JPS62234013A

JPS62234013A - 浴用剤

Info

Publication number: JPS62234013A
Application number: JP61075769A
Authority: JP
Inventors: Akimi Kadota; 門田　暁美
Original assignee: OSAKA YAKUHIN KENKYUSHO KK
Current assignee: OSAKA YAKUHIN KENKYUSHO KK
Priority date: 1986-04-02
Filing date: 1986-04-02
Publication date: 1987-10-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は浴用剤に係り、その目的は、浴用剤中に含ま
れる染料、香料により生起されるアレルギー性皮膚炎を
防止することができしかも体温保温効果が高く、体臭除
去効果や皮膚の湿潤効果が高い浴用剤を提供することに
ある。

（従来技術及びその欠点）従来、浴用剤の配合は香料としてゲラニオール等を染料
としてウラニコン等をそれぞれ含んで構成されている。

このような浴用剤に配合される香料、染料のうちの多く
の物資はアレルゲンとして作用するものが多く、入浴剤
を添加した浴槽に入った入浴者の皮膚にアレルギー性皮
膚炎を生起させ易く、湿疹、皮膚炎症等を持つ人々は使
用できないという欠点があった。

又、従来の浴用剤は単に入浴時に湯水の色や香りを楽し
むだけのものが多く、入浴者の皮膚や健康増大や体臭を
除去する具体的な効果を発揮するものは全く存在しなか
った。

（発明の経過）そこで、この発明者らは上記欠点を悉く解消するために
鋭意研究したところ、染料、香料のアレルゲンとしての
機作を驚異的に抑制できしかも皮膚の健康の増大に効果
をもつ浴用剤を見いだした。

即ち、ヘチマを必須成分とする浴用剤は浴用剤中の染料
、香料によって生起するアレルギー性皮膚炎の防止や悪
化抑制に大きな効果があるとともに体温上昇の保温効果
に優れしかも皮膚をしっとりとさせかつ体臭を除去でき
る効果をもつことを見いだし、この発明に至った。

従来ヘチマ（Ｌｕｆｆａ　ｃｙｌｉｎｄｒｉｃａ）は果
実の繊維を洗浄用、婦人帽の芯、くつ底敷、ぞうりの作
成に利用したりあるいは若い果実を食用としたり更には
種子の抽出油を食用油として利用されたりしていた。

加えて、ヘチマ水を採取して、このヘチマ水中に含まれ
る微量タンパク質、糖分、ペクチン等の効能で美顔水や
利尿剤として用いられてきたことは従来公知である。

しかしながら、このヘチマ（Ｌｕｆｆａ　ｃｙｌｉｎｄ
ｒｉｃａ）を浴用剤として使用することや、浴用剤とし
て利用すれば体臭除去効果や保温効果があることは従来
−切知られていなかった。

そこでこの発明者らは浴用剤の研究を深める過程で、ヘ
チマを浴用剤の必須成分とすると、従来の浴用剤の欠点
を、悉く解消できることを見い出しこの発明に到達した
。

（解決手段）すなわち、この発明はヘチマ（Ｌｕｆｆａ　ｃｙｌｉｎ
ｄｒｉｃａ）を必須成分としてなる浴用剤に係るもので
ある。

（発明の構成）この発明で使用するヘチマとは従来公知のヘチマ例えば
、だるま種、ナガイトウリ種、トカドヘチマ種等全てこ
の発明で好適に使用できるこのヘチマ（Ｌｕｆｆａ　ｃ
ｙｌｉｎｄｒｉｃａ）の部位としては全草、果実、若い
果実、種子、つる、ヘチマ水の全てであり特に果実（１
子も含む）が最も望ましい。

この様なヘチマから、この発明に係る浴用剤の必須成分
形態とするには、乾燥粉末、抽出エキス液、抽出エキス
粉末、搾汁等の如く任意の形態の採用が可能である。

抽出エキスとするには、低級脂肪族アルコール、エーテ
ル類等の炭素数１〜９の脂肪性有機溶媒が有効に使用で
きる。

このような抽出エキス液から抽出エキス粉末を得るには
、凍結乾燥、減圧乾燥、噴霧乾燥等の任意乾燥手段を採
用すればよい、　　１この発明において上記必須成分から浴用剤を得るには、
例えば他の配合剤とともにラウリル硫酸ナトリウム４０
ｇ、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン２０ｇ、精製
水４０ｇ、香料１ｇ、染料通量に対して、粉末であれば
３〜７ｇ好ましくは５ｇを、抽出エキスであれば１〜５
ｇ好ましくは３ｇを配合する。

