JPS62156365A - スエード様シート材からなる研磨布の製造方法 - Google Patents

スエード様シート材からなる研磨布の製造方法

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JPS62156365A
JPS62156365A JP29873685A JP29873685A JPS62156365A JP S62156365 A JPS62156365 A JP S62156365A JP 29873685 A JP29873685 A JP 29873685A JP 29873685 A JP29873685 A JP 29873685A JP S62156365 A JPS62156365 A JP S62156365A
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suede
elastomer
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篤 斉藤
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大久保 義興
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスェード様シート材の製造方法に関し、更に詳
しくは、耐水性が良好で、しかも基体面に垂直且つ均一
な紡錘状気孔を有し、特に研摩布等として用いて有用な
スェード様シート材の製造方法に関する。
〔従来技術〕
スェード様シート材としては、綿、レーヨン。
ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル等の
繊維を用いた編織布又は不織布、或いはこれらにスチレ
ンブタジェンゴム、ニトリルブタジェンゴム等のゴム状
物質またはポリウレタンエラストマー等の樹脂を充填し
て得られる基体に、ポリウレタンエラストマーの水混和
性有機溶剤溶液を塗布し、これを水系凝固液で処理し湿
式凝固を行って多孔質銀面層を形成せしめ、水洗乾燥後
、該銀面層表面を研削してスェード様としたものが知ら
れており、現在、靴、鞄、衣料、インテリア材料、工業
用研摩布、滑り止め材等に広く使用されている。
しかしながら、これら従来のスェード用シート材は、耐
水性に劣り、用途によっては製品外部から水が浸透する
等の問題があった。この耐水性不良を改善する方法とし
て、例えば特公昭48−4181号公報に記載されてい
る如く基体に撓水処理を施す方法、あるいはスェード様
シート材に、後加工により撓水処理を施したり、塗布液
中に撓水剤を添加する方法等が考えられるが、これらの
方法の場合には、耐水性はある程度改善されるもの\、
製品化工程に於ける液管加工時、接着不良を惹起する場
合がJるるという別の難点がある。
また、スェード様シート材は、銀面層の気孔の形状、孔
径1分布等が不均一であると銀面層研削後の開孔径の斑
による色斑を生じ商品価値を低下せしめたり、更にはロ
フト間の色合せが非常に困難となるなどの問題を生ずる
ことから、特に均一でしかも望ましくは基体面に里直な
紡錘状気孔を有する銀面層を形成せしめることが重要で
あり、そのために例えは塗布工程の温湿度さらには水系
凝固?昼の組成、温度等の諸条件を厳しく管理すること
が行われているが、か\る条件コントロールのみによっ
ては上記の望ましい気孔を有する銀面層を形成せしめる
ことは困1である。また、気孔の均一化を計るための一
般的な方法としてポリウレタンエラストマーの塗布液中
に界面活性剤を添加する方法があるが、この方法の場合
に於ても、塗布液が基体中に浸透し凝固時の気孔発現斑
を生じ、研削後も孔形状、孔径の斑を発生する原因とな
る。これに対して、フィルム上で別途均一気孔を有する
銀面を形成せしめ、表面を研削した後、これを基体と接
着することによりスェード様シート材を得る方法もある
が、加工工程が増えるばかりでなく、製品化後の接着面
の剥離現象を惹起し、著しく商品価値を失う場合がある
上記の如き従来のスェード様シート材に一般的にみられ
る耐水性不良、気孔の均一性不良の問題は、特に該シー
ト材を工業用研摩布、滑り止め材等の用途に用いる場合
に重要であり、例えば耐水性不良は、研摩加圧時の研摩
