JPS62282140A - 内燃機関の電子制御燃料噴射装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〈産業上の利用分野〉 本発明は内燃機関の電子側ｊｌＵ燃料噴射装置に関し、
詳しくは機関の始動性を向上させる技術に関する。

〈従来の技術〉 内燃機関の電子制御燃料噴射装置の従来例としては例え
ば以下のようなものがある。

即ち、エアフローメータによって検出される吸入空気流
量Ｑと点火信号等から検出される機関回転速度Ｎとから
、１回転当たりの吸入空気量に１目当する基本燃料噴射
量Ｔｐ　　（−ＫｘＱ／Ｎ　；　Ｋは定数〕を演算する
と共に、機関冷却水温度等の■関運転状態に応じた各種
補正係数Ｃ０ＥＦと空燃比フィードバンク補正係数αと
ハソテリ電圧による補正分子ｓとを演算した後、燃料噴
射量Ｔｉ（＝ＴｐＸＣＯＥＦｘα＋Ｔｓ）を演算する。

そして、演算された燃料噴射量Ｔｉに相当するパルス中
の噴射パルス信号を燃料噴射弁に出力し、機関に所定量
の燃料を噴射供給させるようにしていた（特開昭５９−
２０３８２８号公報等参照）。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、かかる従来の電子制御燃料噴射装置において
は、機関の始動時にスタークモータによって機関が回転
し始めると直ちに燃料噴射を開始するようにしていたた
め、特に冷機時には始動初期に未燃焼燃料が多く発生し
て始動性を唄なう惧れがあった。

即ち、通常、始動時には燃料噴射量を増量補正すること
によって着火性を向上させるようにしているが、冷機時
の始動初期においてはこのような増量補正を行っても、
燃料の霧化が不十分であったり燃焼室壁が低温であるた
め火炎伝播が不良となるなどの原因によって着火ミスが
発生することは避けきれない。このため、スタータモー
タによる機関の回転初めから燃料噴射を開始させても、
この始動初期に噴射供給された燃料が良好に燃焼しない
で未燃焼燃料となり、点火栓を濡らす原因となったりそ
のまま排出されて排気性状を悪化させる惧れがあった。

換言すれば、機関の始動初期に噴射供給される燃料は、
機関の始動に関与しない無駄な供給となる慣れがあった
ものである。

本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、機関始
動時における未燃焼燃料の発生を抑止して、機関の始動
性を向上させることを目的とする。

く問題点を解決するための手段〉 そのため本発明では、第１図に示すように、機関運転状
態検出手段によって検出された機関運転状態に基づいて
燃料噴射量を設定する燃料噴射量設定手段と、これによ
って設定された燃料噴射量に応じて燃料噴射弁を開閉駆
ｖＪ制御する駆動制御手段と、を備えた内燃機関の電子
制御燃料噴射装置において、機関の始動状態を検出する
機関始動状態検出手段と、これによって機関の始動開始
が検出されてから所定時間前記駆動制御手段を停止させ
て燃料噴射を停止させる燃料噴射停止手段と、を設ける
ようにした。

く作用〉 かかる電子制御燃料噴射装置によると、機関始動状態検
出手段により機関あ始動開始が検出されると、この時点
から所定時間は燃料噴射量設定手段によって燃料噴射量
の設定がなされても、燃料噴射量停止手段により駆動制
御手段の作動が停止されて燃料噴射が停止される。

即ち、機関の始動時に直ちに燃料噴射を開始せず、始動
が開始されてから所定時間後に噴射を開始し、従来未然
焼燃料となり無駄となっていた燃料供給を停止し、この
燃料供給停止の間のクランキングは空気のみの吸入・圧
縮・排出を行わせるものである。

〈実施例〉 以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第２図に本発明にかかる電子側？Ｉ１１燃料噴射装置の
一実施例のハードウェア構成を示しである。

