JPS6227880B2 - - Google Patents
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- JPS6227880B2 JPS6227880B2 JP53073509A JP7350978A JPS6227880B2 JP S6227880 B2 JPS6227880 B2 JP S6227880B2 JP 53073509 A JP53073509 A JP 53073509A JP 7350978 A JP7350978 A JP 7350978A JP S6227880 B2 JPS6227880 B2 JP S6227880B2
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Landscapes
- Treatment Of Sludge (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は下水処理、屎尿処理、各種産業廃水処
理において発生する汚泥の処理方法に関するもの
である。
理において発生する汚泥の処理方法に関するもの
である。
一般に斯かる汚泥の処理においては、汚泥を脱
水処理することが必要であり、脱水後のケーキは
通常焼却その他により処理される。而して汚泥粒
子は通常コロイド状であつてそのまま脱水処理に
付しても高い効率で脱水することができず、この
ため消石灰を含む凝集剤を汚泥に混合して汚泥粒
子を凝集せしめ、然る後脱水を行なう方法が広く
用いられてきている。しかしながら、汚泥粒子を
十分に凝集せしめるためには多量の消石灰を添加
する必要があつて後続工程において処理すべき物
の量が増加し、又無機物含有量が多くなるため焼
却が困難となる等の問題がある。
水処理することが必要であり、脱水後のケーキは
通常焼却その他により処理される。而して汚泥粒
子は通常コロイド状であつてそのまま脱水処理に
付しても高い効率で脱水することができず、この
ため消石灰を含む凝集剤を汚泥に混合して汚泥粒
子を凝集せしめ、然る後脱水を行なう方法が広く
用いられてきている。しかしながら、汚泥粒子を
十分に凝集せしめるためには多量の消石灰を添加
する必要があつて後続工程において処理すべき物
の量が増加し、又無機物含有量が多くなるため焼
却が困難となる等の問題がある。
以上の如き事情から、硫酸第１鉄と過酸化水素
とを汚泥に加える方法が提案されている。この方
法は、過酸化水素が硫酸第１鉄と反応して生ずる
酸素により汚泥中の有機物を酸化してコロイド状
汚泥粒子のゲル構造を破壊し、以つて汚泥粒子を
単一粒子とし、同時に硫酸第１鉄が酸化されて生
ずる硫酸第２鉄の凝集作用を利用することによ
り、汚泥を脱水可能な状態とするものである。
とを汚泥に加える方法が提案されている。この方
法は、過酸化水素が硫酸第１鉄と反応して生ずる
酸素により汚泥中の有機物を酸化してコロイド状
汚泥粒子のゲル構造を破壊し、以つて汚泥粒子を
単一粒子とし、同時に硫酸第１鉄が酸化されて生
ずる硫酸第２鉄の凝集作用を利用することによ
り、汚泥を脱水可能な状態とするものである。
然しながら、この方法においては、硫酸第１鉄
が硫酸第２鉄に変化する過程で中間体として生ず
る過酸化物が不安定であつて急激に反応が進行す
るため、多量の汚泥との混合が難しく発生する酸
素の酸化力を十分に利用することができず、酸素
が徒らに逃散するようになり、又上記の反応は中
性又は酸性でなければ進行しないが、過酸化水素
の酸化力は中性又は酸性では比較的小さく、これ
らの結果実際には所期の作用効果が十分に得られ
ない欠点がある。
が硫酸第２鉄に変化する過程で中間体として生ず
る過酸化物が不安定であつて急激に反応が進行す
るため、多量の汚泥との混合が難しく発生する酸
素の酸化力を十分に利用することができず、酸素
が徒らに逃散するようになり、又上記の反応は中
性又は酸性でなければ進行しないが、過酸化水素
の酸化力は中性又は酸性では比較的小さく、これ
らの結果実際には所期の作用効果が十分に得られ
ない欠点がある。
本発明は以上の如き欠点を除き、汚泥に対する
酸化作用と凝集作用とを確実に且つ十分に得るこ
とができ、従つて十分に高い効率で脱水処理を行
なうことのできる汚泥処理方法を提供することを
目的とする。
酸化作用と凝集作用とを確実に且つ十分に得るこ
とができ、従つて十分に高い効率で脱水処理を行
なうことのできる汚泥処理方法を提供することを
目的とする。
以下図面によつて本発明の一実施例を説明す
る。
る。
本発明においては、図に示すように、水に消石
灰と例えば30％過酸化水素とを混合し、この混合
物を、処理すべき汚泥に加えて混合し、斯くして
得られる汚泥混合体を脱水処理せしめる。この脱
水処理のためには真空過、ベルトプレス、フイ
ルタプレス、遠心分離等任意の処理手段を利用す
ることができ、又この脱水処理を有効に行なうた
めに、当該脱水処理の前に前記汚泥混合体を沈降
濃縮処理することができる。
灰と例えば30％過酸化水素とを混合し、この混合
物を、処理すべき汚泥に加えて混合し、斯くして
