JPS62244318A

JPS62244318A - コ−ンステイ−プリカ−含有粉末

Info

Publication number: JPS62244318A
Application number: JP61089591A
Authority: JP
Inventors: 長友　新治; 竹内　政保; 川村　三郎
Original assignee: Japan Maize Products Co Ltd; Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
Current assignee: Japan Maize Products Co Ltd; Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
Priority date: 1986-04-18
Filing date: 1986-04-18
Publication date: 1987-10-24
Anticipated expiration: 2009-09-28
Also published as: JPH0675451B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「技術分野」本発明は、例えば濃厚飼料、土１１Ｉ改良剤、林産業栽
培用培地、微生物用培地等に好適なコーンステイープリ
カー含有粉末に関する。

「従来技術およびその問題点」コーンステイープリカーは、とうもろこしからコーンス
クーチを得るとうもろこし工業の製造過程で副産物とし
て多量生産されでいる。より具体的には、原料とうもろ
こし粒を稀薄な亜硫酸を含む温湯中で長時間浸漬させ、
とうもろこし粒を膨潤させて粒の全体を破砕しやすいよ
うに軟化させる過程においで、得られた浸漬液を固形分
５０％前後まで濃縮したものである。コーンステイープ
リカーは、アミノ酸、灰分、各種ビタミン類等を豊富に
含むため、畜産用の飼料や、微生物の培地等に利用され
ている。

しかしながら、現在、コーンステイープリカーは、上記
のような濃縮液とされ、ドラム缶詰としで市場で取り扱
われているか、貯蔵中にゲル化現象を起し、粘′ｉのあ
る液状であるため、衣服等に付着し作業現場を汚染して
不衛生となったり、計量器等に付着して秤量か困難とな
ったりする不都合もあった。このため、粉末化したコー
ンステイープリカーか業界において望まれでいた。

そこで、コーンステイープリカーを直接乾燥して粉末化
する試みがなされている。この場合、コーンステイープ
リカーは粘性か大で流動性が乏しいため、スプレードラ
イヤーではノズルが閉塞したりして乾燥は困難である。

このため、ドラムドライセ−や熱風乾燥機により乾燥し
、粉末化することが行なわれた。

しかしながら、コーンステイープリカーは、乳酸やｍを
含み、その他ベブタイド、アミンＭなども含んでいるた
め、吸湿性が激しく、乾燥粉末化しでもその猜の取扱い
中に水分を吸収してベタ付いてくるという問題があった
。

また、コーンステイープリカーを化学薬品によって中和
し、その沈澱物を回収して粉末化する試みもなされでい
る。

しかしなから、この方法では、経済件と安全゛１の点か
ら中和剤を厳ヱに選択しな１すればならない、そして、
中和による固形分の回収は蛋白質、ペプチド、アミノ酸
等の変性によってなされ、しかも中和がエンドレスとな
るため、得られたものは変゛注物であり、かつ、中和剤
の占める割合か大きく、その用途が益／？限定されてし
まうという問題があった。

「発明の目的」本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、吸湿性
が少なくて長期間の保存に耐え、しがも成分か変性され
ていないコーンステイープリカー含有粉末を提供するこ
とにある。

「発明の構成」本発明によるコーンステイープリカー含有粉末は、コー
ンステイープリカーに、ＮＤＦ値が２０％以上のｍ維貢
が混合され、乾燥されていることを特徴とする。

このように、コースティープリカーに繊維質を含有させ
て乾燥粉末化することにより、吸湿性が低下し、長期間
保存に適したものとなり、取扱いや市場流通性が改善さ
れる。また、乾燥粉末化作業もしやすくなる利点がある
。

本発明において、コーンステイープリカーとしでは、前
述したように原料とうもろこし粒を稀薄な亜硫酸を含む
温湯中で長時間浸漬させた浸漬液が使用されるが、濃度
として水分５０％以下となるまで濃縮したものが好まし
い。

また、繊維質としては、ＮＤＦ値が２０％以上のものが
使用される。　ＮＤＦ　値が２０％以上、より好ましく
は４０％以上のセルロース、ヘミセルロース等の難醗酵
性成分に冨むものを使用することにより、保存中に醗酵
して変性したりすることを防止でき、また、より吸湿性
の少ない製品を得ることができる。ここで、ＮＤＦ値と
は、中性清浄繊維（Ｎｅｕｔｒａｌ　ｄｅｔｅｒｑｅｎ
ｔ　ｆｉｂｅｒ）のことで、いわゆるバンソーエスト（
Ｖａｎ　５ｏｅｓｔ）法によって測定した繊維量を表わ
すものである。なお、ＮＤＦ値は、無水物換算値で示す
ことにする。ざらに、繊維質は好ましくは９、ざらに好
ましくは１２ｍｅｓｈ以下の微粉とされていることが好
ましい。このように微粉を用いることにより、より良好
な粉末状となり、吸湿性も低下する。このようなｗＡ維
貢としでは、例えばオガクズ、米ヌカ、コーンプラン、
大麦、小麦等のフスマ、オカラ、小豆粕、バガス、モミ
ガラ、種藁、麦藁から選ばれた少なくとも一種が使用さ
れる。

