JPS62172616A - パツフア−形ガス遮断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、パッファー形ガス遮断器の消弧室に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

送電系読の大容量化に伴い、変電所や開閉所に用いられ
る遮断器に要求される遮断容量も増大し、かつ高い信頼
性が要求されている。遮断器の信頼性を高めるためには
、部品数を少なく、構造を簡単化することが重要である
。そのため、遮断器の遮断点の減少がはかられている。

従って、遮断器の１点当りの遮断容量を増加させること
が必要である。

一般的パソファー形ガス遮断器において、遮断性能を高
めるためｂｉａめることが必要である。大型のパッファ
シリンダ−を速い開極スピードで動かし、バッファ室内
のガスを高圧にしてアークに吹きつければ遮断性能を向
上させることができる。

従来このような方法で、パッファー形ガス遮断器の遮断
性能の向上をはかってきた。

しかし、そのような方法では、消弧室の寸法が大きくな
ってしまうばかりでなく、大きな駆動装置が必要となり
、遮断器の製造および運用の経済性が失われる。

そのような経済的損失を抑え、効率的にバッファ室内の
ガス圧力を高める方法として、アークの熱エネルギーを
利用する方法が提案されている。

この熱エネルギーを巧みに利用すれば、バッファ室内の
ガスの圧力を高めることができ強力な吹付が得られる。

従って、このような方法を利用すれば、小形の消弧室で
優れた遮断性能を得ることができることがわかってきた
。

〔発明の目的〕

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、上記遮断時
のアークの熱エネルギーを有効に利用することによって
、小形でしかも小さな駆動エネルギーで優れた遮断性能
を発揮し、かつ、圧縮室内の部品が、熱エネルギーによ
り損焼しないパッファー形ガス遮断器を得ることを目的
とする。

〔発明の概要〕

本発明は上記目的を達成する為に、パッファー形ガス遮
断器の遮断動作初期のアークエネルギーを駆動ロッドの
中空部を通して、圧縮室内に取り込み、圧縮室内の圧力
上昇を高めるために利用し、かつ遮断動作後期は駆動ロ
ッド中空部をアークからの熱の排熱路とするように構成
し、かつ、前記パッファーピストン部に遮断器の投入動
作時に前記圧縮室内にガスを流入させる逆止弁部を設け
。

開極初期におけるパッファーシリンダー内への熱の取り
込み時において、この逆止弁の構成要素が熱エネルギー
により損焼しないよう、逆止弁部に耐熱カバーを設ける
ことを特徴とする。

〔発明の実施例〕

本発明の実施例の構成と作用を図によって説明する。

第１図は本発明による消弧室の遮断動作の初期の状態を
示す。また第３図は本発明における遮断動作の後期の状
態を示す。

〔構成〕

第１図において、１は固定接触子部であり、固定アーク
接触子４および固定通電接触子３とから構成される。ま
た２は可動接触子部であり、中空の駆動ロッド５にパッ
ファーシリンダー６、可動アーク接触子８、可動通電接
触子９、絶縁ノズルｌＯが固定されている。可動部接触
子部２において。

パッファーシリンダー６は、固定部（図示せず）に固定
されているパッファーピストン７とで、圧縮室１１を形
成している。また可動部接触子部２において、駆動ロッ
ド５の中空部５ｂとその外部を連通ずる穴５ａは、第１
図に示すように、遮断動作初期においては、駆動ロッド
中空部５ｂと圧縮室１１内を連通ずるように加工されて
いる。（第１図）この穴５ａは第３図に示す如く、遮断
動作後期において、パッファーピストン７の端部７ａを
通りすぎると、ｙＪｆｉ、ＩＡｓロッド５の中空部５ｂ
と周囲ガス空間を連通ずるように構成されている。駆動
ロッド５の中空部５ｂの後端部には軸方向のガスの流れ
を穴５ａにスムーズに導く為の凸部５Ｃが設けられてい
る。

またパッファーピストン７の端部７ａには、逆止弁１４
が設置されている。この部分の詳細を第２図に示す。第
２図に示すように逆止弁部１４は、弁１４ａ、これを押
すバネ１４ｂ、およびそれらの位置を決める固定ネジ１
４ｃに加え、耐熱板１４ｄによって構成される。耐熱板
の材料は、ステンレスや鉄のようにパッファーピストン
の素材であるアルミより耐熱性のよい金属、または、テ
フロン等のように耐熱性に優れる絶縁物であり、第２図
に示すように、パッファーピストン面および逆止弁の要
素であるバネ１４ｂ、弁１４ａを覆うように、バネ１４
ｂと固定ネジ１４ｃの頭の部分にはさみ゛込んで構成さ
れる。

この逆止弁は、投入時に圧縮室の圧力低下が著しくない
ように用いるものであり、投入時に圧縮玄旦内の容積が
拡大して圧力が低下すると、弁１４ａがバネ１４ｂの力
に抗って図において、左方向に移動し、連通孔７ｂによ
って圧縮室旦とガス雰囲気中を連通ずる。