液の基体への浸込みによる被研摩体への圧力変化と、そ
れに基づく研摩斑を惹起し、また気孔の不向−性即ち、
スェード表面および断面の不均一性は、研摩不良、ある
いは摩擦抵抗値の変化による滑り止め効果の変動等の問
題をもたらすところから、それら問題点のないスェード
様シート材の出現が強く望まれている。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記の如き従来技術の問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、耐水性が良好で、
しかも気孔の均一性にすぐれ、特に工業用研摩布等とし
て用いて有用なスェード様シート材の製造方法を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、上記のスェ
ード様シート材を簡便な手段で工業的容易に製造する方
法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的は、基体にポリウレタンエラストマーの水混
和性有機溶剤溶液を塗布し、水系凝固液で処理して基体
上に多孔質銀面層を形成せしめ、該銀面層表面を研削す
ることからなるスェード様シート材の製造方法に於て、
予め基体に、ポリウレタンエラストマー溶液を、ポリウ
レタンエラストマー固形分で40f/d以上となるよう
に塗布し、乾燥して乾式皮膜層を形成せしめた後、該乾
式皮膜形成に銀面形成用のポリウレタンエラストマー溶
液を塗布するようにしたことを特徴とするスェード様シ
ート材の製造方法によって達せられる。
か\る本発明方法によれば、基体表面に設けられた乾式
皮膜層によって、スェード様シート材にすぐれた耐水性
が付与されると共に、意外なことに、銀面層中に、基体
にはゾ垂直でしかも径の揃った紡錘状の気孔が形成され
、その結果シート材表面、さらには断面もiめて均質性
に富んだものとなる。
特公昭55−51077号公報には、基体表面にポリウ
レタンエラストマーの乾式皮膜を形成せしめた後、その
上に該ポリウレタンエラストマーと同じポリウレタンエ
ラストマーの溶液を塗布し、湿式凝固せしめることから
なる風合の良好な多孔質シート状物の製造方法が開示さ
れているが、該公報の第2頁左欄28〜31行目によれ
ば、上記乾式皮膜形成のためのポリウレタンエラストマ
−の塗布量は、最終製品のシート状物の風合の観点から
固形分で80v〜程度以下に限定されてあり、本発明方
法に於ける重要な要件である乾式皮膜層を4(lβ(固
形分)以上の塗布量とすることおよびこれによって初め
て均一な気孔形成が達成されること(後記実施例1参照
)については何らの記載もなされていない。
本発明に用いられる基体としては、綿、レーヨン、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル等の繊維
またはこれらの混合物からなる編織布や不織布、或はこ
れらにスチレンブタジェンゴム、ニトリルブタジェンゴ
ム等のゴム状物質またはポリウレタンエラストマー等の
樹脂を充填して得られるものが挙げられるが、特にこれ
らに限定されるものではない。
本発明に於て、銀面形成用に使用されるポリウレタンエ
ラストマー(以下これを銀面ポリウレタンエラストマー
と表記する)と、予め基体に塗布し乾式皮膜層を形成せ
しめるポリウレタンエラストマー(以下前処理ポリウレ
タンエラストマーと表記する)とは、同−或はまた同系
統のポリウレタンエラストマーであることが好ましい。
ここに於ける同系統とは、銀面ポリウレタンエラストマ
ーを構成するポリオールが、ポリエステル系ポリオール
であれば、前処理ポリウレタンニジストマーもポリエス
テル系ポリオールを使用したものであり、また銀面ポリ
ウレタンエラストマーを構成するポリオールがポリエス
テル系ポリオールであれば、前処理ポリウレタンエラス
トマーもポリエーテル系ポリオールを使用したものであ
ることを意味する。なお、こ\で、ポリエステル系ある
いはポリエーテル系とは、ポリエステルポリオールある
いはポリエーテルポリオールをそれぞれ50モル%以上
含むことを意味する。また、銀面ポリウレタンエラスト
マーと前処理ポリウレタンエラストマーは上記の意味で
同−或はまた同系統のものであれば好適に使用でき、同
系統の場合分子量、組成(ジイソシアネート等)等も同
