JPS6225186Y2

JPS6225186Y2 -

Info

Publication number: JPS6225186Y2
Application number: JP16316683U
Authority: JP
Priority date: 1983-10-20
Filing date: 1983-10-20
Publication date: 1987-06-27
Also published as: JPS59145876U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、台所、洗面所などで使うぬれ物立
て。詳しくは、中高の底部の中心に支持片を、周
りに集水用の溝を設けた受台と、内側にガイドを
設けた容器とを支持片とガイドとの係合より、容
器の下縁と受台の底部との間に水はけ間隙が存在
するように結合して、ねれ物よりの水切れが良好
で、排水が溝に集められて外部にこぼれず、ガイ
ドを支持片から外すと容器と受台が分離して、両
者の隅々迄簡単にきれいに洗えるぬれ物立てに関
する。

従来、上面を中心部が高くなるように傾斜させ
た底板と、筒状本体との間に水はけ口を設けたぬ
れ物立ては、実公昭51−49191号公報により公知
であり、このものは筒状の本体と、上面が中心に
向かつて高くなる傾斜を持つた底板との境目に、
両者をつなぐ数本の細い脚を残して幅の広い水は
け口を全周に設け、且つ、底板の本体延長部に、
水はけ口の水平断面と同じ断面形状の孔を設けた
もので、幅の広い水はけ口から排水と通風が良好
に行なわれて、ぬれ物の水切れを非常に良くする
特徴がある。

しかし、底板に水受けがないためたれた水が外
に流れて置場を汚す。

水はけ口の間に容器と底板とを継ぐ脚片があつ
てこの脚片の内側に汚れがたまる。

底板に水はけ口を作るための孔があり、この孔
に箸やフオークの先などの尖がつたものが嵌り込
んでとれなくなり易く、又、孔には汚れがたま
る。

容器と底板が脚片により継がれていて分離しな
いため、汚れたときの洗滌が困難で、且つ、脚の
内隅角、水はけ口の周囲、底板の孔にたわし、ブ
ラシなどがかからないため、これらの部分に汚れ
がたまつて不衛生的である。

又、底板と筒状の容器とを非接触状態としたぬ
れ物立ては、実開昭55−122636号公報に公知であ
り、このものは、歯ブラシが逆さに収納される凹
所を有した歯ブラシスタンドを、水受皿の上へ載
置したもので、歯ブラシスタンドの丈よりも凹所
の長さを短くして凹所の底部を水受皿よりも離隔
させてあるから、水受皿へ例え水がたまつても、
この水に凹所に挿した歯ブラシが漬かることがな
い特徴を有する。

しかし、凹所が水抜き孔を有する底板を備える
から、底が邪魔になつて汚れたときの洗滌が困難
であり、凹部と底板の隅角にブラシ、スポンジな
どがかからないため、この部分に汚れがたまる。

水受皿に排水孔があり、この孔から水が外へ流
れ出して置場を汚す。

更に、支持片により筒状容器を支持するぬれ物
立ては、実公昭39−32425号公報により公知であ
り、このものは、両側部に凹溝を数条設けた支持
板を台座部に直立させ、該支持板に対し、内周に
支持板の凹溝に係合する凸部を設けた数個の支持
枠を台座部との間に間隔を置いて嵌着自在に取付
けたもので、組立、分解が敏速容易にできるため
清掃に適し、支持枠と台座部との間に間隔がある
ため、通気が良くて衛生的である特徴を有する。

しかし、容器を複数の支持枠により形成するか
ら、中に入れた物の殆どの部分が露出し、埃が付
いたり、蠅が止まつたりして不衛生になる。

支持枠を楕円形に変形させて支持板に挿し入
れ、円形に戻して支持板の凹溝に係合させて取付
け、その反対の操作により取外しを行なうから、
着脱が面倒で力がいる。

台座部が逆皿形であるため、立てた物からたれ
た水が外に流れて置場を汚す。

等それぞれ問題点を有するものである。

之に対し、本願考案は、容器に設けたガイドを
受台に設けた支持片に係合させて止部に支持させ
ると、容器はその下縁と底部との間に水はけ間隙
が存在するように受台と結合され、傾斜底と水は
け間隙により排水、通気を良好に行なわせるか
ら、ぬれ物の水切れが良くて、又、排水は受台の
溝へ集められて外にこぼれ出すことがなく、更
に、支持片からガイドを外すと、容器と受台が分
離して、両者を簡単、迅速にその隅々迄きれいに
洗える衛生的で便利なぬれ物立てを提供すること
を目的とするものである。

