JPS6220957Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ラジオチユーナーまたはカセツトテ
ープレコーダまたはこれらの複合装置を備える着
脱自在のカーステレオコンポーネントに関する。

従来よりカーステレオのラジオチユーナー、カ
セツトデツキまたはこれらを組合せたコンポーネ
ントを着脱自在にしたものが知られている。一般
に、これらのコンポーネントを着脱式にするの
は、車内への取付けを容易にするため及び盗難を
防止するためである。コンポーネントの取付け
は、これを着脱自在に収納するラツクをまず車内
の取付場所にネジ止めし、このラツク内にコンポ
ーネントを収容させることによつて簡単に行うこ
とができる。また自動車を使用しないときには、
コンポーネントを外して置き、盗難を防止するよ
うにしている。

本考案はこのような着脱式のコンポーネントを
ポータブル機として使用することを目的とし、特
にコンポーネントの前面操作部の構造を複雑にす
ることなく、ポータブル機としての必要な機能を
具備させるようにしたものである。

本考案によれば、カセツトテープデツキ、チユ
ーナー等のカーステレオコンポーネントをポータ
ブル機として使用するときのみ必要なヘツドホン
ジヤツク、操作つまみ等の部品が、上記カーステ
レオ本体から引き出されたコンポーネントに装着
するバツテリーケースに必要な部品を具備させる
ようにしている。

以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１図、第２図及び第３図、第４図は本考案が
適用される従来から知られている着脱式のカース
テレオコンポーネントを示し、第１図はカセツト
デツキを備えるカーステレオの外観を示す部分斜
視図で、第２図は着脱式カセツトデツキを引き出
した状態の斜視図である。カセツトデツキ１の前
面にはカセツト挿入口２及び操作釦３（プレイ
釦、早送釦、巻戻釦、停止釦等）が設けられてい
る。カセツトデツキ１は第２図に示すように車内
に固定されている本体４に着脱自在に収納され
る。

カセツトデツキ１は再生プリアンプのみを有
し、電源、パワーアンプは本体４の側に設けられ
ている。本体４の前面には、ボリユーム、トーン
コントロール、左右バランス等の調整つまみ５が
配置されている。

第３図はチユーナーを備えるカーステレオコン
ポーネントの外観を示す部分斜視図で、第４図は
着脱式チユーナーを引き出した状態の斜視図であ
る。チユーナー７の前面には、選局操作釦、
AM／FM切換釦等の操作釦８及び選局周波数表
示板９が設けられている。チユーナー７は第４図
に示すように着脱自在に本体１０に収納される。

チユーナー７は受信回路のみを有し、電源、パ
ワーアンプ等は本体１０の側に設けられている。
本体１０の前面には、ボリユーム、トーンコント
ロール、左右バランス等の調整つまみ１１，１２
等が配置されている。

なお第１図〜第４図に示すカーステレオコンポ
ーネントの外にカセツトデツキとチユーナーとを
一体にしてこれを着脱自在にしたものも知られて
いる。

次に第５図は本考案の一実施例を示すカセツト
デツキの斜視図である。このカセツトデツキ１は
第１図及び第２図と同様にカーステレオ本体に着
脱自在に収納される。ポータブル機として使用す
るときには、デツキ１を引き出してバツテリー１
３を収納したバツテリーケース１４をその側部に
装着し、更に手下げバンド１５を取付ける。バツ
テリーケース１４の前面には音量調整つまみ１６
及びヘツドホンジヤツク１７が設けられ、ヘツド
ホン１８のプラグ１９を上記ジヤツク１７に挿入
してテープ再生音を聞くように成されている。

