JPS62218491A

JPS62218491A - 光輝度の増大したトリオキサン系燃料

Info

Publication number: JPS62218491A
Application number: JP62051868A
Authority: JP
Inventors: アレックス・フォーシャーム
Original assignee: Celanese Corp
Current assignee: Celanese Corp
Priority date: 1986-03-06
Filing date: 1987-03-06
Publication date: 1987-09-25
Anticipated expiration: 2009-05-02
Also published as: US4732574A; EP0237276A3; CN1006899B; EP0237276B1; ATE58551T1; ES2018543B3; JPH0633382B2; CN87101722A; GR3001261T3; DE3766272D1; EP0237276A2; KR870009002A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、新規な加熱用固形燃料に関する。具体的には
、本発明はトリオキサン系燃料で出る炎の光輝度（Ｉｕ
ｍｉｎｏｓｉｔｙ）を増強することに関する。

（従来の技術）固形もしくはゲル化形態の加熱用燃料は、取扱い容易か
つ比較的安全で簡便な加熱源として広範囲の利用可能性
を有している。このような携帯形の加熱用固形燃料は、
キャンプ、あらゆる種類の戸外料理、着火手段、緊急用
品などの各種民生用途あるいは家庭用途に使用すること
ができる。加熱用固形燃料はまた、野戦用日程などの加
熱を始めとする軍事用途にも不可欠である。

広く利用されている加熱用固形燃料の１形態として、ス
テアリン酸マグネシウムのような圧粉助剤を添加もしく
は添加せずに形成した固体粉末の圧粉体、純トリオキサ
ン溶融体、もしくは有機結合剤と混合したトリオキサン
溶融体のいずれかから製造したトリオキサン系燃料があ
る。トリオキサンは、ホルムアルデヒドの環状三量体で
ある。

圧粉体から、あに溶融体を固体形態に冷却したものから
製造したペレット形などのトリオキサン燃料は、毒性が
なく、またこの燃料の着火が容易である点で有利である
。

トリオキサン燃料の重要な特徴は、光輝度が比較的低い
ことである。純トリオキサン燃料を燃やすと透明な青色
の炎が発生する。トリオキサン燃料の光輝度が低いこと
は、野戦用などの軍事用途には有利である。しかし、戸
外料理用、緊急用の光もしくは熱供給源用などの民生用
途に対する携帯可能な熱源として利用した場合には、ト
リオキサン燃料にはやけど事故の危険性があることは容
易に理解される。そのため、従来トリオキサン系燃料は
民生用のエネルギー源としてはあまり利用されていなか
った。

装飾用に炎に光輝性を付与する多くの化合物が知られて
いるが、このような化合物は危険性があるか、または有
毒な燃焼生成物を生ずることがよくある。したがって、
トリオキサン燃料から発生する炎の光輝度の増強は、ト
リオキサン燃料の低毒性の性質を犠牲にすることなく達
成することが有利である。このような安全で簡単に使用
できる燃料があれば、民生用途に対するトリオキサン系
燃料の利用価値は高まるであろう。

米国特許第４，３８６，９０４号は、トリオキサンを包
含する無色炎で燃焼する主燃焼材料、燃焼用灯芯および
着色用灯芯からなる着色炎キャンドルを開示している。

燃焼用灯芯は、白金、パラジウムもしくはバナジウムな
どの酸化促進触媒が添加された木綿糸からなり、燃焼用
灯芯とは別にこれに隣接して設けた着色用灯芯は、可燃
外糸様材料、金属含有色形成化合物、および酸化促進触
媒ならびに燃焼性樹脂被覆からなる。着色様灯芯に含有
されている色形成化合物の例として、コバルト、クロム
、銅、カリウム、ナトリウム、リチウム、マンガン、ア
ンチモン、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、セ
シウム、ルビジウム、スズなどの金属の塩；酢酸塩など
の低級カルボン酸塩、水酸化物、硝酸塩、炭酸塩；ある
いはステアリン酸塩などの高級脂肪酸塩が例示されてい
る。

（発明が解決しようとする問題点）本発明の第一の目的は、トリオキサン系燃料の燃焼によ
り生ずる炎の光輝度を増大させることである。

本発明の別の目的は、毒性がなく、着火が容易であると
いったトリオキサン燃料の利点を犠牲にすることなくト
リオキサン系燃料の燃焼により生ずる炎の光輝度を増大
させることである。

