JPS6218266A - 化粧シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は化粧板を得る際に使用される化粧シートに関す
るものであり、例えば皮革、布帛。

大理石等の実物に極めて類似する外観を呈する深みのあ
る模様の化粧シートを提供するものである。

［従来の技術］ 化粧板を得る際に使用される化粧シートは、シート状基
材の表面にグラビア印刷、オフセット印刷、シルク印刷
等による印刷模様層を形成した後、前記印刷模様層面全
体に熱硬化性合成樹脂層からなる表面保護層を設けたも
のや、シート状基材の表面に前記印刷模様層を形成した
後、その印刷模様層とは全く無関係に凹凸構成をその表
面に付与したもの等が存する。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、前記従来の化粧シートは、そのいずれもが、
画一化されている人工的な繰り返し模様が表現されてい
るのみで、特に、化粧シートを観視する角度によっても
、全く画一化されている印刷模様と色調とが視認される
にすぎなく、例えば皮革、布帛、大理石等に類似させた
模様の印刷模様層を形成しても、実物に存在している深
みが無く、高品質感を具現させ得るものではなかった。

これに対して、本発明は、繰り返しの印刷模様層が形成
されているにも拘らず、化粧シートを観る人の眼の位置
に従ってその印象が微妙に変化するもので、皮革、布帛
、大理石等の実物が具備する深みに極めて近似する深み
を有しており、高品質感をＡ（＃する化粧シートを提供
し得たものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の化粧シートは、シート状基材と該基材の表面に
形成されている印刷模様層とを必須の構成要件として具
備するもので、前記印刷模様層の上方において、該印刷
模様層と対応する区画に、該印刷模様層に直接、あるい
は前記印刷模様層を被覆するようにして必要に応じて形
成されている表面保護層に付設されている微小凹凸群を
有するものであり、かつ、前記微小凹　　　゛６群の区
画は、シート状基材の表面に形成されている印刷模様層
の全体と対応していても、あるいは該印刷模様層の構成
が組み合せによる印刷模様層の場合には、組み合せ印刷
模様層のうちの一部と対応するものであっても良く、し
かも、前記印刷模様層あるいは該印刷模様層の中の一部
と、これらと対応する前記微小凹凸群の区画とは、その
中心線同士が一致する場合と２■以下の範囲内でずれて
いる場合とがランダムに存しているものである。

前記構成の本発明の化粧シートにおいて、印刷模様層が
形成されるシート状基材としては、例えば、薄葉紙、ロ
ール紙、上質紙、コート紙、晒クラフト紙、チタン紙、
リンター紙、板紙、石こうボード紙等の紙、各種繊維の
不織布、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル。

ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン、ポ
リスチレン、エチレン酢酸ビニルＬ重合体、エチレンビ
ニルアルコール共重合体、アイオノマー等のプラスチッ
クのフィルムおよびシート、あるいはこれらの複合体等
が使用される。

また、前記シート状基材の表面における印刷模様層は、
顔料もしくは染料、蛍光染料等からなる着色剤に、適当
なベヒクル、可塑剤、安定剤、その他の添加剤、溶剤も
しくは希釈剤等を添加した絵柄形成用のインキにより、
シルクスクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷
フレキソ印刷等の印刷手段で形成されるものである。ま
た、前記絵柄形成用のインキに利用されるベヒクルとし
ては、■アマニ油、大豆油、合成乾性油等の各種の油脂
類、ロジン、コパール、ダンマル、硬化ロジン、ロジン
変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、重合
ロジン等の天然樹脂および加工樹脂類、■エチルセルロ
ース、ニトロセルロース、エチルヒドロキシエチルセル
ロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロ
ースアセテートブチレート、セルロースアセテート等の
セルロース誘導体、ポリスチレン、ポリαメチルスチレ
ンなどのスチレン樹脂およびスチレン共重合樹脂、ポリ
　（メタ）アクリル酸メチル、ポリ　（メタ）アクリル
酸エチル、ポリ（メタ）アクリル酸ブチルなどのアクリ
ルまたはメタアクリル樹脂の単独または共重合樹脂、ポ
リ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ビニルトルエンなどの
ビニル系樹脂、マレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、石油
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等の合成樹脂、
■塩化ゴム、環化ゴム等のゴム誘導体、その他、膠、カ
ゼイン、デキストリン、ゼイン等が存する 前記シート状基材の表面に形成されている印刷模様層面
に必要に応じて形成される表面保護層は、透明ないし半
透明に構成されるものであり、例えば前記絵柄形成用の
インキの項で説明したベヒクル単体で構成されたり、あ
るいは、前記シート状基材の項で説明した各種プラスチ
ックフィルムやシート等で構成されたりするものである
。

さらに、本発明の化粧シートに独特の光沢を具現させる
ために、前記構成の化粧シートのシート状基材、印刷模
様層、表面保護層等に所望に応じて添加される充填剤と
しては、雲母、貝ガラ、チタンホワイトによるコーティ
ングが施されているパール顔料、アルミニウム粉、真ち
ゅう粉、金や銀等の金属あるいは金属酸化物粉。

さらには金属蒸着層を有するポリエステルフィルムを微
粉砕した金属光沢粒子等が利用される。

また、前述の構成の印刷模様層の上方に、該印刷模様層
の全体、あるいは前記印刷模様層が組み合わせによる印
刷模様層の場合には該印刷模様層の中の少なくとも一部
と対応する区画に形成されている微小凹凸群は、例えば
、エツチング法、サンドブラスト法、彫刻法、自動彫刻
法等で、深さ１〜５０用好ましくは３〜２５ル程度の微
細な凹凸群を形成したエンボス版を用いて、熱エンボス
、ペーパーエンボス、熱圧プレス（表面保護層がメラミ
ン樹脂やＤ　Ａ　Ｆｉｌ詣で構成される場合）、高周波
成形、湿式ポリエステル成形等の手段で形成されるもの
である。

