JPS623221Y2 - - Google Patents
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- JPS623221Y2 JPS623221Y2 JP19698183U JP19698183U JPS623221Y2 JP S623221 Y2 JPS623221 Y2 JP S623221Y2 JP 19698183 U JP19698183 U JP 19698183U JP 19698183 U JP19698183 U JP 19698183U JP S623221 Y2 JPS623221 Y2 JP S623221Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔技術分野〕
本考案は保温性を有する衣服、特にコート等の
防寒用衣服に関するものである。
防寒用衣服に関するものである。
従来より、防寒または保温のための衣服におい
ては、表地と裏地との間に、ウレタンフオームの
シートや中綿や羽毛を挿入したりすることが行な
われている(実公昭40−10006号公報、実公昭57
−55287号公報等参照)。しかしながら、このよう
な衣服は中綿や羽毛により嵩張つて分厚くなり、
加えて中綿を用いる場合には重くなる傾向があ
る。
ては、表地と裏地との間に、ウレタンフオームの
シートや中綿や羽毛を挿入したりすることが行な
われている(実公昭40−10006号公報、実公昭57
−55287号公報等参照)。しかしながら、このよう
な衣服は中綿や羽毛により嵩張つて分厚くなり、
加えて中綿を用いる場合には重くなる傾向があ
る。
また、通気性を完全に遮断するシート状物、例
えば独立気泡の発泡体シート、合成樹脂薄膜とア
ルミニウム薄膜とを組合せたシート等(実公昭58
−651号公報、特開昭53−9656号公報等参照)を
表地と裏地の間に挿入して、防寒や保温を図るも
のもある。しかし、これらの衣服では全く通気性
がないために、反つて不快感を覚えることがあ
る。例えば、温度の比較的高い場所に行つたり、
多少身体を動かして、汗ばんだり、汗をかいたと
きにも、水分が発散されず、衣服が湿気を帯びて
しまい、不快に感じる。さらに、アルミニウム箔
を合成樹脂に接着したものを使用すると、重くな
るだけではなく、アルミニウム箔によつてゴワゴ
ワして、衣服が身体に馴染まず、着心地が非常に
良くない。
えば独立気泡の発泡体シート、合成樹脂薄膜とア
ルミニウム薄膜とを組合せたシート等(実公昭58
−651号公報、特開昭53−9656号公報等参照)を
表地と裏地の間に挿入して、防寒や保温を図るも
のもある。しかし、これらの衣服では全く通気性
がないために、反つて不快感を覚えることがあ
る。例えば、温度の比較的高い場所に行つたり、
多少身体を動かして、汗ばんだり、汗をかいたと
きにも、水分が発散されず、衣服が湿気を帯びて
しまい、不快に感じる。さらに、アルミニウム箔
を合成樹脂に接着したものを使用すると、重くな
るだけではなく、アルミニウム箔によつてゴワゴ
ワして、衣服が身体に馴染まず、着心地が非常に
良くない。
また、実開昭58−155322号の願書に添付された
明細書には、学生服の裏地用布にアルミニウム箔
を貼着することが開示されているが、このような
衣服では衣服の裏にアルミ箔が露出しており、金
属特有の光沢があり、見栄えが良くない。しか
も、上述した衣服と同様に重いことおよびゴワゴ
ワするという欠点がある。
明細書には、学生服の裏地用布にアルミニウム箔
を貼着することが開示されているが、このような
衣服では衣服の裏にアルミ箔が露出しており、金
属特有の光沢があり、見栄えが良くない。しか
も、上述した衣服と同様に重いことおよびゴワゴ
ワするという欠点がある。
本考案の目的は、上述したような欠点を解決
し、軽く、身体への馴染みも良く、そして通気性
を有し保温性の高い衣服を提供することである。
し、軽く、身体への馴染みも良く、そして通気性
を有し保温性の高い衣服を提供することである。
本考案は、通気性を有するチタン合金層と含気
量の比較的大きな表裏布とからなる裏地および該
裏地と組合わす比較的目の詰つた表地からなり、
前記チタン合金層が表裏布と表地との間に位置す
るように前記裏地が設けられている衣服により、
前記目的を達成する。
量の比較的大きな表裏布とからなる裏地および該
裏地と組合わす比較的目の詰つた表地からなり、
前記チタン合金層が表裏布と表地との間に位置す
るように前記裏地が設けられている衣服により、
前記目的を達成する。
本考案によれば、好ましくは、前記裏地のチタ
