JPS62201811A - 受皿入り多色化粧料の成型方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内部が仕切板によって画成されていない受皿
内に少なくとも色彩の異る複数種の化粧料を所望の配設
状態で充填成型する方法に関する。

〔従来技術〕

従来、仕切板のない受皿或いは容器内に複数種の粉体化
粧料を隣接して充填固型化する方法として、例えば特開
昭５９−４４２０５号公１、特開昭６１−１６１０号公
報等に示すものが知られている。即ち、前者による方法
は仕切板によって区画された充填空間毎に粉末化粧料を
充填して予備プレスを行い、その後仕切板を外した状態
で本プレスを行うものである。一方、後者の方法は複数
個の押型片のうち、一の押型片によって形成される充填
空間内に粉末化粧料を充填して他の押型片で予備プレス
を行い、次の該他の押型片によって形成される充填空間
内に他種の粉末化粧料を充填して前記一の押型片で予備
プレスを行い、最後に、整量用押型を用いて本プレスを
行うものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

而して、上述した従来技術のうち仕切板によって区画さ
れた充填空間毎に複数種の粉末化粧料をそれぞれ充填す
る前者の方法では、各充填空間に種類の異なる粉末化粧
料を少量ずつ計量充填しなければならず、充填作業が極
めて面倒であるし、又、仕切板を容器内の所望の位置に
位置決めすることが困難であるために、容器の中央寄り
の位置に他種の粉末化粧料を所望の形状に充填固型化す
ることも極めて面倒であるという欠点がある。

一方、複数個の押型片を用いる後者の方法は、各押型片
を充填空間の形成と予備プレスの二工程にそれぞれ用い
るために、製造工程が複雑になるという欠点や、一の押
型片によって形成される充填空間内に他の押型片を予備
プレスとして挿嵌するようになっているから、各押型片
の形状は定まっている。このため、一の押型片に対して
他の押は 型片の形状を自由に定めること＼できず、変化に富んだ
図柄を構成することはできないという欠点がある。

本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもので
、本発明が解決しようとする問題点は、受皿内に複数種
の化粧料を充填成型する作業性に優れており、かつ、受
皿内に充填成型する複数種の化粧料によって所望の図柄
を構成し、商品の多様化を図ることができるようにする
ことにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上述した問題点を解決するために構成された本発明の手
段は、一の金型を用いて受皿内に一の化粧料を充填圧縮
し、上面に少なくとも一の凹陥部を有する基材を成型す
る第一の成型工程と、他の金型を用いて他の化粧料を充
填圧縮し、前記凹陥部に嵌合する嵌装材を成型する第二
の成型工程と、該第二の成型工程により成型された嵌装
材を前記基材の凹陥部に嵌合する嵌合工程と、嵌合した
該基材と嵌装材を圧縮成型して一体化する仕上げ工程と
からなる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳述する。

第１図において、１は複数種の粉体化粧料、例えば色調
の異る三種類の頬紅用粉体化粧料Ａ、　　Ｂ。

Ｃを充填成型するための受皿で、該受皿１は平面略長方
形の浅底容器状に形成されており、内部は仕切板等で画
成されず、単一の充填空間になっている。２は該受皿１
内に前記粉体化粧料Ａ、Ｂ。

Ｃのうち一の粉体化粧料Ａを充填圧縮して基材Ａ′を成
型するために用いる一の金型を示し、該金型２は雌金型
３と後述の雄金型６から構成されている。該雌金型３は
内側下面に段部３Ａが凹設された図面の側壁部３Ｂ、３
Ｃ，３Ｄ、３Ｅによって上下両側が開口した平面略長方
形の角形筒体をなしており、該雌金型３の内側は受皿嵌
合部４に、内側上部は雄金型挿嵌部５になっている。一
方、６は前記雌金型３に挿嵌する雄金型で、該雄金型６
は角柱状の嵌入部６Ａと、該嵌入部６Ａの下面から長手
方向に沿って突出した半円柱状の一対の押型部６Ｂ、６
Ｂと、該嵌入部６Ａの上側面から横方向に一体的に突出
形成されたフランジ部６Ｃとからなっている。

