JPS6229343B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は巻戻しロール型のシート状物用繰出
し装置に関するものであつて、その構成は各トラ
バースを介して各アーム端部を相互に結合され、
互に距離をおいて配設された二つのアームをもつ
た二つの回転桿と、巻戻しロールを支持するブレ
ーキ付き緊締ヘツドをもち両回転桿のアームと二
本のトラバースとからなる回転可能なフレームの
相対する内側に配設された二対の支持アームとか
ら構成され、各支持アームの対は一方のトラバー
スに保持され、所望の巻戻しロール巾へ調節され
るためにトラバース上で軸方向へ移動可能であ
り、同時に他方のトラバースに対しては一対の張
出し部を介して支えられており、その張出し部に
よつて一対の支持アームが対向する対の支持アー
ムに対して相互の傍を妨げられずに移動できるよ
うにしてある。

両腕回転桿を設けたこの種の繰出し装置（ドイ
ツ連邦共和国特許出願公開公報第2312635号参
照）が、前後に配設する二つの単独繰出し装置
（各々は別個に作動可能の旋回アーム対を夫々備
えている）に対して有する特別の利点は全繰出し
速度の場合でも第１ロール上のシート状物終端部
を第２ロール上のシート状物始端部へ接着できる
ことである。上記単独繰出し装置により巾の異な
るシート状物を夫々繰出すことができるが、その
つど各フレーム側に一つだけのローラだけを設け
ねばならない。この欠点は別個に旋回可能の旋回
アームを有する、前後配置構成の他の公知な単独
繰出し装置では存在しない。この単独繰出し装置
では両外側旋回アーム間に別の旋回アームを取付
ける。巾の大きいシート状物を繰出そうとする場
合には、この別の旋回アームを高旋回させるが、
この高旋回位置で同旋回アームが妨げとなること
はない。そのわけはこの装置では全繰出し速度中
にロールの取替えを行なわないからである。これ
に反して冒頭に述べた繰出し装置でのこの種の高
旋回可能アームは高旋回位置で、一方のロールか
ら他方のロールに移行する際のシート状物の案内
を妨げる。

そこで、この発明の目的は冒頭に述べた繰出し
装置を提供するに当たり、全繰出し速度のもとで
の一方の繰出しロールから他方の巻取りロールへ
のシート状物の移行と、異なる巾のシート状物の
繰出しとを夫々可能にするだけでなく、異なる巾
のシート状物を同時に繰出し、この際巻戻しロー
ルの口径も夫々異ならせることができるようにす
ることである。

上記目的を達成するために、この発明は下記措
置を講じる：両支持アーム対間に別の支持アーム
対を設けて隣接する両支持アームの場合と同様に
一対の張出し部により一方のトラバース上を平行
に案内させると共に他方のトラバース上に支持さ
せるようにし、さらに結合部材を介して上記別の
支持アームの緊締ヘツドを上記隣接する支持アー
ムの緊締ヘツドと相対回転不能に結合可能とす
る。

この発明の依拠する着想は「広巾のシート状物
を繰出す際に必ずしも両外側支持アームが直接に
ロールを支持しなくても中間の支持アームが一方
の外側支持アームの支持位置に移動してこの支持
アームの機能を行なえるようにする」ということ
である。こうすると、同中間支持アームが妨げと
なるようなことも最早なくなる。

連結用の結合部材を緊締スリーブから構成する
のが特に好ましい。この種の相対回転不能結合形
式は著るしく簡単であつて、ロールを装着する際
の結合形式と同一である。

この発明の別構成に依れば、隣接する支持アー
ムの緊締ヘツドを中間の支持アームの緊締ヘツド
と相対回転不能に連結可能とし、且つ同隣接支持
アームと連結する上記中間支持アームが少なとも
占める巾分だけシート状物の最大巾の位置を越え
て側方へ上記隣接支持アームを移動可能とする。
こうすると、中間支持アームがない場合の繰出し
装置全巾を利用できるようになる。

以下、添付図面に示す一実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。

二つの側方スタンド１，２にはそれぞれ軸３；
４を介して回転桿のアーム５，６；７，５２が軸
着しており、同回転桿の各アーム端はトラバース
８，９を介して相互に結合している。上記回転桿
の四つのアーム５，６，７，５２と両トラバース
８，９がフレームを形成する。