得られる汚泥混合体を脱水処理せしめる。この脱
水処理のためには真空過、ベルトプレス、フイ
ルタプレス、遠心分離等任意の処理手段を利用す
ることができ、又この脱水処理を有効に行なうた
めに、当該脱水処理の前に前記汚泥混合体を沈降
濃縮処理することができる。
本発明汚泥処理方法は以上の通りであるから、
汚泥に消石灰と過酸化水素との混合物においては
主として次式に従い過酸化カルシウムが生ずる。
汚泥に消石灰と過酸化水素との混合物においては
主として次式に従い過酸化カルシウムが生ずる。
Ca（OH）2＋H2O2CaO2＋2H2O
この過酸化カルシウムのほかCa（OH）2・H2O2
も中間体として存在するがこれらの過酸化物は比
較的安定である。そして汚泥と混合されることに
より分解して酸素が発生し、又過酸化水素それ自
体も汚泥粒子と接触することにより酸素を発生す
る。従つて汚泥粒子は酸化力の極めて大きい発生
期の酸素により酸化されてそのゲル構造が破壊さ
れ、単一粒子即ち容易に水相と分離可能な粒子と
なる。しかも消石灰により汚泥混合体はアルカリ
性となるため前記過酸化水素による酸化力が大き
く得られる。又これと同時に、石灰により大きな
凝集作用が得られるため汚泥粒子が凝集してフロ
ツクを形成する。このように石灰と過酸化水素と
を混合して反応された後、この混合物を汚泥に添
加するので、上述の結果のように、前記脱水処理
工程においては特別の方法を用いることなく極め
て高い効率で脱水を行なうことができる。そし
て、実験結果によれば、余剰汚泥を沈降濃縮して
得た固形物2.8％含有の濃縮汚泥に対し、消石
灰、過酸化水素の混合物をH2O2が該固形物に対
して1000P.P.M.の添加量になるように添加、混
合し、遠心脱水機で脱水したところ、含水率71％
の脱水ケーキが得られた。ここで、消石灰、過酸
化水素の混合物はCa（OH）2：H2O2の重量比が
３：１となるように混合して生成した。
も中間体として存在するがこれらの過酸化物は比
較的安定である。そして汚泥と混合されることに
より分解して酸素が発生し、又過酸化水素それ自
体も汚泥粒子と接触することにより酸素を発生す
る。従つて汚泥粒子は酸化力の極めて大きい発生
期の酸素により酸化されてそのゲル構造が破壊さ
れ、単一粒子即ち容易に水相と分離可能な粒子と
なる。しかも消石灰により汚泥混合体はアルカリ
性となるため前記過酸化水素による酸化力が大き
く得られる。又これと同時に、石灰により大きな
凝集作用が得られるため汚泥粒子が凝集してフロ
ツクを形成する。このように石灰と過酸化水素と
を混合して反応された後、この混合物を汚泥に添
加するので、上述の結果のように、前記脱水処理
工程においては特別の方法を用いることなく極め
て高い効率で脱水を行なうことができる。そし
て、実験結果によれば、余剰汚泥を沈降濃縮して
得た固形物2.8％含有の濃縮汚泥に対し、消石
灰、過酸化水素の混合物をH2O2が該固形物に対
して1000P.P.M.の添加量になるように添加、混
合し、遠心脱水機で脱水したところ、含水率71％
の脱水ケーキが得られた。ここで、消石灰、過酸
化水素の混合物はCa（OH）2：H2O2の重量比が
３：１となるように混合して生成した。
これに対して、同一の添加条件で消石灰、過酸
化水素、汚泥を一つの混合槽に流入、混合した
後、脱水して得られた脱水ケーキは含水率74％で
あつた。尚、消石灰と過酸化水素との混合物の添
加量は汚泥の性状によつて変化するので、上記添
加量はその一例である。また、この添加量は多い
程、含水率の低い脱水ケーキが得られるが経済的
な面から添加量の最適な点が決まる。
化水素、汚泥を一つの混合槽に流入、混合した
後、脱水して得られた脱水ケーキは含水率74％で
あつた。尚、消石灰と過酸化水素との混合物の添
加量は汚泥の性状によつて変化するので、上記添
加量はその一例である。また、この添加量は多い
程、含水率の低い脱水ケーキが得られるが経済的
な面から添加量の最適な点が決まる。
又以上の効果が得られることから、用いる消石
灰は少量でよいため脱水工程及びこれに続く焼却
工程等における被処理物の量を徒らに増加せしめ
ることがなく、全体の処理能力も増大する。
灰は少量でよいため脱水工程及びこれに続く焼却
工程等における被処理物の量を徒らに増加せしめ
ることがなく、全体の処理能力も増大する。
前記脱水工程よりの脱水ケーキが焼却等により
更に処理することができるが、その焼却滓には
多量のカルシウム分が含有されているため、これ
を返送して過酸化水素と混合される消石灰の一部
又は全部に代替して用いることが好ましい。
更に処理することができるが、その焼却滓には
多量のカルシウム分が含有されているため、これ
を返送して過酸化水素と混合される消石灰の一部
又は全部に代替して用いることが好ましい。
又、汚泥に、消石灰と過酸化水素との混合物を
添加する工程において、鉄塩が存在すると、鉄塩
の触媒作用によつて、汚泥の酸化がさらに有効に
行われる。鉄塩としては、塩化鉄、硫酸鉄などが
よく、これは汚泥に加えても、あるいは消石灰と
過酸化水素との混合物に加えてもよい。