特に、前述のエンボス版としては、ヘリオクリッショグ
ラフによる電子彫刻製版からなるエンボス版が最も好適
である。

［実施例］ 以下１本発明の化粧シートの具体的な構成を図面実施例
に基づいて説明する。

第１図において符号ｌで表示される本発明の一実施測高
たる化粧シートは、厚さ０．１ｍ＋ａのウオールナツト
色を呈する塩化ビニルシートからなるシート状基材２と
、該シート状基材２の表面に形成されている印刷模様Ｒ
３と、該印刷模様層３面を被覆している透明な塩化ビニ
ル樹脂層からなる表面保護層４とで構成されており、印
刷模様層ａと印刷模様層すとの組み合わせによる印刷模
様層３の中の前記印刷模様層すと対応する区画の表面保
護層４の表面には、それぞれ微小凹凸群５が形成されて
いるもので、しかも前記印刷模様層すと、該印刷模様層
すと対応する区画に形成されている微小凹凸群５の区画
とは、その中心線同士が一致する場合と２＋ｓｍ以下の
範囲でずれている場合とがランダムに存在しているもの
である。

なお、前記構成の化粧シートにおける印刷模様層３は、
ウオールナツトの天然木原稿を通常の写真撮影法により
、ボケ版（Ｕ＋版）、背版（Ｕ２版）、導管版（Ｕ３版
）に分けて撮影してそれぞれのポジ写真を得た後、自動
彫刻製版機［ヘリオクリッリョグラフ：（***：ヘル社
製）］で彫刻して得られたグラビア版を用い、塩化ビニ
ル−アクリルバインダー系インキ（昭和ｆンク社製）に
て、シート状基材２面に、Ｕｌ。

ｔＪ２．Ｕ３の順序でグラビア印刷したものである。

また、表面保護層４の形成は、印刷模様層３を有するシ
ート状基材２と、クリヤータイプの厚さ０．１ｍｍの塩
化ビニルシートとを通常のダブリングエンボス法にて貼
着することによって形成したものである。

更に、前述の微小凹凸群５は、印刷模様層３の形成に利
用したグラビア版を得る際のポジ写真のうちの背版（０
２版）と同じ写真を使用し、同じく自動彫刻製版機で彫
刻して得られた最大深さ１５７ｔの微小凹凸群を有する
エンボス版で形成したもので、前述の表面保護層４を形
成する際の貼着工程と同時に前記エンボス版によるエン
ボスを実施することにより形成したもので、エンボス版
の位置と、印刷模様層３を有するシート状基材２の前記
０２版による印刷模様層の位置とが、その中心線同士が
一致する場合と２ｍｍ以下の範囲内で前後、左右ｎ１ず
れる場合とがランダムに存するようにしてエンボスを施
すことによって形成したものである。

［作用および効果］ 本発明の化粧シートは、シート状基材の表面に形成され
ている印刷模様層の上方に、該印刷模様層の全体あるい
は前記印刷模様層が組み合わせによる印刷模様層の場合
には該印刷模様層の中の少なくとも一部と対応する区画
に微小凹凸群が形成されており、しかも、前記印刷模様
層全体あるいは該印刷模様層の中の一部と、これらと対
応する微小凹凸群の区画とは、その中心線同士が一致す
る場合と２■以下の範囲内でずれている場合とがランダ
ムに存在しているものであるから、シート状基材の表面
の印刷模様層を化粧シートの表面から視認する際には、
印刷模様層の上方に形成されている微小凹凸群と合致し
た区画内に印刷模様層を視認する箇所や両者が微妙にず
れている場合が入り混って見えることとなるので、印刷
模様層に一種のモアレ現象、レンチキュラー効果が具現
された状態となる（第２図参照）、従って、前記本発明
の化粧シートは、それを視認する位置によって得柄から
受ける強調部分が微妙に相違し、深みのある印象を与え
るので、特に、木目模様、布帛の組織模様、大理石模様
等を表現した際には、実物に極めて近似した外観が現出
され、自然物による高品質感が与えられるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の化粧シートの一実施測高を示す模型拡
大断面図であり、第２図は前記第１図に示される化粧シ
ートの特定部分における入射光線と反射光線との関係を
示す説明図である。 ｌ：化粧シート、２：シート状基材、３：印刷模様層、
５：印刷模様層の上方における微小凹凸群。 第１図 第２図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）シート状基材と該基材の表面に形成されている印
   刷模様層とを有する化粧シートにおいて、前記印刷模様
   層の上方には、該印刷模様層の全体あるいは前記印刷模
   様層が組み合わせによる印刷模様層の場合には該印刷模
   様層の中の少なくとも一部と対応する区画に微小凹凸群
   が形成されており、しかも、前記印刷模様層あるいは該
   印刷模様層の中の一部と、これらと対応する微小凹凸群
   の区画とは、その中心線同士が一致する場合と２ｍｍ以
   下の範囲内でずれている場合とがランダムに存在してい
   ることを特徴する化粧シート。
2. （２）印刷模様層が、透明ないし半透明の合成樹脂層か
   らなる表面保護層で被覆されており、該表面保護層の上
   面に微小凹凸群が形成されている特許請求の範囲第１項
   記載の化粧シート。
3. （３）シート状基材、印刷模様層、表面保護層のうちの
   少なくとも一層に、パール光沢粒子、金属光沢粒子、蛍
   光顔料等が含有されている特許請求の範囲第１項記載の
   化粧シート。