JPS62291317A - 広幅地中壁の迅速構築法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、土木及び建築分野における地中壁特に広幅の
地中壁の構築法に関する。

〔従来の技術〕

土木、ｌ！築分野では土留、基礎あるいはピント区画用
として地中壁を構築する場合が多く、特に大荷重に対応
するためには壁厚が厚くかつ建込み深さの大きい広幅地
中壁を構築することが要求される。

このような広幅地中壁を構築する方法として、特開昭５
５−６８９２１号公報記載の発明（以下Ａ発明という）
が知られている。

この方法は一端に係止部、他端にガイド部を有する二枚
の止水鋼板間に仕切８板を溶接してボックス形のガイド
鋼枠を製造し、該ガイド鋼枠をあらかじめ掘削した構内
において逐次接続し、ついでコンクリートを打設する方
法であって、前記ガイド鋼枠がインターロッキングパイ
プ、止水板及びジヨイントを兼ねるので施工が簡便で施
工期間も短いとされている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記Ａ発明は、広幅で大深度の地中壁を構築する目的に
対し優れた方法であるが、あらかじめ装入用の掘削溝を
掘削ビ、継手部（Ａ発明では係止部及びガイド部）を屈
曲させないように注意して装入し接続せねばならぬため
、施工時間が長くなり、また掘削溝の崩れ防止に格別の
対策が必要であるという問題点があり、施工コストの点
で課題が残されている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は施工が簡単で作業時間が極めて短くしかも頑丈
な広幅地中壁を構築する方法を提供するもので、両側に
それぞれ平行双腕継手を備えた鋼管矢板を建込み広幅地
中壁を構築するにあたり、あらかじめ前記平行双腕継手
の貫入予定地を軟弱化するかもしくは軟弱化しつつ鋼管
矢板を打設もしくは圧入したのち中掘し、ついでコンク
リートを充填する手段を要旨とする。

〔作用〕

本発明の方法に使用される鋼管矢板の構造および作用に
続き、本発明方法を詳述する。

第４図は本発明に係る鋼管矢ｖｉ、１の平面図で、角形
鋼管２の角部３ａ〜３ｄのそれぞれに継手４８〜４ｄが
角形鋼管２のフランジ壁２ａ、２ｂの中心を通る軸線Ｘ
　＋　−Ｘ　＋　、　　Ｘ　！　　Ｘ　ｚの方向に沿つ
て溶接法により固着されている。

本発明では前述のように、鋼管のそれぞれの側において
平行に取り付けられた継手４ａ、４ｂ及び４ｃ。

４ｄを平行双腕継手という。

また、第５図は円筒鋼管５に平行双腕継手６８〜６ｄを
固着した鋼管矢４１７の平面図であって、前記平行双腕
継手６ａ〜６ｄは円筒鋼管５の軸心を通る中心線Ｘｓ　
　Ｘｓを中心として対称な平行線Ｘ　ｓ　−Ｘ　ｓ。

Ｘ、−Ｘ、に沿って該円筒鋼管５の両側から延伸してい
る。

前記平行双腕継手４ａ〜４ｄ、　６ａ〜６ｄは圧延法に
よって製造した直＆ｌＩ鋼矢板を縦に半裁して構成した
継手が継手強度、止水性及び作業性の点で他の継手たと
えば丸鋼管や形鋼あるいは綱板加工継手に対して格段に
優れている。

本発明にかかる鋼管矢板は前述のように構成されている
ので、所望の幅（壁厚）特に広幅の地中壁の構築に対し
て所望の外径を備えた鋼管を選定することによって自由
に対応できる。

次に打設において前記Ａ発明では打設時止水鋼板と仕切
鋼板の溶接部が破損する恐れが多いが、本発明の鋼管矢
板１．７は本体が鋼管２．５であるため打設に際し、鋼
管本体に内外から加えられる圧縮力や引張力あるいは捻
回力に対し非常に大きな抵抗力を有するため、あらかじ
め＃Ａ管本体部分すなわち）１２１管部分の貫入予定地
を軟弱化しておく必要はない、このｍ９部分の強度が大
きいこと、すなわち曲がりのないことが平行双腕継手の
溶接接合部の破損を少なくする作用を存する。

