JPS62241668A - 被研掃物に連続的に研掃および空気吹付けを行なう装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、被研掃物に連続的に研掃および空気吹付け
を行なう装置に関し、更に詳細には、被研掃物に対する
研掃（ブラストクリーニング）工程およびこの処理時に
被研掃物に付着した細粒その他の粉塵を除去する空気吹
付工程を、連続して全自動で好適に実施し得る複合装置
に関するものである。

従来技術 メッキや溶金噴射が施される対象物の表面清掃、鋳物か
らの砂落し、その他鋼板類の黒皮落しやスケール落し、
錆落し等の各種表面処理の用途に、プラス１〜クリーニ
ングが好適に採用されている。

例えばプラストクリーニングの一例としてのショット・
ブラストは、溶鋼を直接水中に投入して形成した鉄粒そ
の他ガラスピーズ等の細粒を圧縮空気と共に対象物に強
制的に吹付け、表面の清掃と仕上げを行うものである。

この範躊には、細かい砂と圧縮空気との混合噴気をノズ
ルから対象物に吹付けるサンド・ブラストが属する。

発明が解決しようとする問題点 前述した「ショット・ブラスト」および「サンド・ブラ
スト」を含むブラストクリーニング法（以下、現場での
用語例に従って「研掃」と称する）は、鉄粒やガラスピ
ーズの如き細粒を対象物（以下「被研掃物」という）に
吹付けることにより、砂落しその他スケール落し等の表
面処理が好適になされるものである。しかし研掃終了後
の被研掃物の表面には、一連の研掃作業に使用された細
粒や、細粒吹付は時の衝撃により被研掃物から剥落した
細片等が混合的′に付着する。そこで後処理として、こ
の付着物を拭き取ったり水洗浄したりする作業が必要と
されるが、これは従来より人手に依存した面倒な作業で
あり、しかも多量の粉塵を扱うため労働環境も不良であ
った。

更に、前記プラストクリーニング法の如き研掃によるこ
となく、ワイヤブラシ等で対象物の表面を掻き落し、こ
れに引続いて付着物を清掃する作業の全てを、人手によ
り実施している現場も職種によっては存在する。例えば
、遠心鋳造法に使用される上型および下型からなる分割
金型は、各金型のキャビティ内面に、鋳造品の型離れを
促進するために、塗型（一種の離型剤）が塗布される。

また鋳造対象物がボール弁の如き中空成形品の場合は、
砂を固化した中子が１分割金型中に設置使用される。こ
のような金型を使用して遠心鋳造を行ない、鋳造後に金
型を分割して鋳造品を取出した後は、再使用のために各
金型のキャビティ内面の清掃が行なわれる。このときキ
ャビティ内面には崩壊した中子砂が残留付着しているた
め、これを掃除機により真空吸引し、更にキャビティ内
面に一部剥落状態で塗着されている塗型をワイヤブラシ
等で掻き落し、生じた塗型粉を真空吸引する一連の作業
を要するが、これは従来全て人手作業に頼っているため
、作業効率および労働環境の点からその改善は情実な要
請となっていた。

発明の目的 この発明は、前述の表面処理が施された被研掃物に付着
する細粒等の清掃除去が手作業によりなされている実態
、およびこの作業は前工程での研掃作業との間に密接な
連繋関係がないために生産効率が劣っている実態、並び
に多量の粉塵を取扱う労働環境に作業者が置かれている
実態等に鑑み、これを良好に解決するべく提案されたも
のである。

すなわち本発明は、被研掃物に密閉室内で所要の研掃を
施した後、別の密閉室に搬送して高圧空気の吹付けによ
る付着物の除去を行ない、これらの作業を連続して高能
率で実施し得る自動化装置を提供することを目的とする
。

問題点を解決するための手段 前記問題点を克服し、所期の目的を達成するため、本発
明に係る連続研掃・空気吹付装置は、被研掃物を搬送す
るコンベヤの途中に、前記被研掃物の通過を許容する密
閉室を画成するケーシングを設け、前記密閉ケーシング
の内部を隔壁により仕切って、上流側に研掃室および下
流側に空気吹付室を画成し、前記被研掃物を研掃室に搬
入するための入口、研掃室から空気吹付室に被研掃物を
搬送するため前記隔壁に形成した連道口および被研掃物
を空気吹付室から搬出するための出口に夫々シャッター
を設け、前記研掃室および空気吹付室での被研掃物に対
する所要の作業が終了したタイミングで各シャッターの
開閉を駆動するよう構成したことを特徴とする。

