JPS62153214A - 医薬製剤 - Google Patents

医薬製剤

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JPS62153214A
JPS62153214A JP29543385A JP29543385A JPS62153214A JP S62153214 A JPS62153214 A JP S62153214A JP 29543385 A JP29543385 A JP 29543385A JP 29543385 A JP29543385 A JP 29543385A JP S62153214 A JPS62153214 A JP S62153214A
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大塚 三郎
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祥一 徳田
Yusuke Ito
祐輔 伊藤
Takashi Kinoshita
隆士 木之下
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は薬物含有量を向上させ、しかも薬物を長時間に
亘り効率よく経皮吸収させる医薬製剤に関するものであ
る。
(b)従来の技術 近年、ゲル製剤、テープ製剤、パッチ製剤等、薬物な経
皮吸収させる医薬製剤の研究、開発が盛んに行なわれ、
これによって疾患の治療を行う試みは、全身性、局所性
の別を問わず数多くの提案がなされている。
従来、この種の医薬製剤は、主として高分子物質に経皮
吸収性の薬物を含有させて薬物含有層を形成し、これを
皮膚に適用するようにしたタイプのものである。
(c)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記の医薬製剤では、高分子物質中での
薬物の含有量に限界が生ずるのであり、換言すると、粘
着剤中への薬物の含有量を増大していくと未溶解状態の
薬物により粘着力が低下して皮膚への密着性が悪化する
場合があり、この結果、薬物の拡散が悪くなり、薬物の
長時間に亘る放出性に限界が生じて薬物の生体内での望
ましい吸収や薬物の吸収に伴う治療効果が期待できない
場合があった。
このため、上記医薬製剤では、薬物として有効血中濃度
が比較的低いものしか適用できず、又、薬物の経皮吸収
効率が低かったり、バラツキが生じる場合があった。
(d)間厘点を解決するための手段 そこで、本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意検
討を重ねた結果、薬物を溶液、分散液或いはゲルの各状
態で保持させることを見い出し、本発明を完成するに至
ったものである。
即ち、本発明の医薬製剤は、薬物含有層を、不透過性の
裏打ち部材と常温で粘着性を有し且つ架橋された粘着剤
層との間に介装して積層状に封入したことを特徴とする
ものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明は、薬物含有層として、薬物を溶剤に溶解して成
る溶液、薬物の分散液、或いは薬物をゲル状に形成した
もののいずれが1種を用いた点に大きな特徴を有する。
本発明に用いられる薬物としては、生理活性物質で、経
皮吸収性があるものであれば特に限定されるものではな
い。
このような薬物としては、例えば以下に例示するものが
挙げられる。
イ)フルチコステロイドM:例えばハイドロコーチシン
、プレドニゾロン、ベクロメタゾンプロビオネート、フ
ルメタシン、トリアムシメロン、トリ7ムシ/ロンアセ
トニド、7ルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、
フルオシノロンアセトニドアセテート、プロピオン酸ク
ロベタゾールなど、 口)鎮痛消炎剤:例えばアセトアミノ7エン、メフェナ
ム酸、フルフェナム酸、インドメタシン、ジクロフェナ