第６図は第５図のポータブルカセツトテープデ
ツキの概略的な電気回路図である。デツキ１とバ
ツテリーケース１４との間は、接点２１ａ，２１
ｂ〜２４ａ，２４ｂで接続される。バツテリーケ
ース１４のバツテリー１３のプラス及びマイナス
端子からは、電源ライン２６，２６が導出され、
接点２３ａ，２３ｂ及び２４ａ，２４ｂを介して
デツキ１の側に電源が供給される。またデツキ１
の再生ヘツド２７ａ，２７ｂの出力はプリアンプ
またはラインアンプ２８を介して接点２１ａ，２
２ａに導出され、更にバツテリーケース１４の側
の接点２１ｂ，２２ｂから出力ライン２９ａ，２
９ｂを通つてイヤホンジヤツク１７の信号接点３
０ａ，３０ｂに導出される。またイヤホンジヤツ
ク１７の接地接点３２とバツテリー１３のマイナ
ス端子とはバツテリーケース内部で結線される。

バツテリーケース１４内の出力ライン２８ａ，
２８ｂには、音量調整つまみ１６によつて動作さ
れる可変抵抗３１ａ，３１ｂ（音量調整ボリユー
ム）が夫々接続され、これらによつて音量レベル
が可変される。

なお、デツキ側の上記各接点２１ａ〜２４ａ
は、デツキ１とカーステレオ本体４（第１図）と
の間の接点と兼用であつてよく、またカーステレ
オ本体４とデツキ１との間の接点はデツキ１の背
面に別に設けられていてもよい。

上述の第５図の実施例に示す構成は第３図及び
第４図に示すチユーナーコンポーネントに適用し
てもよく、またカセツトテープデツキとチユーナ
ーとの双方を組み合せた着脱式カーステレオコン
ポーネントに適用してもよい。また第５図のバツ
テリーケース１４にトーンコントロールつまみ、
左右バランス調整つまみ、バツテリーメータ等を
設けてもよい。

第５図の実施例によれば、ポータブル機として
必要なヘツドホンジヤツク１７、音量調整つまみ
１６等をデツキ１の前面パネルに取付けなくても
よいので、フロントパネルの面積がより小さいコ
ンパクトなポータブル・カーステレオ・コンポー
ネントを設計することができる。

本考案は上述の如く、バツテリー装置に少なく
ともヘツドホンジヤツク及び音量調整ボリユーム
とを設け、カーステレオコンポーネントをポータ
ブル機として使用するために上記バツテリー装置
を上記コンポーネントに装着したときに、上記コ
ンポーネントの出力が上記音量調整ボリユーム、
ヘツドホンジヤツクを介してヘツドホンに導出さ
れるようにした。故に、コンポーネントの前面パ
ネルにカーステレオとして使用する操作部、周波
数表示部等のみを配置すればよいから、前面パネ
ルの面積の小さい、よりコンパクトなカーステレ
オコンポーネントを構成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案を適用することができ
る着脱式のカーステレオコンポーネントを示し、
第１図は着脱式カセツトデツキを備えるカーステ
レオの外観を示す部分斜視図、第２図は第１図の
カセツトデツキを引き出した状態の斜視図、第３
図は着脱式チユーナーを備えるカーステレオの外
観を示す部分斜視図、第４図は第３図のチユーナ
ーを引き出した状態の斜視図である。第５図は本
考案の一実施例を示す着脱式カセツトデツキの斜
視図、第６図は第５図のカセツトデツキの電気回
路図である。 なお図面に用いられている符号において、１…
…カセツトデツキ、１３……バツテリー、１４…
…バツテリーケース、１６……音量調整つまみ、
１７……ヘツドホンジヤツク、１８……ヘツドホ
ン、２９ａ，２９ｂ……出力ライン、３１ａ，３
１ｂ……可変抵抗である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カーステレオ本体に対して着脱可能に構成した
   カセツトテープデツキ、チユーナー等のカーステ
   レオコンポーネントに装着するバツテリー装置に
   おいて、少なくともヘツドホンジヤツクと、音量
   調整ボリユームとを夫々具備し、上記コンポーネ
   ントをポータブル機として使用するために上記バ
   ツテリー装置を上記コンポーネントに装着したと
   きに、上記コンポーネントの出力が上記バツテリ
   ー装置の音量調整ボリユーム及びヘツドホンジヤ
   ツクを介してヘツドホンに導出されるようにした
   ことを特徴とするバツテリー装置。