JPS6235173Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、１つのダイレクトドライブモータ
で、通常のアナログレコードとともに、他の記録
方式によるデイスク例えばデイジタルオーデイオ
デイスク等をも装着し駆動することができるよう
にしたモータに関する。

従来のダイレクトドライブモータによる通常の
アナログレコードの駆動装置を第１図により説明
する。１はターンテーブル取付軸で、テーパー部
２、先端部３等を有する。ターンテーブル１０
は、テーパー部２に嵌合し、これにより支持され
る。先端部３は、レコードの中心穴と係合する機
能を有する。９はモータ本体である。この方式で
はモータの回転そのものがレコードの回転数と同
じ回転（331／3rpm45rpm等）をし、不規則な回
転数の変化が極めて少く、安定した性能が期待で
きる。

しかしながら、他の記録方式によるデイスク例
えば、現在提案されているコンパクトデイスクと
呼ばれているデイジタルオーデイオデイスクはデ
イスクの中心孔の径が、アナログレコードの中心
孔の径より大きく、更に回転数が、アナログレコ
ードに比ぺて、約10倍ほど速いため、駆動にはそ
のまま使用することはできない。このデイジタル
オーデイオデイスクはデイジタル録音によるデイ
スクで、現在のレコードの性能をしのぐものであ
り、デイスクの大きさは現在のLPレコード
（331／3rpmのもの）よりも大分小さく、約12cm
小さくなるものと考えられている。

またその駆動装置はデイジタルオーデイオデイ
スクの性能に対応できるものであることが必要で
ある。

本考案は上述の要望に応えるためになされたも
ので、通常のアナログレコードの駆動とともに、
他の記録方式による内径が異なるデイスク例えば
デイジタルオーデイオデイスクの駆動をもなし得
るダイレクトドライブモータを提供するものであ
る。

以下本考案の一実施例を説明する。

第２図は本考案のモータにおいて、通常のアナ
ログレコードを駆動する場合を示す。１はターン
テーブル取付軸で、テーパー部２により、径の小
さい先端部３及び径の大きい円筒部４を連結して
いる。先端部３はレコード中心穴と略一致する大
きさを有し、これと係合する。５は異種の記録方
式によるデイスクを支える載置部である。９はモ
ータ本体で、軸１を駆動する。１０はターンテー
ブルで、テーパー部２に嵌合して支持される。通
常のアナログレコード１１はその中心孔が先端部
３に嵌合しターンテーブル１０上に載置される。

上述の構成において、モータ本体９の駆動によ
り、軸１は回転する。これによりターンテーブル
１０は回転し、載置されたレコード１１は回転す
る。かくしてピツクアツプ（図示せず）により記
録を再生することができる。

第３図は異種デイスク例えば、デイジタルオー
デイオデイスクを駆動する場合である。第２図で
説明した部分は説明を省略する。異種デイスク載
置部５にデイスク６を載置する。円筒部４の外径
は異種デイスクの中心穴と略一致するようにす
る。デイスク６上には第２図に示すターンテーブ
ル１０を取りはずし、その代りにクランパ７をは
めこみ、載置部５とともに、デイスク６を挾む構
成により、固定的に支持する。そのための１方法
として、載置部５を磁性体で作り、クランパ７に
はマグネツト８，８を埋め込み、両者の吸引力に
よりデイスク６を押える。磁性体とマグネツトは
この逆であつても勿論同様の効果が得られる。ま
た別の方法としては、クランパ７のテーパー部７
ａと軸のテーパー部２又は、軸先端部３とクラン
パ７の対応部７ｂの間の嵌合力を適切になるよう
に摩擦結合させてもよい。この場合デイスクの記
録を再生するピツクアツプ（図示せず）はデイス
クの記録フオーマツトに従い、デイスクに対し、
モータ本体９側或はその反対側に設ける。後者の
場合ターンテーブル使用の場合は、ターンテーブ
ルより外側に待避させる必要がある。

上述の構成において、モータ本体９の駆動によ
り軸１は回転する。これと固定的関係にあるデイ
スク６は回転し、ズレ或は振動を生ずるおそれは
ない。従つてピツクアツプにより良好な状態で記
録を再生することができる。又ターンテーブル１
０を取りのぞいてデイスクを装着した為、高速回
転で、再生する場合に、起動時の定速回転になる
までの時間及び、停止時のデイスクを交換するこ
とができるまでの時間を、短縮することができ
る。

本考案は上述の構成及び作用を有するものであ
るから、１つのダイレクトドライブモータで、異
なる特性を要求する複数種のデイスクの駆動が可
能になる。即ち通常のアナログレコードに対する
ダイレクトドライブモータとしての高性能を維持
しながら、他のデイジタルオーデイオデイスク等
をダイレクトドライブで駆動する時には、高速回
転、起動停止に対しすぐれた特性を有する。従つ
て、アナログレコード、デイジタルオーデイオデ
イスクとも駆動可能な装置において、デイスク駆
動装置が一種で済み、組立工数、部品数の低減か
ら組立が容易でかつ安価に製作ができる。また一
方を用いているときは、他方は装着できないの
で、誤つたデイスクの取付を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のアナログレコード用のみのダイ
レクトドライブモータの断面図、第２図は本考案
の一実施例を示すアナログレコードを装着したダ
イレクトドライブモータの断面図、第３図は同上
ターンテーブル部をとりはずし、他の記録方式に
よるデイスク取付具により異種デイスクを装着し
た場合を示す断面図、第４図は第３図のＡ−Ａ矢
視図である。 １……ターンテーブル取付軸、２……同テーパ
ー部、３……同先端部、４……同円筒部、５……
デイスク載置部、６……異種デイスク、７……ク
ランパ、８……マグネツト、９……モータ本体、
１０……ターンテーブル、１１……アナログレコ
ード。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ターンテーブル部をとりはずし、ターンテー
   ブル取付軸に嵌設された異径のデイスク取付具
   と、前記取付軸に固設されている前記デイスク
   の載置部との間に前記デイスクを挾んで支持す
   ることにより、複数の記録方式によるデイスク
   の装着駆動を可能にするダイレクトドライブモ
   ータ。 (2) 前記デイスク取付具と前記載置部のいずれか
   一方にマグネツトを他方に磁性体を使用した実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のダイレクト
   ドライブモータ。 (3) 前記取付軸と前記取付具との嵌合に摩擦結合
   を使用した実用新案登録請求の範囲第１項記載
   のダイレクトドライブモータ。