JPS62182077A

JPS62182077A - 高粘性流体用デイスペンサ−

Info

Publication number: JPS62182077A
Application number: JP61011086A
Authority: JP
Inventors: 哲也多田; 甘利　正治
Original assignee: Canyon Corp
Current assignee: Canyon Corp
Priority date: 1986-01-23
Filing date: 1986-01-23
Publication date: 1987-08-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、押ボタンの下降動作に連動してピストンを
上昇させ、それによって、ペーストのような高粘性液体
を所定量流出させるディスペンサーに関する。

〔従来の技術〕

ペーストやポマードのような高粘性流体は、一般に、ラ
ミネートチューブ、または、硬質プラスチック容器に収
納されている。そして、ラミネートチューブ内の高粘性
流体は、ラミネートチューブを押し、ｆ形させて、ラミ
ネートチューブ上端の流出口から流出される。また、硬
質プラスチ−７り容器内の高粘性流体は、使用者の指、
または、専用のさじで掬われて敗り出される。

〔従来技術の問題点〕

しかし、所定量の高粘性流体をラミネートチューブや硬
質プラスチ・、り容器から正確に取出すことは、はとん
ど不可能である。

つまり、ラミネートチューブを変形させたり、硬質プラ
スチック容器から使用者の指で掬っても、所定ｔの高粘
性流体を取出すことはできない。

また、取出した高粘性流体を測定容器に入れても、その
高い粘性のため、高粘性流体は、測定容器の内面にイ・
１着する。そして、測定容器で測定した♀−より少ない
１１ｋが、実際に得られるにすぎない。

一方、ラミネートチューブを変形させて、大目に取り出
せば、余分の高粘性筐体をラミネートチューブに戻すこ
とはできず、不経済である。また、硬質プラスチック容
器から、使用者の指で掬って高粘性流体を取出すと、指
をきれいに拭う必要が有るとともに、容器内の高粘性流
体が汚染される虞れがある。

更に、硬質プラスチック容器から、専用のさじで高粘性
流体を掬っても、さじの表面に付若し、所定量の高粘性
流体を得ることは難しい。

そして、高粘性流体を所定量正確に流出させる装置は、
知られていない。

〔発明の目的〕

この発明は、高粘性流体を所定量正確に流出させるディ
スペンサーの提供を目的としている。

〔発明の概略〕

ヒ記目的を達成するために、この発明によれば、押ボタ
ンの下降動作に連動して、ネジロッドが回転する。そし
て、ネジロッドの回転に対応して４　ピストンを上昇さ
せ、それによって、ピストンのＬ方に位置するハウジン
グ内の高粘性流体が、流出口から所定量流出されるよう
に構成されている。

〔実施例〕

以下１図面を参照しながらこの発明の実施例について詳
細に説明する。

第１図ないし第３図に示すように、この発明に係る高粘
性流体用ディスペンサー１０は、内部に高粘性液体が収
納される、たとえば、筒状の、／・ウジング１２をＪ［
している。ハウジング１２は、開口したド端１４と、中
央孔１５、環状溝１６を有する二重筒状の上端１８とを
備えて、たとえば、ポリプロピレンのような合成樹脂材
料より形成されている。

また、ハウジング１２は、５１Ｉ［１端１４に嵌合され
て開口端を閉塞する円形のキャップ２０を備えている。

更に、流出口２２が、ハウジング１２の上端側部に設け
られている。この流出口２２は、レバー状の着脱自在な
プラグ２４によって閉塞されている。プラグ２４は、流
出口２２に嵌合されるプラグ本体２８を裏面り端に備え
、着脱を容易にするために、部分球形の突起２７が表面
下端部に、一連の直線状突起２８が裏面下端に、それぞ
れ形成されている。なお、参照番号２１は、キャップ２
０の内方に形成された十字形のリブを示す。

