JPS62162503A - コンクリ−ト製品の成型法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンクリートブロック、歩道板、瓦等のコンク
リート製品の成型法に係り、より詳細には、該コンクリ
ート製品表面の洗い出しをすることにより、その表面に
洗い出し層を一体的に形成できるようにしたコンクリー
ト製品の成型法に関する。

〔従来の技術〕

コンクリートブロック、歩道板、瓦等のコンクリート製
品は、その表面を洗い出し処理することにより骨材を浮
き上がらせて種々の模様を形成させるようにしている。

通常、洗い出し層は成型品表面の化粧用骨材を含むモル
タル層の表面を、水、塩酸等で溶かしたり、あるいはシ
ョットプラストにより、その表面の洗い出しを行って形
成している。しかし、前者は表面溶解用の塩酸等の薬品
が多く必要であり、該薬品とともに流出するスラリーの
処理が困難であるとともに、成型に手数がかかるという
欠点を有し、また、後者は表面が荒れるだけで、奇麗な
洗い出し雰囲気を得られないという欠点を有している。

さらに、上記成型法による場合ミ洗い出し層を有するコ
ンクリート製品を連続的に成型できず、また、成型時間
が長くなるとともに量産性が悪く、かつコスト高となる
等の不都合がある。

そこで、本発明者は上述のような問題点に対処し、成型
品（コンクリート製品）の表面に洗い出しを行うための
骨材を含んだスラリー層を配設し、該スラリー層の上方
より加圧することで解決できることを見出した。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上述した方法の場合、洗い出しをするた
めの骨材を含んだスラリーが成型用金型に付着し易く、
また、加圧時に金型の隙間より流れ出すとともに、洗い
出し層を形成するための骨材が一緒に流れ出して、コン
クリート製品の洗い出しが出来なくなり、さらに脱型も
困難となる等の問題点を有している。

そこで、本発明は以上のような問題点に対処してなされ
たものであって、その目的とするところは、洗い出し層
が連続して一体的にでき、また、金型よりの脱型が容易
に行えるコンクリート製品の成型法を提供することにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

そして、上記目的を達成するための本発明のコンクリー
ト製品の成型法は、成型品表面に骨材を含むスラリー層
を配設し、該スラリー層の上部より弾性材を介して加圧
することにより上記成型品表面に洗い出し層を形成する
ようにした構成よりなる。

ここで、上記構成において、成型品はコンクリートブロ
ック、歩道ブロック、瓦等のコンクリートおよびコンク
リ−）！１似成型品であり、洗い出し層は一面のみに限
らず上下両面または側面（側面のみでもよい）に形成す
るようにしてもよく、また、弾性材の成型品側表面には
模様が付されている場合もある。さらに、前記骨材はス
ラリー層の厚さより大きいものを含み、また、上記成型
品は未硬化状態品であることもある。

〔作用〕

そして、上記構成に基づく本発明のコンクリート製品の
成型法は、まず、上下金型を準備し、該上下金型内にコ
ンクリートブロック、歩道板、瓦等の成型品を配設する
とともに、その表面に骨材を含むスラリー層を配設し、
また、そのスラリー層と上金型の内面との間に弾性材を
介装した後、上記金型により内装されている成型品を加
圧すると、弾性材によりスラリー層が圧迫されて外部に
出ることなくスラリーと骨材とが上記成型品の表面より
内部に圧入浸透し、成型品表面に洗い出し層が形成され
るように作用する。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら本発明のコンクリート製品の
成型法を実施するための具体的装置に基づいて説明する
。

ここに、第１図は本発明を実施するための装置の概略断
面図、第２図は洗い出しを行ったコンクリート製品の斜
視図である。

本実施例における装置は、上金型１１と下金型１２とか
らなる一般的な加圧成型機が用いられていて、上金型１
１は側部に外枠１３を備え、下金型１２と嵌合するとと
もに上下方向にスライドし、金型内部に配設した成型品
１４を任意の圧力で加圧できるようになっている。

次に、上記加圧成型機を用いた本実施例におけるコンク
リートブロックの成型法を説明する。

まず、水切り台としての下金型１２上に細孔を備えた水
切り用鉄板１５を介して水切り用ネット１６を配設し、
該水切り用ネット１６上にコンクリートブロック１４を
配設し、その表面１４ａに洗い出し用骨材１７を含んだ
スラリーよりなるスラリー層１８を配設するとともに、
その上面に弾性材１９を介装して上金型１１を嵌合する
。