添加する工程において、鉄塩が存在すると、鉄塩
の触媒作用によつて、汚泥の酸化がさらに有効に
行われる。鉄塩としては、塩化鉄、硫酸鉄などが
よく、これは汚泥に加えても、あるいは消石灰と
過酸化水素との混合物に加えてもよい。
本発明において用いる消石灰と過酸化水素との
混合物は不安定であつてそのまま放置すれば酸素
ガスを放出して酸化力が失われてしまう。従つて
本発明においては前記混合物を連続的に形成せし
め、脱水工程に向う汚泥に連続的に添加するのが
好ましい。このようにすれば過酸化水素の有する
酸化力を十分に利用することができ、既述の作用
効果を確実に得ることができる。
混合物は不安定であつてそのまま放置すれば酸素
ガスを放出して酸化力が失われてしまう。従つて
本発明においては前記混合物を連続的に形成せし
め、脱水工程に向う汚泥に連続的に添加するのが
好ましい。このようにすれば過酸化水素の有する
酸化力を十分に利用することができ、既述の作用
効果を確実に得ることができる。
以上のように本発明汚泥処理方法によれば、過
酸化水素の酸化力を有効に発揮せしめることがで
きると共に石灰の大きな凝集作用を十分に利用す
ることができ、汚泥を確実に水相から容易に分離
可能な状態とすることができて脱水を十分に行な
うことができる等大きな利益が得られる。
酸化水素の酸化力を有効に発揮せしめることがで
きると共に石灰の大きな凝集作用を十分に利用す
ることができ、汚泥を確実に水相から容易に分離
可能な状態とすることができて脱水を十分に行な
うことができる等大きな利益が得られる。
図は本発明汚泥処理方法についての説明用フロ
ー図である。
ー図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 石灰と過酸化水素とを混合し反応させる工程
と、この混合物を汚泥に添加し、混合、反応させ
汚泥を凝集させる工程と、この凝集した汚泥を脱
水する工程とから成る汚泥処理方法。 ２ 前記混合物を連続的に作り、この混合物を処
理すべき汚泥に連続的に加えることを特徴とする
特許請求の範囲第１項記載の汚泥処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7350978A JPS54164344A (en) | 1978-06-16 | 1978-06-16 | Sludge disposal method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7350978A JPS54164344A (en) | 1978-06-16 | 1978-06-16 | Sludge disposal method |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54164344A JPS54164344A (en) | 1979-12-27 |
| JPS6227880B2 true JPS6227880B2 (ja) | 1987-06-17 |
Family
ID=13520282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7350978A Granted JPS54164344A (en) | 1978-06-16 | 1978-06-16 | Sludge disposal method |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS54164344A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0193177U (ja) * | 1987-12-14 | 1989-06-19 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6257698A (ja) * | 1985-09-09 | 1987-03-13 | Nippon Peroxide Co Ltd | 脱水ケ−キの脱臭方法 |
| GB0522039D0 (en) * | 2005-10-28 | 2005-12-07 | Thames Water Utilities | Sludge treatment |
| CN105384474B (zh) * | 2015-12-08 | 2018-11-09 | 泉州师范学院 | 一种除臭灭菌低污染的污泥有机复合肥的制备工艺 |
-
1978
- 1978-06-16 JP JP7350978A patent/JPS54164344A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0193177U (ja) * | 1987-12-14 | 1989-06-19 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS54164344A (en) | 1979-12-27 |
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