JPS62193998A - 混油防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、給油所の貯蔵タンクへ油種の異なる油がタ
ンクローリ車から供給されることを防止する混油防止装
置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、タンクローリ車から給油所の貯蔵タンクへ誤った
種類の油が供給されるのを防止するために、給油に先立
ってタンクローリ運転者と給油所管理者との共同指差喚
呼が行なわれている。しかし人間の注意力に頼っている
ため、誤操作による混油事故が起こる可能性が高かった
。

特願昭６０−１４６４９１号では、給油所の給油口を開
閉するキーを、その給油口の油種に対応する油種プラグ
に連結させ、この油種プラグを媒介として給油口側の油
種を検出している。

［発明が解決しようとする問題点〕 しかしタンクローリ車から荷卸しする油の種類は人為的
に制御部において設定あるいは検出されるので、人為ミ
スの排除は不十分であった。

この発明の目的は人為ミスによる混油事故をな（すこと
ができるとともに安全性を確保することができる混油防
止装置を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明による混油防止装置は、給油所の貯蔵タンクの
油種に対応する油種プラグと。

タンクローリ車のタンク室の底部にある底部から油を吐
出弁へ導く吐出通路に配設され吐出通路に光を横切らせ
る光透過部と、吐出通路に油が存在するときと存在しな
いときの光透過部における透過光量の比を透過率として
検出する透過率検出手段と、この透過率検出手段の出力
と油種プラグに対応する油種に係わる基準値との比較か
ら吐出通路の油の種類と油種プラグに対応する油種とが
合致しているか否かを判定する判定手段と、この判定手
段により合致していることを判定された場合には吐出弁
の閉状態のロックを解除するロック制御手段とを有して
なる。

〔作用〕

油種に関係して透過光量は変化するので、吐出通路に油
が存在するときと存在しないときの光透過部における透
過光量の比、すなわち透過率は油種に関係する。したが
ってこの透過率を油種プラグに対応する油種に係わる基
準値と比較することにより吐出通路に存在する油の種類
が分かる。さらに検出された透過率の値がいずれの油種
の上記基準値とも合致しないときは、油種判別不能を表
示することにより、正常な油のみを正しく判別すること
が可能となる。ロック制御手段は、吐出通路における油
の種類と油種プラグに対応する油種とが合致する場合に
は吐出弁の閉状態のロックを解除し、これにより油種プ
ラグに対応する給油口へのタンクローリ車からの給油が
可能となる。

〔発明の効果〕

給油所の給油の対象となる給油口の油種及びタンクロー
リ車から荷卸しされる油の種類の両方が人間の注意力に
頼らずに検出されるため１人為ミスによる混油事故を排
除することができる。タンクローリ車から荷卸しする油
種の検出に当たっては、油に光を透過させるのみで、電
気手段は油から十分に離して配設することができるので
、十分な安全性を得ることができる。さらに単なる透過
光量でなく、透過率をパラメータとするので、光学系の
変動に因る油種検出への影響を排除することができる。

〔実施例〕

以下１図示の実施例についてこの発明を説明する。

第２図において、給油所１０の地下には、例えばガソリ
ン、軽油、及び灯油のような油種ごとに貯蔵タンク１２
ａ、Ｌ２ｂ、１２ｃが設けられ、給油口１４ａ、　１４
ｂ、　１４ｃは地上又は地上近くに配設され、それぞれ
地下の貯蔵タンク１２ａ、１２ｂ。

１２Ｃへ通じている。各給油口１４ａ、１４ｂ、１４ｃ
はタンクローリ車１６からの油の供給時以外ではキャッ
プ１８ａ、　１８ｂ、　１８ｃより閉じられており、各
キャップ１８ａ、１８ｂ、１８ｃには錠２０ａ　、　２
０ｂ　、　２０ｃが掛けられている。