実施例 次に本発明に係る連続研掃・空気吹付装置につき、好適
な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明す
る。なお図示の実施例としては。

前述した遠心訪造法に使用する上下に分割可能な金型に
関して、該金型のキャビティ内面の研掃および付着物の
清掃除去を行なう場合につき説明するが１本発明の応用
はこれに限定されるものでないことは勿論である。

第１図は本実施例に係る連続研掃・空気吹付装置を、被
研掃物の搬送方向に沿った側面から示すものであって、
殊に装置本体は符号Ｂで示す区域に位置している。すな
わちローラコンベヤから構成される搬送コンベヤ１が、
基礎面から所定高さに支柱２により保持されて水平に敷
設されている。

この搬送コンベヤ１は、符号Ａ、Ｂ、Ｃで夫々示す区域
に夫々独立してコンベヤ１　ａ、１　ｂ、１　ｃとして
敷設され、各コンベヤは隣接する他のコンベヤとは単独
に所要タイミングで運転制御されるようになっている。

例えば区域Ａに配置したコンベヤ１ａは、該コンベヤの
上流側で上下に分割されて鋳造品の取出しがなされた上
型３および下型４の供給を受け、これを後述の研掃室８
に向けて搬入する役割を果たしている。なお各金型３（
４）は、そのキャビティ内面の研掃を施されるために、
前工程で予めキャビティ内面３ａ（４ａ）を上向きにし
た姿勢で前記コンベヤ１ａに移載されるようになってい
る。

また後述の研掃室８での研掃が終了したタイミングで、
該研掃室への金型３（４）の送り込みをなし得るよう間
欠駆動がなされる。

符号Ｂで示す区域に位置する本実施例に係る連続研掃・
空気吹付装置５は、水平に敷設した搬送コンベヤ１ｂの
上方に、該コンベヤ１ｂを覆う密閉室を内部に画成する
箱状のケーシング６を備えている。この密閉ケーシング
６内は、直立隔壁７より仕切られて、前記コンベヤ１ｂ
の搬送方向における上流側に研掃室８が画成され、また
下流側に空気吹付室９が画成されている。これらの研掃
室８および空気吹付室９は、前記隔壁７に開設した開口
１ｏにより相左に連通され、この間口１０を介して被研
掃物としての金型３（４）の通過を許容するようになっ
ている。

研掃室８の上流側に指向する壁面には、金型３（４）を
該研掃室８に搬入するための入口１１が開設され、また
空気吹付室９の下流側に指向する壁面には、金型３（４
）を該吹付室９から搬出するための出口１２が開設され
ている。そしてこれら人口１１．隔壁７に開設した開口
１０および出口１２の夫々に、シ’ｒｙター１３　ａ、
１３　ｂ、１３　ｃが昇降自在に配置されて、各口部を
常には開成状態に保持している。これらのシャッター１
３ａ（１３ｂ。

１３ｃ）は、密閉ケーシング６の頂部に対応的に直立配
置した流体圧シリンダ１４ａ（１４ｂ、１４ｃ）に接続
され、該シリンダは所要のタイミングで独立的に昇降駆
動されるようになっている。

密閉ケーシング６中の両室の下方に共通的に敷設され、
水平に延在している搬送コンベヤ１ｂは。

研掃室８内および空気吹付室９内において、夫々独立し
て駆動されるようになっている。なお第２図に示すよう
に、研掃室８の下方には、図示しないモータ等の駆動源
により水平に回転駆動される回転テーブル１５が配設さ
れ、このテーブル１５上に搬送コンベヤ１ｂのローラコ
ンベヤ部分が支持されている。この回転テーブル１５は
、前記コンベヤ１ｂに移載された金型３（４）に対する
研掃作業の開始と同期したタイミングにおいて回転駆動
され、このとき搬送コンベヤ１ｂはその運行を停止して
いる。

研掃室８の内部上方には、例えばガラスピーズの供給源
および高圧空気発生源（何れも図示せず）に弁体を介し
て連通ずるノズル１６が配設され。

このノズル１６から多量のガラスピーズと高圧空気との
混合噴気が、室中に搬入された被研掃物としての金型３
（４）のキャビティ内面に吹付けられるようになってい
る。この場合ノズル１６は、混合噴気が被研掃物に均一
に吹付けられるよう、モータ駆動の揺動機構に接続して
、所要角度での揺動が付与されるようになっている。な
おこのノズル１６の揺動に加えて水平旋回運動を与え、
揺動旋回の合成運動がなされるようにすれば、更に好適
である。また空気吹付室９には、高圧空気発生源（図示
せず）に連通ずるノズル１７が設けられ、このノズル１
７から多量の高圧空気が、被研掃物に吹付けられるよう
になっている。