〔作用〕

第１図は前述したように、遮断動作初期の状態を示す。

この状態において、アーク１３は大きな熱を発生してい
るが、ノズル１０はまだ十分に開極していないので、遮
断の能力はない。また図に示す遮断状態において、駆動
ロッドの穴５ａは、まだ、パッファーピストン７の端部
７ａを過ぎないので、穴５ａは、圧縮室１１内と連通し
ている。

一方、このような遮断初期においては、圧縮室１１内の
圧力は、あまり上昇していないので、アーク１３からの
ガスの膨張流は、ロッド５の中空部５ｂを通った流れ１
２ｂとなり、急激に圧縮室１１内に流れ込む、膨張流１
２ｃは従来のパッファー形ガス遮断器でも生ずるが、熱
による流れ１２ｂは非常に大きく、従って、圧縮室ｌｌ
内のガスに有効に熱を与え得る。これが、パッファピス
トン７とパッファシリンダ６による本来の圧縮動作に加
わるので、従来のパッファー形ガス遮断器に比べ、圧縮
室の圧力はかなり高くなる。

このような、熱エネルギーの取り込み過程において、第
１図の熱ガス流１２ｂ（圧縮室への流れ）により、パッ
ファーピストンの端部７ａおよび、そこに設置された逆
止弁１４の要素であるバネ１４ｂや弁１４ａ等が溶損す
る危険がある。これらが溶損して機能しなくなると、投
入時のガスの吸入が十分でなくなることや弁が開いたま
まになり、ガスが漏れてしまうことがあり有る。このよ
うなことは性能の著しい低下を招く。

本発明では第２図に示すように、逆止弁部１４とパッフ
ァーピストン端部７ａを覆うように、耐熱カバー１４ｄ
が固定されている。

従って、ロッドの穴部５ａからの熱ガス流１２ｂによっ
て、前述の逆止弁１４の要素、およびパッファーピスト
ン端部７ａ都は損焼しない。従って、遮断性能が低下す
ることはない。

その後第３図に示すように穴５ａは、パッファーピスト
ン７の端部７ａを通過して１周囲に連通ずる。

従って駆動ロッド５の中空部５ｂは周囲のガス部に開放
され、アークからの熱が放出される。このような状態に
おいては、すでにノズル１０は十分に開口しているので
、大電流を遮断できる状態となっている。圧縮室１１内
に取り込まれた熱は、シリンダー内でほぼ均一に分散さ
れるので、高い圧力上昇は遮断動作が終了するまで持続
する。従って、高速のガス流が長時間アークに吹きつけ
られるので、高い遮断性能を得ることができる。

〔発明の効果〕

以上述べた如く、本発明によれば、従来例に比べ、圧縮
室内で高い圧力上昇が得られるので、小形の消弧室でし
かも小さい駆動装置により、優れた遮断性能が得られ、
しがも、圧縮室の構成要素が熱エネルギーにより損焼す
ることがない。従っ

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成と遮断動作の初期の状
態を示す断面図、第２図は本発明の一実施例の逆止弁要
部の詳細構成とその作用を示す断面図、第３図は本発明
の一実施例の作用として遮断動作後期の作用を説明する
断面図である。 １・・・固定接触子部、　　２・・・可動接触子部、３
・・・固定通電接触子、　４・・・固定アーク接触子、
５・・・駆動ロッド、　　　５ａ・・・駆動ロッド穴部
、５ｂ・・・駆動ロッド中空部、　５ｃ・・・凸部、６
・・・パッファシリンダ、７・・・パッファピストン、
７ａ・・・パッファピストン端部、 ８・・・可動アーク接触子、９・・・可動通電接触子。 ｌＯ・・・絶縁ノズル、１１・・・圧縮室、　１２・・
・ガス流、１２ａ、１２ｂ、１２ｃｍ熱ガス流、　　１
３−・・アーク、７ｂ・・・連通孔、１４・・・逆止弁
、　　　１４ａ・・・弁、１４ｂ・・・バネ、　　１４
ｃ・・・固定ネジ、１４ｄ・・・耐熱カバー。 代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同　　三俣弘文

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）消弧性ガスを充填した容器内に、接離可能な固定
   接触子部と可動接触子部を有し、可動接触子部に設けら
   れたパッファピストンとパッファシリンダとからなる圧
   縮室の容積を縮小することによって、ガスを圧縮して、
   発生したガス流をノズル部に導き固定、可動アーク接触
   子間に発生しているアークに吹付け、アークを冷却して
   消滅せしめるパッファー形ガス遮断器において、上記パ
   ッファシリンダを駆動する操作ロッドの中空部に外径と
   内径を連通する穴を設け、遮断動作初期は前記操作ロッ
   ドの中空部と前記圧縮室とを前記穴を介して連通させ、
   遮断動作後期は前記操作ロッドの中空部と前記容器とを
   前記穴を介して連通させるよう構成し、かつ、前記パッ
   ファーピストン部に、遮断器の投入動作時に前記圧縮室
   内にガスを流入させる逆止弁部を設け、この逆止弁部に
   、弁部の要素を保護する耐熱カバーを有することを特徴
   とするパッファー形ガス遮断器。