JPS62156133A - ポリアリ−レンスルフイド樹脂の製造方法 - Google Patents

ポリアリ−レンスルフイド樹脂の製造方法

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JPS62156133A
JPS62156133A JP60294647A JP29464785A JPS62156133A JP S62156133 A JPS62156133 A JP S62156133A JP 60294647 A JP60294647 A JP 60294647A JP 29464785 A JP29464785 A JP 29464785A JP S62156133 A JPS62156133 A JP S62156133A
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JP
Japan
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resin
polyarylene sulfide
sulfide resin
aromatic compound
sulfide
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JP60294647A
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English (en)
Inventor
Nobuo Ogata
宣夫 緒方
Hiroyasu Yamato
大和 宏康
Minoru Chiga
実 千賀
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の:3fIBな説明 [産業上の利用分野] この発明は、ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法
に関し、さらに詳しく言うと、残存上含量の少ないポリ
アリーレンスルフィド樹脂を容易に得ることができるポ
リアリーレンスルフィド樹脂の製造方法に関する。
[従来の技術およびその問題点] ポリフェニレンスルフィド樹脂等のポリアリーレンスル
フィド樹脂は、一部熱硬化性を有する熱可塑性樹脂であ
り、優れた耐薬品性、広い温度範囲における良好な機械
的性質、耐熱剛性などの、エンジニアリングプラスチッ
クとしての優れた特性を有している。
ポリフェニレンスルフィド樹脂等のポリアリーレンスル
フィド樹脂は、通常極性溶媒中でジハロゲン芳香族化合
物とアルカリ金属硫化物とを重合反応させることによっ
て得られることが知られており、たとえば、ポリフェニ
レンスルフィド樹脂の製造は、通常p−ジクロロベンゼ
ンと硫化ナトリウムとを極性溶媒中で重合反応すること
により行なわれている(特公昭52−1224Q号など
)が、重合反応によって副生ずる食塩等の塩が、通常、
樹脂中にt 、ooo〜3,000 ppm残存してい
る0食塩等の塩が残存すると、ポリフェニレンスルフィ
ド樹脂等のポリアリーレンスルフィド樹脂を電気、電子
分野に適用すると、回路の耐湿絶縁性が低下し、誤動作
の原因となる。このため、食]′!!等の塩を除去する
ために樹脂を再度生成する必要があるという問題点があ
る。
前記問題点を解消することを目的として、従来、食塩等
の塩含睦の少ないポリフェニレンスルフィド樹脂を製造
する方法として、ポリオキシエチレンエーテルの存在下
で重合反応を行なう方法(特開昭59−74127号)
が提案されているが1重合反応終了後、前記ポリオキシ
エチレンエーテ)Ly(1)除去が必要となるため実用
上不利であるという新たな問題点がある。一方、ポリフ
ェニレンスルフィド樹脂を製造後精製する方法(特開昭
57−108138号)も提案されているが、精製効率
が悪く、またプロセス上不利であるという別の問題点が
ある。
[発り1の目的] この発明は前記“1警情に基いてなされたものである。
すなわち、この発明の目的は、前記問題点を解消し、樹
脂中に残存する食a!等の塩の除去のための再精製工程
を必要とせず、たとえ樹脂を精製するとしてもその精製
効率が著しく向上して実用上右利であり、その結果食塩
等の塩含最の少ないポリフェニレンスルフィド樹脂等の
ポリアリーレンスルフィド樹脂を製造することができる
。新規な製造方法を提供することである。
[前記問題点を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本発明者が食塩等の塩含量
の少ないポリフェニレンスルフィド樹脂を製造する方法
を械々検討したところ、驚くべきことに、重合反応を生
成する樹脂の融点以上で行なうことより容易に上記目的