前述のノズル１６．１７を夫々研掃室８および空気吹付
室９内で揺動させる機構としては種々の構成が考えられ
、第４図にその一実施例を示す。すなわちケーシング６
中に水平に臨んでいる回転軸１８に、ケーシング頂部に
配設したモータ１９が、例えばプーリ・ベルトを介して
接続されている。

この回転軸１８は、夫々研掃室８および空気吹付室９に
臨む部分にクランク１８　ａ、１８　ｂが形成され、こ
のクランク１８　ａ、１８　ｂは、研掃室８および空気
吹付室９中に揺動可能に軸支した前記ノズルｌ　６．１
７に、対応的にレバー２０．２１を介して接続されてい
る。従って前記モータ１９を駆動して回転軸１８を回転
させれば、クランク１８ａ。

１８ｂとレバー２０．２１とのクランク作用下に、＠記
ノズル１６．１７はその軸支点を中心として揺動するこ
とが諒解されよう。

なお図示の如く全てのシャッター１３を閉成すると、夫
々の研掃室８および空気吹付室９は略完全に密閉され、
前記研掃室８に敷設したコンベヤ１ｂおよび空気吹付室
９に敷設したコンベヤ１ｂの下方には、夫々独立して粉
塵回収用のホッパー２２．２３が配設されている。この
ホッパー２２゜２３は、第２図および第３図に示すよう
に、サイクロン室２４に導管２５を介して連通接続され
ている。そして噴気と混合した粉塵は前記サイクロン室
２４に吸引され、ここで気体と粉塵とに分離された後、
粉塵は回収室２６に搬送貯留されるようになっている。

発明の作用 次に１本発明の実施例に係る連続研掃・空気吹付装置の
作用につき説明する。上流側の工程において、上型３お
よび下型４に分割され夫々のキャビティ３ａ、４ａを上
方に指向させた被研掃物としての金型が、区域Ａに位置
する搬送コンベヤ１ａ上に移載される。搬送コンベヤ１
ａ上に移載された金型（例えば下型４）は、符号Ｂで示
す区域に設けた連続研掃・空気吹付装置５の研掃室８に
向けて搬送される。すなわち前記シリンダ１４ａを作動
させシャッター１３ａを上昇させることにより、研掃室
８の入口１１を開放し、前記下型４を研掃室８内に搬入
する。研掃室８に搬入された下型４は、回転テーブル１
５上に設置したコンベヤ１ｂに移載され、該テーブル１
５の中央部にまで搬送されたところでコンベヤ１ｂは停
止する。

次いで前記入口１１のシャッター１３ａが閉じられ（隔
壁７に設けた開口１０はシャッター１３ｂにより閉じら
れている）、研掃室８が密閉されたところで研掃が開始
される。すなわちノズル１６からガラスピーズおよび高
圧空気の混合噴気が、下型４の上方に指向しているキャ
ビテイ４ａ内面に吹付けられる。このとき第４図に関連
して説明した揺動機構によりノズル１６は研掃室８内で
揺動する。また研掃開始と同期して回転テーブル１５の
水平回転が開始され、前記ノズル１６の揺動と相俟って
、キャビティ４ａへの前記混合噴気の吹付けが均一化さ
れる。なお研掃室８には、前記研掃により多量の研掃屑
（中子砂や塗型の剥落粉その他の粉ｐｉ）が発生し、ガ
ラスピーズと混合した状態で研掃室８中で乱舞するが、
これは高圧空気と共に下方のホッパー２２に回収され、
更に前述したサイクロン室２４中で噴気と研掃屑とに分
離される。

この研掃室８中での研掃が終了すると、隔壁７に設けた
開口１０のシャッター１３ｂが開放し、研掃室８中の搬
送コンベヤ１ｂが駆動されて、下型４は下流側の空気吹
付室９に移送される。このとき研掃済みの下型４の表面
には、前述した中子砂や塗型の剥落粉その他の粉塵から
なる研掃屑が付着した状態になっている。また同期的に
研掃室８の入口１１が開放して、上流側で研掃を待機し
ていた次の上型３が研掃室８中に搬入される。