コーンステイープリカーと繊維質との配合量は、コース
ティーブリカー固形分２０〜８０重量％、繊維質８０〜
２０重量％で使用することができる。ざらに好ましくは
、コーンステイープリカー固形分４０〜６０重量％、繊
維質６０〜４０重量％で使用される。繊維質が２０重量
％よりも少ない場合は、吸湿性低下の効果か充分に得ら
れず、繊維質が８０重量％よつも多い場合は、コーンス
テイープリカーの有効成分か少なくなってしまう。

本発明のコーンステイープリカー含有粉末を得るには、
コーンステイープリカーに直接上記繊維質を練り込み、
その後、ドラムドライヤー、熱風乾燥、フラッシュドラ
イヤー、スプレードライヤー等の通常の乾燥手段で乾燥
することか好ましい。

こうしで得られた本発明のコーンステイープリカー２苔
粉末は、例えば飼料、土壌改良剤、林産業栽培用培地等
に使用することかできる。飼料とじでサイレージに用い
れば、繊維質のｎ醗酵性成分により徐々に有９力なＷ！
Ａ酵を促進させ、良好な濃厚飼料を得ることができる。

また、養魚用飼料としで用いれば、繊維質により淡水、
海水中での流失を遅らせ、かつ、その浮力性を有効に利
用することができる。一方、土壌改良剤として用いれば
、土壌の物性改善はもとより、土壌の劣化を防止し、土
壌中の微生物の発育を良好とし、望素、ビタミン類、無
機物の補給、輪作障害の防止などにも効果かある。ざら
に、林業におけるキノコ類の栽培に用いれば、ヘミセル
ロース成分に冨んだ繊維質に、ざらにコーンステイープ
リカーの有効成分が添加されでいるので、培地として最
適な組成となる。

「発明の実施例Ｊ実施例１コーンステイープリカー（水分含有１１４８．０％、日
本食品化工製）（こ、コーンファイバー「セルファ−Ｊ
　　（１ｍ品名１日本食品化工株式会社製）を錬り込ん
で混ぜ、５０℃で４８時間熱風乾燥しで、コーンステイ
ープリカー含有粉末を製造した。なお、］−ン７フイバ
ーは、ＮＤＦ値８７、粒径１００ｍｅｓｈ以下のものを
使用した。

上記においで、無水物換算で、コーンファイバーの含有
！を０％（コーンステイープリカーのみをそのままドラ
ム乾燥したもの）、１０％、２０％、３０％、４０％、
５０％、７０％、９０％、１００％（コーンファイバー
のみ）とし、残部をコーンステイープリカーとしたそれ
ぞれの粉末についで吸湿性を測定した。測定は、各粉末
を湿度８５％、温度２０°Ｃの条件下（こあき、時間の
経過に対する含水量の変化を調べることによって行なっ
た。その結果を図に示す。図において、Ａは繊維質含有
量が０％、［３１，１１０％、Ｃは２０％、Ｄは３０％
、Ｅハ４０％、Ｆは５０％、Ｇは７０％、Ｈは９０％、
■は１００％の結果をそれぞれ示している。

このように、コーンファイバーを添加することによって
吸湿性が低下し、長期保存に適したものとなることがわ
かる。

なお、各粉末の流動Ｗを調べた結果、Ａ、Ｂは流動性が
悪く、Ｃ，Ｄ、Ｅは普通であり、Ｆ、Ｇはやや良好であ
り、Ｈ５Ｉは良好であった。このように、繊維質含有量
を増すことにより、粉末の流動性も良好となる。

実施例２コーンステイープリカー（水分含有量４８．０％、日本
食品化工製）３に９に、オガクズ７　ｋｇ、石灰０．０
２に９を縁り込んで混ぜ、ドラム乾燥機で乾燥してコー
ンステイープリカー含有粉末を製造した。