を達成することができることを見出してこの発明に到達
した。
前記問題点を解決するためのこの発明の概要は、極性溶
媒中でジハロゲン芳香族化合物とアルカリ金属硫化物と
を重合反応させてポリアリ−1/ンスルフイド樹脂を製
造する方法において、前記重合反応を前記樹脂の融点以
上の温度で行なうことを特徴とするポリアリーレンスル
フィド樹脂の製造方法である。
この発明の方法に使用することができる前記極性溶媒と
しては、アミド化合物、ラクタム化合物、尿素化合物、
環式有機リン化合物等がある。
これらのうち、適当な溶媒の例を具体的に例示すると、
たとえば、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジ
メチルアセトアミド、N、N−ジエチルアセトアミド、
N、N−ジプロピルアセト・アミド、N、N−ジメチル
安息香酸アミド、カプロラクタム、N−メチルカプロチ
クタム、N−エチルカプロラクタム、N−インプロピル
カプロラクタム、N−インブチルカプロラクタム、N−
プロピルカプロラクタム、N−ブチルカプロラクタム、
N−シクロヘキシルカプロラクタム、N−メチル−2−
ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−イソプ
ロピル−2−ピロリドン、N−インブチル−2−ピロリ
ドン、N−プロピル−2−ピロリドン、N−ブチル−2
−ピロリドン、N−シクロへキシル−2−ピロリドン、
N−メチル−3−メチル−2−ピロリドン、N−シクロ
ヘキシル−2−ピロリドン、N−メチル−3−メチル−
2−ピロリドン、N−メチル−3,4,5−)サメチル
−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピペリドン、N−
エチル−2−ピペリドン、N−イソプロピル−2−ピペ
リドン、N−メチル−6−メチル−2−ピペリドン、N
−メチル−3−エチル−2−ピペリドン、N−メチル−
2−オキソ−へキサメチレンイミン、N−エチル−2−
オキソ−へキサメチレンイミン、テトラメチル尿素、1
.3−ジメチルエチレン尿素、1.3−ジメチルプロピ
レン尿素、l−メチル−1−オキソスルホラン、1−エ
チル−1〜オキンスルホラン、l−フェニル−1−オキ
ソスルホラン、1〜メチル−1−オキソホスファン、1
−プロピル−1−才午ソホスファン、l−フェニル−1
−オキソホスファン等が挙げられる。これらの溶媒は、
1種単独で用いても、2種以上混合して用いてもよい。
さらに前記各種の極性溶媒のなかでもN−フルキルラク
タム、N−フルキルピロリドンが好適であり、N−メチ
ルピロリドンは特に好適である。
前記ジハロゲン芳香族化合物としては、たとえば、m−
ジクロはベンゼン、p−ジクロロベンゼン、p−ジブロ
モベンゼン、m−ジブロモベンゼン、p−ショートベン
ゼン、1−クロロ−4−ブロモベンゼン、l−クロロ−
4−ヨードベンゼンなどのジハロゲン化ベンゼン:2,
5−ジクロロトルエン、2,5−ジグロロキシレン、1
−エチル−2,5−ジクロロベンゼン、l−エチル−2
,5−ジブロモベンゼン、l−エチル−2−ブロモー5
−クロロベンゼン、 1,2,4.5−テトラメチル−
3,6−ジクロロベンゼン、l−シクロヘキシル−2,
5−’;クロロベンゼン、l−フェニル−2,5−ジク
ロロベンゼン、1−ベンジル−2,5−ジクロロベンゼ
ン、l−フェニル−2,5−ジブロモベンゼン、1−P
−トルイル−2,5−ジクロロベンゼン、1−p−)シ
イルー2.5−ジブロモベンゼン、l−へキシル−2,
5−ジクロロベンゼンなどのジハロゲン置換ベンゼン、
4.4°−ジクロロビフェニルなどのジハロゲン置換ビ
フェニル、1,4−ジクロロナフタレン、l、8−ジク
ロロナフタレンなどのジハロゲン置換ナフタレンなどが
挙げられる。これらの中でも好適なものは、ジハロゲン
置換ベンゼンテアリ、特にp−ジクロロベンゼンが好適
である。
前記アルカリ金属硫化物としては、たとえば、硫化リチ
ウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム。
硫化ルビジウム、硫化セシウム等、およびこれらの混合
物が挙げられる。そして、この発明の方法では1通常、
永和物又は水性混合物として使用することもできる。こ
のアルカリ金属硫化物として、好適なものは、硫化リチ
ウム、硫化ナトリウムであり、硫化ナトリウムは特に好
適である。
この発明の方法は、前記ジハロゲン芳香族化合物(A)
と、前記アルカリ金属硫化物(B)とを、前記極性溶媒
(C)中で、重合反応することによりポリアリーレンス
ルフィドを製造することができる。
重合反応に際し、前記各成分の配合比は、通常つぎの通
りにするのが望ましい。
すなわち、(A) r&分/(B)成分ノモル比は0.
