JPS622201Y2 - - Google Patents

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JPS622201Y2
JPS622201Y2 JP1980072518U JP7251880U JPS622201Y2 JP S622201 Y2 JPS622201 Y2 JP S622201Y2 JP 1980072518 U JP1980072518 U JP 1980072518U JP 7251880 U JP7251880 U JP 7251880U JP S622201 Y2 JPS622201 Y2 JP S622201Y2
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yarn
shield case
impedance
potential
voltage
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JP1980072518U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は糸条と接触することなしに糸切れを検
知することのできる、静電非接触式糸切れ検知器
に関するものである。
従来、糸切れ検知器として、金属製ガイドを走
行糸条と接触させ、このガイドに発生する摩擦電
荷の直流信号を利用して糸切れを検知するもの
(実公昭40−14579号公報)、あるいは、電圧をか
けたコンデンサの中に糸条を通して走行させ、こ
のコンデンサの静電容量変化を利用して糸切れを
検知するものなどが知られている。
しかしながら、前者の摩擦電荷による接触式糸
切れ検知器では、糸条とガイドとの接触摩擦、お
よびその摩擦電荷による直流信号検知を前提とし
ているため、必然的に次のような欠点を免れ得な
かつた。
(1) 検知すべき直流信号が、ガイドの摩擦係数・
糸条の種類・油剤の種類・糸速・糸張力などの
諸条件によつて大きく変化し、信号レベル・極
性が一定していない。したがつて、ある特定の
条件下でしか、糸切れを検知することができな
い。
(2) 糸条が検知ガイドと接触して擦過されるた
め、糸質がそこなわれることがある。
(3) 糸条が検知ガイドに巻付いて、ガイドを破損
することがある。
また、後者のコンデンサの静電容量変化による
糸切れ検知器では、コンデンサに電圧を付与する
必要があること、さらに、静電容量の変化の検知
は技術的に難しいので、低速走行糸条や太繊度糸
条の場合の糸切れはそれでも検知できるが、高速
走行糸条や細繊度糸条の糸切れは相当大掛りな装
置にしないと検知できないことという問題があ
り、実用的ではない。
さらに、特開昭53−103039号公報記載の検知器
のように高入力インピーダンスの増幅器へ交流電
圧信号を導く場合、検知器設置雰囲気中に飛散油
剤を多く含み、この飛散油剤の浸入により絶縁抵
抗の低下が生じる製糸工程では、絶縁抵抗の低下
による発生誘導電圧の低下が著しく、数時間ない
しは数日間しか検知に供せないのであつた。
本考案の目的は、以上のような従来の糸切れ検
知器の欠点を克服し、糸条と接触することなく、
確実に、しかも、簡単でコンパクトな装置で糸切
れを検知することができる新規な静電式糸切れ検
知器を、しかも、製糸工程でも十分に使用できる
糸切れ検知器を提供することにある。
この目的を達成するため、本考案の静電非接触
式糸切れ検知器は、糸条を通すための開口部を有
するシールドケースと、該シールドケースにおお
われた、検知電極および、入力インピーダンスが
高くかつ出力インピーダンスが低いインピーダン
ス変換器を有するセンサーとからなり、前記検知
電極が前記シールドケースの開口部に面し、かつ
糸条と接触しない位置に設けられたこと、およ
び、前記シールドケースがアースされず、前記検
知電極と前記シールドケースとが前記インピーダ
ンス変換器を介して接続され、前記検知電極の電
位と前記シールドケースの電位とが同じであるこ
とを特徴とするものである。
以下、図によつて本考案を具体的に説明する。
第1図は本考案検知器の概略構成図、第2図は
本考案の一実施例よりなる糸切れ検知器の正面
図、第3図はその平面図、第4図はその回路図、
第5図は他の実施例よりなる本考案検知器の正面
図、第6図はその平面図、および第7図は検知電
極〜シールドケース間の絶縁抵抗(R′)値と出
力レベルとの関係を示すグラフである。
第1図に示すように、本考案の糸切れ検知器
は、糸条Yを通すための開口部1を有するシール
ドケース2と、そのケース2におおわれたセンサ
ー3とからなつている。センサー3は、開口部1
に面しかつ糸条Yと接触しない位置に検知電極4
を有し、さらに入力インピーダンスが高く出力イ
ンピーダンスの低いインピーダンス変換器5を有
している。
具体的には、たとえば第2図・第3図に示すよ
うに構成されている。すなわち、開口部1を有す
る金属製のシールドケース2の開口部1でない側
に、金属製の内部ケース6(点の集合体で図示)
でおおわれたセンサー3が内挿され、ビス7によ
つて固定されている。
センサー3の開口部1側には、内部ケース6の
ふたをするようにプリント基板8(斜線で図示)
が設けられ、その開口部1に面する側には金属薄
膜よりなる検知電極4が貼付され、その反対側
(裏面)には入力インピーダンスが高く(約20M
Ω)出力インピーダンスの低い(約1Ω)インピ
ーダンス変換器5が接続されている。それに電力
を供給し、また出力をひきだすために、リード線
9が接続されている。センサー3の機械的強度を
上げ、電気的信頼性を上げるためには、内部ケー
ス6内を絶縁性樹脂でモールドし、センサー3を
一体化することが好ましい。
回路は第4図のようになつている。
検知電極4は抵抗R1(たとえば22MΩ)を介
してアースされ、また抵孔R2を介してICオペ
アンプ10の同相入力端子+に接続されている。
インピーダンス変換器の主体をなすオペアンプ1
0は、“ボルテージフオロワ”(利得1の非反転増
幅器)を形成するように接続されており、抵孔R