ン合金層が基布上に形成されており、該基布と表
裏布の間にチタン合金層が位置するようにして前
記基布と表裏布とを貼合せて一体とされる。
ン合金層が基布上に形成されており、該基布と表
裏布の間にチタン合金層が位置するようにして前
記基布と表裏布とを貼合せて一体とされる。
以下図面に示した実施例に基いて本考案を詳細
に説明する。
に説明する。
本考案の衣服は表地1と裏地2とから構成さ
れ、裏地2にチタン合金(バナジウム、モリブデ
ン、クロム、マンガン、鉄、アルミニウムなどを
単独でまたは組合せて、約数%チタンに混合した
もの)を使用したことを特徴とするものである。
チタンは熱伝導率が極めて小さく、従つて断熱効
果が高く、外気により体熱が奪われるのを防止で
きる(参考までに述べると、アルミニウムは金属
の中でも銅等と並んで熱伝導率の非常に大きいも
のであり、その熱伝導率はチタンの10倍以上もあ
り、そのためアルミニウムを使用した衣服は熱伝
導によつて体熱をを奪われ易い)。更に、チタン
合金層により身体から発する輻射熱を身体側に向
けて反射させて、保温するものである。
れ、裏地2にチタン合金(バナジウム、モリブデ
ン、クロム、マンガン、鉄、アルミニウムなどを
単独でまたは組合せて、約数%チタンに混合した
もの)を使用したことを特徴とするものである。
チタンは熱伝導率が極めて小さく、従つて断熱効
果が高く、外気により体熱が奪われるのを防止で
きる(参考までに述べると、アルミニウムは金属
の中でも銅等と並んで熱伝導率の非常に大きいも
のであり、その熱伝導率はチタンの10倍以上もあ
り、そのためアルミニウムを使用した衣服は熱伝
導によつて体熱をを奪われ易い)。更に、チタン
合金層により身体から発する輻射熱を身体側に向
けて反射させて、保温するものである。
第1図は本考案の一実施例である衣服の一部の
断面図である。この実施例では、裏地2は通気性
を有するチタン合金層22と、表裏布21とから
なる。この表裏布21は含気量(一定体積の中に
ある空間の容積)が比較的大きな生地であればど
のようなものでもよい。例えば、フラノ、メリヤ
ス生地、パイル織物、起毛した生地のように嵩高
で含気量の大きなものが好ましい。
断面図である。この実施例では、裏地2は通気性
を有するチタン合金層22と、表裏布21とから
なる。この表裏布21は含気量(一定体積の中に
ある空間の容積)が比較的大きな生地であればど
のようなものでもよい。例えば、フラノ、メリヤ
ス生地、パイル織物、起毛した生地のように嵩高
で含気量の大きなものが好ましい。
チタン合金層22は前記表裏布21の片面に蒸
着や金属粉末の吹付け等により形成する。チタン
合金層を形成する場合は、通気性を損なわないた
めおよび生地のドレープ性を損わないために、比
較的薄く且つ実質的に通気孔(すなわち、空気が
流通可能な小間隙)が存在するように、表裏布2
1にコーテイングする。チタン合金層22におけ
る通気孔の大きさは特に限定されないが、例えば
少し粗めの織物の目の大きさとほぼ同程度として
もよい。
着や金属粉末の吹付け等により形成する。チタン
合金層を形成する場合は、通気性を損なわないた
めおよび生地のドレープ性を損わないために、比
較的薄く且つ実質的に通気孔(すなわち、空気が
流通可能な小間隙)が存在するように、表裏布2
1にコーテイングする。チタン合金層22におけ
る通気孔の大きさは特に限定されないが、例えば
少し粗めの織物の目の大きさとほぼ同程度として
もよい。
前記裏地2と組合わす表地1は、比較的目の詰
つた生地を使用して、外部から冷たい空気が流入
するのを阻止する。
つた生地を使用して、外部から冷たい空気が流入
するのを阻止する。
前述のような生地1,2を用いて衣服を製作す
る場合、チタン合金層22が表裏布21と表地1
との間に位置するように、すなわちチタン合金層
22をコーテイングした面とは逆の面が衣服の裏
側になるように仕立てる。
る場合、チタン合金層22が表裏布21と表地1
との間に位置するように、すなわちチタン合金層
22をコーテイングした面とは逆の面が衣服の裏
側になるように仕立てる。
裏地2は表地1に縫着しても良いし、あるいは
表地1に対して着脱自在に仕立てても良い。
表地1に対して着脱自在に仕立てても良い。
第2図は本考案の別の実施例の断面図である。
この実施例では、チタン合金層22は基布23上
に形成される。基布23は薄地の軽い生地で、比
較的目の粗いものが好ましい。基布23は織物で
も編物でも良いが、少なくとも片面はできるだけ
平滑であることが好ましい。基布23としては例
えば経編地等を用いてもよい。
この実施例では、チタン合金層22は基布23上