75〜2.0.好ましくは0,90〜1.2である。こ
のジハロゲン芳香族化合物(A)とアルカリ金属硫化物
(B)との反応は等モル反応であるから1通常、前記範
囲とするのである。
(C) L&、分/(B)成分のモル比は、1−15、
好ましくは2〜10である。このモル比が1よりも小さ
いと反応が不均一となることがあり、また、モル比が1
5より大きいと生産性が低下することがある。
本発明においては、ポリアリーレンスルフィドの製造に
際して、前記(A) 、 CB)および(G)成分のほ
かに、重合反応系中にさらに活性水素含有のジハロゲン
芳香族化合物などのポリハロゲン芳香族化合物(D)お
よび/またはジハロゲン芳香族ニトロ化合物(E)を添
加して行なうこともでさる。
前記(D)成分および/または(E)成分の共存下で重
合反応を行なうことによって、溶融流れの小さい高分子
量ポリアリーレンスルフィド樹脂を製造することができ
る。
前記([l)成分の一例としてのジハロゲン芳香族化合
物としては、次の第(1)弐〜第(3)式で示す化合物
が挙げられる。
[前記第(1)式中、Xはフッ素、塩素、臭素等のハロ
ゲン原子を表わし、Yは−NHR(ただし、Rはアルキ
ル基またはアリール基を表わす、)、 −N’H2、−
3H1−OHを表わし、nは1〜4の整数を示す、] [ただし、前記第(2)式中、X、Yおよびnは前記と
同じ意味を表わし、Zは単結合、−〇−1−S−1−S
O−5−502−1−CO−。
−+−CH2→、−を表わし、mはl以上の整数である
。〕 Y o        Y p     ・・・(3)
[ただし、x、y、zは前記と同じ意味を表わし、0は
1〜3の整数であり、pは1〜5の整数である。] 前記第(1)式で表わされる活性水素含有のジハロゲン
芳香族化合物としては、たとえば、 2.8−ジクロロ
アニリン、2.5−ジクロロアニリン、2.4−ジクロ
ロアニリン、2.3−ジクロロアニリン、2.4−ジブ
ロモアニリン:2,8−ジクロロチオフェノール、2.