3を通して、検知電極4に誘起された交流電圧と
同位相・同電位の電圧がシールドケース2(アー
スされていない)に加えられる。コンデンサC
1,C2は発振防止用である。
いま、糸条Yが図に示す位置を走行していると
すると、糸条Y自身のもつ電位の変化により糸条
Yと検知電極4との間の静電誘導によつて、検知
電極4に交流電圧が誘起される。この交流電圧を
オペアンプ10を通じて出力させ、以降、増幅し
直流信号化させて、糸条カツター(図示せず)な
どに電気的につなぐ。
もし糸切れがおこれば、交流電圧は誘起され
ず、したがつて検知信号はゼロレベルに落ちる。
それによつて糸切れが検知され、糸条カツターな
どが作動するようになる。
上記実施例において、オペアンプ10として
は、誘起交流電圧を減衰させず、かつシールド効
果を上げ、信号対雑音比を高めるために、できる
限り高入力インピーダンス、低出力インピーダン
ス、低ノイズのものを使用することが好ましい。
シールドケース2の形状は上記実施例に限定さ
れず、第5図・第6図のようにすることもでき
る。要はシールド効果を上げることができ、かつ
糸条Yを通すための開口部1を有する形状であれ
ばよい。
またセンサー3はシールドケース2内に固着さ
せることもできるが、検知電極4の表面を洗浄す
ることができるなどの点から、実施例のように着
脱可能に設けることが好ましい。本考案は、検知
電極を含むセンサーをシールドすることにより誘
導電圧を検知しやすくしたとともに、シールドケ
ースをアースせず、信号電位と同じ電位にするこ
とにより、絶縁抵抗が低くなつてもオペアンプ1
0の出力レベルを高く維持することができるよう
にしたことを、主たる特徴とする。
第7図は絶縁抵抗R′の値とオペアンプ10の
出力レベルとの関係を示す片対数グラフである。
図において、NEは上記実施例ようにシールド
ケースをアースしない場合の関係を、またEはシ
ールドケースをアースした場合の関係を示してい
る。
図からわかるように、シールドケースをアース
しない場合には、R′の値が約100kΩ以上であれ
ば出力レベルを0.9〜1.0に保つことができる。一
方、シールドケースをアースした場合には出力レ
ベルが低く、R′=60MΩのときでさえ、たかだか
0.8の出力レベルしか得られない。
したがつて、出力レベルを0.9〜1.0に保つため
には、シールドケースをアースせず、信号電位と
同じ電位とすることが必要であり、さらに、
R′の値は約100kΩ以上にすることが好ましい。
以上説明したように、本考案の静電非接触式糸
切れ検知器は、次のような効果を発揮することが
できる。
糸条Y自身の電位の変化によつて誘起される交
流電圧を検知する方式で、しかも、この誘導電圧
による交流信号を確実に検知することができる回
路構造となつているため、糸条と接触することな
くコンパクトでかつ簡単な装置で糸切れを確実に
検知することができる。すなわち、 糸条の種類、糸速、糸張力などの諸条件に左
右されることなく、また、雰囲気中の飛散油剤
などの浸入により検知器内の抵抗値の低下を生
じるような雰囲気下での糸切れ検知に使用して
も、糸切れを容易かつ確実に検知することがで
きる。
糸条が擦過されることがないため、糸品質を
そこなうことがない。
糸条と接触すべき検知ガイドが不要のため、
糸条が巻付くことはもちろんなく、全体の構造
をコンパクトかつ堅牢にすることができる。
糸条を検知ガイドに掛ける必要がないため、
作業性がよい。
さらに、本考案では誘導電圧の交流信号を確実
に検知するため、センサーをシールドすることの
他に、検知電極に誘起された交流電圧と同位相・
同電位の電圧を、低出力インピーダンス変換器を
介してシールドケースに加えているため、検知電
極とシールドケース間の電位差はゼロであり、原
理的には検知電極とシールドケース間にリーク電
流は流れない。
したがつて、絶縁抵抗R′の値が低下しても誘
起交流電圧を降下させないで出力レベルを高く保
つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案検知器の概略構成図、第2図は
正面図、第3図は平面図、第4図は回路図、第5
図は他の例よりなる正面図、第6図は平面図、お
よび第7図は絶縁抵抗R′の値と出力レベルとの
関係を示すグラフである。 符号、1:開口部、2:シールドケース、3:
センサー、4:検知電極、5:インピーダンス変
換器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 糸条を通すための開口部を有するシールドケー
    スと、該シールドケースにおおわれた、検知電極
    および、入力インピーダンスが高くかつ出力イン
    ピーダンスが低いインピーダンス変換器を有する
    センサーとからなり、前記検知電極が前記シール
    ドケースの開口部に面し、かつ糸条と接触しない
    位置に設けられたこと、および、前記シールドケ
    ースがアースされず、前記検知電極と前記シール
    ドケースとが前記インピーダンス変換器を介して
    接続され、前記検知電極の電位と前記シールドケ
    ースの電位とが同じであることを特徴とする静電
    非接触式糸切れ検知器。
JP1980072518U 1980-05-28 1980-05-28 Expired JPS622201Y2 (ja)

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JP1980072518U JPS622201Y2 (ja) 1980-05-28 1980-05-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53103039A (en) * 1977-02-10 1978-09-07 Zellweger Uster Ag Electrostatic capacity yarn monitor

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