JPS62215667A - 自動車ウエザストリツプ用表面処理剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車の扉、窓等の開閉部分から風雨。

粉塵、外気等の侵入を防ぐようシールするために取り付
けられるウェザストリップに使用するための表面処理剤
組成物に関するものである。

（従来の技術） 自動車のウェザストリップとしては王に天然ゴム、合成
ゴム等のゴム弾性体が使用されているが、それのみでは
本来の気密剤としての役割のみで不十分であるので、よ
り性能を高めるために通常、表面処理剤が施される。

そして、従来、かかる表面処理剤としてウレタン塗料９
硬化型シリコンゴム、シリコンオイルなどが使用されて
いる。

しかしながら、ウレタン塗料は寒冷地において低温凍結
性のゆえに低温耐久性を欠いており、反対に熱時には劣
化が激しくて、ベタっきやガラス又は塗装パネルとの貼
り付きが発生するなど、耐熱、耐寒性ともに欠点を有す
る。

硬化型シリコンゴムの場合、耐熱性、耐寒性等には問題
がないが、耐摩耗性に劣るため、ドア開閉時やガラスの
昇降時に、ウェザストリップが摩耗してしまうという欠
点がある。

さらに、シリコンオイルも耐熱性、耐寒性にすぐれてい
るが、硬化型シリコンのように硬化皮膜を形成していな
いので、耐久性がなく、例えば水洗い程度の物理的作用
で消失してしまう欠点があり、従って初期摩耗特性には
すぐれてはいるが、耐久性に問題があるなど、従来の表
面処理剤はいずれもすべての性能について満足できるも
のではなかった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記の如き実状に対処し、耐熱性、耐寒性、耐
摩耗性、耐久性のすべての性能にわたり満足し得るウェ
ザストリップ用表面処理剤を提供することを目的とする
。

又、史に本発明は、ウェザストリップに適用後も良好な
外観とコーキング剤の貼付性が良いなどの良好な作業性
を与える表面処理剤を提供することをも目的とする。

即ち、本発明によれば、硬化型シリコンゴムにシリコン
油を混合することにより、夫々隼独の場合よりもはるか
に耐摩耗性、耐久性共にすぐれた表面処理剤を得ること
が可能となったものである。

（問題点を解決するための手段） しかして、上記目的を達成する本発明のウェザストリッ
プ用表面処理剤の特徴は、 （ａ）　　両末端又は一方の末端にシラノール基又はビ
ニル基を有するポリシロキサンと多官能性ヒドロキシル
基を含有するメチルハイドロジエンポリシロキサン架橋
剤とを混合してなる組成物Φ）　前記組成物（ａ）に対
し４〜１０重量％のジメチルポリシロキサン （ｃ）　　前記組成物（ａｌに対し３〜５重量％の有機
錫アシレート又は白金系触媒 の三成分を含をし、かつ、固型分濃度を２〜５重量％に
なるよう希釈してなる組成物である。

以下、更に上記本発明の組成物について説明する。

上記（ａｌ成分の末端にシラノール基又はビニル基を有
するポリシロキサンはたとえば次式（Ｉ）で表わされる
。

式中Ｒ，Ｒ′は同−又は相異なるメチル基、フェニル基
、ビニル基などであり、１＝５０〜１０００の整数であ
る。

特に好ましいのは、１−１００〜２００のものである。

また上記（ａｌの成分の、多官能性ヒドロキシル基を有
するメチルハイドロジエンポリシロキサン架橋剤はたと
えば次式（ＩＩ）で表される。

式中、ｍは１０〜１００の整数である。

次に（ｂ）成分のジメチルポリシロキサンは（但し、ｎ
は２０〜６０００の整数）で表される直鎖状の常温にお
ける粘度が１０００ｃｓ〜３０００００ｃｓの範囲のも
のであり、特に好ましいので粘度５０００〜２００００
ＣＰＳのものである。

もし１０００ｃｒｓ以下であれば耐摩耗性が劣り逆に３
０００００ｃｒｓ以上であれば、表面処理後の塗膜への
ブチルゴム、コーキングスポンジテープの貼付けが困難
となり、好ましくない。

更に（ｃ）成分の、有機スズアンレート触媒は、たとえ
ば式　ＲＲ′Ｓｎ　（ＯＣＯＲ”）　ｚ　　（式中Ｒ９
Ｒ”は例えば−Ｃ４Ｈ９；　Ｒ”は例えば−ＣＩＩＨ！
３　＋Ｃ）１３　、ＣｙＨ＋ｓなど）で表わされる化合
物であって、なかでも好ましいのは、ジブチル錫ジラウ
レートである。

あるいは、オクチル酸第−錫（（ｃ？ＩＩ　＋　５ｃＯ
Ｏ）　ｚＳｎ　）等も挙げることができる。

岡じ（白金系触媒としては例えば、塩化白金酸。

白金アスベスト、白金アルミナ等が挙げられる。

そして、上記（ａ）　（ｂｌ　（ｃ）三成分を混合希釈
するための希釈剤としては例えばトルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素、ｎ−ヘキサンなどの脂肪族炭化水
素、トリクロロエタンなどの塩素化炭化水素等が挙げら
れる。