ック、フタロ7エナックナトリクム、アルクロ7エナツ
ク、オキシ7エンプタゾン、7二二ルーfPfン、イフ
フロ7エン、フルルビプロ7エン、サリチル酸、サリチ
ル酸メチル、!−メントール、カン7アー、スリングツ
ク、トルメチンナトリウム、ナプロキセン、7エンプ7
エンなど、 ハ)催眠鎮静剤:例えばフエメバルビタール、アモバル
ビタール、シフロバルビクール、トリアゾラム、ニトラ
ゼパム、ロラゼパム、ハロペリドールなど、 二)精神安定剤:例えばフル7エナノン、テオリタジン
、ノアゼパム、フルノアゼパム、フルニトラゼパム、ハ
ロペリドール、クロルプロマジンなど、 ホ)抗高血圧剤:例えばクロニジン、塩酸クロニジン、
ピンドロール、プロプラノロール、塩酸プロプラノロー
ル、ブクモロール、インデノロール、ニバノビン、ニモ
ジピン、ロフェノキシン、ニドレンツピン、ニプラノロ
ール、ブクモロールなど、 へ)降圧利尿剤:例えばハイドロサイアザイド、ベンド
ロフルナサイ7ザイド、シクロベンチアザイドなど、 ト)抗生物質:例えばペニシリン、テトラサイクリン、
オキシテトラサイクリン、硫酸7ラジオマイシン、エリ
スロマイシン、クロラムフェニコールなど、 チ)麻酔剤二例えばりドカイン、塩酸ノブヵイン、ペン
シカイン、アミ7安QeWlエチルなど、す)抗菌性物
質:例えば塩酸ペンザルフニウム、ニトロ7ラゾン、ナ
イスクチン、アセトスルファミン、クロトリマゾールな
ど、 ヌ)抗真菌物質:例えばペンタマイシン、アムホテリシ
ンB1ピロールニドリン、タロトリマゾールなど、 ル)ビタミン剤:例えばビタミンA1エルゴカルシフエ
ロール、コレカルシフェロール、オクトチアジン、リボ
フラビン酪酸エステルなど、プ)抗てんがん剤:例えば
ニトラゼパム、メプロバメート、クロナゼパムなど、 ワ)冠血管拡張剤:例えばニトログリセリン、二トログ
リコール、イソソルビドジナイトレート、エリスリトー
ルテトラナイトレート、ペンタエリスリトールテトラナ
イトレート、プロパチルナイトレート、二フェノビンな
ど、 力)抗ヒスタミン剤:例えば塩酸ジフェンヒドラミン、
クロルフェニラミン、ジ7ヱニルイミタソールなど、 ヨ)鎮咳剤:例えばデキストロメトルファン、臭化水素
酸デキストロメトルファン、硫酸テルブタソン、工7ヱ
ドリン、塩酸エフェドリン、サルブタモール、硫酸サル
ブタモール、イソプロテレノロール、塩酸インブロテレ
ノロール、硫酸インプロテレノロールなど、 り)性ホルモン:例えばプロプステロン、エストラジオ
ールなど、 し)抗営剤:例えばドキセピンなど、 ソ)脳循環改善剤:例えばニルゴツトアルカロイド、イ
アエンプロジルなど、 ツ)制吐剤、抗潰瘍剤:例えばメトクロプラミド、クレ
ボプライド、トンベリトン、スフボラミン、臭化水素酸
スフボラミン、5−フルオロウラシル、メルカプトプリ
ンなど、 ネ)生体医薬:例えばポリペプチドjJ(TRT(、L
HRHの誘導体)、プロスタグランジン類など、ナ)そ
の他:例えば7エンタニール、ジゴキシン、デスモプレ
シン、ノヒドロエルゴタミンメタンスルホン酸、ジヒド
ロエルゴタミン酒石酸など、が挙げられこれらの薬物は
必要に応じて2種類以上併用することができる。
そして、上記薬物の含有量は薬物含有層全体に対して、
0.5〜40重1%の範囲とするのが好ましく、0.5
重量%未満では治療効果が乏しくなり、一方40重量%
を超えると治療効果に限界が生じると共に経済的に不利
である。
又、本発明に用いられる溶剤や分散媒としては、例えば
エタノール等の低級アルコール、エチレングリフール、
トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコールの如きグリコール類、ジメチルスル
ホキシド、ツメチルデシルホスホキシド、メチルオクチ
ルスルホキシド、ツメチルアセトアミド、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルセバケート、N−メチル−2−ピロ
リドン、ジメチルラウリルアミド、ドデシルピロリドン
