JPS62196136A - 座席シ−トとその製造方法

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、椅子や自動車等に使用して好適な座席シート
と、その製造方法に関するものである。

（従来の技術）表皮材と硬質座板等の間に、発泡体よりなるクッション
材を一体に包み込んだ座席シートやその製造方法は５例
えば、実公昭４０−１８．０４７号公報や特公昭５８−
３６９９７号公報に開示されている。

（発明が解決しようとする問題点）しかし従来のものは、表皮材が硬質の座板の周端面に直
接重合しているので、この部分が着座者の足に当たって
、不快であるとともに、足や他物の衝接により、次第に
損傷し易い。

上記部分に、軟質の帯材を添設すれば、この問題は解決
されるが、そのためには、座席シートの製造工程が繁雑
となり、また帯材の添設には熟練を要する。

（問題点を解決するための手段）本発明は、座板の周端面と表皮材の間に、弾性ある軟質
の環状縁材を介設することにより、上述の問題点の解決
を図ったものである。

（作用）本発明の座席シートにおいては、硬質の座板の周端面と
表皮材の間に、弾性ある軟質の縁材を設けであるので１
着座者は、その脚が当たっても不快でなく、また他物が
衝接しても、表皮材が損傷することはない。

（実施例）第１図は、本発明の座席シートの一例を示すもので、硬
質の座板（１）の周端面に１弾性ある軟質の縦断面形が
半円弧状に湾曲する環状の縁材（２）が嵌設され、かつ
縁材（２）には、多数の通孔（３）が穿設されている。

座板（１）と縁材（２）の内面の（第１図下面）には、
縦断面形がほぼ方形をなす、合成樹脂発泡体よりなるク
ッション材（４）が一体に貼着されている。

クッション材（４）の外面は、柔軟な表皮材（５）をも
って一体に被覆され、表皮材（５）の周端部は。

縁材（２）を一体に包み込んで、座板（１）の外面に貼
着されている。

なお（６）は、座席シート製造の際発泡材の注入に使用
した注入口である。

第２図ないし第５図は、この座席シートの製造方法を工
程順に示すもので、（７）は、座席シートと同形状に凹
入する真空成形型、（８）は、図示を省略した真空源に
連通ずる排気口、（９）はフランジである。

第２図において、（１０）は、真空成形型（７）のフラ
ンジ（９）に側方摺動自在に重合する摺動板、（１１）
は、摺動板（１０）に重合した押え枠である。

第２図に示すように、摺動板（１０）と押え枠（１１）
の間に、伸縮性に富む熱可塑性−の上記表皮材（５）を
ゆるく挾んで加熱し、排気口（８）より排気して冷却す
れば、第３図に示すように、表皮材（５）は、成形型（
７）の内面に密接して成形される。

ついで、押え枠（１１）を取り去った成形型（７）の開
口面に、次記するような開口面により小型の座板（１）
を、適宜の手段で挿入して固定する。

座板（１）の外面には、座板（１）より小形の押え板（
１２）が重設され、同じく中央には上記注入口（６）が
貫設され、また同じく周端面には、上記縁□材（２）が
嵌設され、縁材（２）の外周縁は、成形型（７）内の表
皮材（５）に密接している。

ついで、第５図に示すように、摺動板（１０）を押え板
（１２）まで引き寄せ１表皮材（５）を折り返して座板
（１）の外面に重合させ、注入口（６）より表皮材（５
）内に合成樹脂製の発泡剤（１３）を注入し、注入口（
６）を適宜閉塞して発泡させる。

このようにして形成されたクッション材（４）は、座板
（１）と表皮材（５）に一体に接着するとともに。

一部は縁材（２）の通孔（３）を通過して、折り返され
た表皮材（５）と座板（１）の外面が接着されるので、
脱型じて座板（１）より押え板（１２）を取り外せば、
第１図に示す座席シートが得られる。

（発明の効果）上述のように、本発明の座席シートは、硬質の座板の周
端面と表皮板の間に、弾性ある軟質の縁材が介在してい
るので、着座者は、脚が当っても不快ではなく、また他
物が衝突しても、表皮材が損傷することがない。

しかも、製造に際しては、特殊な部材や技術を要せず、
従来の同種のものと同様に、容易に製作することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、発明の座席シートの中央縦断正面図、第２図
〜第５図は、本発明の座席シート製造方法を工程順に略
示する中央縦断正面図である。

【特許請求の範囲】

（１）硬質の座板と、その周端面に嵌設した弾性ある軟
質の環状縁材の上面に、発泡体よりなるクッション材を
備え、かつ前記クッション材と縁材を一体に包み込んだ
表皮材の周端部を、座板の下面に止着したことを特徴と
する座席シート。
（２）所定形状の成形型内において、表皮材を真空成形
し、ついで、成形型の開口面に、弾性ある軟質の環状縁
材を周端面に設けた座板を、弛みなく嵌合し、座板の適
所に穿設した注入口より、表皮材内に発泡剤を注入して
発泡させることを特徴とする座席シートの製造方法。
（３）縁材に多数の通孔を穿設するとともに、表皮材の
周端部をもって縁材の外面を覆った後、表皮材内におい
て発泡材を発泡させることを特徴とする特許請求の範囲
第（２）項に記載の座席シートの製造方法。