なお、本発明の表面処理剤組成物に占める各成分の割合
は、（ａ）成分の硬化型シリコンゴムに対し、大々（ｂ
）成分のジメチルポリシロキサンが４〜１０重量％であ
り、それに対応してｆｃ）成分触媒が３〜５重量％でな
ければならない。

もし、（ｂ）成分が１０重量％以上の場合には塗装後の
表面外観がむら、スジ引きなどの好ましくない外観を生
じる外、取付はパネルとの隙間を埋めるために貼られる
ブチルゴムテープ、コーキングスポンジテープの貼付け
が困難となるので、好ましくない。

また４重蓋％以下では耐摩耗性を欠くので本発明の目的
を達成することができない。

かくして得られる本発明の表面処理剤組成物はその利用
としてゴム弾性体製ウェザストリップに対し塗布される
が、かかるゴムとしては例えば天然ゴム、ＥＰＤＭ、ネ
オプレン、ＳＢＲなどが挙げられる。しかし、なかでも
特に好ましいのは天然ゴム製ウェザストリップである。

又塗布方法としては慣用の、例えば刷毛塗り。

ディッピング、スプレーコーティング等、いずれの手段
によっても行うことができる。

（実施例） 下記本発明実施例１．２の組成物を調整し、天然ゴム製
ウェザストリップに刷−ｔ、塗りした後、１００℃にて
３０分間乾燥硬化させた。

一方、比較のため下記比較組成物１〜４を調整し、本実
施例と全（同様に塗布し、乾燥した。（比較例１〜４）
。

なお、各配合処方において配合量はいずれも重量部を表
わす。

実施例１　組成物 （ａ）　　末端シラノール基を有するポリシロキサンと
多官能メチルハイドロジエンポリシロキサンとの混合物
　　　　　　　　　　　　　　　ｉｏｏ部伽）　ジメチ
ルポリシロキサン５Ｈ２００（東し製）（１００，１０
００ｃ、、）　　　　　　　　　　５（ｃ）　　ジブチ
ル錫ジラウレート触媒　　　　　４トルエン希釈剤　　
　　　　　　３０００実施例２　組成物 （ａ）　　末端ビル二基を有するポリシロキサンと多官
能性メチルハイドロジエンポリシロキサンとの混合′Ｊ
ｆ！Ａ　　　　　　　　　　　　　　　　　１００部（
ｂｌ　　ジメチルポリシロキサン５Ｈ２００（東し製）
（１００ＯＯｃＰｓ）　　　　　　　　　　　　　５（
ｃ１塩化白金酸　　　　　　　　　　　　　４ｎ−ヘキ
サン希釈剤　　　　　　３０００比較組成物１ 実施例１の（ａｌ成分　　　　　　　　　１００部実施
例１の（ｃ１成分　　　　　　　　　　　３トルエン　
　　　　　　　　　　　３０００比較組成物２ 実施例１の（ａ）成分　　　　　　　　　１００部実施
例１のｆｂｌ成分　　　　　　　　　　１５実施例１の
（ｃ１成分　　　　　　　　　　　３トルエン　　　　
　　　　　　　　３０００比較組成吻３ 実施例１の（ａｌ成分　　　　　　　　　１００部実施
例１の（ｂ）成分　　　　　　　　　　　２実施例１の
（ｃ）成分　　　　　　　　　　　３トルエン　　　　
　　　　　　　　３０００以上の各組成物について夫々
得られた塗膜の性能について試験した結果は次表の通り
であった。

（以下　余白） （発明の効果） 本発明表面処理剤は上述したとおり、末端シラノール基
又はビニル基を有するポリシロキサンと多官能性メチル
ハイドロジエンポリシロキサンに対し４〜１０１１（量
％のポリジメチルシロキサンを混合することによって、
ウェザストリップに塗布した場合、ガラス昇降時やドア
開閉時の初期耐摩耗性にすぐれるのみならず、耐候劣化
や耐水劣化テスト後も耐摩耗性は何ら低下せず、良好な
耐久性を保持することができる。

、しかも、本発明の表面処理剤はウェザストリップに塗
布したときの塗膜の表面外観が良好であるのみならず、
ブチルゴムテープやコーキングテープ貼付性が良好であ
るなど、良好な作業性をももたらすという優れた効果を
も併せ有している。

特許出願人　　東洋ゴム工業株式会社 ほか２名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、少なくとも１つの末端にシラノール基又はビニル基
   を有するポリシロキサンと多官能性ヒドロキシル基を有
   するメチルハイドロジェンポリシロキサン架橋剤とを混
   合してなる組成物（ａ）と、前記組成物（ａ）に対し４
   〜１０重量％のジメチルポリシロキサン（ｂ）と、前記
   組成物（ａ）に対し３〜５重量％の有機錫アシレート又
   は白金系触媒（ｃ）の三成分を含み、その固形分濃度が
   ２〜５重量％になるよう希釈してなることを特徴とする
   自動車ウエザストリップ用表面処理剤。