給油所１０の事務室２１にはキーホルダ２２ａ。

２２ｂ、２２ｃが保管されており、各キーホルダ２２ａ
。

２２ｂ、２２ｃには各錠２０ａ　、　２０ｂ　、　２０
ｃに対応するキー２４とともに、油種プラグ２６が取付
けられている。

タンクローリ車１６のタンク２８はこの実施例では三つ
のタンク室３０ａ、３０ｂ、３０ｃに分割されており、
各タンク室３０　ａ　ｒ　３０　ｂ　ｒ　３０　ｃの上
部及び底部にはハツチ３１ａ、３１ｂ、３１ｃ及び底部
３２ａ、３２ｂ。

３２ｃがそれぞれ配設され、各タンク室３０ａ　、　３
０ｂ　。

３０ｃは底部３２ａ、３２ｂ、３２ｃを介して共通の吐
出通路３４へ接続され、吐出弁３６が吐出通路３４の出
口に配設されている。各底部３２ａ、３２ｂ、３２ｃは
タンク２８の上部の底部ハンドル３７ａ　、　３７ｂ　
、　３７ｃにより操作される。制御装置３８はキャブ４
０の後側等任意の場所に配設され、光透過部４２は吐出
通路３４の途中に配設されている。給油時ではアース［
４４によりタンクローリ車１６がアース接続されるとと
もに、ホース４６により吐出弁３６の出口側が所定の給
油口へ接続される。

第１図はこの発明の主要部を示しており、光１１１Ｘ５
０の先は光ファイバ５２を介して光透過部４２へ送られ
、光透過部４２において吐出通路３４を横切った光は光
ファイバ５４により光センサ５６へ送られる。油種プラ
グ２６の油種検出手段５８は、油種プラグ２６の溝位置
から油種プラグ２６に対応する油種を検出する。マイク
ロコンピュータ６０は光センサ５６及び油種検出手段５
８からの入力に基づいて切換弁６２、プリンタ６４゜表
示ランプ６６、及び警報器６８を制御する。切換弁６２
は圧力源７０から吐出弁３６への加圧空気の供給及び吐
出弁３６からの加圧空気の排出を制御する。なおプリン
タ６２の代わりに記憶素子、フロッピディスク等の他の
記録装置を用いて油種判別結果を残すことができる。

第３図は制御装置３８のパネル部７２の詳細図である。

孔７４には油種プラグ２６が差込まれ。

差込まれた油種プラグ２６に対応する油種Ａ〜Ｃを示す
給油所のランプ７６が点灯する。また。

マイクロコンピュータ６０により検出された吐出通路３
４の油の種類Ａ−Ｃを示すローりのランプ７８が点灯し
、吐出通路３４の油の種類が検出不能の場合はランプ８
０が点灯する。給油所とローりの両油種が合致したとき
は「ロック解除」の表示ランプ６６が点灯し１両油種が
異なるときは「混油」の表示ランプ６６が点灯しかつ警
報器６８が鳴る。なお制御装置３８は孔７４への油種プ
ラグ２６の差込みに伴って電源を入力し、警報器６８の
代わりに点滅ランプ、音声表示等を用いることもできる
。

第４図は吐出弁３６の詳細図である。吐出弁３６は、プ
ラグ８４を操作するレバー８６を有し。

プラグ８４の周方向の一個所には孔８８が穿設されてい
る。ロック片９０は圧縮コイルばね９２によりプラグ８
４の方へ付勢され、孔８８は通路９４を介して切換弁６
２から加圧空気を供給される。

吐出弁３６が閉位置にあるとき、ロック片９０は孔８８
へ挿入されて吐出弁３６はロックされておす、レバー８
６の操作によるプラグ８４の回転、すなわち閉位置から
開位置への切換は困難となっている。この時、切換弁６
２から孔８Ｂへ加圧空気が供給されると、ロック片９０
は加圧空気によりばね９２に抗して孔８８から追い出さ
れ、これによりロックが解除されて、吐出弁３６の開が
可能となる。吐出弁３６を開位置から閉位置にするとき
は吐出弁３６が閉位置になり、加圧空気が大気開放され
るのに伴いロック片９０が孔８８内に挿入され、ロック
が生じる。