に形成される。基布23は薄地の軽い生地で、比
較的目の粗いものが好ましい。基布23は織物で
も編物でも良いが、少なくとも片面はできるだけ
平滑であることが好ましい。基布23としては例
えば経編地等を用いてもよい。
基布23の比較的平坦な表面にチタン合金を蒸
着したり、金属粉末の吹き付けること等によりチ
タン合金層22を形成できるが、この場合、基布
23の目をできるだけ塞がないようにする。ある
いは、基布23となる糸にチタン合金を被覆して
から、その糸を織物または編物にして、チタン合
金層22を有する基布23としても良い。
着したり、金属粉末の吹き付けること等によりチ
タン合金層22を形成できるが、この場合、基布
23の目をできるだけ塞がないようにする。ある
いは、基布23となる糸にチタン合金を被覆して
から、その糸を織物または編物にして、チタン合
金層22を有する基布23としても良い。
このように、基布23と表裏布21の間にチタ
ン合金層22が位置するようにして、チタン合金
層22を形成した基布23と表裏布21とを貼合
せて一体として、裏地2とする。基布23と表裏
布21との貼合せは、裏地2のしなやかさ(ドレ
ープ性)および軽さを維持するために、ドツトタ
イプの接着によつて行うのが好ましい。この場
合、接着剤の量およびドツト数は、基布23にチ
タン合金層22が形成されているため、通常の接
着芯の場合に比較して遥かに少ないものとしなけ
ればならない。例えば、接着剤の量は1m2当り10
〜20gであり、好ましくは11〜17gである。一
方、ドツト数は1平方インチ当り13〜70個で、好
ましくは20〜30個である。
ン合金層22が位置するようにして、チタン合金
層22を形成した基布23と表裏布21とを貼合
せて一体として、裏地2とする。基布23と表裏
布21との貼合せは、裏地2のしなやかさ(ドレ
ープ性)および軽さを維持するために、ドツトタ
イプの接着によつて行うのが好ましい。この場
合、接着剤の量およびドツト数は、基布23にチ
タン合金層22が形成されているため、通常の接
着芯の場合に比較して遥かに少ないものとしなけ
ればならない。例えば、接着剤の量は1m2当り10
〜20gであり、好ましくは11〜17gである。一
方、ドツト数は1平方インチ当り13〜70個で、好
ましくは20〜30個である。
第3図は表裏布21に接着剤24をドツト状に
塗布したものを示す斜視図である。しかし、接着
剤を基布23の側に塗布してから、基布23と表
裏布21とを貼合せても良い。
塗布したものを示す斜視図である。しかし、接着
剤を基布23の側に塗布してから、基布23と表
裏布21とを貼合せても良い。
第2図に示した実施例に使用する表地1は第1
図に関して説明したものと同じである。表地1と
裏地2とを縫着する場合、表裏布21が衣服の裏
側となり、基布23が表地1に面するようにす
る。また、第1図の実施例と同様に、裏地2は着
脱自在としてもよい。
図に関して説明したものと同じである。表地1と
裏地2とを縫着する場合、表裏布21が衣服の裏
側となり、基布23が表地1に面するようにす
る。また、第1図の実施例と同様に、裏地2は着
脱自在としてもよい。
本考案の衣服はコー類に限らず、保温や防寒を
必要とするものであれば、どのような衣服に適応
しても良い。例えば、ジヤケツト、ズボン、ブル
ゾン等に適用できる。
必要とするものであれば、どのような衣服に適応
しても良い。例えば、ジヤケツト、ズボン、ブル
ゾン等に適用できる。
本考案の衣服は、チタン合金層により身体から
発する輻射熱を内側に反射して熱を逃がさないと
ともに、外の冷気を断熱する。しかも、表地の作
用(すなわち、表地に比較的目の詰つた生地を用
いて、外気が衣服の中に流入するのを阻止するこ
と)および裏地の作用(すなわち、裏地に含気量
の大きな生地を用いて、暖められた空気を保持す
ること)とが前記チタン合金層の作用と組合わさ
つて相乗効果を発揮し、従つて本考案の衣服は非
常に保温効果が高い。
発する輻射熱を内側に反射して熱を逃がさないと
ともに、外の冷気を断熱する。しかも、表地の作
用(すなわち、表地に比較的目の詰つた生地を用
いて、外気が衣服の中に流入するのを阻止するこ
と)および裏地の作用(すなわち、裏地に含気量
の大きな生地を用いて、暖められた空気を保持す
ること)とが前記チタン合金層の作用と組合わさ
つて相乗効果を発揮し、従つて本考案の衣服は非
常に保温効果が高い。
また、本考案の衣服は、チタン合金層を含む裏
地に通気性を持たせたので、従来の防寒服に見ら
れるようなムレ状態を生じることがなく、常に快
適に着用できる。
地に通気性を持たせたので、従来の防寒服に見ら