一である必要は必らずしもないが、分子量、組成等も類
似であれば更に好ましい。
ポリウレタンニジストマーが同−或はまた同系統でない
場合、例えばポリエステル系ポリオールからなる銀面ポ
リウレタンエラストマーに対して、ポリエーテル系ポリ
オールからなる前処理ポリウレタンエラストマーを使用
した場合には、両エラストマー間の相溶性が悪いため、
銀面層と乾式皮膜層間の剥離強力が低下する傾向が認め
られる。
本発明に係る銀面ポリウレタンエラストマー及び前処理
ポリウレタンエラストマーとは、一般的に有機ジイソシ
アネートとポリオール類を反応せしめて得られるもので
あり、有機ジイソシアネートとしては、例えばジフェニ
ルメタン−4,4’−ジイソシアネート、トリレン−2
,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート
、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネー
ト。
ヘキサメチレンジイソシアネート等があり、或はこれら
の混合物でもよい。
またポリオールとしては、ポリエチレンアジペートグリ
コール、ポリプロピレンアジペートグリコール、ポリエ
チレンプロピレンアジペートグリコール、ポリブチレン
アジペートグリコール、ポリエチレンブチレンアジペー
トグリコール、ポリベンダメチレンアジペートグリコー
ル等のポリエステルポリオール類、或はポリエチレンエ
ーテルクリコール、ポリプロピレンエーテルグリコール
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリへキサメ
チレンエーテルグリコール等のポリエーテルポリオール
類、さらにはラクトン環を開環重合したポリカプロラク
トン類等の両末端に水酸基を有する分子1500〜s、
oooのグリコール等が挙げられる。
本発明方法に於ては、まず以上の如き組成からなる前処
理ポリウレタンエラストマーの溶液を基体表面に塗布し
、乾燥して基体上にポリウレタンエラストマーの乾式皮
膜層を形成せしめる。前処理ポリウレタンエラストマー
溶液用の溶剤としては、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジメチルアセト
アミド。
エチルアセテート、ジオキサンなどが挙げられるが、特
にこれらに限定されるものではない。前処理ポリウレタ
ンエラストマー溶液のエラストマー固形分濃度は10〜
40重承%、好ましくは20〜40重量%である。エラ
ストマー固形分濃度が10重重量未満であると、溶液の
粘度が低下し過ぎ、乾燥皮膜化工程に於て過度の基体へ
の浸み込みが生じ、皮膜表面が不均斉となって好ましく
ない0 前処理ポリウレタンエラストマー溶液には、必要に応じ
てポリウレア、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニ) I
Jル、ポリ酢酸ビニル等の他の重合体類9着色剤、安定
剤等を添加することができる。
以上の前処理ポリウレタンエラストマー溶液を基体に塗
布する方法としては、ナイフコーター。
ロールコータ−等を用いる通常の方法を使用することが
できる。
この場合、前処理ポリウレタンエラストマー溶液の塗布
量を、エラストマー固形分で40f〜以上となるように
することが肝要である。塗布量がエラストマー固形分で
401βを下廻わる場合には、耐水性付与効果が不充分
となるばかりでなく、特に気孔形成が不均一となって目
的とする高品質のスェード様シート材は得られない。塗
布量の」1限については、耐水性、気孔の均一性の観点
からは特に制限はないもの\、一般には1502β(エ
ラストマー固形分)程度以下とするのがよく、それ以上
塗布量を多くしても性能の著しい向上は認められず、准
いたずらにコストアップとなるばかりで好ましくない。
以上の前処理ポリウレタンエラストマー溶液の塗布が終
了したならば、次いで乾燥機中60〜180°Cで乾燥
することにより、基体表面に前処理ポリウレタンエラス
トマーの乾式皮膜層が形成される。
本発明では、こ\に得られる乾式皮膜層を有する基体の
該乾式皮膜層側に、好ましくはそれを構成するポリウレ
タンエラストマーと同−或は同系統のポリウレタンエラ
ストマー(銀面ポリウレタンエラストマー)の水混和性
有機溶剤溶液を塗布し、水系凝固液で処理して多孔質銀