フレーム５〜９，５２の各側に二つの外側支持
アーム１０，１１；１３，１４と一つの内側支持
アーム１２；１５を夫々軸方向へスライド可能に
設ける。支持アーム１３は一対の張出し部１６，
１７を有している。張出し部１６は細長スリツト
のあるパイプ部材１８を支持していて、同部材に
よりパイプ状のトラバース８上で同支持アーム１
３に対して所望の平行ガイドを与えるようにして
いる。他方の張出し部１７は特にローラを装着し
た突出部１９により他方のトラバース９の案内溝
（例えば同トラバース９上に固定してＵ状レー
ル）内へ嵌合して上記支持アーム１３を支持する
ようにする。フレームの同一側に設ける他の両支
持アーム１４，１５も同様にして上記トラバース
８，９で案内支持される。これに対して同フレー
ムの反対側に設ける各支持アーム１０，１１，１
２も夫々張出し部２０，２１、平行ガイド用のパ
イプ部材２２および支持用の突出部２３を有して
いるが、この支持アーム１０，１１，１２を設け
る各パイプ部材２２と突出部２３の配置は反対側
の支持アーム１３，１４，１５の各パイプ部材１
８及び突出部１９の配置と逆である。こうする
と、相対し合う支持アーム１０〜１２；１３〜１
５は相互の傍を妨げられずに移動できるようにな
る。

支持アーム１３〜１５を軸方向に移動させて固
定するために各支持アームに調節モータ２４，２
５，２６を並設する。同モータは駆動機構２８，
２９，３０を介して、回転桿アーム５，７の支持
する非回転のスピンドル３２と連結している。同
様のことを支持アーム１０〜１２に対しても行な
う。つまり同支持アームは調節モータ２７と駆動
機構３１を介して、回転桿アーム６，５２の支持
する非回転のスピンドル５３と連結している。

支持アーム１０，１１；１３，１４はその自由
端に緊締ヘツド３３，３４；３５，３６を夫々支
持している。同緊締ヘツドは図示していないブレ
ーキ部材を有しており且つ同じく図示していない
モータにより所望回転数まで加速できる。外側支
持アーム１０，１１；１３，１４間の両支持アー
ム１２；１５は両側に緊締ヘツド３７，３８；３
９，４０を夫々支持している。同緊締ヘツドは支
持アーム１２；１５内で自在回転可能に支承して
あり、この際緊締ヘツド３７と３８，３９と４０
は夫々対を成し、例えば差込み結合部材又は電磁
カツプリングを介して相互に回転不能に結合して
いるが、結合を解除することもできる。第３図の
駆動形式の場合には上記結合を解除して口径の異
なる巻戻しロールから同時に繰出しを行なうよう
にすることができる。

シート状物の案内のために回転桿アーム５，
６；７，５２の端部が転向ローラ４１，４２を支
持する。繰出されるシート状物を案内する別の転
向ローラ４３，４４は前置スタンド４５で回転可
能に軸着している。さらに同スタンド４５は旋回
可能のアーム４６でローラ４７を支持しており同
ローラにより、ほゞ繰出し済みロールからのシー
ト状物を新たな別のロールへ押圧することができ
る。

第２図で支持アーム１２；１５は外側支持アー
ム１０，１３の方向へ移動させてある。緊締ヘツ
ド３３；３５は緊締スリーブ４８；４９を介して
同支持アーム１２；１５の緊締ヘツド３７；３９
と夫々相対回転不能に結合している。加えて、こ
の作動形式の場合には対をなす緊締ヘツド３７と
３８；３９と４０は相互に相対回転不能に結合し
ている。このような構成のもとで、緊締ヘツド３
３；３５のブレーキや駆動モータが緊締ヘツド３
８；４０に夫々作用するので、緊締ヘツド３４，
３８；３６，４０間に取付けた巻戻しロール５
０，５１は両側で制動又は加速を受けることがで
きる。繰出しの際、巻戻しロール５０は先ず第１
図のローラ４１の位置を占める。上記繰出し中に
巻戻しロール５１用の各支持アームは妨げられる
ことなく側方へ移動させることができる。この
際、無負荷の緊締スリーブを取外して、巻取つて
ある新たな巻戻しロールを取付けることもでき
る。繰出しを行なつている巻戻しロール上のシー
ト状物が終りに来るとすぐ、フレームは支持アー
ムと共に反時計回りに旋回させられるので、ロー
ル５０は第１図に示す位置を占める。この場合、
シート状物Ｗは転向ローラ４１を介して走行す
る。また、巻取つてあるロールが巻戻しロール５
１の個所に位置しているが、同ロール上のシート
状物始端部にストリツプ状接着部を設けておく。
前記ロール５０の繰出しが終るとすぐ、スリツト
のある押圧ローラ４７は反時計回りに旋回し且つ
この間にモータにより同期駆動させられる上記ロ
ール５１の表面上のストリツプ状接着部ヘシート
状物Ｗが押圧させられる。このようにして一方の
シート状物の終りが次のシート状物の始端部へ接
着するので、駆動を中断することなくシート状物
を繰出すことができる。