5−ジクロロチオフェノール、2.4−ジクロロチオフ
ェノール;2.6−ジクロロフェノール、2.5−ジク
ロロフェノール、2,4−ジクロロフェノール、2.3
−ジクロロフェノール、3.4−ジクロロフェノール、
3,5−ジクロロフェノール、2,4−ジブロモフェ/
−ル、2.6−ジクロロフェノール、2.6−ジクロロ
(フェニル)アミノベンゼン、2,5−ジクロロ(フェ
ニル)アミンベンゼン、2.4−ジクロロ(フェニル)
アミンベンゼン、2.3−ジクロロ(フェニル)アミノ
ベンゼン等が挙げられる。
前記第(2)式で表わされる活性水素含有のジハロゲン
芳香族化合物としては、たとえば、2.2°−ジアミノ
−4,4°−ジクロロジフェニルエーテル、2.4゛−
ジアミノ−2′、4−ジクロロジフェニルエーテル、 
2.2’−ジアミノ−4,4゛−ジクロロジフェニルチ
オエーテル、 2.4’−ジアミノ−2゛4−ジクロロ
ジフェニルチオエーテル:2,2°−ジアミノ−4,4
°−ジクロロジフェニルスルホキシド、 2.2’−ジ
アミノ−4,4゛−ジクロロジフェニルメタン、2.4
′−ジアミノ−2°、4−ジクロロジフェニルメタン、
 2.2’−ジメルカプト−4,4’−ジクロロジフェ
ニルエーテル、2,4゛−ジメルカプト−2°、4−ジ
クロロジフェニルエーテル;2.2°−ジメルカプロト
ー4.4’−ジクロロジフェニルチオエーテル、2,4
゜−ジメルカプト−2°、4−ジクロロジフェニルチオ
エーテル:2,2°−ジメルカプト−4,4′−ジクロ
ロジフェニルスルホキシド 2°.4−ジクロロジフェニルスルホキシド、2.2’
−ジメルカプト−4.4゛−ジクロロジフェニルメタン
、2.4°−ジメルカプト−2°,4−ジクロロジフェ
ニルメタン、 2.2’−ジヒドロキシ−4.4゛−ジ
クロロジフェニルエーテル、 2.4’−ジヒドロキシ
−2°,4−ジクロロジフェニルエーテル;2,2°−
ジヒドロキシ−4.4°−ジクロロジフェニルチオエー
テル、2,4°−ジヒドロキシ−21.4−ジクロロジ
フェニルチオエーテル;2,2°−ジヒドロキシ−4,
4°ージクロロジフエニルスルホキシド、2.4′−ジ
ヒドロキシ−2°,4−ジクロロジフェニルスルホキシ
ド、 2.2’−ジヒドロキシ−4,4°−ジクロロジ
フェニルメタン、2.4’−ジヒドロキシ−2′,4−
ジクロロジフェニルメタン等が挙げられる。
前記第(3)式で表わされる活性水素含有のジハロゲン
芳香族化合物としては,たとえば、2,5−ジクロロ−
4°−7ミノジフエニルエーテル、2.5−ジブロモ−
4′−7ミノジフエニルエーテル;2、5−ジクロロ−
4゛−7ミノジフエニルチオエーテル、2,5−ジブロ
モ−4゛−アミノジフェニルチオエーテル;2,5−ジ
クロロ−4°−アミノジフェニルスルホキシド、2.5
−ジブロモ−41−アミノジフェニルスルホキシド;2
.5−ジクロロ−4゛−アミノジフェニルメタン、2.
5−ジブロモ−4°−アミノジフェニルメタン;2,5
−ジクロロ−4’−メルカプトジフェニルエーテル、2
.5−ジブロモ−4°−メルカプトジフェニルエーテル
;2.5−ジクロロ−4°−メルカプトジフェニルチオ
エーテル、2.5−ジブロモ−4°−メルカプトジフェ
ニルチオエーテル;2.5−ジクロロ−4′−メルカプ
トジフェニルスルホキシド、2.5−ジブロモ−4”−
メルカプトジフェニルスルホキシド;2,5−ジクロロ
−4′−メルカプトジフェニルメタン、2.5−ジブロ
モ−4°−メルカプトジフェニルメタン:2.5−ジク
ロロ−4゛−ヒドロキシジフェニルエーテル、2.5−
ジブロモ−4°−ヒドロキシジフェニルエーテル;2,
5−ジクロロ−4′−ヒドロキシジフェニルチオエーテ
ル、2.5−ジブロモ−4°−ヒドロキシジフェニルチ
オエーテル;2,5−ジクロロ−4゛−ヒドロキシジフ
エニルスルホキシド、2.5−ジブロモ−4°−ヒドロ
キシジフェニルスルホキシド;2,5−ジクロロ−4゛
−ヒドロキシジフェニルメタン、2,5−ジブロモ−4