面層を形成せしめる。
銀面ポリウレタンエラストマーの水混和性有機溶剤溶液
としては、例えば該エラストマーのジメチルホルムアミ
ド溶液、ジメチルアセトアミド溶液、或はジメチルスル
ホキシド溶液等に、凝固調節剤例えば界面活性剤を添加
したものが使用でき、これらには必要に応じて更に、ポ
リウレア、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポ
リ酢酸ビニル等の重合体類、顔料、染料等の着色剤、或
は老化防圧剤等を添加してもよい。
塗布工程、水系凝固液で処理して銀面層を形成せしめる
工程、水洗乾燥工程並びに表面の研削工程は、常法に従
って行うことが出来る。
即ち、界面活性剤及び必要に応じて重合体類、着色剤、
老化防止剤等を添加し、更に固形分濃度を10〜40重
量%、好ましくは15〜85重量%に調整した銀面ポリ
ウレタンエラストマーの水混和性有機溶剤溶液を、ロー
ルコータ−、ナイフコーターなどの適宜の塗布手段を用
いて、前記の如き乾式皮膜層を形成せしめた基体の該乾
式皮膜層側に、一般的に150〜1,500y/扉、好
ましくは800〜1.200 f/dの塗布量(溶液と
して)になるように塗布し、次いで水或は水とポリウレ
タンエラストマーの溶剤との混合液中に浸漬して湿式凝
固せしめた後、脱溶剤のための水洗、乾燥をすることに
より、基体面に里直且つ均一な紡錘状気孔を有する銀面
層を具えたシート状物質が得られる。更に、サンドペー
パー使用の表面研削機などにより該シート状物質の銀面
表面を研削することにより、表面孔形状も均一で且つ断
面孔形状が基体面に工直で均一な紡翅状気孔であるスェ
ード様シート材が得られる。
本発明の方法によって得られるスェード様シート材は耐
水性に優れ、かつ表面の孔形状並びに断面孔形状が均一
のため、色相斑がな(、そのまま、或は更にその表面に
エンボス、着色仕上、また更には必要に応じて撓水仕上
を施すことにより、靴。
鞄、ケース、衣料、インテリア材料等として使用される
。更には、表面、並びに断面の孔形状が均一なため、ガ
ラス、金属等の研摩布、滑り止め材等の工業用途に用い
た場合、従来技術によるスエ−ド様シート材と比較して
より優れた研摩効果、滑り止め効果を発揮する。
尚、更には、銀面スェード層と基体との接着加工工程の
必要もなく、安価且つ工業的容易に製造可能である。
以下、実施例により本発明の方法を更に詳細に説明する
。尚、本実施例中の部及び%は、特に断わりのない限り
すべてM量に関するものである。
また、実施例に示した表面平均孔径、断面平均孔径、標
準偏差値、耐水圧の測定方法は、下記の通りである。
1)表面平均孔径ニスニード様シート材の倍率100倍
の表面電子顕微鏡写 真より、50個の孔径を測定 し、その平均値を求めた。
2)断面平均孔径ニスニード様シート材の倍率100倍
の断面電子顕微鏡写 真より、銀面層の中間に当る 50個の孔径を測定し、その 平均値を求めた。
8)標準偏差値(σ):表面平均孔径並びに断面平均孔
径測定結果より各標準偏差 値を算出した。
4)耐 水 圧 : JIS1092(低水圧法)に準
拠。
実施例1 ナイロン短繊維(2d、51露長さ)よりなるニードル
パンチされた不織布(目付a o o y7i、厚ミ2
.0 m1m )に、スチレンブタジェン共重合体のエ
マルジョン溶液を含浸させ、加熱架橋反応後、0.9f
fの厚さにスライスして繊維比率46%、スチレンブタ
ジェン共重合体比率54%の基体を得たO また、分子量1,500のポリブチレンアジペートクリ
コール1モル、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシ
アネート4モル、エチレングリコール8モルを、ジメチ
ルホルムアミド中で溶液重合させて得た濃度30%のポ
リウレタンエラストマー溶液を、前処理ポリウレタンエ
ラストマー溶液として、前記基体にナイフコーターにて
塗布し、熱風乾燥機にて初期70°C1後期110”C
で5分間乾燥し、第1表に記載の如き固形分量からなる
乾式皮膜層を有する基体を得た。さらに、前処理ポリウ
レタンエラストマー皮膜層上に、上記と同様に溶液重合
させて得たポリウレタンエラストマー溶液200部と、
カーボンブラック粉末5部、ステアリルアルコール3部
、ジメチルホルムアミド100部からなる粘度70ボイ