次に、第３図は前記粉体化粧料Ａ、Ｂ、Ｃのうち他の粉
体化粧料Ｂ、Ｃを圧縮成型して嵌装材Ｂ′。

Ｃ′を形成するための他の金型７を示す。図中、８は該
金型７を構成する枠型で、該枠型８は四面の側枠部８Ａ
、８Ｂ、８Ｃ，８Ｄによって上下両側が開口し、内側は
中空の挿嵌部８Ｅになった細長方形の角型筒体に形成さ
れている。９は前記枠型８の挿嵌部８已に挿嵌される細
板状の雌受型で、該雌受型９は枠型８の略半分の高さを
有し、その上面は前記雄金型６の各押型部６Ｂと照合す
る湾曲状に凹陥した雌型部９Ａになっている。一方、１
０は前記雌受型８との間で粉末化粧料Ｂ、Ｃをそれぞれ
圧縮成型するための押型で、該押型１０は下面が平坦面
に形成され、枠型８の挿嵌部８Ｅに嵌入される挿入部１
０Ａと、該挿入部１０Ａのける他の金型７は枠型８と、
該枠型８の挿嵌部８Ｅ下側に挿嵌される雌受型９と、該
挿嵌部８Ｅの上側に挿嵌される押型１０とから構成され
ている。

次に、上述した２組の金型２，７を用いて受皿１内に３
種類の粉体化粧料Ａ、Ｂ、Ｃを充填成型する実施例方法
について説明する。

まず、粉体化粧料Ａを用いて基材を成型する第一の成型
工程について説明する。初に、チェンコンベア等の擾送
手段によって搬送される複数個の受皿ｌ、１．・・・は
搬送途中で上方から供給される雌金型３と順次嵌合し、
第４図（イ）に示すように受皿嵌合部４に嵌装される。

次に、充填部に搬送された受皿１及び雌金型３内にはノ
ズルを介して一の頬紅用粉体化粧料Ａが所定量充填され
ると、再び搬送手段によって打型部に搬送される。打型
上面ＡＩが受皿１の上端と同程度の高さになるまで圧縮
打型される（第４図（ロ）参照）。この結果、受皿１内
には雄金型６の各押型部６Ｂによって粉体化粧料Ａの表
面Ａ、に二条の半円柱状凹陥部４１口を有する基材Ａ′
が成型され（第５図参照）、第一の成型工程が終了する
。なお、本実施例における該第一の成型工程は受皿１内
に単一の粉体化粧料Ａを充填し、圧縮成型するのである
から、既存の自動設備を用いて効率良く行うことができ
る。

次に、他の粉体化粧料Ｂ、Ｃを用いて嵌装材Ｂ′。

Ｃ′を成型する第二の成型工程について説明する。

なお、嵌装材Ｃ′の成型工程は嵌装材Ｂ′の成型工程と
実質的に同一であるから、その説明は省略する。

まず、他の金型７を構成する枠型８の挿嵌部８Ｅに雑費
型９を嵌合し、枠型８の上方から該雑費型９の雌型部９
Ａ内に所定量の粉体化粧料Ｂを充填する（第６図（イ）
）、シかる後、同図（ロ）に示すように枠型８に剥離紙
１１′を介して押型１０を挿入し、粉体化粧料Ｂを圧縮
打型し、第７図に示す半円柱状の嵌装材Ｂ′を成型する
。

前述の如くして成型した嵌装材Ｂ’　　（Ｃ’）は枠型
８から取出し、第一の成型工程によって成型した基材Ａ
′の各凹陥部１２口にそれぞれ嵌合する（嵌合工程）、
最後に受皿１を雌金型３に嵌装し、剥離紙１１を介して
下面が平坦な仕上げ用雄金型１２で該基材Ａ′と嵌装材
Ｂ’、Ｃ’を圧縮打型することにより（仕上げ工程）、
各嵌装材Ｂ′Ｃ′は基材Ａ′に一体的に結合し、受皿１
内には第９図に示す図柄からなる三色の粉体化粧料Ａ。