ここで、洗い出し用骨材１７としては粒度の異なるもの
を用い、また弾性材１９としてはウレタンゴムその他耐
摩耗性を有し、洗い出しをするコンクリートブロック１
４の種類等によって異なるが、通常、厚みが５１〜ｌＱ
ｍｍのものを用いている。また、該弾性材１９のコンク
リートブロック側表面には転写用模様が形成されている
。

ついで、上金型１１により内装されているコンクリート
ブロック１４を加圧すると、弾性材１９によりスラリー
層１８が圧迫されて金型側方に流れ出ることなくスラリ
ーと骨材１７とがコンクリートブロック１４の表面より
ブロック内部に圧入浸透し、該コンクリートブロック１
４の表面１４ａに洗い出し層２０が形成され、そして、
コンクリートブロック１４を金型より脱型することによ
り洗い出し層を備えたコンクリートブロック１４を得る
ことができるように作用する。

ここで、上述した本実施例においては、コンクリートブ
ロックエ４の一表面１４ａにのみ洗い出しを行うように
した構成で説明したが、上下両面にそれぞれ洗い出しを
行うようにした構成としてもよい。

また、上述した本実施例において、下金型１２上に細孔
を備えた水切り用鉄板１５を介して水切り用ネットＩ６
を配設し、該水切り用ネット１６上にコンクリートを流
し込み、ここで、一旦、上金型１１により上記コンクリ
ートを加圧して成型品１４を成型した後、該成型品１４
が未硬化状態品の時に該成型品１４上にスラリー層１８
を配設するとともに弾性材１９を介装して上金型１１に
より加圧するようににしてもよい。この構成とした場合
は、洗い出しを施したコンクリートブロック等の成型品
をブロック成型と連続して一体的に得ることができると
いう利点を備えている。

さらに、上述した本実施例においては、表面に洗い出し
層を形成する成型品としてコンクリートブロックを用い
て説明したが、本発明における成型品は該コンクリート
ブロックに限られるものでなく、歩道ブロック、タイル
、瓦等のコンクリート製品およびコンクリート類似成型
品であってもよいことは明らかである。

なお、本発明は上述した実施例の構成に限られるもので
なく、本発明の要旨を変更しない範囲で変形実施できる
ものである。

〔発明の効果〕

以上の記載より明らかなように、本発明のコンクリート
製品の成型法によれば、スラリー層と上金型との間に弾
性材を介在させたので、加圧時にスラリーが金型に付着
するおそれがなく、また脱型時に内部に空気を充分に入
れることができ脱型が容易に行えるという効果を有する
。

また、本発明のコンクリート製品の成型法によれば、ス
ラリー層と上金型との間に弾性材を介在させ、骨材およ
びスラリーが加圧時に金型側方より流れ出すことがない
ようにしたので、スラリー層の圧着と同時に洗い出しが
確実に行えるという効果を存する。

さらに、本発明のコンクリート製品の成型法によれば、
スラリー層の圧着と同時に洗い出しがおこなえるので、
洗い出しをしたコンクリート製品を低コストで、しかも
連続的に成型することができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施するための装置の概略断面図、第
２図は洗い出しを行ったコンクリート製品の斜視図であ
る。 １１・・・上金型、１２・・・下金型、１４・・・成型
品（コンクリートブロック）、１８・・・スラリー層、
１９・・・弾性材、２０・・・洗い出し層

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）成型品表面に骨材を含むスラリー層を配設し、該
   スラリー層の上部より弾性材を介して加圧することによ
   り上記成型品表面に洗い出し層を形成するようにしたこ
   とを特徴とするコンクリート製品の成型法。
2. （２）洗い出し層を成型品の上下両面または側面に形成
   するようにした特許請求の範囲第１項に記載のコンクリ
   ート製品の成型法。
3. （３）弾性材の成型品側表面に転写用模様が付されてい
   る特許請求の範囲第１項に記載のコンクリート製品の成
   型法。
4. （４）成型品がコンクリートブロック、歩道ブロック、
   瓦である特許請求の範囲第１項に記載のコンクリート製
   品の成型法。
5. （５）スラリー層の平均厚より大きい骨材をスラリー層
   に含んでいる特許請求の範囲第１項に記載のコンクリー
   ト製品の成型法。
6. （６）成型品が未硬化状態品である特許請求の範囲第１
   項または第２項に記載のコンクリート製品の成型法。