、インソルビトール、流動パラフィン、各種界面活性剤
、鉱油、ラノリン、酢酸エチル、トルエン、クロロホル
ム、ペンシルアルコール等が挙げられるが、これらの溶
剤や分散媒としては、特に、経皮吸収促進剤としての機
能も有するものが好ましい。
又、本発明においては、上記の溶剤や分散媒と共にゲル
剤を用い、この混合物に上記薬物を溶解ないし分散させ
て薬物含有Wi(ゲル液層)を形成してもよいのである
上記ゲル剤としては、例えばカラヤゴム、水溶性タンパ
ク(例えばゼラチン)、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリ(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等の水溶
性ゲル剤や非水溶性ゲル剤が挙げられる。
又、本発明においては、上記薬物含有層に薬物の経皮吸
収性を促進する助剤を添加してもよいのである。
上記薬物の経皮吸収促進助剤としては、例えばクエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコールの如きグリコール
類(主に薬物溶解性向上)、オリーブ油、スクワレン、
ラノリンの如き油脂類(主に薬物拡散性向上)、尿素、
アラントインの如き尿素誘導体(主に角質層の保水性向
上)、ツメチルデシルホスホキシド、メチルオクチルス
ルホキシド、ジメチルスルホキシド、ツメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルラウリルアミド
、ドデシルピロリドン、インソルビトールの如き極性溶
剤(主に角質浸透性向上)、サリチル酸(主に角質軟化
性向上)、アミノ酸(主に角質浸透性向上L ニコチン
酸ベンジルエステル(主に毛孔開孔創)、ラウリル硫酸
す) 17ウム(主に皮膚の界面状態を変化)、サロコ
ール(経皮吸収性良好な薬物と併用)などが挙げられる
。その他ジイソプロピル7ノペート、7タル酸エステル
、ノエチルセバケートの如き可塑剤、流動パラフィンの
如き炭化水素類、各種乳化剤、エトキシ化ステアリルア
ルコール、グリセリンエステル、ミリスチン酸イソプロ
ピル、ラウリル酸エチル、N−メチルピロリドンなどを
挙げることができる。
又、本発明に用いられる裏打ち部材としては、薬物や溶
剤の逸損を防止するために、本質的に不3!i過性のも
のであれば特に限定されるものではないが、例えば、ポ
リエステル、ナイロン、サラン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビ
ニル、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、アイモノ
マー(サーリン)等の単独フィルム、又は、ポリエステ
ル、ナイロン、サランなどに熱可塑性で不活性なポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニル、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体、アイオノマー(サーリン)などをラミネートした
フィルム等が挙げられるのであり、更に、美観及び遮光
性を向上させるためポリエステル、ナイロン、サランに
アルミ蒸着や印刷を施して成るフィルム等が挙げられる
又、この裏打ち部材の厚さとしては、20〜300μm
とするのが好ましい。
そして、本発明の医薬製剤は、上記薬物含有層を、上記
裏打ち部材と常温で粘着性を有し且つ架橋された粘着剤
層との間に介装して積層状に封入した括造を有する。
本発明に泪いられる、常温で粘着性を有する粘着剤層は
、架橋されており、しかも溶解セグメント率が0.5〜
30重1%の範囲であることが重要である6溶解セグメ
ント率が0.5重量%未満になると薬物の放出性が悪化
し、一方30fi量%を遁えると薬物や薬物溶液或いは
添加剤などによって粘着剤層の物理的強度又は薬物の制
御機能が変化するという問題が生ずる。したがって、粘