ピストン３０が、ハウジング１２内に昇降可能に配設さ
れている。ピストン３０は、ハウジング１２の内周面に
接触して液密を確保するフレアー状のシール片３１．３
２を一体に備え、タップ孔３４が、ピストン３０の中央
に形成されている。これらのシール片３Ｌ３２は、ハン
ジング１２の内周面に接触して、ハウジング内の高粘性
流体の漏出を防＋ｈするとともに、ハウジングとの間に
接触抵抗を生じる。そして、この接触抵抗は、ピストン
３０の回転抑止力として作用する。このように、シール
片を二重に設けた構成では、液密が確実に確保できると
ともに、ハンジング１２の内周面との間に大きな抵抗力
が生じ、ピストン３０の回転が防止される。しかし、必
要なら、ピストン３０の回転を一層確実に防ＩＦするた
めに、半径方向に延びた複数の回転抑ＩＦ板３３を、ピ
ストン３０の上面に一体成形してもよい。これらの回転
抑Ｅ板３３は、半径方向に延びて形成されているため、
ピストン３０が回転しようとすれば、ハウジング内の高
粘性流体と回転抑止板３３との間に大きな抵抗力が生じ
、ピストンの回転が防止される。

そして、ネジロッド３Ｂがピストンのタップ孔３４に螺
合されている。このネジロッド３６は、オネジの形成さ
れない小径下端部３７を備え、小径下端部は、ハウジン
グのキャップ２０の上面中央に形成された環状の嵌合部
４０に、嵌合されている。キャップ２０が、ハンジング
１２の下端に、回転不能に取付けられているため、嵌合
部４０に嵌合されたネジロッド３６も回転しない。

ネジロッド３６は、大径の筒状部４２を上端に備え、筒
状部は、ハウジングの中央孔１５内を延びている。そし
て、ラチェット４４が、筒状部の上面に設けられている
（第６図参照）。

押ボタン４Ｂが、ハウジングの環状溝１Ｂ内に昇降可能
かつ回転不能に配設されている。つまり、押ボタン４６
は、下端が開口した筒状体より成り、インナースパイラ
ルギヤ４８が、押ボタンの内周面に形成されている（第
４図参照）、また、軸線方向に延びた３木の突出片５０
が、押ボタン４６の外周面に形成され、対応するガイド
溝５２が、／＼ウジング１２の内周面に形成されている
（第３図参照）、押ボタン４６は、係止片５０がガイド
溝５２の上方に位置する状態で、下端のテーパ面５３を
利用して、環状溝１６内に押込まれる。そして、係止片
５０がガイド溝５２内に収納されることによって、押ボ
タン４Ｂは、ハウジング内２内に昇降可能かつ回転不ｆ
侶に配設される。

押ボタン４６を上昇位置方向に偏倚するために、偏倚手
段５４が環状溝内に配設されている。偏倚手段５４とし
て、金属の圧縮コイルばねを利用してもよいが、実施例
では、偏倚手段５４は、ノ＼ウジング１２と一体成形さ
れた複数の板ばねの形態をとっている。このように一体
成形のばね部材から偏倚手段５４を構成すれば、独立部
材数の増加を防止できる利点がある。そして、板ばね形
の偏倚手段５４に当接される斜面５５が、押ボタン４Ｂ
の下端に設けられている。更に、ストッパ５６が押ボタ
ン５４の下端外周面にほぼ全周的に形成され、対応する
保合部５８がハウジング上端１８の内周面に形成されて
いる、そのため、偏倚手段５４に偏倚された押ボタン４
Ｂは、ストッパ５６が係合部５８に当接されるまで上昇
し、この上昇位置が初期位置となる。

なお、切欠き６０が、流出口２２と相反する位置で、ハ
ウジング上端１８に形成されている。そして、ディスペ
ンサー１０の使用者は、この切欠き８０のサイドから指
を延ばして、押ボタン４Ｂを下降させる。この切欠き６
０の存在によって、Ｉ＼ウジング上端１８に邪魔される
ことなく、押ボタン４Ｂを抑圧できる。