巾が同一又は異なる両ロールをフレームの同じ
側で作動可能とするために、中間の支持アームを
中央へ移動させて各支持アームが第３図に示す位
置を固定時に占めるようにする。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に基づく一実施例の繰出し装
置の側面図、第２図はフレームの各側にそのつど
一つのロールを取付けた場合の、第１図の繰出し
装置の上面図、第３図はフレームの各側にそのつ
ど二つのロールを取付けた場合の、第２図と同様
の図である。 図中の数字は１，２，４５……スタンド、３，
４……軸、５，６，７，４６，５２……アーム、
８，９……トラバース、１０，１１，１２，１
３，１４，１５……支持アーム、１６，１７，２
０，２１……張出し部、１８，２２……パイプ部
材、１９，２３……突出部、２４，２５，２６，
２７……調節モータ、２８，２９，３０，３１…
…駆動機構、３２，５３……スピンドル、３３，
３４，３５，３６，３７，３８，３９，４０……
緊締ヘツド、４１，４２，４３，４４，４７……
ローラ、４８，４９……緊締スリーブ、５０，５
１……ロール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ トラバースを介して各アーム端部を相互に結
   合され、互に距離をおいて配設された二つのアー
   ムをもつた二つの回転桿と、巻戻しロールを支持
   するブレーキ付き緊締ヘツドをもち両回転桿のア
   ームと二本のトラバースとからなる回転可能なフ
   レームの相対する内側に配設された二対の支持ア
   ームとから構成され、各支持アームの対は一方の
   トラバースに保持され、所望の巻戻しロール巾へ
   調節されるためにトラバース上で軸方向へ移動可
   能であり、同時に他方のトラバースに対しては一
   対の張出し部を介して支えられており、その張出
   し部によつて一対の支持アームが対向する対の支
   持アームに対して相互の傍を妨げられずに移動で
   きるようにした巻戻しロール型のシート状物用繰
   出し装置において、各対の支持アーム１０，１
   １；１３，１４間に別の対の支持アーム１２；１
   ５を配設して、隣接する外側の両支持アーム１
   ０，１１；１３，１４の場合と同様に一対の張出
   し部により一方のトラバース（８又は９）上で軸
   方向に移動可能となすと共に他方のトラバース
   （９又は８）上で支えるようにし、さらに結合部
   材４８；４９を介して上記支持アーム１２；１５
   の両側の緊締ヘツド３７，３８；３９，４０を上
   記隣接する外側の支持アーム１０，１１；１３，
   １４の対向する緊締ヘツド３３，３４；３５，３
   ６と相対回転不能に結合可能としたことを特徴と
   する繰出し装置。 ２ 結合部材４８；４９を緊締スリーブから構成
   した特許請求の範囲第１項記載の繰出し装置。 ３ 隣接する外側の支持アーム１０；１３の緊締
   ヘツド３３；３５を中間の支持アーム１２；１５
   の緊締ヘツド３７；３９と相対回転不能に連結可
   能とし、且つ同支持アーム１０；１３と連結する
   上記中間の支持アーム１２；１５が占める巾だけ
   少なくともさらにシート状物の最大巾の位置を越
   えて側方に同支持アーム１０；１３を移動可能と
   した特許請求の範囲第１項又は第２項記載の繰出
   し装置。