着剤層の溶解セグメント率を9 、5〜30重量%にす
ることにより、粘着剤層の強度が保たれ、又薬物の放出
性が良好となり、更に製剤としての安定性が向上するの
である。
そして、上記薬物含有層と上記粘着剤層の組み合わせは
、用いられる薬物、溶剤又は分散媒、更に、所望により
配合される添加剤により決定されるものである。
上記粘着剤層としては、ゴム及び/又は合成樹脂を主剤
とする、常温で粘着性を有する物質に加硫剤(主剤がゴ
ムの場合)或いはポリイソシアネート化合物、有機過酸
化物、多官能性化合物などの架橋成分を配合し、これを
加熱反応させるか、又は上記の常温で粘着性を有する物
質に紫外線、電子線、放射線などの照射鼻を照射して架
橋してもよく、更に金属架橋、プラズマ処理架橋等の種
々の手段を用いて架橋してもよいのである。
ゴム及び/又は合成樹脂を主剤とする常温で粘着性を有
する物質としては、天然ゴム、又はシリコーンゴム、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体ゴム、
イソプレンゴムの如き合成ゴムを主剤とし、これに粘着
性付与樹脂、軟化剤、充填剤を配合して成るゴム系粘着
剤と、(メタ)アクリル酸エステルの重合物又は該エス
テルと官能性モアマーとの共重合物からなるポリ(メタ
)アクリル系粘着剤或いはポリビニルアルキルエーテル
系粘着剤などに代表される合成樹脂系粘着剤が挙げられ
る。
上記ゴム系粘着剤(シリコーンゴム系を除く)には硫黄
、硫黄含有化合物、キ7ンノオキシムなどに代表される
加硫剤(ゴム成分100重量部に対して0.01〜2重
量部重量び/又はチ□アゾール系、チオユリア系、チウ
ラム系、ジチオカルバメート系などに代表される加硫促
進剤(ゴム成分100重量部に対して0.01〜3重量
部)などの加硫成分が配合され、又シリコーンゴム系に
は有機過酸化物(ゴム成分100重量部に対して0゜0
1〜2ff11g)が配合される。
合成!!JIrrfr系粘着剤には、ポリイソシアネー
ト化合物、有機過酸化物、多官能性化合物などの架橋成
分が主成分100重量部に対して0.01〜1重1部配
合される。
このように加硫又は架橋成分が配合された粘着剤を、剥
離処理を施した剥離体上に50〜1000μm(固形分
)の厚みで塗布し、加熱操作を加えて加硫又は架橋反応
を起生させることにより、目的とする溶解セグメント率
を有し且つ架橋された粘着剤層が得られる。
しかして、上記常温で粘着性を有する粘着剤に、上述の
如き加硫又はf!Aa成分を配合して加熱、架橋するの
に代えて、上記粘着剤を剥離体上に塗設後紫外線、電子
線、放射線などの照射線を所定量照射して0.5〜30
重量%重量解セグメント率を有する架橋型粘着剤層を形
成してもよいのである。
上記溶解セグメント率とは、架橋して成る粘着剤のサン
プルをトルエン(温度110℃)に30分間浸漬し、次
いで、このサンプルを取り出し、下式にて算出したとき
の値を指称する。
そして本発明の好ましい実施態様としては、上記粘着剤
層においてその薬物含有層側、つまり内側に多孔性の支
持体を設けた構造のものが挙げられる。
このように構成することにより、粘着剤層の機械的強度
が一層向上し、医薬製剤の取扱いが一層簡便になしうる
のである。
上記支持体としては、例えばポリエステル、ナイロン、
ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、ポリアミド
、セロファン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチレ
ン−ポリビニルアルコール共重合体、ポリエチレン−酢
酸ビニル共重合体などが挙げられるが、強度と成形、加
工性の観点かう特にポリエステルフィルムとナイロンフ
ィルムが好ましく、更に他の支持体としては織物、不繊
布、紙なども好ましい。
又、支持体の厚さとしては3〜100μtoが望ましい
そして、この支持体は薬物の有効利用を図るとの観点か
ら本質的に薬物の吸着性がないものが好ましい。