ズ/30°Cの銀面ポリウレタンエラストマー塗布液を
、ロールコータ−で800 !/dだけ塗布した後、3
5°Cの凝固浴(水ニジメチルホルムアミド=90:1
0重量比)の中に浸漬して凝固させ、温水で充分に脱溶
媒した後、120°Cにて熱風乾燥を行なった。
次いで、それぞれの表面を#120のサンドペーハーに
て0.15111研削し、スェード様シート材を得た。
比較として、無処理の(ポリウレタンエラストマー乾式
皮膜層を有さない)基体(比較例1)、あるいはポリウ
レタンエラストマー乾式皮膜層を形成せしめる代りに撓
水処理を施した基体(比較例2)を用い、それぞれ上記
と同様に操作してスェード様シート材を得た。なお、撓
水処理は、基体をシリコンエマルジョンに浸漬しで、シ
リコンを0.5%付着せしめた後、150“Cで5分間
乾燥することにより行った。
と\で得られた各スェード様シート材の物性を多 第1表にした。
第  1  表 第1表の結果から、本発明の方法によって得られるスェ
ード様シート材(本発明例1〜8)は、優れた耐水性を
有しており、また表面孔径ならびに断面孔径のいずれに
於てもバラツキが少なく気孔の均一性にすぐれているこ
とが判る。更に、断面の電顕写真によれば、気孔は基体
面にはゾ垂直に配向した紡錘状を呈していた。
これに対して、無処理の基体を用いて得られたシート材
(比較例1)は耐水性の点で劣るばかりでなく、餓死の
バラツキも大きく、研摩布用等としては使用に耐えない
ものであった。また、気孔のバラツキのため、表面に色
相斑が発生していた。
更に、基体にポリウレタンエラストマーの乾式皮膜層を
形成せしめた場合にも、固形分量が4097dに満たな
い時(比較例3および4)には、例えは耐水圧はこれを
ある程度向上せしめることが可能(比較例4参照)であ
るもの\、孔径(特に、断面孔径)の均一性が不充分で
あり、研摩布、例えはフォトマスク用ガラスの研摩布と
しては不適当なものであった。
また、前処理ポリウレタンエラストマーによる乾式皮膜
層の代りに、逸水処理した場合(比較例2)も、耐水性
が劣り、スェード様シート材の孔径のバラツキが大きく
、無処理の基体を用いて得られたシート材(比較例1)
と物性上大差がなかった0 なお、研摩布、特にフォトマスク、シリコンウェハー、
化合物半導体ウェハーなど高精度の研摩を要求される分
野に使用される研摩布の場合、好ましい研摩性能を発揮
するためには、表面孔径の均一性はかりでなく、断面孔
径の均一性、さらには気孔の垂直方向への配向が強く要
求されるが、本発明方法によって得られるスェード様シ
ード材はそ−れらのいずれをも満足しており、研摩布と
して用いて特に好適であることが判る。
実施例2 ナイロン短繊維(2デニール、51RM長さ)/ポリエ
ステル短繊維(2デニール、51朋長さ舛50150か
らなるランダムウェブをニードルパンチし、800 f
/v11厚み2.8Hの不織布を作った。
また、分子[2,000のポリテトラメチレンエーテル
グリコール1モル、ジフェニルメタン−4゜4′−ジイ
ソシアネート3モル、エチレングリコール2モルをジメ
チルホルムアミド中で溶液重合させて、濃度30%のポ
リウレタンエラストマー溶液を得た。このポリウレタン
エラストマー溶液20(IEと、カーボンブラック粉末
0.5部、ジメチルホルムアミド120部からなる粘度
40ポイズ/80”Cの溶液に、上記不織布を浸漬し、
表面の溶液をナイフでかき落した後、80゛Cの凝固浴
(水ニジメチルホルムアミド=80:20)中で凝固さ
せ、水洗、乾燥を行なった後、1.0朋の厚みにスライ
スし平滑な基体を得た。
この基体に、上記と同様に重合して得られた濃度80%
のポリウレタンエラストマー溶液を実施例1と同方法に
て塗布、乾燥し、乾式皮膜層固形分子fi 50 b篇
の基体を得た。
さらに、分子411,500のポリテトラメチレンエー
テルグリコール1モル、ジフェニルメタン−4,4′−
ジイソシアネート4モル、エチレングリコール8モルを
、ジメチルホルムアミド中て溶液重合させて得たポリウ
レタンエラストマー溶液800部と、カーボンブラック
粉末8部、ステアリルアルコール8部、水10部、ジメ
チルホルムアミド180部からなる粘度90ボイズ/3
0°Cからなる溶液を、前記乾式皮膜層を有する基体の
該乾式皮膜層側に、ナイフコーターで塗布量を600.