次ぎに本考案に関するぬれ物立ての実施の一例
を図面に基づいて説明する。

図中Ａは合成樹脂により形成した受台で、図面
第２図に示すように中央部が高くなるように傾斜
させた底部１の中央上側に支持片２を立設し、こ
の支持片２の下部両側に高さを前記底部１の中央
の高い所に合わせた止部３，３を設け、上部には
指掛け孔４を設け、前記記底部１の周りには集水
用の溝５を設けてある。

６は合成樹脂により成形した筒状の容器で、そ
の中央部の対応壁に前記した支持片２に係脱させ
る溝形のガイド７，７を縦設し、このガイド７，
７を支持片２へ止部３，３に当接する迄係合させ
ると、容器６と受台Ａが容器６の下縁と底部との
間に水はけ間隙８が存在するように結合されるも
のである。

前記実施例のぬれ物立ては、受台Ａと容器６と
を別の型を用いて成形した後、容器６のガイド
７，７を受台Ａの底部１上に立設した支持片２へ
係合させて、容器６を下縁が止部３，３へ当接す
るように下降させると、容器６は止部３，３に支
持されてその下縁が底部１から離れ、底部１との
間に水はけ間隙８を存在させるように結合され
る。

従つて、この状態において容器６内に箸、スプ
ーン、フオーク、歯ブラシ等のぬれ物を立てる
と、これらに附着した水は底部１上へたれ、底部
１の傾斜により水はけ間隙８を通つて集水用の溝
５へ集められ、外へこぼれて置場を汚すことがな
い。しかも、水はけ間隙８から容器６内へ風が自
由に流通するため、中のぬれ物は短時間で良く水
切りされるものである。

又、容器６を支持片２から引き抜くと、容器６
と受台Ａとは分離されるから、この状態において
容器６と受台Ａとを洗滌すれば、洗いにくい隅角
や隙間や孔が全く存在しないため、各所にわた
し、ブラシなどを行き亘らせて、何れにも汚れが
残らない完全な洗滌を短時間で行ない得るもので
ある。

本考案に関するぬれ物立ては、容器の内側に設
けたガイドを受台の底部上に立設した支持片の止
部に当るまで係合させると、容器がその下縁を中
央部を高くした底部より離れさせて受台と結合さ
れ、両者間に水はけ間隙を存在させるから、ぬれ
物よりの排水と容器内への通風が良好に行なわれ
て、ぬれ物の水切れを非常に良くする。

ぬれ物から底部にたれた水は集水用の溝に集め
られ、外へこぼれて置場を汚すことがない。

容器と底板との間の水はけ間隙は全周に開放し
て汚れがたまる所がない。

底部に孔がないため、これに箸やフオークの先
などの尖がつたものが、嵌り込むことも、汚れが
たまることも、又、水がテーブル等へこぼれ出る
こともない。

容器のガイドを受台の支持片から外すと、容器
と受台が分離するため、汚れたときの洗滌が楽
で、各部へ完全にたわしやブラシ等がかかるた
め、何れにも汚れが残らない完全な洗滌ができ
る。

容器と受台との結合、分離が、ガイドと支持片
との係合、離脱だけで簡単迅速に行なわれる。

等ぬれ物立ての機能、操作性、衛生面の向上に
特有の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に関するぬれ物立ての実施の一
例を示す斜視図。第２図は同上の中央縦断正面図
である。図においてＡは受台、１は底部、２は支持片、
３，３は止部、５は集水用の溝、６は容器、７，
７はガイド、８は水はけ間隙である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

中央部が高くなるように傾斜させた底部の上に
支持片を立設し、周りに集水用の溝を設けた受台
と、筒状に形成してその内側に前記支持片に係脱
させるガイドを設けた容器と、前記支持片の下部
に前記容器の下縁へ当接して、容器を下縁と前記
底部との間に水はけ間隙が存在する位置に保持さ
せる止部とを備えさせたことを特徴とするぬれ物
立て。