又、上記支持体には薬物の放出性を良好にするために、
開孔率30%以上で、孔径50μm以上の貫通孔を設け
るのが望ましい。
更に、薬物含有層を、上記裏打ち部材と上記粘着剤層と
の間に介装して積層状に封入するには、例えば、以下の
方法が挙げられる。
(イ)裏打ち部材の片面にシリコーン処理し、該裏打ち
部材のシリコーン処理側と粘着剤層を重ねて周縁部をヒ
ートシールすると共に所定形状に熱切断する。
、次いで、ヒートシール箇所より内部に注射器等の注入
手段を用いて、薬物の溶液、分散液又はゲルを注入する
(ロ)裏打ち部材上に薬物を含有するゲルを積層し、こ
めゲルを粘着剤層で被覆して、この裏打ち部材と粘着剤
層の各々の周縁部同志を圧着する。
かくして本発明の医薬製剤が得られる。
(e)作用 本発明の医薬製剤は、薬物を溶液や分散液或いはゲルの
状態で保持したものであるから、粘着剤中に薬物を含有
させるのに比べて薬物の含有量を向上させることができ
るのであり、また、薬物が低粘度の媒体中に保持されて
いるから薬物の移行、拡散が極めて良好で、薬物の放出
性が優れる作用を有するのである。
又、本発明の医薬製剤はその粘着剤層として架橋した特
定の粘着剤を用いているから、薬物含有層中の媒体が滲
出することがなく裂創の安定性が良好であり、しがも薬
物の放出を好適な状態に制御しつつ、皮膚への密着性を
向上さ□せる作用を有するのである。
(f)実施例 ■本発明の医薬製剤の構造例 次に、本発明を図面に基き具体的に説明する。
第1図において、本発明の医薬製剤(1)は、薬物含有
層(2)を、不透過性の裏打ち部材(3)と、常温で粘
着性を有し且つ架橋された粘着剤層(4)との間に介装
して積層状に封入して成る構造を有する。
そして、本発明の好ましい実施態様としては、第2図に
示すように、上記粘着剤WI(4)において、その薬物
含有wI(2)側、つまり内側に、多孔性の担持体(5
)を設け、これによって粘着WUWI(4)の機械的強
度を一層向上させるのが好ましい。この場合、この担持
体(5)は薬物の放出性を良好にするために、開化率3
0%以上で、孔径50μ鴇以上の貫通孔が設けられてい
る。
なお(6)・・・剥離体である。
0次に、本発明を実施例に基き詳細に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
なお、実施例中、部又は%は重1部又は重量%を意味す
る。
実施例1 不活性〃ス雰囲気下でフラスコ内にアクリル酸−2−エ
チルヘキシル90部、アクリル酸ヒドロキシエチル10
部を仕込み、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニト
リル0.39を添加し、酢酸エナルートルエンの混合溶
液(体積比が1:2)中で温度を約60℃に維持しつつ
重合してアクリル系粘着剤溶液(固形分濃度34.9%
)を得た。
この溶液をポリマー成分30%に調整し、このポリマー
成分100重、11部に対して架橋剤である過酸化ベン
ゾイル0.3部を添加して溶解させる。
カくシて得られた溶液を厚さ60μmのポリエステル製
剥離体上に乾燥後の厚さが60μmとなるように塗布し
、これを温度150〜160℃で2分間乾燥して過酸化
ベンゾイルで架橋した粘着剤層(4)を得た。
一方、裏打ち部材(3)としてポリエステル(厚さ12
μ鵠)−アイオノマー(厚さ15μmG )ラミネート
フィルムを用い、該裏打ち部材(3)におけるアイオノ
マーの露出面価にシリコーン処理を施した。
次に上記の裏打ち部材(3)におけるフイオ/マー側と
粘着剤層(4)を重ね合わせ、fjS3図に示すように
、外径(L )4 amでシール幅(S)4mLL1と
なるようにヒートシール(■])すると共に熱切断し、
これによって、1平状円盤を形成し、該円盤の円内部に
、N−メチルピロリドン80%と冠血管拡張剤である二
7二ノピン20%から成る薬物含有液を注射器で0.4
m1注入し、更にその注入口をヒートシールして、薬物
含有層(2)を、上記の裏打ち部材(3)と粘着剤層(
