JPS6230476B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動消印機において郵便物の種別を表
示するための選択印字ロール装置に関する。

自動消印機によれば、差出地兼日付表示を有す
る料金スタンプから成る料金前納スタンプ並びに
差出人スタンプ又は宣伝スタンプが郵便物又は郵
便物に巻かれた紙テープに印字される。

本発明は、このような種々のスタンプ以外に、
種々の郵便物種別を表示するための１つの選択印
字ロール装置を提供することを目的とする。この
場合所要スペースもわずかでなければならない。

この目的を本発明は特許請求の範囲第１項に示
す構成によつて達成した。特許請求の範囲第２項
以下にはその有利な実施態様が示されている。

次に図面に示した実施例について本発明を説明
する： 図示の実施例において印字ロール７は５種類の
郵便物用として５段調節可能な印字ロールであつ
て、活字として印刷物・速達・書留・小包の４種
を備え、第５番目の活字は普通郵便物用であつて
特別の表示を有してない。このような５種の調節
可能性を有する１つの共通の印字ロールの代り
に、印字ロール周面の大きさによつて制限される
任意の数の活字が使用されてもよい。さらに、活
字を交換式に印字ロール上に配置してもよい。各
種別を表わす活字組は、印字ロール７の軸線と平
行な一線上にではなく、右上がり又は右下がりに
斜めに配列され、従つて斜めの字配りに印字され
て目立ち易い。

印字ロール７は自動消印機の印字ドラム１２内
に配置されており、この場合印字ロール軸９の軸
受けピンが印字ドラム１２の両方の側板１０内に
配置されている。印字ドラム１２の図示してない
回転軸に対して偏心的に配置された第１伝動軸
１、即ち、印字ドラム１２の一方の側板１０内の
軸受ピン８および他方の側板によつて不動に支承
されている第１伝動軸１は、外歯および内歯を有
する１つの調整歯車２を周面上で回動可能に支承
しており、自身は回転しない。この調整歯車２は
１つの駆動歯車１３を介して時計回り又は逆時計
回りのいずれにも駆動される。第１伝動軸１内に
は１つの孔内に第２伝動軸４が回転支承されてお
り、この第２伝動軸４は一方の端部に歯車３を、
他方の端部にセクタ５をそれぞれ備えており、こ
れらの歯車３並びにセクタ５は例えば摩擦接続に
よつて第２伝動軸４に剛性結合されている。歯車
３は第１伝動軸１の切欠き内で案内されていて、
これによつて相応の公差と共に軸方向での変位に
対する位置止めが果たされる。歯車３の歯は調整
歯車２の内歯にかみ合つている。不動の第１伝動
軸１上での調整歯車２の回動によつてセクタ５が
同方向で旋回動を生ずる。このセクタ５は印字ロ
ール歯車６にかみ合つていて、印字ロール７の回
動を伴う。印字ロール軸９の相応のノツチに係合
する１つの係止ばね１１が選択された活字のため
の正確な印字ロール７の位置に保持する。

郵便物の種別を選択的に印字する印字ロール７
は差出地並びに日付表示を有する料金スタンプか
ら成る料金前納スタンプ機構に並列して印字ドラ
ム１２内に一緒に配置されているが、図面では判
り易くするために料金前納スタンプ機構が図示し
てない。印字ドラム１２は自動消印機の一部をな
しており、図示してない固有の回転軸によつて回
転駆動される。この印字ドラム１２の回転運動に
よつて例えば封筒が料金や差出人の印字だけでな
く種別の印字も施されて転送される。印字ドラム
１２が矢印の方向で回転するものとすれば、封筒
は図で見て印字ドラム１２の下側において左下か
ら供給されて右下から放出される（破線および矢
印参照）。種別印字は料金印字の大きさに関連し
て料金印字の横又は上又は下に施される。

図中には差出地並びに日付表示を含む料金スタ
ンプによる印字に続いて、目立ち易くするために
斜めの字配りで、種別の印字が印字ロール７によ
つてなされた状態で暗示的に示されている。図面
では判り易くするために印字ロール７が印字以前
の位置で示され、種別の印字はちようど印字され
た状態で示されている。

印字ロール７の調節は調節歯車２に外接してい
る調節用の駆動歯車１３を調節具合でいずれかの
方向に相応に回すことによつて行なう。この駆動
歯車１３の回動操作は手によつて直接にか又はレ
バー機構を介して行なう。駆動歯車１３を図平面
で見て例えば時計回りで回動させれば、調整歯車
２、ひいては歯車３並びにセクタ５が逆時計回り
に回動し、印字ロール歯車６がさらに時計回りに
回動する。この印字ロール歯車６の回動に伴つて
印字ロール７が所要の活字に調節され次第係止ば
ね１１が印字ロール軸９上のノツチ（図示せず）
に嵌まつて位置止めする。ついで駆動歯車が調整
歯車２とのかみ合い位置（図示の位置）から転位
される。印字ドラム１２が図示してない回転軸の
駆動によつて回転されるのに伴い、符号１から符
号９および符号１１の選択印字ロール装置全体が
係止ばね１１による位置止め状態のまま回転す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例の斜視図である。 １……第１伝動軸、２……調整歯車、３……歯
車、４……第２伝動軸、５……セクタ、６……印
字ロール歯車、７……印字ロール、８……軸受ピ
ン、９……印字ロール軸、１０……側板、１１…
…係止ばね、１２……印字ドラム、１３……駆動
歯車。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 自動消印機において郵便物の種別を表示する
   ための選択印字ロール装置であつて、自動消印機
   の印字ドラム１２の内側にその両方の側板１０に
   軸受けされて、種々の多くの活字を有する１つの
   印字ロール７が配置されており、この印字ロール
   ７の係止可能の位置調節が、第１の伝動軸１上に
   配置されていて外歯および内歯を有している１つ
   の調整歯車２を介して制御可能であつて、この場
   合調整歯車２の内歯を介して１つの歯車３が回動
   可能であり、この歯車３によつて第１の伝動軸１
   の孔内に支承された第２の伝動軸４を介して１つ
   のセクタ５が回動可能であり、このセクタ５は印
   字ロール７の１つの歯車６にかみ合つていること
   を特徴とする自動消印機用の選択印字ロール装
   置。 ２ 第２の伝動軸４の歯車３が軸方向変位の阻止
   のため第１の伝動軸１の１つの切欠き内で案内さ
   れている特許請求の範囲第１項記載の選択印字ロ
   ール装置。 ３ 印字ロール７の活字が交換可能である特許請
   求の範囲第１項記載の選択印字ロール装置。 ４ １つの係止ばね１１が印字ロール７の切欠き
   に係合する特許請求の範囲第１項記載の装置。 ５ １つの係止ばね１１が印字ロール軸９に作用
   する特許請求の範囲第１項記載の選択印字ロール
   装置。