この発明においては、必要に応じて他の成分を添加して
もよい。

この他の成分としては、甘草、カンキツ類、アマチャヅ
ルを挙げることができる。

ここで甘草とは、学名をＧＬＹＣＹＲＲＨＩＺＡＩ！　
ＲＡＤＩＸといい、マメ科（Ｌ６ｇｕ＋ｗｉｎｏｓａｅ
）のナンキンカンゾウ（西北甘草）Ｇｌｙｃｙｒｒｈｉ
ｚａ　ｇｌａｂｒａ　Ｌ、ｖａｒ、ｇｌａｎｄｕｌｉｔ
ｅｒａ　Ｒｅｇ、ｅｔ　１ｌｅｒｄ（＝Ｇ、ｇｌａｎｄ
ｕｌｉｆｅｒａ　Ｗａｌｄａｔｅｉｎｅｔ　Ｋｉｔａｉ
ｂｅｌ）およびウラルカンゾウ（東北甘草）Ｇｌｙｃｙ
ｒｒｈｔｚａ　ｕｒａｌｅｎｓｔｓ　Ｆｉｓｃｈ、ｅｔ
　ＤＣ，の根およびストロンを乾燥したものが好ましく
用いられる。

この発明において、上記甘草を浴用剤中に配合するには
、甘草の粉末又は熱水抽出エキスの形態とすればよい。

この発明で使用するアマチャヅル（Ｇｙｎｏｓｔｅ＋ａ
＋ａａｐｅｎｔａｐｈｙｌｌｕ＊　Ｍａｋｉｎｏ）とし
ては、アマチャヅルの全部位地上部または地下部、ある
いは種子が好適に使用できる。

これらを用いてこの発明の配合成分とするには、まずこ
れらを生のままで粉砕し、圧搾して搾汁を得る。

この搾汁は、アマチャヅルを混合して行っても良く、あ
るいは別途にそれぞれ処理してもよい。

この搾汁を希釈して使用する、凍結乾燥、噴霧乾燥して
粉末状で使用することができる。

あるいは、これらの原材料を風乾、熱風乾燥して、乾燥
粉末としてもよい。

更に、低級含水アルコール等の溶媒で、抽出し、この抽
出液を濃縮するあるいは希釈する、更には噴霧乾燥、凍
結乾燥等の手法でこの抽出液を粉末にして使用してもよ
い。

この発明で配合成分として使用できるカンキツ類として
は、キシューミカン（Ｃｉｔｒｕｓ　Ｋｉｎｏｋｕｎｉ
ｌｌｏｒｔ、　ｅｘ　Ｔａｎａｋａ）、ランシューミカ
ン（Ｃ１ｔｒｕｓｕｎｓｈｕ　Ｍａｒｃ、Ｌ　クネンボ
（Ｃｉｔｒｕｓ　ｎｏｂｉｌｉｓ　Ｌｏｕｒ）、ユズ（
Ｃｉｔｒｕｓ　ｊｕｎｏｓ　５ｉｅｂ、　ｅｘ　Ｔａｎ
ａｋａ）＋　イヨミカン（Ｃｉｔｒｕｓ　ｉｙｏ　Ｈｏ
ｒｔ、ｅｘ　Ｔａｎａｋａ）　ｌネーブル（Ｃｉｔｒｕ
ｓ　５ｉｎｅｎｓｉｓ　０ｓｈｅｃｋ　ｖａｒ　ｂｒａ
ｓｉｌｉｅｎｓｉｓ　Ｔａｎａｋａ）　＋　　ダイダイ
（Ｃｉｔｒｕｓ　ａｕｒａｎｔｉｕｓ　Ｌ、Ｆ、ｋａｂ
ｕｓ　Ｙ。

Ｔａｎａｋａ）　、等のカンキツ類が全て好適に使用で
きる。

これらカンキツ類の外皮の乾燥物の粉末が、配合成分と
してはより望ましい。

以上の様な、この発明に係る配合成分を使用してこの発
明に係る浴用剤とするには、常法に準じて公知の増量剤
、香料、染料の添加剤を加え、任意の入浴剤形態に關整
すればよい。