第１図は鋼管矢板ｌを打設する要領を示す平面図で、打
設前にあらかじめ平行双腕継手４ａ〜４ｄの破線で示す
貫入予定地８ａ、８ｂを長尺ドリル掘削工法たとえばア
ースオーガあるいはジェットカッタ等を用いる掘削工法
によって軟弱化しておき、ついで１１管矢ｖｉ、１をハ
ンマーあるいはパイプレーク−等を用いて打設もしくは
圧入する。

本発明における軟弱化とは前述のアースオーガ等による
穿孔など土砂の排除を積極的に行わない地盤の改質をい
う。

次に第２図は鋼管矢４．Ｆｉ１の平行双腕継手４ｃの先
端爪部９の直近位置に高圧水噴射ノズルｌＯを縦設し、
その先端１０ａから爪部９の最下端９ａに向けて高圧水
を噴射し、貫入予定地を軟弱化しつつ鋼管矢板１を打設
する施工要領を示す部分断面斜視図である。

この施工要領によれば、平行双腕継手を破損や屈曲など
を生ずることな（正常な形態を保って鋼管矢板を打設す
ることが可能になる。

前述の第１図もしくは第２図に示す打設要領で施工した
地中壁５０の平面図を第３図に示す。

ｌａ〜１ｃは順次打設係合した鋼管矢板であって、その
内腔１１ａ〜１１８については打設中もしくは打設後適
宜な時期に掘削して土砂を排除しコンクリートを充填す
る。

前記内腔１ｔ　ａ　−ｎ　ｅの壁面にはラスやエキスバ
ンドメタルなどを被着しておくとコンクリートの付着強
度が増加し、地中壁５０の機械的強ｉを高めることがで
きる。

【実施例〕

断面略正方形の角鋼管で外径６００　Ｘ　６００ｖｗの
ものを本体とし、双腕継手を直線鋼矢板の半裁体幅２８
０ｍｍ、長さ２０ｍで製造し、前記角鋼管のそれぞれの
角部に溶接して鋼管矢板を製造し建込深さ２０ｍ。

長さ４０ｍの地中壁を構築したが、礒手損偶の事故は全
くなく、工期はＡ発明の方法に比して約３５％短縮する
ことに成功した。

また、他の例として外径１０００　ｘ　ｉｏｏｏｍｍの
角鋼管を本体とする鋼管矢板を製造し、建込深さ３０ｍ
。

長さ１００　ｍの地中壁を構築したが、この場合へ発明
方法の５０％の工期で施工できた。

一般に予定地の±賞によって能率に差が生ずるが、本発
明の方法は従来法より２０〜６０％工期を短縮すること
ができる。

〔発明の効果〕

本発明の構築法はあらかじめ全面的掘削を行ったり、又
は土砂の排除を必要としないので、施工が迅速であり、
また地中壁構築要素である鋼管矢板が機械的に頑丈で止
水性がよいので広幅でかつ長大な地中壁を経済的に構築
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法にかかる打設要領を示す平面図、
第２図は商工水噴射ノズルを用いる打設要領図、第３図
は本発明方法によって施工した地中壁の概略平面図、第
４図、第５図は本発明の方法に用いられる鋼管矢板の概
略平面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、両側にそれぞれ平行双腕継手を備えた鋼管矢板を建
   込み広幅地中壁を構築するにあたり、あらかじめ前記平
   行双腕継手の貫入予定地を軟弱化するかもしくは軟弱化
   しつつ鋼管矢板を打設もしくは圧入したのち中掘し、つ
   いでコンクリートを充填することを特徴とする広幅地中
   壁の迅速構築法。