
   コピー枚数と上記リードオンリーメモリ内の上記
   換算値とを比較して寿命のきた消耗部品を検出す
   る機能を有する中央処理装置と、この中央処理装
   置で検出した寿命のきた消耗部品を表示する表示
   手段と、上記複写機における寿命のきた消耗部品
   の交換後にこの消耗部品について上記ランダムア
   クセスメモリに格納されているコピー枚数をクリ
   アするリセツト手段とを備えた複写機の部品寿命
   検出表示装置。