、この発明に係るヘチマを原料とする浴用剤においては
、通常成人で一回５ｇ〜５０ｇ程度（粗精製物として）
浴場中０．５〜０　、０５ｗｔχ程度使用する様にする
のがよい。

（効果）以上詳述した如く、この発明に係る浴用剤は、浴用剤中
に配合されるアレルゲン性の染料や香料のアレルゲンと
しての機作を弱め、かつ体温保温特性に優れ皮膚の湿潤
効果や体臭除去効果をもっという効果を奏する。

以下、この発明の実施例、並びに試験例を記載すること
により、この発明の優れた効果をより一層明確なものと
する。

（実施例）この発明の実施例を詳説すれば、次の通りである。

すなわち、ヘチマ果実２　ｋ＋ｒをボールミルスクリュ
ーによって粉砕し、圧搾して搾汁４００ｇを得た。

この搾汁をＭｅＯＨで洗浄し、扶雑物が除去されたのち
噴霧乾燥した。粉末３００ｇを得た。

（実施例１）甘草を天然乾燥によって乾燥させた後、粉砕する。

上記甘草粉末とヘチマ粉末を下記の通りに配合して浴用
剤を得た。

ラウリル硫酸ナトリウム　　　　　　４０．０ｇラウリ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン　　　　２０．０ｇ精製水　　　　　　　　　　　　　　３９．０ｇゲラニ
オール　　　　　　　　　　　　１．ｏｇウラニンコン
　（染料）　　　　　　通量甘草粉末　　　　　　　　
　　　　　　５ｇヘチマ　　　　　　　　　　　　　　
　５ｇ（実施例２）アマチャヅルを裁断し、その裁断物を６０ｔの熱水中に
浸漬して、裁断中の熱水抽出エキスを熱水中に溶出せし
め、その後濾過し、濾液を得る。

同濾液を濃縮した後、減圧乾燥させて熱水抽出エキス粉
末とする。

ラウリル硫酸ナトリウム　　　　　　４０．０ｇラウリ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン　　　　２０．０ｇ精製水　　　　　　　　　　　　　　３９．０ｇゲラニ
オール（香料）　　　　　　　　　１．０ｇウラニンコ
ン　（染料）　　　　　　適量アマチャヅル熱水抽出エ
キス　　　　３．０ｇヘチマ粉末　　　　　　　　　　
　　５．０ｇ（実施例３）ユズ外皮を乾燥させた後、粉末化しこの粉末２ｇを第１
実施例で得た浴用剤中に添加する。

（比較例１）実施例１からヘチマ粉末を除いたものを使用した。

（比較例２）実施例２からヘチマ粉末を除いたものを使用した。

以上の浴用剤を比較的体臭の有る冷え症の女性２０人（
１８〜４５才）に３日間づつ針１５日間試用した。

尚、濃度は０．０１ｗｔχ程度浴湯に溶かした。

結果第１表及び第２表に示す。

第　　　１　　　表第　　　２　　　表（以下余白）以上の結果から、この発明に係る浴用剤は驚異的なアレ
ルギー性皮膚炎の防止効果及び優れた保温効果更には体
臭消臭効果、皮膚湿潤効果があることがわかる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ヘチマ（Ｌｕｆｆａ　ｃｙｌｉｎｄｒｉｃａ）を
必須成分としてなる浴用剤。
（２）前記ヘチマ（Ｌｕｆｆａ　ｃｙｌｉｎｄｒｉｃａ
）が地上部及び／又は全草の乾燥粉砕物であることを特
徴とする特許請求の範囲第１項記載の浴用剤。
（３）前記ヘチマ（Ｌｕｆｆａ　ｃｙｌｉｎｄｒｉｃａ
）が地上部及び／又は全草の搾汁及び／又は搾汁乾燥物
であることを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２
項記載の浴用剤。
（４）前記ヘチマ（Ｌｕｆｆａ　ｃｙｌｉｎｄｒｉｃａ
）が地上部及び／全草の抽出エキス及び／又は抽出エキ
ス粉末であることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃
至第３項のいずれかに記載の浴用剤。