回転盤６２が、押ボタン４６の内部に回転自在に配設さ
れている。この回転盤８２は、第１図、第２図に加えて
第５図からよくわかるように、大径上端部６４と、中間
部６Ｂと、小径下端部６８とを備えている。アウタース
パイラルギヤ７０が、大径北端部８４の外周面に設けら
れ、このアウタースパイラルギヤは、押ボタン４Ｂのイ
ンナースパイラルギヤ４８に螺合可能に形成されている
。これらのスパイラルギヤ４８．７０は、押ボタン４６
の下降運動を回転盤６２の回転運動に変換するとともに
、回転盤を下降させる変換手段７１を構成する。また、
ネジロッドの円筒部４２の上面に形成されたラチェット
４４と係合ｉｆ能なラチェット７２が、中間部６８の下
面に形成され、ラチェット４４．７２から一方面クラッ
チが構成される。そして、回転盤６２を上方に移動させ
て。

ラチェット４４．７２を非連結にするために、偏倚手段
７４が１円筒部４２に配設されている。実施例では、第
１図および第３図に示すように、偏倚手段７４は、ネジ
ロッド３６と−・体成形された複数の板ばねから構成さ
れている。このような一体成形の偏倚手段ハを利用すれ
ば、独ケ部材数の増加を防止できる。

なお、詳述しなかったが、キャップ２０、プラグ２４、
ピストン３０、ネジロッド３６、押ボタン４６、回転盤
６２は、ハウジング１２と同様に、合成樹脂材料より形
成されている。

Ｅ記構成のディスペンサーｌＯは、以下のようにして使
用される。

使用前においては、第１図に示すように、押ボタン４６
は、偏倚手段５４の偏倚力によって上方に押圧され、ス
トッパ５６がハウジング内端の係合部５８に当接する上
昇位置にある。また、回転盤８２も、同様に、偏倚手段
７４の偏倚力によって上方に抑圧され、ラチェット７２
がネジロッドのラチェット４４から僅かに離反した非連
結位置にある。つまり、上昇位置が押ボタン４６の初期
位置であり、非連結位置が回転９１６２の初期位置とな
る。

ディスペンサー１０から所定量の流体を流出させるため
に、第１図において、まず、プラグ２４が、除去される
。それから、偏倚手段ＩＢの偏倚力に抗して、押ボタン
４６が下方に押される。押ボタン４６のインナースパイ
ラルギヤ４８が回転盤Ｂ２のアウタースバイラルキャ７
０に螺合しているため、押ボタン４６は回転盤６２とと
もに回転しようとする。しかし、突出片５０が軸線方向
のガイド溝５２内に位置し、押ボタン４Ｂの回転が防止
されている。そのため、押ボタン４６は回転せず、押ボ
タンが下降するにつれ、回転Ｉ！！Ｉ８２は下降しつつ
回転する。そして。

回転盤６２が下降すると、ラチェット４４．７２が直ち
に係合ぎれ、連結状態になる。そのため、回転盤６２の
回転力が、ラチェット４４．７２を介して、ネジロッド
３６に伝達され、ネジロッド３６は、回転盤６２と一体
的に回転する。

ネジロッド３６の木ネジが、ピストンのタップ孔３４に
螺合しているため、ピストン３０はネジロッド３８とと
もに回転する可能性がある。しかし、上記のように、ピ
ストンのシール片３１．３２が、ハウジング１２の内周
面に接触して、接触抵抗を生じているとともに、半径方
向に延びた回転抑止板３３がピストン３０の上面に設け
られ、ピストン３０の回転を防止している。そのため、
ピストン３０は回転せず、ネジロッド３Ｂの回転に応じ
て、上昇する。

第２図に示すように、押ボタン３Ｂは、上端内周面に形
成された係合部７Ｂが回転盤６２の上面に出接するまで
、下降する。そして、押ボタン４６の所定の下降距離に
対応して、回転盤６２．ネジロッド３Ｂが回転する。ま
た、ネジロッド３６の回転角に応じて、ピストン３０は
上昇する。そして、ピストン３０が上昇することによっ
て、所定量（ピストンの上昇釦１ｌＩＸハンジングの断
面積）の高粘性流体が、流出口２２から、流出される。