れるようなムレ状態を生じることがなく、常に快
適に着用できる。
更に、本考案によれば、チタン合金層を薄くし
且つ通気孔を設けているので、チタン合金層が存
在するにもかかわらず、裏地はしなやかで、適度
のドレープ性を有し、従つて美しいスタイルの衣
服を得ることができる。そして本考案では、表地
として比較的薄手の、目の詰つた生地を用いるこ
とができ、チタン合金層は薄く且つ通気孔があ
り、更に表裏布も含気量の大きな生地(すなわち
軽い生地)を用いているので、同程度の保温性を
有する従来の防寒用衣服に比較すると、本考案の
衣服は極めて軽く、薄手であり、嵩張らず、行動
的である。
且つ通気孔を設けているので、チタン合金層が存
在するにもかかわらず、裏地はしなやかで、適度
のドレープ性を有し、従つて美しいスタイルの衣
服を得ることができる。そして本考案では、表地
として比較的薄手の、目の詰つた生地を用いるこ
とができ、チタン合金層は薄く且つ通気孔があ
り、更に表裏布も含気量の大きな生地(すなわち
軽い生地)を用いているので、同程度の保温性を
有する従来の防寒用衣服に比較すると、本考案の
衣服は極めて軽く、薄手であり、嵩張らず、行動
的である。
第1図は本考案の一実施例である衣服の一部の
断面図である。第2図は本考案の別の実施例の断
面図である。第3図は表裏布21に接着剤をドツ
ト状に塗布したものを示す斜視図である。 1…表地、2…裏地、21…表裏布、22…チ
タン合金層、23…基布、24…接着剤。
断面図である。第2図は本考案の別の実施例の断
面図である。第3図は表裏布21に接着剤をドツ
ト状に塗布したものを示す斜視図である。 1…表地、2…裏地、21…表裏布、22…チ
タン合金層、23…基布、24…接着剤。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 通気性を有するチタン合金層と、含気量の比
較的大きな表裏布とからなる裏地;および該裏
地と組合わす比較的目の詰つた表地とからな
り、前記チタン合金層が表裏布と表地との間に
位置するように前記裏地が設けられていること
を特徴とする衣服。 2 前記チタン合金層が表裏布上に形成されてい
る実用新案登録請求の範囲第1項記載の衣服。 3 前記裏地のチタン合金層が基布上に形成され
ており、該基布と表裏布の間にチタン合金層が
位置するようにして前記基布と表裏布とを貼合
せて一体とした実用新案登録請求の範囲第1項
記載の衣服。 4 基布と表裏布との貼合せがドツトタイプの接
着によつて行われ、接着剤の量は1m2当り10〜
20gであり、ドツト数は1平方インチ当り13〜
70個である実用新案登録請求の範囲第3項記載
の衣服。 5 基布が経編地であり、該経編地の両面のう
ち、平坦な方の表面にチタン合金層が形成され
ている実用新案登録請求の範囲第3項記載の衣
服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19698183U JPS60105140U (ja) | 1983-12-21 | 1983-12-21 | 保温性を有する衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19698183U JPS60105140U (ja) | 1983-12-21 | 1983-12-21 | 保温性を有する衣服 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60105140U JPS60105140U (ja) | 1985-07-18 |
JPS623221Y2 true JPS623221Y2 (ja) | 1987-01-24 |
Family
ID=30754937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19698183U Granted JPS60105140U (ja) | 1983-12-21 | 1983-12-21 | 保温性を有する衣服 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60105140U (ja) |
-
1983
- 1983-12-21 JP JP19698183U patent/JPS60105140U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60105140U (ja) | 1985-07-18 |
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