なお、オガクズは、ＮＤＦ値９２）粒径１２ｍｅｓｈ以
下のものを使用した。

このコーンステイープリカー含有粉末をオートクレーブ
に入れて殺菌し、これを培地とじでエノキダケ固型菌糸
を植菌し、２０’Ｃの保温室にて３０日間培養した復、
５℃で２４時周低温処理を施した。

この債、開封しで１５°Ｃでざらに１４日間培養を続け
て子実体を発生させたところ、エノキダケは良好な発育
を示した。

実施例３コーンステイープリカーと、３２ｍｅｓｈ以下に粉砕し
たトウモロコシ外皮（ＮＤＦ５５）とを無水物換算で５
０　＋　５０に混合したものを熱風乾燥しで、コーンス
テイープリカー含有粉末を製造した。そして、３〜５ｃ
ｍに切断した稲Ｅｌ　４００部に、上記コーンステイー
プリカー含有粉末２０部と、過方８部とを混合し、ざら
に水分７５％となるように水を徐々に加えて均一なもの
とした。そして、これを切返し醗酵（水分６１％）した
ものを用いて常法に従って栽培床を作り、床温か２．４
℃に下った時点で所定量のマツシュルーム国を植え込み
、白色の菌糸がのびかけた６日後に約３ｃｍ位に覆土を
行ない、これを試験区とした。

一方、コントロール区として、厩肥４００部、硫安４部
、過方８部の比率で混合したものを栽培床とし、試験区
と同様にマツシュルーム菌を植え込み、覆土まで行なっ
た。

以上のようにしたものを湿度７３〜７８％、床温度１５
〜２５℃、室温１２〜１８°Ｃに保つように管理しなが
らマツシュルームを栽培した。マツシュルームの収穫量
は、コントロール区１００に対しで、試験区は１２０て
あった。

実施例４１６ｍｅｓｈ以下に粉砕したモミガラ１００部（ＮＤＦ
７７）に、無水物換算でコーンステイープリカー２００
部を均一に混合し、熱風乾燥してコーンステイープリカ
ー含有粉末を製造した。昨年ナスを栽培した圃場を耕し
、このコーンステイープリカー含有粉末＠１ｍ当り５に
９施肥し、土壌によく混合しで試験区とした。

一方、コントロール区には、上記と同じ圃場に通常の化
学肥料を施肥した。

この試験区とコントロール区にナス苗を移植してそれぞ
れ栽培を行なった。

ナスの生育は、コントロール区は、幹が細く、葉柄弱く
、色調も悪く、８月中頃には収穫か半減し、９月に入る
と立枯れ状態となり、収穫は皆無となった。

これに対しで、試験区は、幹が太く、葉柄強く、黒々し
で生き生きとした色調で、収穫は８月、９月に入っても
衰えることなく、１１月の霜害にあうまで順調な収穫を
示した。

ざらに、試験区で収穫されたナスは、色調に優れ、甘味
、香味の優れた美味なものであったが、コントロール区
で収穫されたナスは、色調、味覚ともに劣り、肉質も硬
かった。

「発明の効果」以上説明したように、本発明によれば、コーンステイー
プリカーにＮＤＦ値が２０％以上の繊維質を混合し乾燥
してなるので、吸湿性が少なく、変性等のない粉末を得
ることができる。したかって、長期保存に適しでおり、
取扱いが便利になり、商品価値の向上、作業性の向上、
衛生環境の改善、市場流通性の向上を図ることができる
。また、このコーンステイープリカー含有粉末は、栄養
成分に冨んでいるので、例えば飼料、土壌改良剤、林産
業栽培用培地等に使用して優れた効果を挙げることかで
きる。

【図面の簡単な説明】

図は、繊維質の含有量を変えて製造したコーンステイー
プリカー含有粉末の吸湿ｆ！！示す図表である。特許出願人　　　日本食品化工株式会社経過モ１匁

Claims

【特許請求の範囲】

（１）コーンスティープリカーに、ＮＤＦ値が２０％以
上の繊維質が混合され、乾燥されていることを特徴とす
るコーンスティープリカー含有粉末。
（２）特許請求の範囲第１項において、前記コーンステ
ィープリカー固形分が２０〜８０重量％、前記繊維質が
８０〜２０重量％とされたコーンスティープリカー含有
粉末。
（３）特許請求の範囲第１項または第２項において、前
記繊維質は、オガクズ、米ヌカ、コーンプラン、大麦フ
スマ、小麦フスマ、オカラ、小豆粕、バガス、モミガラ
、種藁、麦藁から選ばれた少なくとも一種であるコーン
スティープリカー含有粉末。
（４）特許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれか一
において、前記繊維質は９ｍｅｓｈ以下の微粉とされて
いるコーンスティープリカー含有粉末。