JPS62261719A

JPS62261719A - 機械軸継手用ブ−ツ

Info

Publication number: JPS62261719A
Application number: JP61104468A
Authority: JP
Inventors: Rikizo Nakada; 中田　力三
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1986-05-07
Filing date: 1986-05-07
Publication date: 1987-11-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、ゴム配合物の加硫物からなる機械軸継手用ブ
ーツに関する。

ここで、機械軸継手用ブーツとしては、自動車に用いら
れる等速ジヨイントブーツ、ダストカバー、ステアリン
グラックブーツ等が含まれる。

また、本明細書における配合数量は、とくにことわらな
い限り重量基準である。

〈従来の技術〉上記のようなブーツのゴム材料としては、例えば、耐油
性、耐寒性等に優れたクロロプレンゴム（ＣＲ）が使用
されているが、昨今の自動車の高性能化、ＦＦ化等に伴
ない、使用条件が苛酷となりつつある。

特に、第４図に示すようなジヨイントソケット１１に大
形リング部ｌが嵌着され、駆動軸１２に小径リング部２
が嵌着され、両すング部１．２間が蛇腹部３とされ、中
にグリースが封入されて使用される等速ジヨイントブー
ツ４の場合、メインテナンスフリー等の見地から、耐久
性の向上、具体的には耐屈曲疲労性（特に高温時の）を
損なわずに、耐摩耗性、耐オゾン性及び高速振れ回り性
を改善することが要請されていた。

これらの要請に答えるために、例えば、特開昭６０−２
２７０６０号公報（特願昭５９−８４６７９号）におい
て、ワックスを実質的に含まないクロロプレンゴム配合
物の加硫物で基体５が形成され、表面にポリアミドから
なるコーティング層６が形成されてなるブーツが提案さ
れている（第２図参照）。

〈発明が解決しようとする問題点〉しかし、このブーツの場合、基体５とコーティング層６
との接着性を確゛保するために、両者間にはＣＲとポリ
イソシアネートとの混合物からなるプライマ一層７を介
在させる必要があり、生産性に問題があった。

く問題点を解決するための手段〉本発明者らは、上記にかんがみて、基体とコーティング
層との間にプライマ一層を介在させる必要のない機械軸
継手用ブーツの開発に鋭意努力をした結果、基体のＣＲ
ゴム配合物として、コーティング層と同一又は同系のポ
リアミド粉末を特定量配合したものを使用すればよいこ
とを見い出し、本発明に想到した。

く手段の詳細な説明〉本発明のブーツは、第１図に示すように、基体５とコー
ティング層６とが、プライマ一層を介さずに直接、接着
一体化されている。

（１）基体３はＣＲ配合物からなる。このＣＲ配合物は
、ＣＲポリマーにカーボンブラック、金属酸化物、老化
防止剤、加工助剤、可塑剤、加硫促進剤等通常の副資材
が配合されているが、後述のコーティング層６との接着
性の見地から実質的にワックス（滑剤）を含まず、さら
にコーティング層６と同一又は同系のポリアミド粉末が
１０〜３０　ｐｈｒ配合されている。１０ｐｈｒ未満で
はコーティング層と基体との間に十分な接着力が得られ
ず、３０ｐｈｒを超えると、基体の引張強さくＴａ　）
、伸び（Ｅａ　）等の物性の低下が著しく望ましくない
、なお、基体５は慣用の手段、例えば射出等により成形
をする。また、ポリアミド粉末の粒径は、基体への分散
性等の見地から１００　ｇｍ以下が望ましい。

（２）コーティング層６は、ポリアミドで形成されてい
る。このポリアミドとしては、基体３への追従性の見地
から伸び１００％以上、耐熱性の見地から軟化点１００
℃以上のものが望ましく、また塗布作業性等の見地から
アルコール可溶性のものが望ましい、これらの条件を満
たすアルコール可溶タイプには、ナイロンｌｌ系の■ア
ミノカルボン酸共重合ポリアミド、■メトキシメチル化
ポリアミド等を挙げることができ、具体的に■としては
“ブラタポンドＭ９・９５−Ｍ１２７６”　（日本リル
サン輛販売）等の、■とじては゛ファインレジン１０１
”　（鉛市■製造）等の商標でそれぞれ上布されている
。コーテイング液は上記ポリアミド樹脂を、アルコール
、アルコール／水又はアルコール／塩素化炭化水素に溶
解（濃度１０〜３０ｗｔ％）させて適当な粘度になるよ
うに調製する、コーテイング液の塗布手段としては、特
に限定されず、デツピング、刷毛、スプレー等を挙げる
ことができる。またコーティング層６の乾燥膜厚はｌＯ
〜５０ＪＬｍとする。