4)との間に介装して積層状に封入して成る本発明の医
薬製剤(1)を得た。
実施例2 実施例1のアクリル系粘着剤溶液を用い、この溶液のポ
リマー成分100重量部に対してトリメチロールプロパ
ン(A)とトリレンジイソシアネート(B)から成る架
橋剤((A)の配合比が(A)と(B)の全体に対して
25no1%)0.4部を添加して溶解させる。
かくして得られた溶液を厚さ60μmのポリエステル製
剥離体上に乾燥後の厚さが60μ論となるように塗布し
、これを温度30℃で12時間乾燥して上記架橋剤で架
橋した粘着剤層(4)を得た。
以下、実施例1と同様にして偏平状円盤を形成し、該円
盤の円内部に、クロロホルム15%、流動パラフィン7
5%及び抗高血圧剤であるプロプラフ0−ル10%から
成る薬物含有液を注射器で0.4ml注入し、更にその
注射口をヒートシールして、薬物含有層(2)を、裏打
ち部材(3)と粘着剤M(4)との間に介装して積層状
に封入して成る本発明の医薬製剤(1)を得た。
実施例3 不活性がス雰囲気下でフラスコ内にアクリル酸−2−エ
チルヘキシル65部、アクリル酸ブチル25部及びカル
ピトール7クリレート10部を仕込み、重合開始剤とし
てアゾビスイソブチロニ)ツル0,3部を加え、トルエ
ン中で温度を約60°Cに維持しつつ重合してアクリル
系粘着剤溶液(固形分濃度29.9%)を得た。
得られたアクリル系粘着剤溶液をシリコーン処理を施し
た剥a紙上に乾燥後のy7.5が30μmnとなるよう
に塗布し、温度100℃で4分間乾燥し、更に、該粘着
剤側から5Mradの電子線を照射して架橋して成る粘
着剤層(4)を得た。
次に、支持体(5)として厚さ9μIIIのポリエステ
ルフィルム(孔径90/j+o、In孔率45%)を用
い、これを上記粘着剤層(4)に貼着した。
一方、裏打ち部材(3)としてポリエステル(IF7さ
12μ+n)−アイオノマー(厚さ20μm)ラミネー
トフィルムを用い、該裏打ち部材(3)におけるアイオ
ノマーの露出面にシリコーン処理を施した。
次に、上記の裏打ち部材(3)のアイオノマー側と支持
体付き粘着剤層(4)における支持体(5)側を重ね合
わせ、実施例1と同様にして偏平状円盤を形成し、該円
盤内の内内部に、流動パラフィン90%と冠血管拡張剤
であるニトログリセリン10%から成る薬物含有液を注
射器で0.5+o/注入し、更にその注入口をヒートシ
ールして、薬物含有層(2)を、裏打ち部材(3)と粘
着剤層(4)との間に介装して積層状に封入して成る本
発明の医薬製剤(1)を得た。
実施例4 実施例3のアクリル系粘着剤溶液を用い、この溶液のポ
リマー成分100部に対して架橋剤である過酸化ベンゾ
イル0.2部を添加して溶解させ、以下、実施例1と同
様にして架橋した粘着剤層(4)を得た。
次に、支持体(5)として厚さ50μmのナイロン不織
布(孔径110μtas rfR孔率35%)を用い、
これを上記粘着剤層(4)に貼着した。
一方、裏打ち部材(3)としてポリエステル(厚さ12
μm)−アイオノマ−(厚さ20μm )ラミネートフ
ィルムを用い、該裏打ち部材(3)におけるアイオノマ
ーの露出面にシリコーン処理を施した。
次に、上記の裏打ち部材(3)のアイオノマー側と支持
体付き粘着耐/ff1(4)における支持体(5)側を
重ね合わせ、実施例1と同様にして偏平状円盤を形成し
、該円盤の内内部にポリビニルアルコール5%、水70
%、N−メチルピロリドン10%及び冠血管拡張剤であ
る二7ヱノビン15%から成る薬物含有ゲル液を注射器
で0.5m(注入し、更にその注入口をヒートシールし
て、薬物含有層(2)を、裏打ち部材(3)と粘着剤F
VI(4)との間に介装して積層状に封入して成る発明
の医薬製剤(1)を得た。
比較例1 実施例1において、架橋剤(過酸化ベンゾイル)を用い
ないものを試料とした。
比較例2 実施例3において、粘着剤に電子線を照射しないものを
試料とした。
比較例3 実施例1のアクリル系粘着剤溶液(固形分濃度34.9
96)に、このポリマー固形分100部に対して、冠血