′−ヒドロキシジフェニルメタン等が挙げられる。
この発明においては、前記(D)成分として前記第(1
)〜(3)式で表わされる活性水素含有のジハロゲン芳
香族化合物の外に1.2.3〜トリクロロベンゼン、1
,2.4− )ジクロロベンゼン、1.3−ジクロロ−
5−ブロモベンゼン、2,4.8− トリクロロトルエ
ン、 1,2,3.5−テトラブロモベンゼン。
へt−410ロベンゼン、 1,3.5− ) IJ7
0el−2,4,6−)リメチルベンゼン、2.2°、
4.4° −テトラクロロビフェニル、 2.2’ 、
J8°−テトラブロモ−3,3°、5,5°−テトラメ
チルビフェニル、1.2,3゜4−テトラクロロナフタ
レン、1,2.4− )ジブロモ−6−メチルナフタレ
ンなども使用することができ、さらには、ナフタレン核
に、活性水素含有のたとえばアミツノ人、メルカプト基
、ヒドロキシ基等を置換すると共にハロゲン原子を置換
する化合物も使用することができる。
以」−例示の各種の活性水素含有のポリハロゲン芳香族
化合物の中でも、前記第(1)式で表わされるものが好
ましく、特にジクロロアニリンが好ましい。
この発明においては、前記(D)成分は、前記(A) 
Ijj、分に対して、通常O〜2,0モル%の範囲で使
用することができる。なお、本発明の目的に加えてさら
に高分子FBのポリアリーレンスルフィド樹脂を製造す
ることを目的とする場合には、前記(D)成分を、前記
(A)成分に対して0.005〜2.0モル%とすると
好適であり、0.O1〜1.5モル%とするとさらに好
適である。前記(It) It分が0.005モル%よ
りも少ないと、高分子徒のポリアリーレンスルフィド樹
脂を製造するのが困難となることがあり、また、2.0
モル%よりも多くなると、場合によってはゲル化するこ
とがある。
この発明においては、前記(E) It分は、前記(A
)成分に対して、通常0〜3.0モル%の範囲で使用す
ることができる。なお、本発明の目的に加えてさらに、
溶融流れの小さな高分子!−のポリアリーレンスルフィ
ド樹脂を製造することを目的とする場合には、前記(E
)成分を、前記(A)成分に対して、0.025〜2.
6モル%とすると好適であり、0.08〜1.1モル%
とするとさらに好適である。前記(E)成分が0.02
5モル%より少ないと、得られるポリマーの溶融流れが
小さくならないことがあり、一方、2.6モル%より多
くなると、ポリマーがゲル化することがある。
なお、この発明においては、ポリアリーレンスルフィド
の製造に際して1重合反応系中にアルカリ水酸化物(F
)、触媒(G)としてカルボン酸金属塩、芳香族スルホ
ン酸塩および還元剤の少なくとも一種を共存させてもよ
い。
前記アルカリ水酸化物(F)としては、たとえば、水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸
化ルビジウム、水酸化セシウム等が挙げられる。これら
の中でも好適なのは、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムである。
前記カルボン酸金属塩としては、たとえば、酢酸リチウ
ム、プロピオン酸リチウム、2−メチルプロピオン酸リ
チウム、2−メチルプロピオン酸リチウム、醋酸リチウ
ム、3−メチル醋酸リチウム、吉草酸リチウム、ヘキサ
ン酸リチウム、ヘプタン酸リチウム、安、α香酸リチウ
ム、安、q香酸ナトリウム、酢酸亜鉛、リン酸三カルシ
ウム等が挙げられ、これらの中でもカルボン酸リチウム
が好ましく、特に酢酸リチウムが好ましい、このような
カルボン酸金属塩はその水和物を用いても良い。
また、芳香族スルホン#塩としてはP−1ルエンスルホ
ン酸ナトリウムなどが挙げられる。
前記還元剤としては、たとえば、ヒドラジン、水素化物
、ギ酸アルカリ等が挙げられ、好適なものは、水素化物
、特に水素化ホウ素物[水素化ホウ素リチウム、水素化
ホウ素ナトリウム(Na BF2)、水素化ホウ;にカ