なお、上記コーテイング液には、必要により顔料、金属
粉等を混入して積層体のカラー化を図る。銀、アルミ等
の金属粉を入れた場合は、熱反射効果により耐熱性が向
上する。

＝５− また、コーティング層６は、ブーツの外側表面だけでは
なく、第２図に示すように内側・外側両表面に形成した
り、内側表面にのみ形成しても勿論良い。

〈発明の作用・効果〉本発明の機械軸継手用ブーツは、上記の如く、ＣＲ配合
物の加硫物からなる基体上にポリアミドからなるコーテ
ィング層を形成したものにおいて、ＣＲ配合物としてコ
ーティング層と同一又は同系のポリアミド粉末を一定量
配合したものを使用することにより、後述の実施例で示
すように、従来の如くプライマ一層を介さなくても基体
とコーティング層の両者間に良好な接着性を得ることが
できる。従って、本発明のブーツは、コーティング層を
基体に直接に形成でき、プライマ一層形成のための工数
が不要となり、生産性が良好となる〈実施例〉以下、本発明の効果を確認するために比較例とともに行
なった実施例について説明をする。

第１表に示す処方の各ＣＲ配合物で第４図に示す形状の
ブーツ（蛇腹部肉厚２．２　ａｍ）を射出成形（加硫条
件１７０℃×ｌＯ分）した、そして、′ブラタボッ１Ｍ
−９９５”　（７ミノ力ルポン酸共重合ポリアミド：ナ
イロンｌｌ系）をエタノール／水＝８７２（容量比）の
混合溶媒に溶解して調製した濃度２０ｗｔ％コーテイン
グ液を、上記で得た各ブーツの表面にデツピング塗布し
、続いて室温５時間放置、１００℃Ｘ２０時間熱処理し
て各実施例及び比較例のブーツを得た。

そして各ブーツから切り抜いて得たテストピース（試験
個数ｎ＝５個）についてＴ剥離試験を行ない、基体（ゴ
ム）破壊率で接着性を判定した。

また、第１表に示す処方の各ＣＲ配合物から、１６０℃
×２０分の条件でプレスして得た加硫板（２■■ｔ）に
ついて、ＪＩＳＫ６３０１に準じて硬さ、引張強さＣＴ
ａ　）、伸びＣＥａ　）についての各初期物性値も計測
した。

各試験結果を示した、第１表から次のことがわかる。

（１）ポリアミド粉末が配合されていない比較例１はゴ
ム破壊率が０〜１０％とほとんど接着性を有しないのに
対し、実施例１・２はゴム破壊率が５０〜９５％と実用
に耐え得る良好な接着性を有する。

（２）ポリアミド粉末が４０　ｐｈｒと３０ｐｈｒを超
えて配合された比較例では引張り強さ、伸びは実施例１
・２に比して大きく低下している。

第　　　　１　　　　表

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のブーツの一例における蛇腹部の部分断
面図、第２図は同じく他の例における蛇腹部の部分断面
図、第３図は従来のブーツの一例における蛇腹部の部分
断面図、第４図は本発明を適用するブーツの一例を示す
等速ジョイントブータの装着態様断面図である。１・・・大径リング部、２・・・小径リング部、３・・・蛇腹部、５・・・プライマ一層、６・・・コーティング層。特　　許　　出　　願　　人 −ｌ　Ｏ−

Claims

【特許請求の範囲】ワックスを実質的に含まないクロロプレンゴム配合物の
加硫物で基体が形成され、表面にポリアミドからなるコ
ーティング層が形成されてなる機械軸継手用ブーツにお
いて、前記クロロプレンゴム配合物が前記ポリアミドと同一又
は同系樹脂粉末を１０〜３０ｐｈｒ配合したものである
こと、を特徴とする機械軸継手用ブーツ。