800,1,00(1’/ゴと変化せしめて塗布し、4
0″Cの凝固浴(水ニジメチルホルムアミド=85:1
5)の中に浸漬して凝固させ、温水で充分に脱溶媒した
後、185°Cにて熱風乾燥を行なった。比較例として
、無処理の基体を使用し、銀面加工を同一条件にて行な
った。次いで、それぞれの表面を+120のサンドペー
パーにて0.15n研削し、スェード様シート材を得た
。物性は第2表の如くである。
(以輝自) ゝ−/ 第2表の結果から明らかな通り、本発明の方法によるス
ェード様シート材は、耐水性に優れ、表面並びに断面の
孔径も均一である。また、断面の電顕写真によれば、気
孔は基体面に垂直な紡錘状を呈していた。それに比較し
、乾式皮膜層を付与しない場合(比較例5〜7)は、い
ずれも塗布したポリウレタンエラストマーが基体の気孔
内に浸透し、凝固形成された気孔もバラツキが大きいは
かりでなく、気孔の形成方向もランダムであった。
本発明に係るスェード様シート材を、ガラス並びにシリ
コンウェハーの研摩布として使用したところ、従来品に
比較し表面の仕上り状態も良好であり、研摩時の被研摩
体に対する圧力変動も少なく、作条性改善にも役立つこ
とが判明した。
実施例8 1.6−ヘキサンジオールとホスゲンを重縮合し、塩酸
根を除去した分子量1,500のポリカーボ系ポリオー
ル0.5モル、分子i 2,000のポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール0.5モル、ジフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアネート4モル、エチレングリコー
ル8モルを、ジメチルホルムアミド中で溶液重合させて
得た濃度80%のポリウレタンエラストマー溶液200
部と、カーボンブラック粉末6部、グリセリンモノステ
アレート2部、ジオクチルスルフオサクシネートナトリ
ウム4部、ジメチルホルムアミド90部からなる粘度8
0ポイズ/80°Cの溶液を、実施例2の本発明例で用
いたのと同様の基体(乾式皮膜層:ポリエーテル系ポリ
ウレタンエラストマー、固形分量50 f/篇)に、ロ
ールコータ−で1,000 f〜だけ塗布した後、30
°Cの凝固浴(水ニジメチルホルムアミド=90:10
)の中に浸漬して凝固させ、温水で充分に脱溶媒した後
、110°Cで熱風乾燥を行なった。次いで、銀面表面
を+120のサンドペーパーにて0.2 ff研削し、
スェード様シート材を得た、その物性を第8表に示す。
 ′(以下)申) じ′ 第  8  表 第8表に示した如く、本発明の方法によるスェード様シ
ート材は、耐水性に優れ、表面並びに断面の孔径も均一
であった。また、該シート材は基体面に工直な紡漣状気
孔を有していた。また、別途測定した結果によれば、剥
離強力も実用に充分耐えるものであった。
本発明に係るスェード様シート材をシリコンウェーハー
の研摩布として使用したところ、従来品に比較し表面の
仕上り状態も良好であり、研、李時の被研摩体に対する
圧力変動も少なく、研摩布の可使寿命の長いことが判明
した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体にポリウレタンエラストマーの水混和性有機
    溶剤溶液を塗布し、水系凝固液で処理して基体上に多孔
    質銀面層を形成せしめ、該銀面層表面を研削することか
    らなるスエード様シート材の製造方法に於て、予め基体
    に、ポリウレタンエラストマー溶液を、ポリウレタンエ
    ラストマー固形分で40g/m^2以上となるように塗
    布し、乾燥して乾式皮膜層を形成せしめた後、該乾式皮
    膜層上に銀面形成用のポリウレタンエラストマー溶液を
    塗布するようにしたことを特徴とするスエード様シート
    材の製造方法。
JP29873685A 1985-12-27 1985-12-27 スエード様シート材からなる研磨布の製造方法 Granted JPS62156365A (ja)

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