空気吹付室９に前記研掃済みの下型４が搬入されると、
開口１ｏのシャッター１３ｂが閉じられ（出口１２はシ
ャッター１３ｃにより閉じられている）、室内に配置し
たノズル１７から高圧空気が当該下型４に向けて噴射さ
れ、これにより下型４のキャビティ内面４ａその他外周
面に付着した研掃屑や粉塵が有効に吹き落される。この
吹き落された研掃屑や粉塵は、高圧空気と共に下方のホ
ッパー２３に回収され、更にサイクロン室２４中で噴気
と研掃屑とに分離される。なお空気吹付室９中でノズル
１７から高圧空気が下型４に向けて噴射される際は、上
流側の研掃室８に搬入された上型３についての研掃も同
時に実施され、従って両ノズル１６，１７は前記揺動機
構により同期的に揺動付勢される。

このように研掃室８および空気吹付室９中での各研掃お
よび空気吹付けが終了すると、各口部に設けたシャッタ
ー１３が開放し、各作業の終了した金型を下流側に向け
て送り出す、すなわち空気吹付室９での作業が終了した
下型４は１区域Ｃに位置するコンベヤ１ｃに向けて搬送
され、ここで例えば離型剤としての塗型の塗布がなされ
る。また研掃室８での研掃が終了した上型３は、次いで
空気吹付室９に搬送され、更に空室となった研掃室８に
は、上流側で研掃を待機していた別の下型４が搬入され
る。

発明の効果 このように本発明に係る連続研掃・空気吹付装置によれ
ば、被研掃物に密閉室内で所要の研掃を施した後、別の
密閉室に搬送して高圧空気の吹付けによる付着物の除去
を行ない、これらの作業を連続して高能率で実施し得る
ようにしたものである。従って１人手をこの種の繁雑な
作業から解放すると共に、生産効率を著しく向上させる
ことができ、しかも□従来多量の粉塵を取扱っていた労
働環境を良好な環境に改善し得たものであって、その効
果は極めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る連続研掃・空気吹付装置の好適な実
施例を示すものであって、第１図は本発明の好適実施例
に係る装置の側面図、第２図は第１図に示す装置の平面
図、第３図は第１図に示す装置を上流側から下流方向に
向けてｗｉ察した状態で示す正面図、第４図は本発明に
係る装置の要部を示す一部切欠斜視図である。 １・・・搬送コンベヤ　　　３，４・・・・金型５・・
・連続研掃・空気吹付装置 ６・・・ケーシング　　　　７・・・隔壁８・・・研掃
室　　　　　　９・・・空気吹付室１０・・・開口　　
　　　　１１・・・入口１２・・・出口　　　　　　１
３・・・シャッター１４・・・シリンダ　　　　１５・
・・回転テーブル１６．１７・・・ノズル　　　２２，
２３・・・ホッパー２４・・・サイクロン室

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）被研掃物を搬送するコンベヤの途中に、前記被研
   掃物の通過を許容する密閉室を画成するケーシングを設
   け、 前記密閉ケーシングの内部を隔壁により仕切って、上流
   側に研掃室および下流側に空気吹付室を画成し、 前記被研掃物を研掃室に搬入するための入口、研掃室か
   ら空気吹付室に被研掃物を搬送するため前記隔壁に形成
   した連通口および被研掃物を空気吹付室から搬出するた
   めの出口に夫々シャッターを設け、 前記研掃室および空気吹付室での被研掃物に対する所要
   の作業が終了したタイミングで各シャッターの開閉を駆
   動するよう構成した ことを特徴とする被研掃物に連続的に研掃および空気吹
   付けを行なう装置。
2. （２）被研掃物を搬送するコンベヤは、その被研掃物を
   研掃室に搬入するコンベヤと、研掃室に敷設されるコン
   ベヤと、空気吹付室に敷設されるコンベヤと、被研掃物
   を空気吹付室から搬出するコンベヤとに分かたれ、これ
   らのコンベヤは何れも独立して所要のタイミングで運転
   制御される特許請求の範囲第１項記載の被研掃物に連続
   的に研掃および空気吹付けを行なう装置。
3. （３）前記研掃室に敷設されるコンベヤは回転テーブル
   上に設置され、このテーブルは前記コンベヤに移載され
   た被研掃物に対する研掃作業の開始と同期して回転駆動
   される特許請求の範囲第１項または第２項記載の被研掃
   物に連続的に研掃および空気吹付けを行なう装置。
4. （４）前記研掃室に敷設したコンベヤおよび空気吹付室
   に敷設したコンベヤの下方には、夫々独立して粉塵回収
   用のホッパが配設される特許請求の範囲第１項〜第３項
   の何れかに記載の被研掃物に連続的に研掃および空気吹
   付けを行なう装置。