本発明のまた別の目的は、トリオキサン燃料の安全性を
高め、したがって民生用途により適切となるように、ト
リオキサン系燃料の燃焼により生ずる炎の光輝度を増大
させることである。

本発明の上記およびその他の目的、その特徴および利点
は、以下の本発明の詳細な説明を検討することにより当
業者には容易に明らかとなるであろう。

（問題点を解決するための手段）本発明によれば、トリオキサン系燃料の燃焼で生ずる炎
の光輝度を、トリオキサン燃料へのナトリウム塩の添加
により増大させる。トリオキサン燃料に添加したナトリ
ウム金属の化合物により、光輝度の良好な黄色の炎とな
り、そのためトリオキサン系燃料が、家庭もしくは民生
用としてより安全に使用できるようになる。重要な点と
して、ある種のナトリウム塩は汎用の食品添加物であっ
て、無毒であり、そのためトリオキサン系燃料に添加し
た場合にも、光輝度を増大させるだけでなく、最初の出
発材料から変化していない無毒の残渣を生ずる。このよ
うな無毒な光輝度増強剤の１例は酢酸ナトリウムである
。

（作用）トリオキサンは、ホルムアルデヒドの環状三量体である
。１〜リオキサンの分子量は９０であり、６１〜６２゛
Ｃの温度で溶融する。ホルムアルデヒドからトリオキサ
ンを合成し、この生成物をホルムアルデヒド反応成分か
ら分離する方法としては多くの方法が公知である。具体
的なトリオキサンの合成法および純粋なトリオキサンを
得るための分離・精製法は当業者には周知であり、した
がって本発明の主要な特徴を構成する要素ではない。ト
リオキサン供給源に関する唯一の重要な点は、所望形態
への成形のためにトリオキサンを溶融した場合に、生成
した液体が清澄であり、成形を容易にするためにゲル化
もしくは塊状化傾向が低いことである。固体粉末の所望
形態への圧粉化による成形も利用できる。既知の圧粉助
剤を使用してもよい。

また、固化したトリオキサン系燃料の具体的形状も特に
制限されない。すなわち、棒、ペレット、キャンドルな
どの形状の固化したトリオキサン系燃料が本発明におい
て有用である。すぐにわかるように、固化したトリオキ
サン系燃料を各種家庭用の需要を満たすように成形する
ことができる。

たとえば、キャンプなどの戸外用には、トリオキサン系
燃料を、水もしくはその他の調理済食品の加熱などの料
理に用いるためのペレット形態に成形することができる
。本発明のトリオキサン系燃料はまた、熱および／また
は光を供給するための円筒もしくはキャンドル様形態に
成形することもできる。また、本発明のトリオキサン系
燃料は、光を供給するためのキャンドル形、ならびに暖
炉用の着火ログ（丸太）のようなより大型のログ形態な
どの日常品として、あるいは光と熱発生のための装飾用
の火を発生させる手段として成形することもできる。灯
芯を加えることもできるが、トリオキサン系燃料の好ま
しい使用形態、すなわち料理用携帯熱源においては、灯
芯は不要である。

携帯熱源として使用するには、１個当たり１０〜３０ｇ
のペレット形としたトリオキサン系燃料が好都合である
ことが判明した。

本発明で使用する光輝度増強剤はナトリウム化合物、好
ましくは金属塩である。このような化合物の例としては
、ナトリウムのＣ１〜Ｃ６アルキルなどの低級アルキル
カルボン酸塩およびジカルボン酸塩；炭酸塩；ハロゲン
化物；またはステアリン酸塩などの脂肪酸塩；ならびに
これらの水和物が挙げられる。好ましいナトリウム塩は
無毒性のものである。たとえば、酢酸ナトリウム、重炭
酸ナトリウムなどのいくつかのナトリウム塩は汎用の食
品添加物であるので、これらを炎の光輝度増強用に少量
使用しても毒性はない。好ましい炎光輝度増強剤は酢酸
ナトリウムおよび酢酸ナトリウムの水和物である。