この図において、回転速度センサ１の出力である機関回
転速度信号Ｎ、エアフローメーク２の出力である吸入空
気流量信号Ｑ、水温センサ３の出力である機関の冷却水
温度信号Ｔｗ及びスタータスイッチ（スタータモータの
通電を制御ずろスイッチ）７のＯＮ・ＯＦＦ信号が、入
出力装置、記ｉｆ）装置、中央演算装置によって構成さ
れるマイクロコンピユータラ内蔵したコントロールユニ
ット４にそれぞれ入力され、コントロールユニット４は
これらの信号に基づいて後述するように設定される噴射
パルス信号を燃料噴射弁５の駆動回路６に出力すると共
に、始動初期（始動開始から所定時間）において噴射パ
ルス信号の出力を停止する。

即チ、本Ｋ　ｂ％　例において、コントロールユニット
４は、スタークスイッチ７とによって機関始動状態検出
手段を構成すると共に、駆動回路６とによって駆動制御
手段を構成し、一方、燃料噴射量設定手段及び燃料噴射
停止手段をソフトウェア的に備えている。また、本実施
例において機関運転状態検出手段とは、上記回転速度セ
ンサ１．エアフローメータ２及び水温センサ３が相当す
る。

次に第３図のフローチャートに基づいて作用を説明する
。

ステツプ（図中では「Ｓ」としてあり、以下同様とする
）１では、各センサによって検出される機関回転速度Ｎ
、吸入空気流量Ｑ及び機関冷却水温度Ｔｗ、更にスター
クスイッチアのＯＮ・○ＦＦ信号を入力する。

ステ・ノブ２では、スタータスイノチアのＯＮ・ＯＦＦ
を判定し、ＯＦＦであると判定された場合、即ち、スタ
ータモータの非駆動状態で機関の始動状態でないと判定
された場合には、ステップ５ヘジヤンプして後述する通
常の燃料噴射制御が行われる。一方、スタータスイノチ
アがＯＮであると判定された場合、即ちスタータモータ
が駆動されている機関始動状態であると判定された場合
には、次のステップ３へ進む。

ステップ３では、スタータスイッチ７がＯＮ（始動開始
）されてから燃料噴射を開始するまでの時間、即ち、機
関の回転開始から燃料噴射を停止させておく時間を設定
する。本実施例においては、上記時間を機関の回転数ｎ
として設定してあり、機関冷却水温度Ｔｗに対応させて
（機関冷却水温度ＴＶに略反比例させて設定してあり、
霧化性が悪化する冷機時はど噴射開始時期を遅らせるよ
うにする。）記憶させたかかる回転数ｎをステップ１に
おいて人力した機関冷却水温度Ｔｗに基づいて検索する
ことによって回転数ｎを設定する。無論、回転数ｎの代
わりに機関冷却水温度ＴＷに応じて燃料噴射停止時間を
記ｊＱさせるようにしても良い。

ステップ４では、スタータスイソチアのＯＮ状態が初め
て判定されてからの累積回転数がステップ３において設
定された所定回転数ｎ以下であるか否かを判定する。こ
こで、ＹＥＳと判定された場合、即ち、スタータスイノ
チアがＯＮされてからの累積回転数が前記所定回転数ｎ
に至っていない場合には、ステップ５〜７をジャンプさ
せることにより燃料噴射を行わずにそのままリターンさ
せる。

一方、ステップ４でＮｏと判定された場合、即ち、前記
累積回転数が所定回転数ｎを越えた場合には、ステップ
５〜７へ進んで通常の燃料噴射制御を行う。

このように、スタータスイソチアがＯＮされてスタータ
モータによって機関が回転し初めても直ちに燃料噴射を
開始するのではなく、機関冷却水温度Ｔｗに応じて設定
される回転数ｎだけ機関が回転してから燃料噴射を開始
する。即ち、機関が回転し始めると従来第４図点線示の
ように燃料噴射量Ｔｉに相当する噴射パルス信号が出力
されていたが、前記ｎ回転の間は燃料噴射を停止する。