管拡張剤であるニアニジピン含有N−メチルピロリドン
溶液(二フェノピン含有量50%)40部を加えて均一
に混合する。そして、厚さ60μmfiのポリエステル
製剥離体上に乾燥後の厚さが50μmとなるように塗布
し、温度110°Cで4分間乾燥した。次いで、アルミ
蒸着した9μIffポリエステルフイルムを用い、譲フ
ィルムのアルミ蒸着面と粘着剤側とを積層して医薬製剤
を得た。
かくして得られた医薬製剤を直径32+nmφで打ち抜
いたものを試料とした。
各実施例及び各比較例の特性を第1表及び第4図に示す
(以下余白) 第1表 注1)製剤安定性 各実施例及び各比較例の試料をアルミ製包装材中に密封
し、これを温度30°Cで1力月間放置した後の薬物含
有層中の媒体(液)の滲み出しを目視により評価した。
第1表中の評価基準は以下の通りである。
◎:媒体(′a)の滲み出しが全くなし。
O:媒体(液)の滲み出しがごくわずかある。
Δ:媒体(液)の滲み出しが少しある。
× :媒体(液)の滲み出しが大である。
ウサギ貼付テスト 最高血中)農度:各実施例及び各比較例の試料(直径4
c+++)を、予め除毛したウサギの背部に貼り付け1
.3.5.8.12.24及び48の各時間経過毎に夫
々2ml採血し、これを〃スクロマトグラフイー又は高
速液体クロマトグラフィー装置を用いて血中の薬物濃度
を測定した。
その結果を第4図に示すと共に、その最大血中濃度を第
1表1こ示す。
fjS4図及びfjSi表に示す結果より、本発明の医
薬製剤は薬物の放出性が長時間に亘り優れると共に、製
剤の安定性が良好であることが認められる。
(8)発明の効果 本発明の医薬製剤は、上記構成を有し、薬物含有層を液
状又はゲル状としたものであり、薬物含有層が液状又は
ゲル状であるから粘度が低く、この結果、長時間に亘っ
て薬物の放出性が優れるのであり、又薬物を溶液や分散
液などの状態で保持しているから、粘着前q/l中に薬
物を溶解或いは分散させるのに比べて、薬物の含有量を
大きくすることができるのである。
又、本発明の医薬製剤はその粘着剤として架橋した特定
のものを用いているから液状の薬物含有層と粘着剤層が
接触しても粘着剤層の可塑化がほとんど生じず、この結
果、医薬製剤の安定性が良好であり、またこの特異な粘
着剤層によって薬物の放出も制御しうる効果を有するの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す拡大断面図、第2図は他
の実施例を示す拡大断面図、第3図はその平面図、fJ
S4図は薬物の血中濃度の経時変化を示す図である。 (1)・・・医薬製剤、(2)・・・薬物含有層、(3
)・・・裏打ち部材、(4)・・・粘着剤層、(5)・
・・支持体、(6)・・・剥離体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)薬物含有層を、不透過性の裏打ち部材と常温で粘
    着性を有し且つ架橋された粘着剤層との間に介装して積
    層状に封入して成る医薬製剤。
  2. (2)薬物含有層が薬物の溶液、分散液又はゲルから成
    る群より選ばれた1種である特許請求の範囲第1項記載
    の医薬製剤。
  3. (3)粘着剤層はその溶解セグメント率が0.5〜30
    重量%である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の医
    薬製剤。
  4. (4)粘着剤層は薬物含有層側に多孔性の支持体を設け
    たものである特許請求の範囲第1項ないし第3項のいず
    れかに記載の医薬製剤。
  5. (5)支持体はその開孔率30%以上で、孔径50μm
    以上の貫通孔を有する特許請求の範囲第4項記載の医薬
    製剤。
  6. (6)支持体が織物又は不織布である特許請求の範囲第
    4項又は第5項記載の医薬製剤。
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