JPS62200034A - クラツチコントロ−ル系統の振動防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〉 本発明は、クラッチマスタシリンダで発生する油圧によ
りクラッチを断、接するクラッチコントロール系統の振
動防止装置に関するものである。

〈従来の技術〉 クラッチペダルにより作動されるクラッチマスタシリン
ダで発生した油圧をクラッチシリンダに供給し、このク
ラッチシリンダによりクラッチフェーシングをクラッチ
断方向に作動させ、クラッチペダルの踏力の減少による
油圧降下によってクラッチフェーシングがクラッチ接作
動するクラッチコントロール装置は一般に周知である。

〈発明が解決しようとする問題点〉 上記従来の装置では、第４図で示すように、クラッチペ
ダルフルストローク時のクラッチ断αから油圧Ｐが圧力
降下してクラッチ接完了までの油圧下降途中において、
車両発進時に駆動系振動によりクラッチ接続開始点すか
らある一定の操作時間にクラッチコントロール系ｌこ油
圧変動が発生する。これにより、クラッチフェーシング
のスティック・スリップやパワーラインに捩り振動が発
生し、車体が揺動したり、クラッチペダルが振動してク
ラッチが断、接して不快な車両発進をすることがある。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記従来の問題点を解決するために、クラッ
チフェーシングをクラッチ断方向に作動するクラッチシ
リンダを備え、クラッチペダルによって作動されるクラ
ッチマスタシリンダから前記クラッチシリンダに油圧を
供給するクラッチにおいて、前記クラッチマスタシリン
ダとクラッチシリンダとを接続している油圧回路ｔこ、
クラッチ接続時に発生する油圧変動を減衰させるシリン
ダとピストンとからなるアキュームレータを設け、この
アキュームレータのピストンは前記油圧変動減衰の作動
開始圧及び作動量の可変機構を備えたものである。

く作　用〉 本発明は、クラッチ接続時に油圧変動が発生した場合、
これをアキュームレータｌこよって吸収するものである
。また、このアキュームレータは、油圧変動減衰のため
の作動開始圧及び作動量を油圧変動に応じて適正に調整
可能とする。

〈実施例〉 以下本発明の実施例を第１図乃至第３図Ｉこ基づいて説
明する。第１図に右いて、１はジヨイントである。この
ジヨイント１にはクラッチマスタシリンダと接続する油
圧管路２とクラッチシリンダと接続する油圧管路３とが
連通状態で結合され、油圧導出ポート６が設けられてい
る。

そして、この油圧導出ポート６に本発明装置であるアキ
ュームレータ４が結合されている。

上記アキュームレータ４の構成は次の通りである。シリ
ンダ５内にピストン７が摺動可能１こ嵌挿され、このピ
ストン７１こよって形成されるシリンダ５内の室８と前
記油圧導出ポート６とが連通している。シリンダ５内ｌ
こはピストン７の前進端で、ピストン７の先端面の一部
が当接する保合部９が形成され、この保合部９にピスト
ン７の先端面の一部が当接しても室８は油圧導出ホート
ロと連通している。１９はピストン７の外周ｌこ取り付
けられているシールである。

前記シリンダ５の後端にはカバー１０が固着されている
。このカバー１０には前記ピストン７と同軸線の調整ポ
ル）　１１が軸線方向に進退調整可能ｉこ螺合され、調
整位置をロックするロックナツト１３を備えている。調
整ボルト１１の先端にはピストン７の後退移動端を規制
するストッパ１２が形成され、このストッパ１２とピス
トン７の後面との間ｆこ所要のギャップＧを形成して位
置されている。

ざらｔこ、調整ボルト１１＃こはスプリングシート１５
が調整用ナラ）　１６並びにロックナツト１７によって
前後位置調整可能に設けられ、このスプリングシート１
５とピストン７の後端面との間にスプリング１８を介装
し、ピストン７を前進端方向に押圧している。前記スプ
リングシート１５の前後位置を調整することｌこより、
スプリングシート１５とピストン７の後端面間の長さＬ
が調整され、スプリング１８のセット荷重を調節する。

次ｌζ上記構成の作用ｌこついて第２図及び第３図を加
えて説明する。クラッチペダルを踏み込んでフルストロ
ークとすると、クラッチマスタシリンダｔこより発生す
る油圧上昇によって第２図で示すクラッチ断αとなる。