実施例では、１サイクル毎（押ボタンの昇降毎）に、ピ
ストン３０は、約０．５＋＋ｅ上昇し、約０．５１の高
粘性流体が流出口から、流出される。

押ボタン４Ｂに加えた押力を除けば、偏倚手段５４の偏
倚力によって、押ボタン４θは、上昇し、ストッパ５６
が係合部５８に係合する初期位置（上昇位置）に復帰す
る。また、回転盤６２も、偏倚手段７４の偏倚力によっ
て、と昇し、ラチェット７２は、ラチェット４４から僅
かに離反される。

０．５ｍ１以上の高粘性流体が必要であれば、押ボタン
４６を繰り返し下降させることはいうまでもない。

〔発明の効果〕

上記のように、この発明に係るディスペンサーによれば
、押ボタンの下降動作に連動して、ピストンが所定距離
上昇する。そのため、ピストンの上方でハウジング内に
収納された高粘性流体は、ピストンが１昇するにつれて
、流出口から、流出される。

このような構成では、押ボタンの下降距離に応じて、ピ
ストンの上昇距離が定まり、ピストンの上昇距離に応じ
て、高粘性流体の流出量が定まる、そのため、押ボタン
の下降距離に応じて、所定間の高粘性流体が正確に流出
される。

上述した実施例は、この発明を説明するためのものであ
り、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技
術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明
に包含されることはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、この発明の一実施例に係るに高
粘性流体用ディスペンサーの、上方位詮および下降位置
での、概略縦断面図、第３Ｕ；！Ｊは、高粘性流体用ディスペンサーの、プラ
グの除去した状態での、平面図、第４図は、押ボタンの縦断面図、第５図は、回転盤の正面図、第６図は、ネジロフトの部分正面図である。１０：高粘性流体用ディスペンサー、Ｉ２：ハウジング
、２２：　Ｉｉ出口、２４：　プラグ、３０：　ピスト
ン、３１．３２：シール片、３６・ネジロフト、４４．
７２：　テチェ７ト、４６：押ボタン、４８：インナー
スパイラルギヤ、５０：突出片、５２ニガイド溝、５４
．７４：偏倚手段、５６：ストツバ、５８：係合部、８
２：回転盤、７０：７ウタースバイラルギヤ、７２；変
換手段。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）流出口を備え、内部に高粘性液体が収納されるハ
ウジングと、タップ孔を有し、昇降可能かつ回転不能にハウジング内
に配設されたピストンと、一端がハウジングの一端に固定され、他端にラチェット
が形成され、ピストンのタップ孔に螺合するオネジが外
周面に形成されたネジロッドと、昇降可能かつ回転不能
にハウジングの他端に配設された押ボタンと、ネジロッドのラチェットに係合可能な対応するラチェッ
トを備えた回転盤と、押ボタンの下降運動を回転運動に変換して回転盤を回転
させるとともに、回転盤を下降して回転盤のラチェット
をネジロッドのラチェットに係合させる変換手段と、を具備する高粘性流体用ディスペンサー。
（２）変換手段が、回転盤の外周面および押ボタンの内
周面にそれぞれ形成された一対のスパイラルギヤを備え
た特許請求の範囲第１項記載の高粘性流体用ディスペン
サー。
（３）ハウジングが、ハウジングと一体に成形されて、
押ボタンを初期位置方向に偏倚する押ボタン用偏倚手段
を備えた特許請求の範囲第１項または第２項記載の高粘
性流体用ディスペンサー。
（４）押ボタン用偏倚手段が、押ボタンの下端部に係合
する複数の板ばねより成る特許請求の範囲第３項記載の
高粘性流体用ディスペンサー。
（５）ネジロッドが、ネジロッドと一体に成形されて、
回転盤のラチェットをネジロッドのラチェットから離反
する方向に回転盤を偏倚する回転盤用偏倚手段を備えた
特許請求の範囲第１項ないし第４項記載の高粘性流体用
ディスペンサー。
（６）回転盤用偏倚手段が、回転盤の下端部に係合する
複数の板ばねより成る特許請求の範囲第５項記載の高粘
性流体用ディスペンサー。