リウム]、水素化カルシウム(Ca H2)である。
(G)成分/(B)成分のモル比は1通常、2.0以下
であり、好ましくは0.01−1.5である。
nii記アシアルカル水酸化物重合反応系をアルカリ性
とするためであるから、その添加量に特に制限がない。
これらの各成分は重合反応に際し、全部を同時に接触し
ても良いし、別々に接触しても良い、各成分の接触の順
序、方式に特に制限がないのである。
この発’51において、重要な点の1つは、前記重合反
応を生成樹脂の融点以上、好ましくはその融点よりさら
に5℃以上高い反応温度で行なう点である。反応温度が
融点未満であると生成するポリアリーレンスルフィド樹
脂中に残存する食塩等の1!工の含rヨが少なくならな
い、1Fi記重合反応の反応温度の北限は前記ジハロゲ
ン芳香族化合物の種類などの他の様々の条件によって異
なるので一様に規定できないが、通常320℃、好まし
くは300℃である0反応温度が320℃より高いと、
副反応を誘発したり、ポリアリーレンスルフィド樹脂の
生産征が低下することがある。
たとえば、典型的なポリフェニレンスルフィド樹脂の融
点は、284℃付近であるので、この樹脂を製造するに
際し、未発IJIの方法における前記重合反応の反応温
度は284〜285℃、好ましくは289〜282℃で
ある。
前記重合反応の反応圧力は、特に制限はないが、通常、
溶媒等の重合反応系の自圧〜50Kg/cゴ(絶対圧)
、好ましくは1重合反応系の自圧〜10Kg/crry
’ (絶対圧)である。
前記重合反応は、窒素、二酸化炭素、水蒸気などの不活
性ガスの雰囲気下で行なってもよい。
前記重合反応の反応時間は1通常、20時間以内、特に
0.1〜8時間以内である。
重合反応終了後、ポリアリーレンスルフィドは、たとえ
ばろ過または遠心分離などによる標準的な方法により直
接に反応溶液から分別し、あるいは、例えば木および/
または稀釈した酸を添加した後、反応溶液から分別して
、得ることができる。
ろ過[程に続いて一般に重合体に付着し1!)るいずれ
かの無機成分例えばアルカリ金属硫化物及びアルカリ水
酸化物を除去するために水で洗r11する。またこの洗
浄工程に加えて、またはその後に、行ない得るメタノー
ルなどの他の洗浄液を用いる洗浄または抽出が回部であ
る0反応容器から溶媒を留去し、続いて上記のように洗
浄することにより重合体を回収することもできる。
このようにして回収されたポリアリーレンスルフィト樹
脂中に残存する食塩等の塩の含有埴は、従来の方法によ
って製造されるポリアリーレンスルフィド樹脂に比較し
て1/4もしくはそれ以下と著しく少ないので、該樹脂
は、その後特に脱塩処理を行なうことなく成形、加工し
、電気・電子分野に好適に利用することもできるが、必
要に応じて、前記洗浄工程に加えて、またはその後に、
種々の脱塩処理を行なって、さらに樹脂中の食塩などの
塩濃度を低減して利用することもできる。
この発明の方法により得られるポリアリーレンスルフィ
ド樹脂を各種の製品に成形する場合は。
他の重合体、顔料および充填剤、例えばグラファイト、
金属粉、ガラス粉、石英粉もしくはガラス繊維、または
ポリアリーレンスルフィドに対して通常用いる添加剤、
例えば通常の安定剤もしくは離型剤と混合することがで
きる。
この発明の方法により得られるポリフェニレンスルフィ
ト樹脂等のポリアリーレンスルフィド樹脂は、樹1指中
の食塩などの塩含量が低いので、耐湿電気絶縁性が高く
、また、これに加えて必要により、溶融流れの小さい高
分子量の樹脂として製造することができるので1種々の
成形品や複合材のマトリックス樹脂として使用すること
ができ、また、各種成形品、フィルム、繊維などにする
ことができ、機械部品はもとより電気・電子部品などに
好適に利用することができる優れたエンジニアリングプ
ラスチックである。
[発明の効果] この発明によると、食塩等の塩の含有量が著しく少ない
ポリフェニレンスルフィド樹脂等のポリアリーレンスル