この上昇油圧は油圧導入ポート６よりアキュームレータ
４のシリンダ５の室８内ｌζ導入し、第３回置で示すよ
うにピストン７はスプリング１８の押圧力Ｉこ抗して後
退移動してストッパ１２に突き当った状態となる。

クラッチペダルの踏力を減少すると、油圧は降下し、第
２図で示すクラッチ接続開始点ｂｌこ至る。この時点で
は第３図（Ｂｌで示すようにピストン７の先端面とシリ
ンダ５内の保合部９との間には隙間を有し、また、ピス
トン７後面とストッパ１２との間ｌζギャップＧができ
る。さらに油圧が降下した第２図の０点では第３図（Ｑ
で示すように、ピストン７の先端面はシリンダ５内の保
合部９に当接する。そして、油圧がＯｆこ降下したとこ
ろでクラッチ接完了Ｃとなる。

そこで、前述した油圧変動の発生は第４図で示すように
クラッチ接続開始点２からのある一定の操作時間であり
、第２図で示すクラッチ接続開始点すからである。

このとき本発明では前記したようｆこアキュームレータ
４のピストン７は第３図（至）の状態ｔこ位置している
。従って、油圧変動が発生すると、ピストン７はシリン
ダ５内の係合部９との隙間／内で進退移動し、かつピス
トン７とストッパ１２との間のギャップＧが増減する。

このピストン７の進退移動による室８の容積変化によっ
て油圧変動の減衰作用を行うのである。この油圧変動の
減衰区間は、クラッチ接続開始点すからピストン７がシ
リンダ５内の係合部９／（ｍ接する８点までのｄ区間で
ある。

油圧変動減衰のための作動開始圧は、スプリングシート
１５の位置を前後調整し、スプリングシート１５とシリ
ンダ７の後端面間の長さＬを調整することによりスプリ
ング１８のセット荷重が変更され、前記作動開始圧が任
意に得られる。

また、ピストン７の作動量、すなわち、ピストン７の進
退移動ｌこよるシｚｌンダ５の室８内の容積は、調整ボ
ルト１１を進退移動してストッパ１２とピストン７の後
面との間のギャップＧの量を増減することｔこよって変
更するものである。

尚、上記の実施例では、スプリングシート１５の位置調
整手段並びｆこストッパ１２の位置調整手段は、ナツト
やねじ等ｌこよる構造であるが、調整ボルト１１をロッ
ドとし、このロッドｌこ多数の凹溝又はピン穴を設け、
凹溝ｌこはスナップリングを又ピン穴にはピンを挿入し
て位置調整することも可能である。

〈発明の効果〉 以上のようＩζ本発ＢＡＪζよると、クラッチを油圧で
コントロールする油圧回路に、シリンダとピストンから
なるアキュームレータを設け、このアキュームレータに
よりクラッチ接続時ｌこ発生する油圧変動を減衰するも
のであるから、クラッチ接続時ｌこおけるクラッチコン
トロール系統の振動が防止され、円滑な車両発進が得ら
れる。また、アキュームレータは、油圧変動減衰の作動
開始圧及び作動量を可変機構により任意ｌこ調整可能と
しているため、油圧変動の減衰を適正ｔこ設定すること
ができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は本発
明の作用を示すグラフ、第３図（８）、（Ｂ）、（Ｑは
本発明の作動状態を示す断面図、第４図は従来のクラッ
チコントロール系の油圧変動を示すグラフである。 ４・・φアキュームレータ、５・・・シリンダ、６・・
拳油圧導入ポート、７・−・ピストン、９・・・係合部
、１１・・・調整ボルト、１２・・・ストッパ、１５・
・φスプリングシート、１８拳−・スプリング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. クラッチフェーシングをクラッチ断方向に作動するクラ
   ッチシリンダを備え、クラッチペダルによつて作動され
   るクラッチマスタシリンダから前記クラッチシリンダに
   油圧を供給するクラッチにおいて、前記クラッチマスタ
   シリンダとクラッチシリンダとを接続している油圧回路
   に、クラッチ接続時に発生する油圧変動を減衰させるシ
   リンダとピストンとからなるアキュームレータを設け、
   このアキュームレータのピストンは前記油圧変動減衰の
   作動開始圧及び作動量の可変機構を備えていることを特
   徴とするクラッチコントロール系統の振動防止装置。