Ｂ、Ｃが充填成型される。

以上の如く構成される本実施例によれば、第一の成型工
程は受皿１内に単一の粉体化粧料Ａを充填し、雄金型６
を用いて予め全面成型するから、作業性に優れているし
、既存の自動設備を用いることができ、成型作業の能率
化を図ることができる。

なお、本実施例では、受皿１内に充填成型すべき複数種
の化粧料として色調の異る三種類の頬紅用粉体化粧料Ａ
、Ｂ、Ｃを例に挙げたが、色相等の異る複数化粧料を充
填成型できることは勿論である。また、実施例方法によ
り成型できる化粧料も粉体に限られるものではなく、揮
発性溶剤に粉体化粧料を溶解したスラリー状体のものを
充填固型化したものであってもよい。

更に、本実施例では、雄金型６には半円柱状の押型部６
Ｂを突出形成し、基材Ａ′には半円柱状の凹陥部４１口
を形成するものとして述べたが、例えば、雄金型の押型
部は凸球面状に形成し、第１０図及び第１１図に示すよ
うに基材Ａ′には凹球面状の凹陥部＼＼を形成し、嵌装
材Ｂ’　　（Ｃ’）は凸球面体に形成してもよく、雄金
型６の押型部６Ｂと雑費型９の雌型部９Ａとを所望の形
状に成型することにより、複数種の化粧料を用いて自由
な図柄を構成することができる。

なお、基材Ａ′および嵌装材Ｂ′の各成型工程では剥離
紙１１．１１’を用いるものとして述べたが剥離紙１１
は仕上げ工程でのみ用いるようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上詳述した如く構成される本発明によれば、基材と嵌
装材を成型する各工程は別個に構成したから、少なくと
も基材を成型する第一の成型工程は自動化でき、成型作
業の能率向上を図ることができる。また、基材には所望
の形状の凹陥部を形成でき、該凹陥部に嵌合する嵌装材
も適宜成型することができるから、自由な図柄を構成で
き、商品に多様性を持たせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る第一の成型工程に用い
る金型の一部を破断した正面図、第２図は第１図中のＩ
Ｉ−ＩＩ矢示方向断面図、第３図は第二の成型工程に用
いる他の金型の外観斜視図、第４図（イ）及び同図（ロ
）は実施例工程のうち第一の成型工程を示す工程説明図
、第５図は受皿に充填された状態で該第一の成型工程に
より成型された基材の外観斜視図、第６図（イ）及び同
図（ロ）は実施例工程のうち第二の成型工程を示す工程
説明図、第７図は該第二の成型工程により成型された嵌
装材の外観斜視図、第８図は嵌合工程の後に行う仕上げ
工程を示す工程説明図、第９図は実施例方法による成型
品の外観斜視図、第１０方向断面図である。 ｌ・・・受皿、２・・・一の金型、７・・・他の金型、
イ。 口、ハ・・・凹陥部、Ａ、Ｂ、Ｃ・・・粉体化粧料、Ａ
′・・・基材、Ｂ’、Ｃ’・・・嵌装材。 第１図　　　　第２図 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図 第１０図 第９図 第１１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一の金型を用いて受皿内に一の化粧料を充填圧縮し、上
   面に少なくとも一の凹陥部を有する基材を成型する第一
   の成型工程と、他の金型を用いて他の化粧料を充填圧縮
   し、前記凹陥部に嵌合する嵌装材を成型する第二の成型
   工程と、該第二の成型工程により成型された嵌装材を前
   記基材の凹陥部に嵌合する嵌合工程と、嵌合した該基材
   と嵌装材を圧縮成型して一体化する仕上げ工程とから構
   成してなる受皿入り多色化粧料の成型方法。