従って、燃料噴射を伴わずに回転する前記回転数ｎの間
は、空気のみが吸入・圧縮・排出されることになり、着
火ミスの起きやすいこの間における未燃焼燃料の発生を
抑止でき、かつ、空気の圧縮によって発生する熱によっ
て第４図に示すように燃焼室壁が暖められることになる
。

始動初期における未燃焼燃料の発生が抑止されれば、点
火栓の濡れや未燃焼燃料による排気性状の悪化が防止で
きる。また、上記のように燃料噴射開始前に燃焼室壁が
暖められると火炎伝播が良好となり、燃料噴射開始時（
スタータスイソチアＯＮからｎ回転後）における混合気
の燃焼を良好にすることができ、点火栓の濡れ回避とあ
いまって機関の始動性を向上させることができる。

一方、機関の始動初期（スタータスイソチアのＯＮ判定
から所定回転数ｎの間）以外においては、ステップ５〜
７の燃料噴射制御が行われる。

ステップ５では、ステップ１において人力した機関回転
速度Ｎと吸入空気流量Ｑとに基づいて基本燃料噴射量Ｔ
ｐ　（＝ＫｘＱ／Ｎ　；　Ｋは定数）を演算する。

そして、次のステップ６では、ステップ５で演算した基
本燃料噴射量’ｒｐを補正演算して最終的な燃料噴射量
Ｔｉを求める。即ち、ステア・プ１において入力した機
関冷却水温度Ｔｗや機関加速状態等の各種運転状態から
、記憶装置に設定・記憶されるそれぞれの運転状態に基
づく補正係数を検索し、これらの補正係数を中央演算装
置で演算して得られる各種補正係数Ｃ０ＥＦや空燃比フ
ィードハック補正係数α、更にバッテリ補正分子ｓによ
って前記基本燃料噴射量Ｔｐを補正した燃料噴射ＦＪ　
Ｔ　ｉ　　（＝　Ｔ　ｐ　Ｘ　ＣＯＥ　Ｆ　ｘ　α＋　
Ｔ　ｓ　）を設定する。

ステップ７では、前記燃料噴射量Ｔｉに［目当するパル
ス巾の噴射パルス信号を燃料噴射弁５の駆動回路６に出
力して燃料噴射を行わせる。

〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によると、機関の始動状態
が検出されてから所定時間は燃料噴射を停止させるよう
にしたことにより、機関の始動初期に未燃焼燃料が発生
することを回避でき、未燃焼燃料による点火栓の濡れや
未燃焼燃料による排気性状の悪化を未然に防止して、機
関の始動性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成図、第２図は本発明の一実施例を
示すシステム図、第３図は同上実施例における燃料噴射
制御を示すフローチャート、第４図は同上実施例におけ
る制御を示すタイムチャートである。 １・・・回転速度センサ　　２・・・エアフローメータ
３・・・水温センサ　　４・・・コントロールユニット
５・・・燃料噴射弁　　６・・・駆動回路　　７・・・
スタータスイッチ 特許出願人　日本電子機器株式会社 代理人　弁理士　笹　島　　冨二雄 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）機関運転状態検出手段によって検出された機関運
   転状態に基づいて燃料噴射量を設定する燃料噴射量設定
   手段と、設定された燃料噴射量に応じて燃料噴射弁を開
   閉駆動制御する駆動制御手段と、を備えた内燃機関の電
   子制御燃料噴射装置において、機関の始動状態を検出す
   る機関始動状態検出手段と、機関の始動開始が検出され
   てから所定時間前記駆動制御手段を停止させて燃料噴射
   を停止させる燃料噴射停止手段と、を設けたことを特徴
   とする内燃機関の電子制御燃料噴射装置。
2. （２）前記燃料噴射停止手段によって燃料噴射が停止さ
   れる所定時間を機関温度に応じて可変制御するようにし
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の内燃機
   関の電子制御燃料噴射装置。