第５図は吐出通路３４の油の種類を検出するプログラム
のフローチャートである。タンクローリ車１６から荷卸
しする油の種類に対応する底部３２ａ〜３２ｃのいずれ
かが開かれ、吐出通路３４に油が導入される前に光透過
部４２における透過光量が測定される（ステップ９８）
。その後底部３２ａ〜３２ｃのいずれかが開かれると吐
出通路３４に油が導入される。すると透過光量が変動し
、油の流入が検知される。透過光量の変動がなくなると
、すなわち光透過部４２に油が完全に充満すると、再度
、透過光量が測定され（ステップ１０２）　、測定され
た透過光量と光透過部４２に油が存在しない時の光透過
部４２における透過光量との比を透過率として計算する
（ステップ１０４）。透過光量は油種に関係して異なる
ので、透過率も油種に関係して異なり、透過率により油
種を検出することができる。各油種ごとの透過率が予め
基準値として設定されており、計算された透過率と基準
値とを比較することにより（ステップ１０６）　、吐出
通路３４の油種を決定する（ステップ１０８）。計算さ
れた透過率が基準値から所定範囲内にあれば、その基準
値に対応する油種と決定することができる。上記透過率
がいずれの基準値の所定範囲にも入らなければ、油種判
別不能を表示して、吐出弁のロックを保持する。

また透過率は光学系の変動の影響を受けないので、これ
らの影響を排除して油種を正確に検出することができる
。

第６図は給油作業の手順図である。タンクローリ車１６
の停車とともに、タンクローリ車１６のエンジンを停止
させ（ステップ１１４）　。

アース線４４を接続しくステップ１１６）　、タンク２
８のハツチ３１ａ〜３１ｃごと、すなわちタンク室３０
ａ〜３０ｃごとに油種及び数量を確認しくステップ１１
８）　、各底部３２ａ〜３２ｃの閉を確認しくステップ
１２０）　、各タンク室３０ａ〜３０ｃの在庫量を確認
する（ステップ１２２）。次に、荷卸し手順の打合せを
行なって（ステップ１２４）　。

これから給油する給油口１４ａ、１４ｂ又は１４ｃの錠
２０ａ　、　２０ｂ又は２０ｃを、それに対応するキー
２４により外しくステップ１２６）　、パネル部７２の
孔７４に、キー２４に連結されている油種プラグ２６を
差込み（ステップ１２８）　、給油口１’ｌａ、１４ｂ
又は１４ｃと吐出弁３６との間にホース４６を接続しく
ステップ１３０）　、油種に対応する底部３２ａ、３２
ｂ又は３２ｃを開く　（ステップ１３２）。一方、パネ
ル部７２の孔７４への油種プラグ２６の差込みにより。

制御装置３８へ電源が入力され（ステップ１３４）、給
油所貯蔵タンク１２ａ、１２ｂ、又は１２ｃの油種が油
種プラグ２６により判別され（ステップ１３６）、前述
の第５図のフローチャートに基づいて荷卸し油の種類が
判別され（ステップ１３８）　、両油種が一致するか否
かが判定される（ステップ１４０）。不一致であれば混
油と判断され（ステップ１４２）、警報が発生され（ス
テップ１４４）、吐出弁３６のロックは保持される。一
致であれば、手動にて吐出弁３６のロックは解除され（
ステップ１４６）　、吐出弁３６を開き（ステップ１４
８）　、荷卸しを終了させ（ステップ１５０）、ハツチ
３１ａ、３１ｂ又は３１ｃ内、すなわタンク２８のタン
ク室３０ａ　、　３０ｂ又は３０ｃの残油を確認しくス
テップ１５２）　、底部３２ａ、３２ｂ又は３２ｃを閉
じ（ステップ１５４）　、吐出弁３６を閉じ（ステップ
１５Ｂ）　。