フィド樹脂を製造することができる。この発明の方法に
よって得られるポリフェニレンスルフィドm ll’i
’i等のポリアリーレンスルフィド樹脂は、食塩等の塩
含有針が少ないので電気◆電子分野に利用する際に、回
路の耐湿絶縁性の添加を防止するために従来必要とされ
ていた再精製脱塩工程を必ずしも必要としないので、プ
ロセス上著しく有利であり、また、必要に応じてさらに
再精製脱塩を行なう場合にもプロセスの効率を向上させ
ることができるなどの利点を有している。
[実施例] 次にこの発明の実施例および比較例を示し、この発明を
さらに具体的に説明する。
(実施例1) 2文オートクレーブに、硫化ナトリウム9水塩[0,4
g (0,54モル)およびN−メチルピロリドン36
8m文を入れ、水88m文を共沸蒸留により除、h し
た、その後、p−ジクロロベンゼン81.5g(0,5
6モル)、水素化ホウ累ナトリウム0.91 g(0,
024モル)、p−ジクロロアニリン0.483g(0
,0029モル)およびN−メチルピロリドン212m
文を窒素雰囲気下で加え、窒素雰囲気F285℃で3時
間反応を行なった0反応生成物を11のイオン交換水に
注ぎ、ろ別、水洗、メタノール洗浄の順に行なった。得
られたポリマーの1−クロロナフタレン中206℃での
溶液粘度ηLnhは0.13で、ポリマー中に含まれる
Na’を原子吸光分析した結果630 ppmであった
(実施例?) 実施例1で反応温度を230℃とした外は同様の操作を
行なった。ηinh =0.12、Na・の含ゆは45
0pp鳳であった。
(実施例3) 実施例1において、水素化ホウ素ナトリウムとp−ジク
ロロアニリンを用いないで同様に行なった。ηは0.0
9、Na+は250ppmであった。
(比較例1) 実施例1と同様の反応を283℃で行なった外は同様操
作を行なった。ηI!Ihは0.13、Na’は240
0ppmであったe (比較例2) 実施例3において、200℃で反応させた後、同様の後
処理を行なった。ηinhは0.09、Na・は250
0ppmであった。さらにこの試料を沸Rイオン交検水
で2時間煮沸した後、ろ別、メタノール洗浄した。得ら
れた試料中のNa”はteoopp■であった。
(比較例3) tiのオートクレーブ中に硫化リチウム 13.8g 
(0,30モル)、p−ジクロロベンゼン45.0 g
(0,31モル)、酢酸リチウム 19.8 g (0
,30モル)炭酸リチウム(0,30モル)およびN−
メチルピロリドン188 m文を加え、窒素雰囲気下2
62〜265℃で3時間反応させた0反応生成物は実施
例1と同様の方法で後処理した。Lioを原子吸光法で
分析した結果、 930 PP■であった。尚、ηin
hは0.14であった。
r、続補11日、I) 閉和62年1月2c7 II

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)極性溶媒中でジハロゲン芳香族化合物とアルカリ
    金属硫化物とを重合反応させてポリアリーレンスルフィ
    ド樹脂を製造する方法において、前記重合反応を前記樹
    脂の融点以上の温度で行なうことを特徴とするポリアリ
    ーレンスルフィド樹脂の製造方法。
  2. (2)前記重合反応を前記樹脂の融点より5℃以上高い
    温度で行なう前記特許請求の範囲第1項に記載のポリア
    リーレンスルフィド樹脂の製造方法。
  3. (3)前記ジハロゲン芳香族化合物がp−ジクロロベン
    ゼンである前記特許請求の範囲第1項または第2項に記
    載のポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法。
JP60294647A 1985-08-20 1985-12-27 ポリアリ−レンスルフイド樹脂の製造方法 Pending JPS62156133A (ja)

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