無毒性のほかに、本発明において有用であると認められ
た炎光輝度増強剤の別の望ましい特性は、添加剤を過大
な沈降を生じないでトリオキサン系燃料内に均一に分散
させることできるような密度である。この意味で、比重
が約２未満のナトリウム塩が好ましい。この条件を満た
すナトリウム塩としては、酢酸ナトリウム、酢酸ナトリ
ウム３水和物、炭酸ナトリウム１０水和物、炭酸ナトリ
ウム７水和物、クエン酸ナトリウム５水和物、および酸
性ビロリン酸ナトリウムがある。

本発明で使用するナトリウム化合物からなる光輝度増強
剤は、各種の方法でトリオキサン燃料に配合することが
できる。たとえば、トリオキサン燃料をその所望形態に
成形する前にこれにナトリウム塩を混合することができ
る。あるいは、成形したトリオキサン燃料の表面にナト
リウム塩を、噴霧、浸漬、ブラシングなどの手段により
被覆することもできる。灯芯を付は加える場合には、ナ
トリウム塩を灯芯に被覆するか、あるいは灯芯に含浸さ
せることにより配合することができる。好ましくは、ナ
トリウム塩を溶融状態もしくは圧粉化粉末状のトリオキ
サンと混合し、灯芯を使用せずに成形する。

光輝性の炎を生じさせるのに必要なナトリウム塩の添加
量は特に制限されず、はんの少量を添加するだけでよい
。一般に、光輝性燃料に対して約０．１〜５重量％のナ
トリウム塩で十分である。好ましくは、約１重量％の量
で適当な炎光輝度を生じさせるのに十分である。

以下の実施例は、各種添加剤を含有するトリオキサン系
燃料から発生した炎の光輝度を比較するために例示した
ものである。以下の実施例では所望の光輝度増大を生じ
ているが、本発明はこれら実施例の開示内容に制限され
るものではない。

実隻炎本実施例では、３種類の添加剤を試験して、トリオキサ
ン燃料の炎光輝度を増大させることができるか、および
民生用として安全なものとなるかリウム３水和物を含有
していた。

を決定した。各試料について、１５ｇの新たに溶融した
トリオキサン液体をアルミニウム皿に入れた。

これに炎光輝度増強剤を添加し、この混合物を冷却し、
な、火した。

塩化ナトリウムは約１重量％の量で添加した。

黄色の炎が生じた。しかし、この塩は燃料の底部に沈降
した。塩化ナトリウムの比重は２．１６５である。

約１ｇの２−オクタツールをピペットにとり、冷却した
錠剤形燃料上にその表面を実質的に覆うように滴下した
。この燃料を烈火したが、純トリオキサン燃料に比べて
炎光輝度の増強は認められなかった。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）トリオキサンおよび有効量のナトリウムを含有す
る、改善された炎光輝度を有するトリオキサン系固形燃
料。
（２）前記ナトリウムをナトリウム塩の形態で存在させ
た、特許請求の範囲第１項記載のトリオキサン系固形燃
料。
（３）前記ナトリウム塩がトリオキサン系固形燃料内に
混合されている、特許請求の範囲第２項記載のトリオキ
サン系固形燃料。
（４）前記ナトリウム塩が比重２．００未満のものであ
る、特許請求の範囲第３項記載のトリオキサン系固形燃
料。
（５）前記ナトリウム塩を該燃料の約０．１〜５重量％
の量で存在させた、特許請求の範囲第２項記載のトリオ
キサン系固形燃料。
（６）１０〜３０ｇのペレット型の特許請求の範囲第１
項記載のトリオキサン系固形燃料。
（７）前記ナトリウム塩が無毒性のものである、特許請
求の範囲第２項記載のトリオキサン系固形燃料。
（８）前記ナトリウム塩が酢酸ナトリウムもしくはその
水和物からなる、特許請求の範囲第７項記載のトリオキ
サン系固形燃料。
（９）前記ナトリウム塩が酢酸ナトリウム３水和物であ
る、特許請求の範囲第８項記載のトリオキサン系固形燃
料。
（１０）前記ナトリウム塩がトリオキサン系固形燃料内
に混合されている、特許請求の範囲第８項記載のトリオ
キサン系固形燃料。
（１１）前記ナトリウム塩を該燃料の約０．１〜５重量
％の量で存在させた、特許請求の範囲第８項記載のトリ
オキサン系固形燃料。
（１２）前記ナトリウム塩を該燃料の約０．１〜５重量
％の量で存在させた、特許請求の範囲第９項記載のトリ
オキサン系固形燃料。