ホース４６を外しくステップ１５Ｂ）　、パネル部７２
の孔７４から油種プラグ２６を抜くと制御装置３８の電
源が切られる（ステップ１６０）。次に給油口１４ａ、
１４ｂ又は１４ｃに錠がかけられ（ステップ１６２）　
、地下タンク１２ａ、１２ｂ又は１２ｃの在庫量が確認
され（ステップ１６４）　、アース線４４が外され（ス
テップ１６６）、タンクローリ車１６は出発する（ステ
ップ１６ｇ）　、複数の種類の油が荷卸しされるときは
ステップ１２２〜１６４が繰返される。また、ステップ
１３４〜１４６は制御装置３８が自動的に実施するので
、従来の作業に対してこの発明により付は加わる作業は
ステップ１２８，１６０のみである。制御袋＠３８は油
種プラグ２６を差込まないと電源が入力されないので、
すなわち切換弁６２が作動して吐出弁３６の閉位置のロ
ックが解除されないので。

油種の合致が判断される前に吐出弁３６が開かれること
を阻止することができる。吐出通路３４には光透過部４
２が存在するのみで、電気手段は油から遠去けて配設で
きるので、安全性を向上させることができる。

上記実施例においては、タンクローリ車のタンク室が三
つ、給油所の貯蔵タンクが三つ、判別対象油種が三つの
場合を示したが、これらはすべて一つ以上いずれの数で
あっても本発明は適用できる。

また、吐出通路が共通な場合を示したが。

これも一つ以上任意の数の吐出通路をもつタンクローリ
車にも適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例の主要部を示す図、第２図は
実施例の全体概略図、第３図は制御装置のパネル部を示
す図、第４図は吐出弁の詳細図、第５図は吐出通路の油
の種類を検出するプログラムのフローチャート、第６図
は給油作業の手順図である。 １０　　　　　　給油所 １２ａ、　１２ｂ、　１２ｃ貯蔵タンク１６　　　　　
　タンクローリ車 ２６　　　　　　油種プラグ ２８　　　　　　タンク ３０ａ　、　３０ｂ　、　３０ｃタンク室３２ａ、３２
ｂ、３２ｃ底部 ３４　　　　　　吐出通路 ３６　　　　　　吐出弁 ３８　　　　　　制御装置（透過率検出手段、判定手段
）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）給油所の貯蔵タンクの油種に対応する油種プラグ
   と、タンクローリ車のタンク室の底部にある底部から油
   を吐出弁へ導く吐出通路に配設され前記吐出通路に光を
   横切らせる光透過部と、前記吐出通路に油が存在すると
   きと存在しないときの前記光透過部における透過光量の
   比を透過率として検出する透過率検出手段と、この透過
   率検出手段の出力と前記油種プラグに対応する油種に係
   わる基準値との比較から前記吐出通路の油の種類と前記
   油種プラグに対応する油種とが合致しているか否かを判
   定する判定手段と、この判定手段により合致しているこ
   とを判定された場合には前記吐出弁の閉状態のロックを
   解除するロック制御手段とを有してなる混油防止装置。
2. （２）前記判定手段は、前記透過率検出手段の出力が前
   記基準値に対して所定範囲内にあるとき前記吐出通路の
   油の種類が前記油種プラグに対応する油種と合致してい
   ると判定する特許請求の範囲第１項記載の混油防止装置
   。
3. （３）透過率を検出するにあたって、光透過部の油の流
   入を透過光量の変動により自動検知する装置を備えると
   ともに、流入前の透過光量と流入後の透過光量の計測を
   自動化し、それによって油種判別を自動化した特許請求
   の範囲第１項記載の混油防止装置。
4. （４）タンクローリ車の透過率が、油種プラグに対応す
   る全ての油種の透過率の基準値範囲内に入らない場合に
   は、油種判別不能と表示し、吐出弁のロックを保持する
   特許請求の範囲第１項記載の混油防止装置。